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梅雨の晴れ間の外苑散歩ずいぶん昔、まだ若い頃にこの辺りに住んでいました。四谷の、昔で言う谷町、買い物は三丁目の丸正。朝には東宮御所の周りをジョギングするのが日課でした。そのままスニーカーで出勤してひどく怒られたことがあったっけ。東京を離れ家族を持って海の近くで暮らしてきましたが、家族の一人が難病になり慶應病院にお世話になることになりました。入院手続きもすみ、夕方の面会時間までぶらぶら散歩。外苑東通り、権田原…懐かしい気がしても映画の中を歩いているようで現実感がない。明治記念館まで外苑東通りを行き右に曲がると、いちょう並木までの道路の左にちょっとした林があります。車の音は絶えず、空気の中にも人工の音が詰まっているような空間だけどホッとする。ベンチもあり木漏れ日が風で揺れていました。コンビニで買ったサンドと飲み物でお昼をと都会の音にまみれた林の中で座っていたら、食べているサンドに蝶々が寄ってきました。口に入れているのに近づいてきて追い払ってもまたヒラヒラとサンドにとまろうとするの。テーブルの上においてあげたらくるっと巻いている口を伸ばしている。翅が少しちぎれてるけど夢中で食べている…横を見ると何羽かのスズメが首をかしげながら両足飛びで近づいてきていました。どうしてわかるんだろう…食べ物があるって。パンを千切って遠くに投げてあげるとすぐそこに飛んでいく…バードアイ。斜め前には二代目観兵榎が細いけれどスクッと立っていました。この榎の親木はここが陸軍青山練兵場であった頃、明治天皇が観兵式でおいでになるときの御座所近くにあったと言います。私が近くに住んでいた頃は樹齢200年とも言われる大木であったのですが、平成7年の台風で倒れました。今の榎はそれの自然実生木をこの場所に移植したのだそうです。受け継がれていく命、守ろうとする命…林を出て外苑内の円周道路を行くとすぐにいちょう並木です。この並木が最近剪定されたのは2015年だったでしょうか。もうたくましく葉を広げ、遠く青山通りまでの空を三角に切り取っています。振り返ると聖徳記念絵画館が見えました。噴水が出ていれば暑さも飛んで気持ちが良かったのに残念です。そうだ!絵画館の右手にはなんじゃもんじゃの木があったっけ。この頃は白い雪のような花が木を覆うように咲いて見事だったはず…そう思い出して来た道を戻りました。絵画館前の駐車場入り口を左に曲がるとその木がありました。ヒトツバタゴ、またの名をなんじゃもんじゃ。花はなく、守衛さんに聞くと5月が花の盛りだったのだそうです。これも昔のなんじゃもんじゃの木ではなく三代目だとか。絵画館を右に見ながら行くと左には麒麟(ユニコーン?)の像が左右にある掲揚台に国旗が揚がっていました。そのまま進むと御鷹の松がありました。江戸城から逃げた三代将軍家光の愛鷹「遊女」が家光が鷹狩りに出てこの場所にあった寺で休んでいる時に飛んできてとまった松とか。こんなに小さい松だったっけ…と思いながら行くとすぐに新国立競技場の建設地に突き当たりました。昔はなかったビル群の中にNTTドコモ代々木ビルが印象的に立っていました。ヒョロヒョロと高く首をもたげたクレーンがあちこちで動いています。もう3年もすればまたオリンピックがここで開幕するのですね。人間の身体能力の限界に挑戦するアスリートたち…どんな記録が出るのでしょう。人はいつまでもその限界を超えていこうと努力していくのでしょうか…なんだか冷めてしまったようにどんな記録が出ても熱狂できそうにもない自分がいました。トボトボと足取りも重くなりがちに外苑ランプを過ぎ、また病院に戻って行きます。11階のレストラン、帝国ホテルの「ザ・パーク」で食事するために向かっているなら、もっと足取りも軽やかで楽しい気分であったでしょう。主治医の先生とのお話「この病気で死ぬことは…まずありません。ですが一生治らない病気です」喜んでいいのか重く受け止めなくてはいけないのか、考えてしまいました。でも本当のことなの?自分の意識がすうっと抜け出して後ろから見つめています。発病しているという診断が下ったのですから事実と認めるほかはありません。(もしかしたら、私たちはみんな病気にかかっているんじゃないの?…「死」という病に)病気になっても健康でいても死ぬことに変わりはありません。どこかに不死の人がいて、私たちのことを「健康だって言ってもみんな死という病にかかっている」と思っているかもしれません。