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7月上旬並みの暑さに、「熱中症で搬送された」との報が流れています。メディアは「水分と塩分摂取を」と、繰り返し呼び掛けるのですが、この報に惑わされているのが、減塩中の方々ではないでしょうか。「水分を増やす分だけ塩分も増やすべきかどうか」この点については、こちらで紹介しているように、日本医師会が、「水分は多くとっても塩分は制限を」と呼びかけています。くれぐれもテレビ等の方に惑わされないように、ご注意ください。
2024.05.14
コンビニ大手のファミリーマートが、「こっそり減塩」と銘うった減塩食を、提供しているのをご存じでしょうか。減塩食には「美味しくない」イメージがあります。実際、味がいま一つのものが多く、パッケージに減塩とあると、つい避けてしまうのですが、ファミリーマートの「こっそり減塩」食品は、出汁をきかせたり、素材の味を出す工夫をするなどして、とても減塩食とは思えない味を出しています。こちらで紹介しているように、弁当もあれば、パスタやそば類もあって、たとえば日替わりランチに活用できます。どうも塩分をとり過ぎる傾向にあるという方は、一度試してみてはいかがでしょうか。
2024.04.29
女性の更年期障害については、治療の切り札としてホルモン補充療法を受ける方が、徐々にですが増えていると聞きます。なかでも仕事を持っている女性に多いのですが、そのなかには、この治療をやめるとまた症状がぶりかえして、仕事に悪影響が出るのではないか、などの懸念から、なかなかやめられずにいる方が多いそうです。このやめどきについては、こちらで紹介しているようにガイドラインでは、開始から5年を目安に中止を判断するのが理想としています。ただ、こればっかりはやはり個人差がありますから、医師とじっくり相談されることをお勧めします。
2024.04.28
初夏を思わせる陽気に熱中症のリスクも高まっています。毎年この時期になると、高血圧などで減塩中の方を悩ませるのが、「水分はともかく塩分はどうしたらいいのか」という問題ではないでしょうか。このような悩みに対しては、日本高血圧学会が公式サイトで見解を提示しています。こちらで詳しく紹介していますので、是非チェックしておいてください。
2024.04.27
エーザイの認知症新薬は昨年12月に保険適用になっており、治療を受けられる医療機関は、この4月時点で、全国に600箇所以上あると報じられています。治療を希望する方は多く、その医療機関のリストを望む声が多いと聞きます。私の知人もその一人ですが、治療を受けられる要件は、こちらで紹介しているようにかなり厳しく、対象者は相当限られます。一番確かな近道は、かかりつけ医に相談してみることだと話したところです。
2024.04.24
高血圧などで減塩生活を続けている方は、なかなか苦労しておられることと思います。減塩するとどうしても味が落ちますから、ときにはちょっとおしょうゆを加えたり、外食などで普通の食事をしてしまう、などなど。そこで、減塩食をおいしく食べてもらおうと、国立循環器病研究センターが提案しているのが、減塩でもおいしくいただける「かるしおレシピ」です。それと、大手コンビニのファミリーマートも、「こっそり減塩」と銘打って、「銀鮭幕の内弁当」「オムライス」「かき揚げそば」など、塩分をかなり減らした商品を売り出しています。これらを活用して、減塩生活を挫折することなく継続を!!
