壊死した心臓を再生


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060403-00000401-yom-soci

幹細胞培養、壊死した心臓を再生…ラットの実験で成功

 様々な細胞に変化し得る幹細胞を皮下脂肪から採取してシート状に培養し、心筋梗塞(こうそく)で壊死(えし)した心臓表面に張り付けて治療する動物実験に、国立循環器病センターと東京女子医大の研究グループが成功した。

 慢性期の重症心不全の新たな治療法となる可能性がある。3日付の米科学誌「ネイチャーメディシン電子版」で発表する。

 グループはラットの皮下脂肪組織から採った幹細胞を培養し、これで厚さ0・02ミリ・メートル以下の薄いシートを作成。ラットの冠動脈を縛って人工的に心筋梗塞を起こさせ、約1か月後に壊死した部分にシートを張り付けた。処置をした13匹は、その後1か月間生存した。

 処置を施したラットの心臓組織を調べたところ、薄片は壊死部分と融合して厚さ0・6ミリに成長し、心筋や血管などの細胞が新しくできていた。グループは、細かい血管ができて栄養が補給され、組織が機能改善に必要な厚みにまで成長したと見ている。
(読売新聞) - 4月3日3時6分更新

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