Polymnia

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秋の坂道~生まれてきた意味~


母と父は妹を産んだ後交通事故で亡くなり、
あずけられたおじとおばの家は火事で全焼。
はぁ・・・・で今俺は高校生でありながら
4歳離れた中学生の妹と二人暮らしの生活さ。
ぎりぎり伯父からの仕送りもあるので頑張れている
母の親戚が多くてよかった。
ただ寂しいときもあるよ。
でも・・・・涙は流さない。
そう心に決めた日から流さないのではなく流れなくなった。


[秋の坂道~生まれてきた意味~]

ジリジリジリジリジリジリリリリリ!!!
「・・・・・・・」
ジリジリジリジリジリジリリリリリ!!!
「・・・・・・・」
ジリジリジリジリジリジリリリリリ!!!
「・・・・・・・」
ジリジリジリジリジリジリ
ポチッ
・・・・・
「・・・・・・・」
『あのさぁ。目覚ましは何のためにあると思ってるの?』
「ん?あぁおはよう。」
『なんであんなにうるさい音で起きないくせに私の声で起きるのよ・・・』
「それは最愛の妹だからグヘッ!!」
『・・・・早くご飯食べてくれる?』
「・・・はい。」

もぐもぐ
もぐもぐ
もぐもぐ
もぐもぐ
「なぁ、なんか話さない?」
『食事中は黙ってて。』
「・・・はい。」
『・・・・ふぅ。ご馳走様。ほらお兄ちゃんも早く食べなきゃ学校遅れるよ?』
「ん?あぁゴメンもう少しで食い終わるから・・・」
『・・・・ぷっ。お兄ちゃん寝ぼけてるの?』
「な、なにがだよ?」
『今日は何月何日何曜日でしょう~?』
「えっと9月16日・・・・土曜日」
『はい学校ありませ~ん。』
「それが高校にもなると土曜日も学校あるのだよ・・・」
『そうなの!?』
「ゴメン。ウソ」
『・・・・・・』
「馬鹿がヴァカがグヘッ!!」
『早くご飯食べて、私の視界から消えてくれる?』
「元はといえばお前が話を振っギャボハ!!」
『5,4,3,』
「ちょっと待て、お前今あれ殴ったな?立てなくなってしまって・・・」
『じゃあ私遊びに行くから。家で掃除でもしてて。』
「ん。分かった。事故にはあうなよ~」
『分かってるよ!!じゃあね~』

「ん。あいつ母さん達に朝の挨拶したのかよ。まぁ今日はあいつの誕生日だし、奮発するか。」
そういって俺は掃除を始める。
慣れたものだ。最初は3時間かかって掃除していたのに今では1時間だ。
母親になるって大変なんだなと思いつつ頑張ってるよ。
って誰に言ってるんだよ。母さんにお供え物しなきゃ。

え~母さん、父さん元気に仲良くしてますか?こっちは雪菜が毎日暴れています
それは母さんに似たんですか?父さんに似たんですか?
とにかくそろそろ落ち着けばと思っています。
俺はそれらしい悩みもなく頑張れてるから心配しなくていいです。
じゃあまた連絡しますわ。

ふぅ。あっそうだ。今日はスーパーの特売があったんだ。行かないと・・・・

『ただいま~』
「ん。お帰り。ご飯がもうすぐできるから机のもの片付けて。」
『ん~☆いい匂い。今日のご飯なになに??!!』
「先に俺の質問~!!今日は何月何日でしょう?」
『え?9月16日で・・・・』
「そうそう。お前の誕生日だな。」
『えっ!?で、でも・・・』
「大変だったぞ~おばちゃん達の中から頑張って肉を・・・」
『いや、だから・・・・』
「まぁ、食え食え。」
『明日なんだけど。』
「へ?」
『だ・か・ら誕生日は明日!!』
「・・・・・・そうなの?」
『そうなんです。』
「・・・・・」
『・・・・・・』
「・・・・・ご飯、冷めないうちに食べちゃうか。」
『そうね。』
「『じゃあ一緒に・・・いただきます!!』」
俺はこのとき思っていた。こんな日々が続けばいいって。
そう、妹に幸せを捧げることが俺の生まれてきた意味。
                 [生まれてきた意味~完~]

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