「そう、あの人たちはみんな死ぬ。どうやって死ぬかが違うだけ」そんな風に私たちのことを話しているのかもしれません。そうですね。けれど、どんな病にかかっていても、健康でも「死ぬ日が来るまでどう生きていくか」それを選べる私たちであることに変わりはありません。病気になってもそれで気落ちしてしまっては、生きている日々を無駄にしてしまいます。難しいことですが。話が終わって病棟のエレベーターホールからは、先ほど見たビルが夕映えの残る空に突き刺さるように浮き出ていました。必死で命をつないでいく蝶や木や他の生き物のように無心に命をつないでいこうと、自分を愛しんで生きていけたら。病を得た家族も、健康そうに見える私も、限られた命なのですから。もしかしたら、生きている時間の過ごし方を考えるようにと病が降りてきたのかもしれません。どんな病気であってもその答えが見つかったら、快癒してしまうかも…たとえ治らないにしても生きている時間は今までとは違ってくるはず。入院した家族も病と共にこれからどう生きていくのかに直面するに違いありません。今はまだ何も考えられずにいるのでしょう。けれど戸惑いや悲しみや恐れや絶望に押しつぶされることなくこれからどう一歩一歩進んでいくかを考えられる日が来ると信じています。起こることにはきっと、深い意味があるのですから。最後まで読んでいただきありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2017.06.16
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午後からは雨の予報、日差しのあるうちに散歩に出ました梅雨入りしたのに雨の降らない日が数日続きました。天気予報では午後から雨。朝のうちはまだ陽があったので散歩に出ました。昨日までは雨は降っていなかったのにそんなときには家に閉じこもってた。雨になると聞いたらその前に散歩に行きたくなるなんて…あまのじゃく。外に出た途端大声で笑っているような山百合が崖から乗り出していました。「私のこと笑ってるのね」何て言いながら坂を下りていくと打ち捨てらたボートを覆うようにヒルガオのツルが巻いていました。何年か前には海に出て、風の中を颯爽と走っていたろうに、今は草に埋もれて見捨てられている…その脇にはこれもまた手入れをされることのないアジサイ冬には幽霊のように枯れた花をつけたままもう死んでしまったように見えるのに、こんなにたくさんの花を咲かせている。海沿いの道を歩いて行きました。富士山が見える浜沿いにはマリーナやマンションがあります。マンションのエントランス周りはよく手入れされています。毎年長い間花を咲かせてくれるハイビスカスも咲き始めていました。ソテツの新芽はまだ柔らかそうでツンツンと空に向かっています。そんなに時が立たなくても青くチクチク痛い葉を太陽に広げていくのでしょう。海岸沿いには素敵なおうちもたくさんあります。一軒の家の庭には様々な花の中に花をたくさんつけたスカシユリが揺れていました。こんなにいっぱいの花をつけてあの細い茎は折れてしまわないのでしょうか。ほんの少しのスペースに植えられたアガパンサスは株も小さめです。ひょろりと長い首を精一杯太陽に伸びていっています。花も小さめですあと少しで開きそう。雑草がはびこらないように手入れをしている人がいるのでしょうね。狭い場所でも頑張って花を咲かせる植物。それを慈しむ人。歩いているといろんなところで美しく咲いている花を見ます。綺麗に咲くように、枯れないように…丹精を込めているのを感じると気持ちが明るくなります。このお宅のブーゲンビリアも咲き始めました。ほんとは大きな大きな木で高く二階まで幹が伸び、その先の枝を海側の壁に這わせてあります。冬の間、その幹と枝は老人の浮き上がった血管のように見えるのですが、夏には見事な命の通った壁になります。散歩に出るといつもキョロキョロ。あちこちで楽しませてもらっています。読んでいただきありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2017.06.13
