萬華鏡-まんげきょう-

2006年03月15日
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尚且つ、独りよがりな 戯言 ですから、さらっと読み流してください(* ̄▽ ̄)y-~~~~

萬華鏡を開設したころ、生の狂言や生の野村萬斎さんはまだ見ていなかった!

あれからもうすぐ二年。

舞台観劇レポはオイディプス王から始まり、現在に至るまでいくつ観たかしら。

自分の観劇レポページを編集しながら、読んでみると段々と月日を重ねるにつれ、blogの使い方やレポの書き方も変わってきました。


私が萬華鏡に向かい、 「あめみこ」と名乗るとき、何かのスイッチが入る 瞬間があります。
(あぶないやつだな…(⌒-⌒;))

それって「独りよがりの使命感」とでも言うのかな(笑)

いつも読んでくださるゲストさまからのコメントやメールなどで得るものが多い分、私も出来る可能な範囲で還元したい。

なんて。

そんな「独りよがりの使命感」に燃えた最初の作品は

「子午線の祀り」総復習シリーズ ・・・またはフェスティバル(笑)

野村萬斎さんが2004年12月から2005年1月まで平知盛を演じた木下順二さんの戯曲。

有名な源平騒乱のクライマックス、壇ノ浦の戦いをモチーフに作られていますが、平家物語をあまりよく読んだことがないと人物構成すら頭に入らなく、読書にも案外困難を強いられる…という声を聞き、軽い気持ちで粗筋をなぞりはじめたのが、意外な反響を呼び、毎日

「どうしたら面白くわかりやすく伝えられるだろう」と。

せっかく、四時間にも及ぶ大作を観に行くんだから、物語の中に入り込んだほうが絶対に楽しい!
(大きなお世話か…( ̄∀ ̄;))
それなら、他の方々も一緒に楽しく観劇できるようにと、全くもって笑っちゃう、ひとりよがりの使命感に突き動かされ、子午線の祀り戯曲本を片手に書き続けたものです。


そこから、狂言の勉強部屋も、観劇レポのページも全て、その時の自分を取り巻くコンディションにより出来不出来はありながら、書き出す姿勢が変わってきました。


私にとって、萬華鏡の観劇レポや曲紹介ページは成長(?)の証であり宝箱。

…。(陰陽師コンテンツはどこ行った?)


そして何度か聴くことになった解説やトーク。
東京に近いという恵まれた環境であっても、生の萬斎さんの解説やトークは貴重。

一語たりとも聞き逃すまいっ。憧れのあの方のお話ですもの~(〃▽〃)


そして、読みにきてくださるゲストさまが、少しでも楽しみにしてくれるなら…。
伝えたいっ


その気合い、闘志たるや、もっと仕事か他の方面の勉強に向けりゃぁいいのに(苦笑)と思うこともしばしば。


でも、内容は全て正確か?
と言われると多分不正確でしょうね( ̄∀ ̄;)


そこで、レポが出来上がるまでのレシピ。

公演後、電車に乗ると、すぐにキーワードだけを携帯か座席に座れれば広告の裏紙に書き出したりしています。

新宿文化センターの 新春名作狂言会 を例にとると茂山千三郎さんと野村萬斎さんのトークが目玉。

「新年、奉納、三番三」「おけら火」「八坂神社」「むかで足」「毘沙門」「すっぱ…すっぱぬく」「大名の種類」「首引の鎮西」「小野小町、かちん」「好色と高職」「夜王」…(ほんの一部ですが後は略)

こんな感じ。
あとで見たら、なんのこっちゃね、ですね(?_?)


記憶が新しいうちにblogかお友達にメールで感想を送り、その記憶を辿って後々文章に書き残します。

大体、それらを組み合わせてレポを完成させていきますが、仕事が忙しかったり、日が経ちすぎると

このキーワードはなんでしたっけねぇ(・・?)
となってしまうこともしばしば(苦笑)

何かを作って公然の場にさらすとき、120%くらい理解してからじゃないと、適当なこと書いちゃいけないよね、と思いつつ時折

んなの、端折りゃあいいじゃん。
そんなに見てないよね…(⌒-⌒;)

なんて思うこともあるのですが、読者が多いか少ないかは問題じゃなく、一人でも読んでくださる方がいたら、やっぱりきちんと仕上げたい。


ここでまた「ひとりよがりの使命感」スイッチオン。


全てが全て解説の内容を記憶するのは困難なので、帰宅してからあちこち調べたりもします。
萬斎さんのインタビューを読み返し、同じようなことを言っていたりするとまたヒントを得ます。
私はそんなに博学じゃないので初耳なことも多い(⌒-⌒;)

なんと ヲタ な行動か(笑)