2024.04.19
トイレが近くて気になっている方は、女性にも男性にも、また若い方にもシニアの方にも、少なくないようです。トイレが近いことは、「会議の時に困る」とか、「夜中に起きるので熟睡できない」といったかたちで、生活に支障をきたすことがあります。でも、どこかが痛いとか、食欲がない、といった症状とは違いますから、すぐに病院を受診する方は少ないようです。でも、なかには病気の前兆ということもありますから、やはり一度医師に相談してみることをおすすめします。その際ですが、できれば排尿日誌をつけて、それを持参すると、より的確な診断につながります。まず最初は、トイレに行った時間と、尿の出具合だけでも、休日に記録してみてはいかがでしょうか。その方法は、こちらを参考に。
2024.04.12
加齢性難聴は、早い人では50代から、聞こえにくさが始まっていると言われています。多少の聞こえにくさに気づいても、ついそのままにしがちでしょうが、難聴は認知症につながりやすいだけに、早めに対処を。その際は、必ず耳鼻科を受診して、それもできるだけ補聴器相談医のいる耳鼻科で、あなたの難聴の度合いにあった補聴器を処方してもらい、認定補聴器専門店で購入することをお勧めします。補聴器相談医のいる耳鼻科など、詳しくはこちらを。→ 難聴は認知症のリスク要因、直ちに補聴器を
2024.03.04
毎月17日、つまり今日は「減塩の日」です。高血圧などで医師から減塩を指導されている方はもちろんですが、そうでない方も、とかく私たち日本人は、塩分過多の食事になりがちです。減塩食はおいしくないからと、途中で挫折してしまい、長続きできない方が多いようです。そんな方にお勧めしたいのが、国立循環器病研究センターが勧める、「かるしおレシピ」です。→ 減塩食が長続きしない方は「かるしおレシピ」を素材のうまみを引き出して、1食につき食塩2gなのに、おいしくいただけると好評とのこと。是非挑戦してみてください。
2024.01.17
このところどうも聞こえにくくなった、となると、CMなどでアピールしている「集音器」の購入を、考えるのではないでしょうか。でも、難聴だからと言って、ただ大きく聞こえればいいというものではありません。難聴は将来の認知症発症のリスク要因です。やはりきちんと医師の診察を受けて、そのうえで、この状態ならまだ補聴器でなくてもいいでしょうとなれば、集音器を購入されたらいいと思います。その受診先ですが、耳鼻咽喉科で、できれば補聴器相談医のいるところを。そのリストや詳しいことはこちらを。→ 難聴は認知症のリスク要因、直ちに補聴器を
2024.01.08
今のシーズンは、年間で骨折が最も多いそうです。転倒して、脚の付け根部分を骨折すると、要介護から寝たきりの状態になりやすく、特に骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の方は、注意が必要です。骨粗鬆症は骨がもろくなる病気ですが、なかなか症状が出にくく、症状を自覚したときは、骨がスカスカになっていることが多いと聞きます。幸い、各自治体が骨粗鬆症の検診をやっていますから、この検診でリスクを把握して、必要な手を打っておくことをお勧めします。→ 骨粗鬆症予防は骨粗鬆症検診の受診から
2024.01.07
聞こえが悪くなる「難聴」が将来の認知症につながりやすいことは、よく知られていて、早めに補聴器相談医を受診して、補聴器をつけることが勧められています。→ 難聴は認知症のリスク要因 直ちに補聴器を同様に、嗅覚の低下、つまりにおいを感じ取る力の衰えも、将来の認知症の予兆としてとらえ、「においトレーニング」に励むといい、とされています。その方法はこちらで紹介しているように、ごく簡単にできます。ただ、続けないと効果は期待できませんから、毎日、朝と晩、忘れずに続けることをお勧めします。→ 「におい」がわからなくなるのは認知症の予兆
2024.01.05