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夕日がきれいな風のないひと時、散歩に出ました陽が伸びて5時と言ってもまだ夕陽と言うには早いような気もするひと時。ふと散歩に出ました。いつもは通らない道嗅いだことのない匂い柔らかい斜めの光知らない花見たことのない色....うつぎ?アジサイの一種?ライラックかしら。淡い色のアジサイに淡い光が重なります。光のあたっている所と影になっている所が微妙に違う色に光を返します。こちらにもアジサイまあるく集まった花はボンボンのよう。見上げるとまだ固いザクロのつぼみがかたくなです。光に向かって伸びをしているように咲いている花小さな愛らしいピンクのパンジーランタナは七変化。アルストロメリアは長く咲いてくれる。アンデス山脈の寒冷地に自生しているとか。あまりにも赤いスイートピーが光を吸いこんでいくように見えます。クチナシの花はあくまで白く香りの結界を張っているのかしらなんだか近づきにくい。少しずつ夜の闇が降りてくるとこんどは白いぼんやりした光を放ち始めその存在に人を引きつけていくのでしょう。そして何も見えない真っ暗闇になってもこの香りは闇を縫うように漂ってきてまたここに呼びもどしてくるのでしょうか。花ばかりを見てしまう散歩でした。それぞれの花がきれいです。そんな花を一緒に散歩をしているように楽しんでいただけたら嬉しいです。ありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2016.06.10
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思いもかけずにロケ現場に遭遇風が強くなってきたのできつくならないうちにと散歩に出ました。家を出て裏の神社を抜けて淡島様から浜へと行こうと思ったのです。神主さんの住居兼社務所を通り越して裏階段を上がっていくと....神社の境内でロケをやっているではありませんか!この春から日本テレビ系で放映される「さよならドビュッシー ピアニスト探偵 岬洋介」のワンシーンだそうです。あとでわかったのですが中央の白イレインコートの子が女主人公、黒島結菜さんが演じる 真田遥でした。遥は火事で大やけど負っていて松葉杖をついています。雨が降っているシーンなので大道具さんが木の上から雨を降らしていました。「火事でいとこのルシアと祖父を亡くし、祖父香月玄太郎から莫大な遺産を相続した遥。自分の一命は助かったものの全身に大やけどを負って絶望しかける。ピアニストの夢もあきらめそうになるが岬洋介がレッスンをつけることになる。遥にピアノレッスンをすることになった岬洋介はピアニスト探偵.....?その洋介が遥のレッスンを通し、遥が巻き込まれる事件や真実を解き明かしていく」面白そうですね。 ウィキペディア を参照しました。詳しくはクリックでご覧下さい。この時は岬洋介役の 東出将大さんは来ていなかったようです。2~30人の人が一つの時間の物語を作り上げようとしています。こんなにたくさんの人の力の集合が必要なのですね。赤い傘をさしているのは 遥の母、悦子役の 菊池桃子さんです。この後悦子が荒薙神社の石段から落ちて亡くなるシーンの撮影となりました。なるほど、神社の石段が今回のロケのメインだったのですか!その後は近くにいることができなくなったので適当なところでその場を離れました。菊池桃子さんが実際に階段を落ちるのではなく、スタントさんが演じるようでした。それでもどのようにその撮影がされるのか、とても見たかったのですが、かないませんでした。菊池桃子さんは自分の娘さんの障害をきっかけに大学院で学び、今でも研究室で勉強を続けているそうです。音楽の力を借りて戦う少女遥の母、悦子を演じる菊池桃子さん、応援したいです。神社から降りて、神主さんの庭までくると、梅の古木に花が咲き始めていました。何にもしなくても毎年咲いていく花々。あんなにたくさんの人の力で作られていく一本のドラマ。どちらもなんだかとっても素敵です。中山七里の原作、推理小説 岬洋介シリーズも読んでみようかしら。さよならドビュッシー [ 中山七里 ]価格:606円(税込、送料込)それとも原作を読まないでテレビドラマを見ようかしら....そんなことを考えながらふと下を見ると、もう大きくなってしまった蕗の花が瑞々しい緑色に光っていました。その先にはには遥の小道具(?)を入れたボックスが無造作に置かれてありました。この箱の中にヒロインの秘密がいっぱい詰まっているようで、中をのぞいて秘密を知りたい気持ちを抑え家路に着きました。気ままな散歩にお付き合いくださってありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2016.02.09
