桜工房(だったところ)

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#18


#18 トレーニング会場

 大図書館での話し合いの後。
 ミオとカナエは、ダイスとオペルのところへと早速出向いていき、放課後のトレーニングに対する提案をした。

「――と、いうわけなのよぉ。どうかな?」
 カナエは頭突きをしそうな勢いで、背の高い男二人に詰め寄る。
「ふぅん。なかなか面白い話だけど・・・。それはトレーニングになるのかな?」
 ダイスは率直に疑問を口にしながら、顎を指で撫でる。
「なるよぉ。だってミオさんはそうやって今に至るわけだからぁ」
「今に至るって・・・。なんか妙な表現の仕方だな」
「しかし、ミオちゃんて意外に勤労学生なんだなぁ。孤児院で生活している話は知っていたけど。若い身空で、普通の女子中学生の味あう幸せを知ることもなく、馬車馬のように働きどおしなんて――」
 ミオは、ギュ~ッとオペルの足の甲を踏んだ。
 オペルは声にならない悲鳴を上げ、足を押さえて転げまわった。
「オペル君、言い過ぎだよ・・・」ミオは低い声で言った。
「あ、あはは・・・」ダイスは乾いた笑い声を出す。「えーと、とりあえず。カナエさんの提案は採用してみるよ。トレーニングの効果はともかく、なかなか面白そうだから」
「本当?」カナエは喜んで手を叩く。「ダイス君、話せるねぇ」
「カナエちゃんに、ほとんど決めてもらっちゃって何かボクは手抜きしている感じだけど・・・」
「いやいや、そんなことはないって。気にしないで、ミオさん」
「うん・・・」

 放課後――。

 教卓の前に立つダイスとオペル。そして、ミオとカナエ。
 ダイスたちに促されてミオとカナエは、教卓の後ろに立った。
「えーと、今日の筋力アップトレーニングのコーチを任されているミオです。今日は、会場を学園の外に移してのトレーニングとなります」

 ミオの言葉にざわざわと教室中で声が起こった。

「はいはい、静かに!」
 と、カナエが手を叩きながらそういうと。2-Gの生徒たちは徐々に話すのを止めた。
「それじゃあ、会場の発表です!」
「えーと、大したものじゃないんだけど・・・。ボクの住んでいるセント・ルーチェ教会にこの後集まって欲しいんだ」

『セント・ルーチェ教会~~ぃ!!』
 Gクラスのほとんどの生徒の頭に、いくつもの疑問符が浮かび上がり。彼らのほとんどが同時にス頓狂な声を上げた・・・。



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