腰痛や肩こりなどの痛みが長引いていて、病院に行ってもなかなか良くならない……。そんな悩みを抱えている方は、こちらで紹介している「いたみノート」を使ってみてはいかがでしょうか。→ 痛みの緩和に「いたみノート」アプリの活用を痛みはあくまでも主観的なものですから、なかなか医師にも正確に理解してもらえないものです。そこで、どんなときに、どのように痛むのかを、このノートに記載していけば、あなたを悩ましている痛みが「見える化」しますから、医師に痛みをより正確に理解してもらうことができ、より良い治療につなぐことができるというわけです。17歳以上の方なら誰でも無料でダウンロードできます。一度やってみてはいかがでしょうか。
2024.01.04
年々食が細くなり、市の栄養相談を受けたところ、低栄養のリスクがあると言われた、とご近所さん。「栄養士さんが比較的カロリーの高い食品を教えてくれたが、とてもいちいち自分で料理するだけの元気がない」とのこと。そこで「かかりつけ医に経腸栄養剤を処方してもらったら」と勧めてみました。経腸栄養剤は総合栄養ドリンク剤です。その代表が、エンシュア・リキッドですが、カロリーも栄養素も、しっかりとることができる栄養剤です。是非一度こちらを読んでみてください。→ 「エンシュア」で食事を補ってみませんかエンシュアは医療用医薬品ですから、医師の処方箋があれば、医療保険が適用となり、自己負担分(1~3割)だけで入手できます。
2023.12.30
年を重ねるにつれてどうしても食が細くなってくるものです。「すぐにお腹がいっぱいになって、たくさん食べられない」状態を続けていると、低栄養状態、あるいはフレイルと呼ばれる状態になりがちです。フレイルとは、加齢により心身が老い衰えた状態を言います。要介護状態の一歩手前、と説明されています。そこでお勧めしたいのが、エビオス錠です。俳優の仲村トオルさんがコマーシャルを務めている、あのエビオス錠です。エビオス錠をなぜお勧めするのかは、是非こちらを読んでみてください。→ 「エビオス錠」で低栄養によるフレイルを防ぐ錠剤が苦手な方は、粉末タイプもあります。それと、床ずれがあれば亜鉛を強化したエビオスもお勧めです。【指定医薬部外品】アサヒグループ食品 エビオス錠 2000錠
2023.12.29
年齢を重ねるにつれ、人の話が聞き取りにくくなってくるものでするそんなときは耳鼻科を受診して補聴器の処方を受けるなど、それなりの対応をすればいいのですが、補聴器を敬遠する方は多いようです。「補聴器を使うほどではないから」などと言って、集音器を買ってみたりするのですが、そもそも集音器は、補聴器と違い医療機器ではありません。集音器は音響機器ですから、補聴器のようにご自分の耳の状態に合わせて、聞こえやすくすることはできません。集音器を使う際は、その辺の違いをきちんと理解したうえで、使用されることをお勧めします。→ 補聴器に頼るほどではない軽い難聴に集音器を充電式 小型集音器 聞こえて安心(聴こえて安心)返品可能
2023.12.27
先に紹介した認知症(アルツハイマー病)新薬による治療が、いよいよ開始されたことが報じられています。→ 注目の認知症新薬 治療を受けられるのは?12月20日に保険適用になったばかりのレカネマブですが、東京都健康長寿医療センターは、25日にこの新薬の投与を、軽度認知症の前段階である「軽度認知障害」と診断された、50代の女性に、初回の点滴を投与したことを公表しています。この新薬による治療を行う医療機関には、いくつか厳しい条件があり、どこでも受けられるわけではありません。厚生労働省は、この治療を希望する方は、まずはかかりつけ医にその旨を伝え、「かかりつけ医から治療可能な医療機関につないでもらってほしい」としています。
2023.12.26
乾燥した日が続くと皮膚も乾燥し、わけもなくかゆくなったりします特に高齢者に多いのですが、湿疹もないのにかゆみがひどく、夜中に目が覚めてしまうという方も。これは皮脂欠乏性皮膚搔痒症(そうようしょう)という病気です。乾燥した皮膚、いわゆるドライスキンは、刺激に敏感になっていますから、下着に触れたりしただけでもかゆみが出たりするのです。その対処法をこちらで紹介していますので参考にしてください。→ 湿疹はないのに体のかゆみが強いときの対処法お風呂好きで、入浴するたびに体をゴシゴシ洗っている方は、特にご注意ください。