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陽が落ちる前に散歩に出ました風もなく寒さもさほどでもない夕暮れ時、ちょっとそこまで地元の神社から少しばかり歩いてきました。 近くの十二所神社はまだ松飾りがしてありました。神殿には神事でもあったのでしょうか、床几がいくつか並んでいました。扉は開け放たれたままで、向拝の下、拝殿の中、続く本殿にも人気はないのですが心なしかにぎにぎしくもしめやかな気配にしばしたたずんでいました。それにしてもなんで松飾りがまだ取られていないのだろうか...と思っていると、神主さんがやってきました。聞いてみると、この神社は28日まで松を取らないのが習慣だとか。しかし一般家庭は通常どんど焼きで注連縄や松飾り、書き初めなどを燃やします。どんど焼きは普通子正月の14日か15日に行われるのですが昨今は日曜日に合わせています。ここでは「おんべ」といわれています。神社の少し先には「淡島神社」があります。この神社は「横須賀風物百選」にも選ばれている淡島祭りが3月3日にあり賑わいます。でもふだんは地元の人が散歩の途中に訪れる他はとんと静かです。 ちょうど夕陽に映えて御宮が茜く光っているようでした。左を見ると鳥居の向こうに猿田彦之尊の石碑が立っていて、向こうに夕陽が落ちるところでした。 鳥居の下の階段を下りると浜へ出られるのですが、少し戻って「竜宮社」から夕陽を眺めます。 竜神様にお参りをして振り返ると、夕陽がゆっくりゆっくり降りていくところでした。 神主さんも一緒に「もう2、3分だな」といいながら見送ります。 「天城山の上に落ちる時期だが今日は伊豆が見えんわ」と言って帰って行かれました。竜神社を下りて鳥居まで戻り浜に降りていきます。急な階段は「淡島祭」のときには、柄に麻を結んだ底抜けの柄杓を奉納する人で一杯になります。 白梅も咲いて祭礼の春を呼んでいるようです。 浜まではほんの10mほど、すぐに漁港のある浜に出ます。夕日はもう沈んでいましたが、空はきれいに明り、飛行機雲も銀に光っていました。 夕まずめに釣りを楽しむ人も多く、散歩にでて防波堤で夕陽を楽しんでいる人もいます。ぐるりと回って神主さんのお家のお庭に。 枝垂れ梅でしょうか、桃でしょうか、まだ蕾は固かったのですが池の前には水仙がいっぱい、通り過ぎてしばらく行くと庭にお墓のある家があります。 この辺りの旧家は敷地内にお墓のある家がずいぶんあります。暗くなってきたのでこの辺りで方向転換、家路につきました。住宅もずいぶんと増え、その中に手打ち蕎麦屋があります。 普通の造作の家で目立たないのですが、蕎麦はなかなか美味しいと評判になっています。行ってみようと思っていくと開いていなかったりタイミングが合いません。今日は開いているようです。小さな丘がいくつか続いている所に昔からあった海辺の典型的な半農半漁の村には今ではたくさんの家ができ、都会から移り住んでくる私たちのような家族も多いです。 モダンな住宅もたくさんあり、様々な花の植えられている家々もあります。通りかかるとポッと玄関灯が点ったお家の門の上にもステキな鉢植えがありました。ほんの小一時間の散歩でしたが体を動かし、いい空気も吸って気分も軽くなりました。さあ、今晩の夕ご飯のおかずは...と考えながら家路に向かいました。読んでいただいてありがとうございます。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2016.01.16
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流星と満月の夏の宵みずがめ座、やぎ座、ペルセウス座などの流星群が次々と極大日を迎えています。13日にはペルセウス座の流星群が極大でした。でも曇りで星は一つも見えず、残念。流星群の流れ星は放射点が高いほどたくさん見えるそうです。ペルセウス座の放射点は明け方近くに北東に上ってきます。明け方まで起きていられるかどうか、無理をせずに夜空を眺めたいと思います。 極大日前後や違う時間でも普通の時よりは流れ星が見られる確率は高いです。14日は新月でもあり、夜更けにならなくても空を見上げてゆっくり宵を楽しもうと思います。7月31日はブルームーンでした。1ヶ月に2度満月が巡って来た時をブルームーンと呼ぶそうです。それが起こるのは19年に7回....