それでもこれがなかなか、身になる作業なんですね。
私の場合、レポ作成と言う名目がなければ、マニアックなところまでは調べないでしょう。

トークのレポなんかも、解説の台詞部分はかなり怪しく苦戦します。

言葉の使い方一つで与える印象は大きく変わります。
私の受けとめ方主体で書いていきますから、時折心配に…( ̄∀ ̄;)

意味合いはさることながら、語尾や話し方の特徴
「…でございます」「…です」
実際はあやふやで、単語や話題の順番もあべこべでしょう。

何となく録画などで拝見する萬斎さんや千三郎さんの口調をイメージしてみたりしながら組み立てることが多いです。

だから、メディアで発言シーンがない他の方の台詞は書き起こしにくいので、「こんなことを言っていた」だけで終わることも(汗)

同じ舞台をご覧になった方が観れば、「適当なこと書いてるよ」と思われるかもしれませんが(苦笑)

それでも調子に乗って台詞部分を半ば創作気味に書いているとエスカレートしているかなと思うことも。

そもそも・・・
話の本意より

アザブジュバ~ン にスポットライトが当たっているという変な現象も起こったりもする(笑)

さて、こういったこと。

全て結構な「独りよがり」たるマニアックな作業で、「ひとりよがりな心配」ですな(笑)

ちなみにレポ作成にかかる時間。

私ってノロいので、丸1日はかかっているかな・・(汗)
いえ、もちろん分割しての話です。

大したもんでもないのだけれどね( ̄▽ ̄:) 色変えたり文字大きくしたり、少し凝っちゃうとたちまち1時間なんてあっという間だしね。

去年の 太田区民プラザ 「弓矢太郎」のレポ解説に見られる石田さんの解説の中では「玉藻前伝説」のエピソード、一緒に上演された「柑子」には「俊寛」のエピソードが出てきました。

「俊寛」は平家物語で知っていたものの、「玉藻前伝説」はあまりよく知らなかったんですね。
あれこれ調べていくうちに、夏にゲストさまが御覧になるという能「殺生石」と関連していることが分かり、目からウロコ(笑)

こじつけかもしれませんが点と点が繋がるとうれしかったりヽ(´ー`)ノ

自己満足の世界で、商売にしているわけではないので、反響はあってもなくても良いのですが、コメントをいただくことで「頑張っちゃお(* ̄_ ̄)9″←単純」と思う気持ちは強くなります。

でも、長いレポを読んで、さらに感想を書くのも大変な労力だと思います。
気が向いたときに、お読みくださり、何かを感じていただいたら、余裕のあるときにでもコメント下されば、私にとっては嬉しいボーナスです。


お声を聞けなくなったゲストさまもいらっしゃるけれど、新たなゲストさまとの交流も増え、色々なコメントやご意見を頂くと、一人では思いつかなかった事柄を学ぶことも多くありましたから。

今の私があるのも、会話を交わしてきた皆様との歴史ゆえです。

自分が作ってきた、いつの間にか大事なスペースとなってきた「萬華鏡」という我が子を見つめて、長々と戯言を書き綴りました。

さて、一通りの愚談が終わったところで、狂言劇場の感想をまた綴っていこう~



今日は、NHK能楽鑑賞会(第20回)の放送日。

美容院から滑り込みで帰宅し、リアルタイムで番組を観る。
萬斎さんの「金岡」は初めて観たけれど、妖艶な物狂いの様が目に焼きつきます。

能がかりで、冒頭は狂い笹を持って舞う深刻な雰囲気なのに、途中からカラリと正気に戻り笑いの世界へ転じるところが面白いですね。

陰陽師2の被髪の晴明を思わせる姿にドキドキ。

絵師である金岡が妻の顔に絵筆で化粧を施すシーンはコミカルなのに舞う姿が美しくて・・・にまにましちゃったね・・・

茂山家の宗彦さん&逸平さんコンビの二人袴も初々しく可愛らしくて、兄弟愛がとても微笑ましくて面白かった!!
本物の兄弟だというところがまた更に微笑ましさ度合いを倍増しているのかも。
兄弟っていいなぁ~。

武悪では、万作さんの主人が緊迫感あって怖かったですね。
それなのに、後半は幽霊に化けた武悪(野村又三郎さん)にビビりまくり(笑)
去年、この武悪はシテを萬斎さんで観ましたけれど、年齢がまた全然違うので味わいも異なりますね。
又三郎さんが図に乗ってあれやこれやと冥土の土産を所望するところや、チョコチョコチョコと主人@万作さんに寄って行く姿が可愛らしいヽ( ´ー`)ノ

さて、今日はタイムアップだー。
夫が帰ってくるとパソコンに向かえません(涙)
持ち歩けるノートパソコンでも欲しいものです。






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最終更新日  2006年03月19日 10時23分28秒
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