2023.12.20
43歳のお笑い芸人が脳梗塞で緊急手術を受けたことが、SNS上で大変な話題になっています。幸い対応が早く大事にはならなかったとのこと、よかったです。これからの寒さは、脳梗塞を引き起こしやすくなります。原因はもちろん高血圧が多いのですが、冷え性の方、特に季節に関係なく常に四肢の末端が冷えている方は、脳梗塞にことさらの注意が必要です。とにかく血流をよくすることです。詳しくはこちらを。→ 手足の先がいつも冷たい方は脳梗塞にご用心!!なお、喫煙は血管を収縮させますから、直ちに禁煙を。
2023.12.18
高血圧や心筋梗塞などにより心臓のポンプ機能が低下すると、全身の組織に十分な血液が行き届かなくなり、体を少し動かしただけで息切れしたり、息苦しくなったりしてきます。このような心不全と呼ばれる状態になると、息切れや呼吸困難などによるつらさを和らげるために、緩和ケアが必要となります。緩和ケアをすれば、つらさはかなり和らぐのですが、緩和ケアは終末期ケアと誤解している方が多く、なかなか緩和ケアを受けたがらないようです。こちらを読んでその誤解を解いていただき、緩和ケアを受けて少しでも安らかな日々をお過ごしください。→ 心不全によるつらさも我慢しないで緩和ケアを
2023.12.16
女性、とりわけシニア世代の女性は、往々にして立ち話がお好きです。たまたまその場を通りかかり、声をかけられたりすると、なかなか立ち去ることができずに、ずるずるとその輪にひきこまれてしまうことってないでしょうか。昨夕、そんな体験をしたのですが、4人いたうちのお一人が、「今日病院で、仮面高血圧だって言われちゃったの」と話し始めました。仮面高血圧、つまり隠れ高血圧の話で、満更興味のない話ではなかったので、そのまま聞いていたのですが、どうも早朝高血圧のことのようでした。それで、毎日朝と晩に自分で血圧を測るように言われた、という話になりました。それだったら、いいアプリがあるとお伝えしたかったのですが、話がそちらに向かない様子でしたので、「ちょっと急ぎますので」と、その輪から抜けてしまいました。ごめんなさい。その話はこちらに書いてありますので、読んでみていただけたら嬉しいです。→ 朝の血圧が高くなる「早朝高血圧」にご用心
2023.11.19
高血圧で、あるいはそのリスクを指摘され、血圧を毎日の日課として測定している方は多いことと思います。測定して、記録して、といった作業はなかなか手がかかり、ときに手を抜いてしまうこともあるのではないでしょうか。そんな方には、スマートフォン用の「高血圧治療用アプリ」の活用をお勧めします。早朝高血圧のような仮面高血圧のリスクがあり、家庭血圧測定をセルフケアしている方には特におすすめです。→ 早朝高血圧の早期発見に家庭血圧測定を習慣化この高血圧治療用アプリは、昨年(2022年)9月には健康保険が適用になっています。主治医からアプリ用コードの処方を受ければ、スマートフォンで血圧をリアルタイムで測定、管理し、測定値を主治医と共有することもできます。まずは主治医に相談してみてください。
2023.11.10
高血圧に対する薬を服用している方は多いと思います。そのなかの、血圧を下げる降圧薬を飲んでいる方は、グレープフルーツジュースと相性の悪い薬があることを、ご存じでしょうか。グレープフルーツにはビタミンCが豊富ですから、毎日のように召し上がっている方が多いようですが、降圧薬によっては、血圧が下がりすぎてしまうことがあります。その降圧薬の具体的な名前はこちらで紹介していますから、チェックしてみてください。→ 降圧薬と相性の悪いグレープフルーツジュースなお、グレープフルーツのゼリーなどの加工品も、影響が出ますから、ご注意ください。
2023.11.03
夜間に何度もトイレに起きることで悩んでいる方は、朝になっても熟睡感が得られずに、日中も頭がすっきりしない経験をしておられるのではないでしょうか。そんな方は、一度是非、ふくらはぎに注目してみてください。日中は立位でいることが多いでしょうから、どうしてもふくらはぎに水分がたまりがちです。その水分を、就寝前までに、尿としてしっかり出し切っておけば、夜間尿は減るはずですから、トイレに起きる回数を減らすことができるはずです。その方法はこちらで紹介していますので、まずは挑戦してみてください。→ 夜間のトイレとふくらはぎに思わぬ関係が
