Tequila's  Bar

Tequila's Bar

2005.06.29
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……暗くて深い川がある
暗くて深い川なれど エンヤコラローロー舟を出す

とその昔、故野坂昭如氏が唄っていたものである。。。

今、夫の女性関係から露見した夫婦の価値観の違い。
感性・思いやりの行き違いから、鬱病になってしまった女性がいる。

彼が言う「SEXは汚らしいものだから、家に持ち込んではいけないと思った」。
しかしその愛人は「ちょっと見キレイで、痩せている」。

家庭ではいい夫・父であった男性の「男」の部分。
それに裏切られた気持ちの女性は、自分の主婦・妻・母として生きてきた25年のアイディンティティーを見失ってしまった。


彼の場合も始めはそうに違いなかったと思う。
でも、ウマが合って逢う回数が重なり、年月が重なってしまった。
「愛がなくても肌身を重ねていればいるほど、情は湧いてくる」と、かつて男友達が言っていたことがある。
でも、彼の場合。情は湧いてこなかったらしい。。
ただ、二人で楽しんだだけだ、と。

事が発覚して、彼の態度は、成績が落ちたことがバレた子供のようでもあり、悪戯が見つかった子供のようでもあった(私に対しても)。
哀しいことに、彼には「運が悪くて発覚した」位の意識しかなかった。
実際、彼は学生時代はストレートで東大には入れるかも・…という位、成績は良かったようだ。

でも、考えていただきたい。
ストレートで東大には入れるかも・…というのは、子供を学業に専念させる家庭環境があるからである。
余計なストレスを感じさせず、反抗期も何のその全てのモチベーションを学業に投入させるのである。

では、一体何に秀でているのか?
事務処理能力である。
計算式に長け、理論理屈に優れ、仕事も出来る、エリート達。
そして、情緒面では育てられそこなっているというヘンテコな人間がエリートになる。
人の痛みに対して想像力を持たない、思いを致すことの出来ない人。


彼女は、夫というエリート社会人の本物の顔を見せ付けられ裏切られた思いである。
彼には、離婚の意思はない。
あくまでも家庭は円満・…を望んでいる。

野坂氏の頃より、遥かに今の人間の方が情に薄い。
男と女の間の川は、揚子江より大きな川になってしまっているのかもしれない。

私はただ、心の痛み(こういう痛みは実際に疼痛を伴う)苦しみから逃れるために、自傷行為に走ってしまった彼女を見守るしかないのである。祈るしかないのである。。
心を裏切られた心を持て余す人には、友情も人の心の温もりもかえって辛いときがある。

友達甲斐のないことに、私はただ電話や会うときなどに「見守っているよ」と、相手が負担に思わないさりげなさで伝えるしか出来ないのである。。
何の役にも立てない自分に心が痛い。
心が痛むだけの自分が歯がゆい。。





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Last updated  2005.06.29 18:48:53
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