英語でめったに起こらないことを「once in a blue moon」といいます。その夜はめったにしないことをしてみました。夜の川の散歩です。満月の光の下でも川上りです。以前書いた「散歩で川上り 1」で辿った遊歩道に入りました。 山の端の上に月が上ったころ川辺に降りました。なにも灯りがないので懐中電灯を持って歩いて行きます。 足元は見えるのですがほんの1mも先は闇の中。白く浮かんで漂ってくるのは玉響(オーブ)でしょうか。視界が利かないので耳が済んでいきます。ときおり「ジジッ」と蝉の声がします。あとは川の水音だけが回るように闇のあちこちから聞こえます。流れが強い所では激しく、瀬になっているところではコロコロと歌うように響きます。滝のある付近まできました。さらにと光の球が増えたように感じました。丸く光る玉がハート形を作ってくれているようです。この後「散歩で川上り 2」のコースへ進みました。 オーブのように見えるのは水滴がフラッシュに光ったものでしょう。ほんとうのオーブはフラッシュをたかなくても肉眼で見えます。 起点から550m、遊歩道が川からいったん離れるところまで行って月夜の散歩はおしまい。川から上り、崖の上を走っている林道にでて月に照らされながら帰りました。月は静かに照っていました。月の光でできた月影が足元から出ています。曲がり角で崖や木に写ると離れてついてくるように見えます。街灯はその光が届かなくなるあたりでやっと次の灯が見えるくらいポツンポツン...いっそ人工の光がない道であったらいいのに、と思ってしまうほど街灯の光は白々しくなんでも照らし出してしまいました。いつの日かできることなら灯りのない森の中に満月の明りだけでさまよい入りキャンプアウトして一晩過ごしたいなたいなぁ、と感じました。ふらふらとさまよい出た散歩におつきあくださりありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2015.08.14
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スノーケリングで海中散歩夏らしい青空と風のない穏やかな一日ちょっと歩いて磯根のある浜まで出かけました。道路のすぐわきから階段で下りていく小さな浜です。干潮の数時間の間は砂浜ができるのです。真正面に富士山が見え左の沖には笠島が見えます。海は思ったより澄んでいました。海の色が暗く見えるところに岩礁があり海藻や魚もそのあたりに行くと多くみられます。口にスノーケルをくわえ腰のあたりまで歩いてから泳ぎ始めました。平泳ぎは岩礁のあるところまで。その後は手を腰の後ろに組んで、足は自転車をこぐ様にします。フィンは付けていないので水をかき回すことなく進めます。浜から10mも行かない所でキビナゴの群れに出会いました。体長は5センチほど。海面近くを尾びれをせっせと動かして泳いでいきます。急に方向を変えたり浅く潜ったり。黄色っぽい側線は太陽の光にあたって発光しているように見えます。体の下はライトブルー上のほうは黄緑がかった蛍光色です。体を動かすたびにそれが銀色っぽく反射してとてもきれい。ちょっと足を動かしたら察知されたのか一斉に沖に向かい見えなくなりました。しばらく行くと海底が岩礁になりカジメやヒジキ、天草などが生えています。ピンク色のフサノリも見え、魚も増えてきました。つぎに前を横切ったのはボラのようです。ピッと方向を変えるとあっという間に見えなくなりました。岩礁が続く先には岩が海面より出ている個所があります。途中の磯根にはタコを獲る仕掛けがいくつか沈めてあります。その一つに大きなたこが入っていました。もぐってカゴに近付くとスミをはいて逃げようとしました。でもカゴの中、哀れなタコはカゴに当たって丸くなっていました。浜は砂鉄が多く黒っぽい砂。岩礁の辺りから海底の砂は白くなります。波が寄せては返すのに合わせてカジメがゆうらりとゆらりと踊っています。先を見るとゴンズイがいました。幼魚のときは「ゴンズイ玉」になって体を寄せ合って暮らしています。背びれには毒があるので触ってはいけません。岩の外にでると急に深くなります。その岩の周り、波で削られた棚の下を見て回りました。お目当てはソラスズメダイです。最近では大きなコロニーは見かけなくなりました。それでも数匹がまとまって暮らしています。岩を回って岸に向かっていくと様々な魚に出会えました。メジナ、クロダイの子どもたちも集団で泳いでいます。ゆったりと一匹で泳いでいるのはハコフグ。