2023.11.02
久しぶりに会った仕事上の大先輩と、ランチをしました。そこで先輩から「実は糖尿病の予備群といわれているんだ」、と打ち明けられました。食後血糖値が思った以上に上がるかなり脅されているとのこと。しかし、普通に仕事をしていくからには、「食べないともたないから、何を食べるかで悩むんだ」とのこと。そこで思い出したのが、こんにゃく粉入りのお粥の話です。こんにゃくの産地である群馬県にある群馬大学で研究した結果、このお粥に、食後血糖値を下げる効果があることが確認されているのです。早速こちらを読んでみてほしいと、紹介したところです。→ 食後の高血糖対策にこんにゃく粉入りお粥を
2023.11.02
帯状疱疹を発症する人が増えているそうです。とかく高齢者に多いと思いがちですが、このところは50代から、特に女性に多いと聞きます。幸い帯状疱疹にはワクチンがありますから、予防可能です。とはいえ、任意接種、つまり接種費用が全額自費ですから、接種を躊躇してしまう方が多いようです。そんななか、接種費用の一部を助成する自治体が出てきています。その自治体リストも公表されていて、こちらで紹介していますから、ワクチン接種を検討されてはいかがでしょうか。→ 帯状疱疹を予防するワクチンがあります
2023.10.27
このところ心不全の患者さんが増加傾向にあると聞きます。「心不全ですね」などと医師から言われても、どんな病気なのかピンとこない方は多いと思います。そんな方には、学会が作成した「心不全手帳」をおすすめします。病気の説明だけでなく、病状を悪化させないために自らできることなど、非常にわかりやすく説明してあります。詳しくはこちらをご覧の上、学会のサイトからダウンロードするか、主治医にお尋ねになってみてください。→ 心不全患者のACPに「心不全手帳」の活用を
2023.10.10
認知症の新薬が年内にも使える見込みです。といっても、認知症の誰にも使えるというわけではなく、アルツハイマー型認知症、いわゆるアルツハイマー病の一歩手前の状態の方、あるいはアルツハイマー病を発症しているものの早期の段階の方、にしぼられてしまいます。これまでの認知症治療薬は症状を和らげるといった対症療法でしたが、新薬には、アルツハイマー病の進行を遅くする効果が期待できるという、画期的なものです。詳しくはこちらを読んでいただくとして、条件に当てはまる方は、かかりつけ医にご相談ください。
2023.08.31
帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気をご存知でしょうか。過度の疲労やストレスが続き、免疫力が低下しているときに発症しやすい皮膚疾患です。体の左右どちらかにピリピリした痛みと水ぶくれを伴う赤い発疹が、帯状に現れるのが特徴です。皮膚疾患なのですが、皮膚症状だけで終わらないのが、この病気の厄介なところです。皮膚症状が鎮まった後に、神経痛症状がのちのちまで残るのです。→ 帯状疱疹を予防するワクチンがあります発疹が出たら速やかに皮膚科を受診し、抗ウイルス薬による治療を受ければ、神経痛まで悪化することは防げるようです。高齢者に多いのですが、このところのコロナ禍によるストレス状況により、20代、30代の方にも発症しているようですから、どうぞご注意ください。50歳以上で予防にワクチン接種を希望する方は、市町村によっては、接種費用の一部を助成する制度を利用することもできます。
2023.08.02
心不全の患者さんが増えていると聞きます。心不全とは、心臓のポンプ機能が低下して、必要なだけの血液、つまり栄養分や酸素を、全身の組織に送り届けることができなくなっている状態のことです。不整脈や心筋梗塞などが原因で起こる状態ですが、この状態が進むと、息苦しさや動悸などに悩まされるようになります。思うように息ができないつらさは、痛みとはまた別の不安をかきたてます。このようなときは、積極的に緩和ケアを受けて、症状を和らげることが勧められています。ところが、緩和ケアには終末期に受ける治療とのイメージがあり、緩和ケアを受けたがらない方が多いようですが、これは完全な誤解です。⇒ 心不全によるつらさも我慢しないで緩和ケアをで説明しているように、緩和ケアは、文字通り苦痛を緩和するケアです。心不全の患者さんも積極的に緩和ケアを受けて、つらさから解放され、心穏やかに日々を過ごされることをおすすめします。
