satomの健康の友

satomの健康の友

動脈硬化(2)


 近年、動脈硬化を起こす大きな要因は、悪玉のLDLコレステロールそのものだけではなく、「活性酸素」(予防医学の欄参照)によって酸化されたLDLコレステロールにあることがわかってきました。
 活性酸素は脂質と結びつきやすく、不飽和脂肪酸が豊富に含まれている細胞膜は、活性酸素によって酸化されやすくなっています。すると、細胞膜の脂質は過酸化脂質という有害な物質になり、細胞膜は破れやすくなって細胞の機能を衰えさせます。
 過酸化脂質は、それだけでなく、周囲の細胞を連鎖的に次々と酸化させてしまうため、過酸化脂質はどんどん増え続け、ついには組織も傷つけてしまいます。
 LDLが血管壁のこの傷口からしみ込み、そのLDLが活性酸素によって
酸化されて(酸化LDL)内壁に沈着することで動脈硬化が引き起こされるのです。
 ですから、動脈硬化を防ぐには、LDLコレステロールの量をふやさないのはもちろん、「活性酸素も必要以上にふやさないことがたいせつ」です。
●動脈硬化の要因に、血栓をつくる血小板凝集能があります
 けがなどで血管が破れて出血すると、そこに血小板が集まり、互いにくっき合って固まります(血小板凝集能)。さらに、血液中のフィブリノーゲンというタンパク質がその上におおいかぶさってフィブリン(繊維素)という固形に変化し、しっかりと傷口をふさぎます。
 この血小板凝集能が血管内で起こって生じるのが「血栓」です。
 酸化コレステロールが血管の内壁を障害したりすると、傷をふさごうとして血小板やフィブリノーゲンが傷に集まり、血栓ができてしまうのです。
 しかし、わたしたちの体には、線溶系という血栓を溶かすしくみが備わっています。血液中で血液が凝固すると、血液中にあるプラスノーゲンという物質がTPAという酵素によって活性化され、プラスミンという酵素に変換されます。このプラスミンが血栓を溶かすのです。
 このためTPAが不足すると、血栓を溶かしきれずに血管の詰まりを招きます。しかも、TPAは血管の内皮細胞でつくられるため、動脈硬化などで血管が弱ると、TPAの量が減ってしまいます。つまり、動脈硬化の大きな要因である血栓は、動脈硬化が進むにしたがって、ますますできやすくなってしまいます。

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: