「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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日進月歩
普通の裂け目・10
人の気持ちを
昔からよく察していたほうだと思う。
小学校入学まもなく
同じ地区の人たちからいじめられて以来
人、というものに
人の気持ち、というものに
臆病になってしまった気がする。
だから
桧埜が
私を避けようとしていること
桧埜が
壁を作っていること
桧埜が…
真っ暗な部屋で
自嘲的の笑む。
もう
この笑い方も癖になってしまった。
こんな笑い方
私を知っている人が見たら...
絶望するだろうな。
まぁ
それも楽しそうだけどね、と
天井を仰ぐ。
幼い頃のいじめは
多分、私に傷を残したのだろう。
幼い私の心の傷を癒す術は
今となってはもうわからない。
ただ
深くえぐられたように
そこだけが
今だにずきずきとうずくのだ。
今回も痛んだ。
だから察した。
あぁ
桧埜もきっと私を嫌いになったんだ、と。
自分に非があるのは百も承知の事実。
後悔先に立たず、とはよく言ったものだ。
後悔ばかりしてる。
私の人生の大半以上が後悔ばかり。
さて、これからどうしたものか。
教室には当然行く気もない。
行く気力さえない。
あんな腐れた場所。
あんな馬鹿の集団の場所に。
だからといって
一線を引かれている桧埜と過ごす相談室も
いて楽しい空間ではない。
むしろ2人なのだから過ごしにくい空間この上ないのだ。
だけど...
「私が気づいてないフリすれば
全然大丈夫じゃん」
いつもそうやって乗り越えてきた。
いつもそうやって気づかないフリをして
うまく交わしてきたつもり。
どうせ嫌われているんだから
これ以上何かをやっても無意味だ、ということは
承知のことだった。
今回もそうすれば
間違いなくうまくいくはずだった。
だって
私はたった一つ
“完璧”を手に入れたから。
―完璧の笑顔
いつからか本心を隠すために
必要となっていた。
これなしではもはや生きていけやしない、という錯覚にでさえ陥るくらいだ。
これさえあれば
どんなときもうまくいく。
そうやって今まで生きてきた。
そして
これからもそうやって生きていくつもりだった。
誰かにバレることは
決して無い、と思っていた。
完璧の笑顔のまま
私は誰とも深く関わることなく
生きていくつもりだったのに。
ひっかかる。
桧埜の顔が脳裏に浮かぶ。
あの屈託の無い笑顔と
最近見せるようになった影を落とした顔。
あんな屈託の無い笑顔を見たのは
いつぶりだっただろうか。
桧埜の第一印象からして
あんな風に笑える人だということは伺えなかった。
だからこそ
屈託の無い笑顔に不意打ちを食らった。
―こんな風に笑える人がいるんだ…
もしかしたら
私だけに見せてくれるのかもしれない、と
調子に乗ってしまった。
そのせいで
体調も少しずつよい傾向を見せていた。
あの日
いつものように一緒に歩いて駅まで向かった。
いつものように別れを告げ
お互い反対方向の電車に乗る。
ふ、と何気なく窓の外に目をやる。
反対方向の
先ほど桧埜が乗り込んだ電車は
まだそこにあった。
『桧埜、気づかないかなぁ』
そんな風に視線を送り続けたが
桧埜は気づくことなく
疲れた様子で椅子に座り込む。
よほど学校が疲れるのだろう。
....原因は私にあるのかもしれないな。
そんなことをふと思わざるを得ないのは
やはりどことなく気になって仕方の無い
影を落とすようになった桧埜の表情のせいだろう。
桧埜自身は気づいていないほどの
些細な変化なのかもしれないけれど。
それでも
桧埜から目をそらすことができなかった。
学校の外の桧埜を
私はほとんど知らない。
無意識に沸き起こる好奇心からだったのかもしれない。
桧埜を知りたい、と
そう小さく思った。
すると
不意に桧埜の顔があがる。
私に気づいてくれたのか、と思い
思わず手を上げる。
しかし
桧埜の視線は
私のあがった手を捕らえることはなかった。
私の勢い余ってあがった手は
力なくうなだれた。
もとより魂の入っていないもののように。
ただゴム製のおもちゃのようだ、と思ったのを覚えている。
私の
桧埜が気づかないかな??という
淡い期待をこめた視線の先には
今まで見たことのないような
明るい輝きを放っている桧埜の笑顔。
それでも
視線をはずすことは出来なかった。
桧埜のその顔を
目に焼き付けておきたかった。
私にはきっと
もう
この先
あの笑顔を引き出すことはできやしない。
そのときに
そう悟った。
「桧埜ちゃん、気づいた??」
向かい側に座る璃穂が柔らかく微笑む。
「うぅん。気づかなかったみたい」
明日、キレてやるんだから!!と
悪戯っぽく笑う私を
璃穂は笑う。
私は
明日も普通に笑えるだろうか。
完璧の笑顔が崩れた日はなかった。
不安を覚えた日もなかったのに。
明日、桧埜に逢うのが怖い、と
思った。
<Production by風上 遥>
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