2023.07.27
高齢者の5人に1人は糖尿病で、その数は全糖尿病患者の約半数を占めると言われています。糖尿病であることには変わりないのですが、加齢に伴う身体機能や生理機能の変化が、インスリンの分泌やその働きに影響し、食後に高血糖が起きやすく、しかもその症状の現れ方が特徴的であるとか、低血糖症状も現れ方が普通と違うなど、さまざまな特徴があることが確認されています。特に低血糖症状の出方の違いは、直ちにとるべき対応を遅らせて、深刻な事態にもなりかねません。その辺の話をこちらの記事にまとめましたので、高齢者で糖尿病を抱えている方、その介護を担っている方は、是非一度、読んでみてください。→ 高齢者の糖尿病は低血糖症状の現れ方が特徴的
2023.07.24
環境省と気象庁は今日(2023年6月29日)、沖縄本島地方に、熱中症警戒アラートを発表しています。いよいよ熱中症のシーズンですが、この時期になると、高血圧で減塩食をとっている方から、「水分も塩分もとるようにいわれるが……」などと、相談をよく受けます。確かに悩ましいところですが、そんなときはこちらを読んでいただくようにしています。いずれにしても、大量の汗をかいたときの対応は、個々の状況によって異なりますから、あらかじめ主治医に、どのくらいの汗をかいたら、水分と塩分はどのくらいとったらいいのかを、お尋ねになっておくことをおすすめします。
2023.06.29
冷房が必要なシーズンになりました。冷房は室内の湿度を下げて、肌の乾燥を招きやすくなります。皮膚科医によれば、この時期になると、「湿疹などはないのに肌がかゆくてたまらない」と訴える患者さんが増えるとのこと。特に高齢者が多いそうです。室内の湿度は40~60%に保てるように加湿を。また、こちらで紹介しているように、入浴時に肌をゴシゴシ洗いすぎるのも、皮膚のうるおい成分を取り除いてしまいますから、乾燥肌の原因となります。特にナイロン製のタオルをお使いの方は、今すぐ木綿など植物性のタオルに切り替えることをおすすめします。
2023.06.07
久しぶりに会った友人(40代)が、右足を軽く引きずるように歩いています。気になって理由を聞くと、「膝が痛む」のだと―。とっさに頭に浮かんだのは、変形性膝関節症です。でも40代ではちょっと早い気がしますが、少々肥満気味ですから、膝に負担がかかりすぎたのかもしれません。変形性膝関節症については、整形外科医を取材して記事を書いたことがあります。こちら。⇒ 40歳過ぎの膝の痛みと「変形性膝関節症」そこにも書いてありますが、症状が進んで歩けなくなる前に、整形外科を受診するようすすめたところです。いきなり手術なんてことにはならず、膝に負担をかけない日々の生活の仕方や、膝に負担をかけないためのサポーターについても、指導してもらえるはずです。
2023.05.31
コロナ禍で脂肪肝の患者が増加しているそうです。脂肪肝の原因として、とっさに頭に浮かぶのは、食事や飲酒ではないでしょうか。ところが意外に思われるかもしれませんが、運動不足も大きな要因です。コロナ禍で閉じこもりがちな生活を続ける一方で、食事や飲酒はいつもどおり、あるいは暇を持て余して無駄食いや無駄飲みが、続いた結果脂肪肝に、といったケースが多いと聞きます。思い当たる方は、担当医に相談の上、肝臓専門医ら研究チームが開発した、「肝炎体操」で大きな筋肉を鍛えてみてはいかがでしょうか。筋肉には肝機能を補完する働きが期待できます。詳しくはこちらを。⇒ 「肝炎体操」で筋肉を鍛えて肝機能の回復を
2023.05.16
