Polymnia

Polymnia

戯曲:マグナカルター2


クライヴは貴族の靴を磨いておく。
BGMが終了したら貴族ははけて、クライヴはお辞儀。
そこでクイナ・キャメル登場。
キャメル:「あっクライヴじゃないか!!」
クライヴは振り向く。
クライヴ:「あぁキャロル。おはよう。」
キャメル:「またいつものお小遣いかい?」
クライヴ:「そうそう。今日は少し少なかったかな。・・・ってそこにいる女の子は?」
キャメル:「この子はさっき会った・・。」
クイナが口をはさむ。
クイナ:「クイナ!クイナ・エストレール。」
クライヴ:「へぇ・・いい名前だ。俺はクライヴ・シャロット。いつか有名になるから覚えとけよ。」
キャメル:「クライヴはすごいんだよな?夢が。」
クイナ:「なになに?」
クライヴ:「ヘヘヘ。それは自分の船でアメリカに渡ることさ!!」
クイナ:「アメリカ?」
キャメルがクイナの耳元に近づいて言う。
キャメル:「イタリアのコロンブス提督が見つけた新大陸。」
クイナ:「あっ。はいはい。」
クライヴ:「少し前に戦争が起きたばっかりでまだ危ないんだがこれからはあそこが世界を牛耳る。
      そんな気がするんだ!だからあそこへ行って・・。」
言おうとするクライヴを制止する。
キャメル:「それ以上は俺たちの秘密。だろ?」
クライヴ:「そうだったな。じゃあ俺はそろそろ違う区域に回るよ。お二人さん、仲良くな。」
クライヴはキャロルに近づき耳打ちする。クイナはその間不思議そうに眺めている。
クライヴ:「もしかしたらあの子、王女様かもしれないぞ・・・。」
キャメル:「えっ!?」
クライヴ:「エストレールなんて名前、女王の一族意外に俺は知らねえよ。」
キャメル:「・・・・。(うつむく)」
クライヴ:「もしかしたらこれは神様が俺たちにくれたチャンスかもな。」
キャメル:「何言ってるんだよ。ほらお前は早く行かなきゃもう12時だぞ。」
クライヴ:「おう!!じゃあな。」
クライヴは去る。
クイナ:「ねぇ!!」
キャメル:「うん?」
クイナ:「何の話してたの?」
キャメル:「秘密。じゃあ次行こうか。」
キャメルは歩きだすが、クイナは立ち止まる。
クイナ:「ねぇ!!」
キャメル:「うん?」
クイナ:「もう帰らなきゃいけないの・・・だから。」
クイナはうつむく。キャメルが近付くと手を握ってキャメルが言ってた場所と逆の方に行く。
クイナ:「こっちへきて!!」
キャメル:「おわっ!!ちょっと・・・。」
引っ張られたまま横へはける。舞台に『大木をおく』。
クイナ:「すごい!!」
キャメル:「ハァハァ・・・なんでここまで。」
クイナ:「いやぁさっきからこの大きな木が見えてて、あそこへ行ってみたいなぁって。」
キャメル:「ここなら町が一望できるな。」
クイナ:「ホントッ。あんなに大きかった人が蟻に見える。」
キャメル:「なんていうか人間ってちっぽけだよな。どれだけ自分が立派でかわいくても、
      空から見たら些細な努力にすぎないのに・・・。」
クイナ:「キャメル?」
キャメル:「ここイギリスもそうだ・・・。今でこそ栄えているがそれは・・・君が言う蟻の支え以上に
      それ以下のウジ虫扱いされているアジアの人たちの力で持っている。そんな傍若無人が許されるわけないはずだ。
      いずれ皆が平等になる時、この国はもう権力はないだろう・・・。」
クイナ:「ゴメン・・・。」
キャメル:「おいおい、なんで君が謝るんだよ。ほらもう遅い。市場へ戻ろう。」
クイナ:「うん・・・。」
2人は横へはける。

ここで舞台を市場に戻し、兵士A、兵士Bが巡回している。
BGMが終わったらキャメル・クイナ登場。
兵士A:「む・・・。!?お、おい!!」
兵士Aは兵士Bを小突く。
兵士B:「ん?なっ…!?おい貴様!!」
キャメルを指さす
キャメル:「へ?」
兵士Aは:キャメルに槍を向ける。
キャメル:「ちょっ・・・。」
クイナ:「待って!!」
クイナがキャメルの前に立つ。
クイナ:「彼は何も悪くないの。」
兵士A:「ですが王女様・・・。」
クイナ:「いいの・・・帰ったらママに謝らなきゃね。」
キャメル:「うそだろ・・・まさかクライヴの言う通り・・。」
クイナ:「ゴメンね。キャメル。今日は楽しかった。」
クイナは兵士Aと兵士Bを横に置き去ろうとする。
キャメル:「待って!!」
クイナは振り向く。キャメルは近づいていく。
兵士A:「貴様・・・。」
クイナは兵士Aを手で静止する。
キャメル:「今日は俺も楽しかった。」
膝をつき頭を下げる。その時にポケットから紙を取り出してなにか書く。
キャメル:「今日という日の記念に握手していただいてもよろしいでしょうか?」
右手を差し出す。
クイナ:「うん。」
クイナが手を握る。キャメルの手には兵士に見えないように紙が握られていて、それをクイナに握手している時に渡す。
握手を10秒くらいしたら手を離し、クイナは去っていく。
キャメルだけになったら照明OFF。スポットライトでキャメルを当てる。
キャメル:「これで俺の夢は・・・・。」
スポットライトもOFF。
ナレーション:「世は18世紀、ここイギリスの町、リヴァプールでは人々が大騒ぎ。
        二つ事件が起きたのです。それは市民全員が大騒ぎするような・・・。
        一つは王女様がリヴァプールで失踪したというのです。それも17歳の誕生日のパーティー中に。
        しかし次の日彼女は少年の手によって無事帰還しました。
        もう一つは・・・今から起こるのです。王女を巻き込み、悲しいほうへ・・・・。」


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