胸ビレを器用にくるくる動かして上手に方向転換をしていました。残念ながら縞模様の美しいカゴカキダイやイシダイにはお目にかかれませんでした。磯根の段々になった部分にはムラサキウニがたくさんついていました。体がすっぽり入るくらいの丸い穴に収まっています。周りにはトコブシやシッタカの貝殻が多くあったのでタコもいるのでしょう。砂地まで来ると白い海底に波の模様が写ってゆらゆらキラキラ。光が波に揺られるネットのようにきらめきました。潮が上げてきた様なので戻り始めました。まっすぐは戻らず左右に泳ぎながら周りや海底を眺めながら帰ります。すると今度はイワシの群れに出会えました。なんてきれいなブルーなんでしょう!真中に銀色の側線が入っていてその下はマリンブルー上は藍色です。そろって同じ方向に泳いで行くのですが急に上に行ったり潜ってカジメの周りを泳いだり。太陽の光を受けてきらめきながら泳いでいく群れを追おうとしましたがフィンを付けてこなかったのであっという間に振り切られてしまいました。そろそろ戻らないと浜が無くなってしまいます。浜から3mほどのところは波にえぐられてドン深になっていました。ふう、楽しかった!お気に入りの背もたれになる岩によりかかって海が上げてくるのを楽しみます。浜に突き出た岩は太陽に熱せられて熱いほど。足を投げ出してペリエを飲んでいると足先に、ふくらはぎに波が寄せるようになりました。波は戻っていく時に足が当たっている所の砂を持ち去っていきます。砂鉄の多い細かい砂は黒く所々宝石が落ちていくかのようきらきらと光っていました。夕方近くの太陽はまだジリジリと容赦なく照りつけていましたが海が上ってきたので階段を上り防波堤の上に腰をかけて夕日を待ちました。うっすらと富士も見え、吹きだした風が気持ちいい。世界が海の下にあるように見える大好きなサングラスをかけゆっくり夕暮れを待ちました。日はどんどんと沈んでいきます。雲に隠れる頃にはまるで引っ張られているようにするすると落ちていきます。一瞬雲の切れ間から顔をのぞかせた太陽もすぐに隠れ、沖に出ていたクルーザーも帰ってきました。さあ、もう家に帰りましょう。こんないい日にはまた海の生き物たちの様子をのぞきに来ようかしらと思います。読んでいただいてありがとうございます。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2015.08.05
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登山道入り口から先の探検大楠山ハイキングコースへは登らずに川伝いに続く飛び石を進み、右に曲がって木道のところまでのこの前の「2」の続きです。ここからは整備が行き届いていずに川岸の歩道も崩れているところがありました。木道の先は川岸に作られた土の道で、先は石が歩幅に置かれている箇所に出ます。その先に砂防ダムがありました。 画像では写っていませんが川の中の手前にこちらから向こうにわたる飛び石があります。その飛び石を渡るのも苦労しましたが、砂防ダムの先が大変でした。左岸から反対側に渡るように石が置いてあったのですがその先に倒木がありました。 仕方がないので飛び石を渡り倒木の上を....と言いたいところですが、本当は反対側の斜面を登ってからここまで降りたのです。 あちこちでがけ崩れのようになっていて道も途切れがちです。ツタのからまりついた木も根元がえぐれてきて今にも倒れそうです。すこし行くと崖がひいて河原になりました。ほとんどわからないくらい自然な感じで遊歩道がつけられています。しかし川の岸に打たれた杭も流されたり倒れたりしていました。河原の先にはまた砂防ダムがありました。 右側に付けられた階段を上がるとその先の川幅はせまくなりました。 遊歩道は飛び石で川を渡ってたり戻ったりしながら続きました。 あと300mかその位で終点に着くという辺りでは左岸の崖が崩れて木の根がむき出しになっていました。 もう一回台風で大雨になったらこの木も川に落ちてしまうでしょう。崖の迫った所を通りぬけると、平らなほっとする河原です。その先を左に曲がればあと少しで終点です。 川筋に従って左へ曲がって行きました。川と遊歩道の境に打たれた杭がここでも流されていました。この先はまた飛び石の道になります。この辺りもカワセミがよくみられるところです。 困りました!四つ先の石が流されています!ここまで靴を濡らさずに来たのですが川に入って渡りました。 