日進月歩

日進月歩

地の果てに差し伸べられた手


刺されて
捕まえられて
閉じ込められて
決め付けられて。

***地の果てに差し伸べられた手***

ソレと出逢ったのは、学校の片隅。
誰もが早足で通り過ぎる、廊下。
階段を上りきった、防火扉の壁。

そこに
ソレはあった。

ソレとの出逢いで
自分の価値観の、自分の世界の全てが
ひっくり返ってしまった。


鐘。
放課後のやる気の無い放送。
そんなものを聞き流しながら
葉山 季楡(はやま きゆ)はそこに立ち尽くしていた。

彼女は身動き一つせず、もう何十分もそこで剥れかけた紙切れを見詰めていた。
学校でよくやる、「人権標語を作りましょう」とか言う奴である。
校内で優秀なものを先生が適当に選び、貼った中のその一つ。
ソレが、季楡を何十分という長い間そこに立ち止まらせていた。

職員室の帰り。
季楡は
「ホントあの先生話長いよ、遅くなったっつぅの。」
ブツブツやりながら、階段を上りきり、ふと視線を壁へと向けた。

それは、ほんの一瞬。

ホントに偶然
気まぐれで視線を向けただけ。

しかし、その一瞬は面倒臭がりの季楡を、ぴたりと立ち止まらせると言う偉業に成功した。

ソレは赤の日焼けしたB5の画用紙に黒の文字で書かれていた。


季楡は、普通より少し外れていた。
他の人と同じように出来ない。
そのせいで、今日のように呼び出される事が多々あった。

べつに、ルールを大きく破ったわけではない。
化粧を
しただけ。
スカートを
切っただけ。

それだけで、怒られる。

厚化粧の大人に。
ミニスカスーツの大人に。

学校の品位が問われる。

じゃあ、アンタは??
そう言うアンタは
人の事言えるような化粧してんの??
洋服着てるの??

違うだろう。

「オマエハオカシイ。」
人生の中で何度この言葉に刺されただろうか。
苦しかった。
苦しかった。
なんで、他と同じようにしなくてはいけないのか。
それが解らなかった。

苦しかった。
抜け出したかった。
助けて欲しかった。

もがいて
もがいて

そして
助けられた。


普通って
ホントは誰も
持ってない


これだけ。
日焼けした紙に書かれていたのは
これだけ。

なのに。

救われた。

そう思った。

これだ。

アタシが探していたモノ。
気づきそうで気づけなかったもの。

生きていけそうな気がした。
やっていけそうな気がした。

おかしい人なんて居ないんだ。
基準なんて無いから。
普通を持ってる人なんて居ないから。

頑張ってみよう。
アタシにはこのコトバがついてるんだし。
もう少しだけ。
普通に憑りつかれたこの世界で。
モウスコシダケ。

「なぁんだ。」
季喩は呟くと
もう一度日焼けした紙切れを見詰めてから
足早に教室へと向かった。

呼び出しから開放されたときより
階段を上りきったときより
ずぅっと晴れ晴れした気分で。

*fin*

――言訳所――

うわぁ…見るに耐えがたい作品ですね☆
これでも、大幅に修正したんですが…
修正役立たず…
悲しいね。
文才も無いし。
すいません。
こんな駄作皆さんの目に触れさせてしまって。

でも掲載させてください。
乱文ですが、言いたい事は言えたような気がします。

ちなみにこれ、実話に結構近いんです(日本語変
皆様の学校で有りませんでした??
人権標語。
うちの地域だけかな…
ま、ソレは置いといて…
文中に出てくるのは私のオリジナルですが、
元になったものが有ります。
これ(↓↓)がこの作品の元になったものです。

あの子変
だったらあなたは
普通なの

もしかしたら、Pさんは覚えてるかもしれません。
作者は当時仲の良かった女の子でした。
これを読んだそのとき(当時中1くらい)はそこまで何も感じませんでした。
なるほどな、ぐらいでした。
でも、今
いろんなことがあって、いろんなものが見えた

この標語は私にいろんなことを考えさせてくれます。

皆さんはどう思われましたか??
もし、季喩のように救われたのなら、幸いです。

                                       2006年3月14日

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