PCBの変圧器混入問題


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複合要因で汚染が拡大 PCBの変圧器混入問題

 人体に有害として製造が禁止されている化学物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)が多くの高圧変圧器などの電気機器に混入していた問題で、経済産業、環境両省の検討委員会は10日、混入原因についての調査報告書を公表した。
 報告書は、PCBが生産中止となった1972年以前に製造された絶縁油にPCBが混入していて、これらの使用済み絶縁油を原料とした「再生絶縁油」がその後、高圧変圧器などに使われたため、汚染された可能性が高いとした。
 さらに、(1)再生絶縁油が生産中止となった90年までの間、メーカーやユーザーがPCB混入を意識せずに再生絶縁油を使用し続けた(2)絶縁油の生産ラインの洗浄が不十分だった--などの複合要因によって汚染が拡大した可能性を指摘した。
(共同通信) - 5月10日18時59分更新


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