さあ終点到着です。思いのほか難所もあったのでほっとしました。 終点の階段の上は橋になっていますが、川はまだ先へ続いていきます。でも遊歩道はここまでです。 その先は遊歩道もなく整備されていません。いつかちゃんとした登山靴をはいて探検してみようと思います。 階段を上がると川の上に橋がかかっていて林道が通っています。右手は私有地で立ち入り禁止。左へ行くと、川を左下に見ながら出発地点に戻れます。 もう足元に注意していなくてもよいので小鳥のさえずりを楽しんでゆっくり歩いて行きました。花も咲いています。これは何という花なのでしょう。どなたかご存知なら教えてくださいね。 空も青く澄んでとても気持ちの良い川上りでした。林道を下って大楠山の登山道入り口まで戻ってきました。周辺の生き物のことを解説した掲示板です。この近辺ではよくコゲラが木をつついている音を聞くことができます。エナガ、ジョウビタキ、シジュウカラ、メジロ、などの鳥も多いです。 しばらく進むと集落に出ます。側溝には水がたまっていてトンボが産卵していました。春先にはオタマジャクシも孵ります。 トカゲもいます。道路を渡って草陰に入っていきました。 下の画像は起点から550m地点で川から遊歩道が離れるところです。前の記事で「道標がが立っている」と書いた所から上って来た道を反対から写しました。 川へは降りずに道路を戻ることにします。散歩のもう一つのお目当てがあるからです。 それはこの無人販売の野菜です。安全に配慮した作り方の地物野菜はとても美味しいです。自分ではできない季節の恵みを分けていただきます。おかねは左のパイプの中に入れます。誰もいなくても黙って取っていく人はいないのですか?と聞いたことがあります。「とってく人がいるなんて思わねぇからこうやってんだぁ。いちいち気にしちゃられねぇよ。とられたことなんか一度もなかったよ。まぁ数えてもいねぇんだがな、ははは」ですって。散歩にお付き合いくださってありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2015.07.30
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滝の奥へと入っていきました全長1.5キロほどのこの遊歩道は週末にはハイカーも多いです。平日はほとんど行きあう人もなく、鳥の声と川の音をお供に進んでいきました。高さ2m位の滝に近づいて行くとドドド..という音が辺りに響きます。 滝の左横には階段があり、上がると少しよどみになっています。ウナギの姿を見かけることもあります。滝を登ってくるのですね! 滝を過ぎてしまうとドウドウと言う水の落ちる音も他の音に混じって穏やかになり、石や川底に当たってポコポコという音がまた声のように聞こえました。 あたりに誰もいるはずはなく空耳になのでしょう。この辺りからカワセミの生息地に入ります。カモが川の蛇行するあたりで休んでいることもあります。 木の道が途絶えると飛び石になります。水かさが増している時は飛び石の上まで流れがかかり渡れないこともあります。ですから雨の降ったすぐ後は装備がないと危ないです。しばらく行くと自然の落差でできた流れの速いところがあります。 ここには階段はないのですが、足場になるように大きな石が配置されています。それでも水の流れの上を登るのでちょっとスリルがありました。流れの静かなところではもうトンボが産卵しているようです。次に見えてきたのは砂防ダムです。高さがあまりありませんが両側に山が迫っています。 ダムを過ぎて少し行くと川は大きく左に曲がって河原となっています。そこには右に入っていく支流があり近くの山までたどって上がれます。 この支流を上から下ってきたことがあります。高低差200メートルほどなのですがなかなかの冒険でした。ここから遊歩道はいったん川から離れていきます。 左に道標が立っていて起点から550m来たことを教えてくれます。ここを上って上の道を帰ることもあるのですが今日はもっと先で行きます。川から離れた道は最後の集落のある辺りまで川の上をいく道となります。それでも50mほどですぐに下って川沿いの道に戻ります。 道の先は川、飛び石伝いに川を渡らなければ先へ行けません。やっとのことで飛び石を通過、少し行くと山へ登るハイキングコースとの分岐点に出ました。 その山は大楠山といい海抜241.3mで三浦半島の最高峰です。関東100名山にも選ばれているんですよ。でも山へは登らずもう少し先まで行ってみます。 少し先、木に隠れていますが橋がかかっています。川伝いでない道からの入山口にいく橋です。分岐点をハイキングコースのほうに登るとその橋を渡ったところに出ます。右に曲がっている川を飛び石伝いに行くと木の遊歩道があります。 しかし安定した遊歩道もここまで。これから先は去年の大雨で土砂崩れが起きているところもあるのです。さてさて、三分の二まで来ました。次は最後の難所と帰り道のことを書こうと思います。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2015.07.28
