MATRIX7

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2009.01.02
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カテゴリ: 歴史と文化


 ロシアのガス・パイプライン停止は、ウクライナの未払いが原因になっている。ウクライナ側は安い天然ガスや石油をロシアから手に入れて、それを割高な欧州に輸出することで莫大な利益を得てきた。ロシアの国内格安価格で手に入れた天然ガスや石油が国際価格に値上げされると、加工貿易による利ざやのメリットが消えてしまう。ガソリン輸出で大儲けしたウクライナは、なんとしても格安天然ガスと石油の輸入を維持したい。これが値上がり分を支払わない政策に結びついている。天然ガスの国際価格が値上がりしている事実は消せないので、差額が生まれてしまう。 ウクライナは「同盟国なのに」とロシアに泣きついて安い天然ガスと石油を入手してきた。ロシアもそれを認めて割安価格で提供してきた。双方にメリットがある価格協定が破れたのは、ウクライナの政変に原因がある。オレンジ革命は反ロシアの政治運動に結びついた。ウクライナ東部には多くのロシア人が住んでいて、彼らを保護するにはウクライナとロシアの友好関係が必要になる。ところが、オレンジ革命で成立した政権は、露骨に親西欧と反ロシアの姿勢を強めてきた。それに伴って、ウクライナ国内のロシア人たちも抑圧され始めている。それを探知したロシア政府は、ウクライナに圧力を強めてきた。安い価格で輸出されていた天然ガスと石油を国際価格に値上げしたのは脅しになる。同盟国でなくなれば、西欧並みの価格で支払ってもらうしかない。経済が困窮しているウクライナは、この価格差を持ちこたえることができない。結果的に、ウクライナの経済は破綻に追い込まれて、政府は身動きできなくなった。
 経済優先の政治家ならば、数年間ロシアに頭を下げて安い天然ガスと石油を供給してもらい、経済成長してから反ロシアの姿勢を打ち出せばよい。ロシアに原材料を頼っている段階で、反ロシアを打ち出すのは危険すぎる。アメリカは経済支援を口にするけれど、ウクライナへの投資額は知れている。ブッシュ政権がウクライナを救ってくれると信じていたウクライナの政治家は愚かと言うしかない。オレンジ革命は挫折し、経済は混乱している。それをロシアのせいにして、体制の維持を図ろうとするのはご都合主義だろう。ガスライン停止の段階になって、輸入価格を協議しているようでは遅すぎる。いつも損をさせられるのは、ウクライナ国民になってしまう事実が悲しい。






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Last updated  2009.01.03 09:06:05
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