現在、予防医学では疾患の「一次予防」が重要視されている。一次予防とは病気にならないように気をつけることだ。一方、ガン検診や人間ドックは、病気の早期発見と早期治療を目的としており、これを疾患の「二次予防」という。また「三次予防」は、病気の治療やリハビリテーションなどをさす。 現代西洋医学は病気の診断と治療を主体とした医学であるため、二次予防や三次予防を得意とする。これに対して、代替医療は、病気にならないようにする一次予防が中心となる。もちろん三次予防として、治療やリハビリテーション目的に用いられる代替医療も多い。しかし、高騰する医療費の問題などを考えると、病気にならないことに効果を発揮する代替医療が、一次予防において重要と考えられる。 現在アメリカでは、消費者が適切な代替医療を選び、それらを効率よく利用できるようにするための政策が整備されつつある。たとえば、アメリカでは1998年に国立補完代替医療センター(NCCAM:National Center for Complementary and Alternative Medicine)の設立が議会で承認され、代替医療に関する研究が産学協同で進行中だ。また代替医療に関する政策検討委員会がホワトハウスにおいて議論を重ね、消費者が代替医療を最大限利用できるような施策作りを手助けしている。この委員会は、クリントン政権化で任命され、2年に及ぶ討議を経て、ブッシュ政権下の2002年3月、最終報告をまとめた。報告書の内容は、代替医療を推進するものとなっている。