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近くの川へ散歩に行きました家から歩いて10分ほどのところに川岸に作られた遊歩道があります。天気の良い日には、時々せせらぎに沿って川上りをします。遊歩道の入口は国道から少し入ったところです。 よく晴れて蝉が鳴いていましたが、まだうるさいというほどではありません。山の木々は葉を茂らせ、重そうにゆったりと風に揺れています。空は抜けるほど青く晴れてまぶしいほどでした。 遊歩道の入口の階段を下りると、少しの間木で造られた道が続きます。この辺りは川上に向かって左側には家が建っています。川の水は数日前に降った雨のせいでしょうか、少し濁っていました。 木の道を少し行くと今度は飛び石の道になります。流木がその飛び石の間にひっかかっていました。2,3日前に雨が強く降り、風もかなりあったので吹きちぎられて流されてきたのでしょう。その流木をまたぎ先へ進みます。木道や飛び石は市がが整備したもので、この川に遊歩道がつくられた時からあります。人が川を遡上するときに靴が濡れないようにうまく置かれているのです。数年前まではこの石を渡っていくのがとても苦労でした。右足をだし次の石に乗せ左足をその石の上にもってくる。そうやって足をそろえてからでないと次の一歩が踏み出せませんでした。しばらく行くと階段状になった水場があります。魚道というのでしょうか、魚が上れるように作られたそうです。天から降ってくる光が木々の葉で遮られ、また通り、その光の変化が面白いです。その右側に飛び石の歩道は続き、先へといざないます。 いまでは左右交互に足を出して次々と石を渡って行けます。こんななんでもないことができなかった自分がウソのようです。おっくうがる私を散歩に連れ出してくれた主人や家族のおかげです。この日の水かさはさほど多くなく、川上りをするにはちょうど良いくらい。流れも急ではないので周りの植物や時折行きあう鳥たちを楽しみながら進みました。 川の両側はこの辺りからは家が途切れ、山の中に入っていく感じがしてきます。先の淀みの辺りで子どもたちが魚取りをしていました。近くの保育園の子供たちです。先生と一緒に川に入って楽しそう! 子どもたちとちょっとお話をして先へ進むと、また静かな世界に入っていきます。そこにはもう使われていない橋がまだかかっています。左側にはぽつんぽつんと家があるのですが右側には家はありません。一体何のために必要だったのでしょう。山に入っていくための通路でしょうか。人一人が渡れるほどの幅しかありません。川の蛇行で崖が迫っているところもあり、遊歩道は右に左にと移っていきます。何カ所か川の中に石が置かれているところがあり、そこを渡るというわけです。 この葉の間から洩れてくる日の光の揺らめきは何とも心休まる風情です。強すぎず、か弱いわけでもなく、光でうたっているように見えます。歩いて行くドドド...っと地に響く音が聞こえてきます。そうです、滝があるのです。 最初の滝は行程の三分の一ほどのところにあり2mほどの高さで、遠くから見ると光り輝いて踊っているようです。近くまでくると水しぶきでできたひんやりと冷たい霧が感じられました。水の流れと滝の音に耳を澄ませていると、誰かがどこかから話しかけたり何人かの人が話をしているようにも聞こえる時があり不思議な気分になりました。脇にある滝上りの段は水かさがますと水没してしまします。この日は難なく登れました。まだまだ先は続くのですが、今日はこのくらいにします。次に書くときにもまた散歩にご一緒してくださればうれしいです。 ランキングに参加しています。応援してくださいね
2015.07.25
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