choco's diary

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富士登山記~2



この日は、本7合の山小屋「見晴館」に宿泊です。
山小屋宿泊にダーリンは、ちょっと渋々承諾でしたが(雑魚寝に風呂なし、劣悪トイレ。。。過去の経験より・・)
思っていたより、きれいだったし、布団類も清潔でした。
2段ベッドで、ダブルサイズに3人寝る感じかな 
山小屋見晴館

でもうかつだったのは、流せるちり紙は必需品!ってのに、気をとられすぎて、
ウエットティッシュにあまり気が回らなかったこと。水が全然使えないのですね
水は余っていたので、大事に歯磨き、手洗いにつかいましたが、もっとたくさん持っていけばよかったです。

一泊二食で7500円。。夕食はカレーです。
ちなみに一食別に食べると、カレーやおでんは1000円します。
ペットボトルは、7合目あたりで400円。頂上に行くと、500円だそうです。

カレーはレトルトではなかったみたいで、おいしかったです。
おしんことお漬物がでて、うれしかったです。
とはいえ、やっぱり夜はなかなか寝付けませんでした。

だって9時消灯だし、疲れすぎのせいか、何度も何度もおきてしまいました。
救いは息子はよく寝てたこと。ありがたや。。
朝は4時半起床で、ご来光を小屋の前で拝み、朝ごはん。。
これが無理のない定番のスケジュールだそうです。
須走口の小屋はみな東側を向いているので、7合目以上なら、
頂上と変わらぬご来光が拝めるということです。
それに従った我が家です。

それでも頂上でご来光をという方は、朝2時くらいに出発するそうです。
夏はその時間帯、登山道が渋滞するそうですよ

星をみるのも楽しみにしていました。
でも残念なことに、雲が多くて、一瞬の間しか満天の空をみることができませんでした。
でも一瞬でも見れた空の星は、とても近くて、きらきらしていました。

そんな眠れない夜でしたが、ようやく4時を過ぎ、ご来光の時間です。
今朝は雲がはれ、最高の朝日がみれそうです。期待でわくわくです(^^

ご来光

雲海が眼下に広がる中、本当に燃えるようなオレンジ色の太陽が昇る様は
本当に感動です。

さぁ、ご飯を食べて(朝はご飯と味噌汁と佃煮3種とのりでした)、頂上めざすぞー
でも今朝から、ダーリンは寝れなかった影響か、少しの頭痛。。携帯酸素を吸ってもそう変わらない様子。
ちょっと心配だけど、そうひどくないというので、予定とおり行くことにしました。

ところでこの高山病。。宿泊してる女性がひどい症状でした。
夜中中、吐いてたり、ふらふらしていたようです。
小屋のオーナーは、下に降りればすぐ治る症状らしいけど、
ここまで辛い思いできたのに、降りるのは辛いよね。。
元気な私たち、感謝しなくちゃ。。

 6:50 本7合目(3250m)出発。朝の気合はどこへやら(-_-;)
私は出だしの一歩目から、しんどいのだ。どうしよう~体が足が、すでに重い。
とにかく8合目の江戸屋までがんばらねば

8合目見晴らし

 8合(3350m)をすぎると、とにかくこつこつ登るのみ。。
今日は青空が広がり、この辺りからは下の見晴らしは結構すばらしい。
山中湖や河口湖が良く見える。
遠く私たちの車を置いた駐車場も見える。
あそこまで、無事帰れるのかな・・なんてちょっと不安も走るけど、がんばらなくちゃ
もう見上げると、頂上の稜線はみえてるのにな
9合

でも辛いけど、昨日の7合目から本7合目までの辛さより楽だ。
それにちょっとコツができた。小さい歩幅でこつこつ登るとなんだか順調に進む気がする。これで行けるかも。。

もうすぐ、もうすぐあの鳥居をくぐれば、頂上のはずだ~
頂上鳥居


9:35 すでにダーリンと息子は到着していた。
結構気温も低く、寒いくらい。2人は体が冷えちゃったし(^_^;)、
ダーリンの頭痛はまだ残るそうなので、あまりゆっくりせずに、出発することにした。

でも、頂上の焼印だけはしていかないと!200円なり。

天気もいいし、風もそう強くないので、お鉢めぐりと思ったが、
ダーリンもそんなだし、私も決して余裕はないので、
山頂郵便局まではなんとか行って、おじいちゃんたちにはがきだけはだしたかったので、
そこまで行きながら、お鉢を半周することにした。

これがお鉢です。富士山は休火山なんだと思うと、ちょっと怖くなるな
お鉢

これが今は使われていない富士観測所です。
ここが剣ヶ峰で、3776mになります。

富士観測所

郵便局は、ちょうど御殿場口の頂上のところにあります。
ここは昨日行われた”富士山駅伝”の頂上の判をパンッ!と押すところです。
これで我が家の富士山登頂の目的が果たせました。

すでに足はがくがくですが、そうゆっくりしていると、
返って足が動かなくなりそうなので、下山してからお昼をしようということになり、
11:00 下山を始めました。
須走口下山道

御殿場のそれより快適さはないけど、須走口の下山道も砂というか砂利走りだ。一歩が2mにも3mにもなんて、話だ。
下山

しっかし、これが辛い。。確かに時間は早いけど、とても辛かった。
もちろん、飛ぶように走っちゃったら、がけから落ちそうだし、
相当足にくる。
私はかかとが靴に当たるようになってきて、がくがくと重なって、忍耐のまま下山を続けるのだった。

でも、横向きにぽんぽん降りていくと、結構早く降りていける。
が、時々スピードが出すぎて、怖くなって、しまいに転ぶ・・のだ(-_-)

でも登りの標準タイムで5時間半に対し、くだりは2時間半といわれているのだから、
のぼりより精神的に耐えられるはずだー

とにかく、気をゆるめると転んでしまうから、結局私は4回も転んでしまった(-_-;)
でも砂と砂利とこぶし大の岩がごろごろしてる感じだから、
そう大きな怪我はしないですんだ。

もう体は砂まみれ。。もちろん情報としては知っていたので、
コンタクトははずし、マスクも用意し、装備は固めたが、やはり猛烈に砂との格闘だった~

くだりは小屋が五合目に一つのみ。(わざわざ登山道の方にはいればあるけど)
とにかくそこまでがんばることにした。

ようやく五合目の小屋に到着したときは、もう安堵でぐったりしてしまった。
先に待っていた男二人にやっと合流。冷たいお茶を飲んで、一息。
ここには、洗面300円なんてのがあった。気持ちはわかる。

残りは2Km。。砂半分、後半林半分かな
痛い靴なぞ、脱ぎ捨てたいところだったが、もう一分張りだ。

この林に入れば、あとほんとに少し。。それなのにやっぱり遅れをとってしまう私。↓
3人で楽しく歌なぞ♪って登山は、またの夢の夢でした(^_^;)

無事下山

13:20 五合目に到着。迷わずカキ氷を注文して、喜びを味わった。
小屋でいっしょだった50代のご夫婦と遭遇。
なんと奥様は山登りが趣味で、また今月ここにくるらしい。須走口の下見だって(^_^.)

すごいパワー! もう私はきっと来ることはないかな~なんてお話をしました。

こうして終ると、何かし忘れたこととかが頭に浮かび、
後悔もあったりするけど、とにかく家族みんなが無事登って降りてこられた。。
そのことだけに今は感謝することにします。








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