ムゥミンの家

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スポーツ生理学


これは今年からスポーツ生理学の講義を受け持つことになったので、その講義資料です.

スポーツ生理学とは 「スポーツ (運動) が身体に及ぼす効果や影響、身体がスポーツ(運動)に与える効果や影響を研究する学問」である (石河、杉浦「運動生理学」から一部改変) .ここでいう「スポーツ」とは純粋なスポーツだけではなく、それに伴う運動 (例えばトレーニングなど) を含むものを指す.

本講義のねらい  本講義では、「スポーツ(運動)生理学」の知識を身につけることを最大の目的とする.しかし、見つけただけでは指導者にとってはあまり役にたたない.優れた指導者となるためには、知識の獲得だけでなく、身につけた知識や経験をどう使うのかを考える力、応用力や創造力が必要である.従って、スポーツ指導の現場でどう生かすかを考えながら講義を受けてもらいたい.講義の中でも時間の許す範囲で例題を取り入れ、応用力や創造力を身につけられる様心がける.

スポーツが身体に及ぼす効果や影響
運動をするとほとんどの場合、疲労を起こす.疲労と言っても、だるくなるくらいの疲労から息がぜーぜーとなってしまう疲労、筋肉が疲労して力が出なくなるものなど、いくつか種類がある.さらに疲労の仕方によっては、疲労から回復した時に運動前よりも身体能力が改善される場合もある.例えば、筋肉が太くなって筋力が上がったりする.このように、運動をすると身体に生理学的な効果や影響が及ぼされる.運動が身体に与える生理学的効果や影響の仕組みを知る、つまりどのような運動をすると身体にどんな影響があるのか、その仕組みは何かを知ることは、より安全で効率よくスポーツを行う上で重要である.とりわけ指導者には不可欠のものだといえる.

身体がスポーツに与える効果や影響
スポーツは身体の能力や状態などによって影響を受ける.例えば、筋力が大きければ重いものを持つことができるし、筋肉中の毛細血管の量が発達していれば筋肉の持久力は高くなる.また、関節の角度により発揮できる筋力は異なるし、疲労していれば動きは鈍くなったりする.このように身体の能力や状態というものはスポーツに影響を与えているが、その多くはバイオメカニクス (力学の知識が必要) 的に考える能力が必要になってくる.従って、難しい力学を用いるような範囲はバイオメカニクスの講義に譲るとして、本講義では生理学的な範囲と簡単な力学しか含まない範囲のみを講義する.




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