まだ連休前だというのに、環境庁は4月26日、この先、熱中症の危険性が極めて高いと予測された日には、「熱中症警戒アラート」を発表すると公表しています。「熱中症なんて、まだでしょう」の感が強いのですが、このところのように急に温度が上がったときは、からだがまだ暑さに慣れていないだけに、熱中症になるリスクは高いのだそうです。熱中症予防には、汗をかいた分だけ、水分と塩分を摂るように言われます。しかし、高血圧で減塩生活を送っている方は、そこが難しいところで、水分は確かに必要ですが、塩分については、いつものように減塩を続ける必要があります。その辺のことは、こちらに書いてありますので、是非参考にしてください。⇒ 高血圧なら熱中症リスクが高い日も塩分制限を
2023.04.27
突発性の難聴は別ですが、歳を重ねるにつれて聞こえが悪くなるという、いわゆる加齢性難聴は、高齢者の話だと思いがちでしょう。ところが実は、早い人では50歳ごろからすでに始まっています。日本人は、多少聞きとりにくいことを自覚しても、補聴器を使いたがらない傾向にあるようです。しかし、難聴は認知症の大きなリスク因子ですから、早めに補聴器相談医の診察を受けて、あなたに合った補聴器を処方してもらうことをおすすめします。補聴器購入にかかる費用についても、補聴器相談医による所定の書類があれば、医療控除を受けられます。最寄りの補聴器相談医については、こちらを。⇒ 難聴は認知症のリスク因子、早めに補聴器を
2023.04.11
毎年3月上旬には、早期発見・継続的治療をキーワードにした、緑内障啓発のための国際的イベント、「ライトアップinグリーン運動」が行われます。今年、2023年は3月12日~18日です。イベントでは、日本緑内障学会が中心となり、眼の検診が行われます。また、国内のランドマークや医療機関などでは、緑内障のシンボルカラーであるグリーンにライトアップされます。緑内障は40歳以上の女性に多く、発見、治療が遅れると失明のリスクもある病気です。詳しくはこちらを参照の上、目の定期検診を怠りなく!!⇒ 視野範囲チェック法で「緑内障」を早期発見
2023.03.08
腰痛は日本人の国民病と言われるほど、多くの方が悩まされています。整骨院などでマッサージなどの施術を受けて、しのいでいる方も少なくないようですが……。女性の場合は、婦人科系の病気、たとえば子宮内膜症や子宮筋腫、場合によっては子宮がんが原因の腰痛もあります。やはり一度は、まずは整形外科を受診し、「どうも婦人科系の病気が……」となれば、紹介状を描いてもらって婦人科を受診するのがいいと思います。詳しくはこちらを。⇒ つらい腰痛、すぐに受診した方がいい痛みは?
2023.03.07
このところの寒さも影響しているかもしれませんが、「トイレが近い」「尿の回数が多い」という話をよく聞きます。「お茶をよく飲む」など、水分の摂取状況にもよりますが、1日に8回以上トイレに行くようなら、「頻尿」と考えて、まずは排尿日誌をつけてみてはいかがでしょうか。頻尿が気になったらすぐに受診するのもいいのですが、頻尿の状況を医師に正確に伝えるには、あらかじめ排尿日誌をつけてみて、それを持参して受診すれば、ことは早く進みます。排尿日誌のつけ方はこちらで紹介しています。⇒ 排尿が気になったら「排尿日誌をつけてみる」尿量測定には、男性なら、たとえばアズワン 1-2922-01 計量カップ500ml、女性ならアズワン(AS ONE) 採尿容器 、を使えば、比較的楽に採尿できるはずです。
2023.02.27
こんにゃくは90%が水分ですから、ダイエット志向の方には魅力的な食材です。加えて、水溶性食物繊維がたっぷりですから、腸活効果もあります。さらにこのこんにゃくには、食後の高血糖を抑える効果もあることが、研究で確認されています。こんにゃくの産地として知られる群馬県では、群馬大学の研究チームと地元の企業とが協働で、こんにゃく入りのお粥を開発して、売り出しています。食後の高血糖対策で苦労している方は、是非試してみてはいかがでしょうか。詳しくはこちらを。⇒ 食後の高血糖対策にこんにゃく粉入りお粥を
2023.02.20
認知症は高齢者の問題と考えがちでしょうが、これは大変な誤解です。いまや認知症の大半を占めるアルツハイマー型認知症は、発症する20年も前から、原因物質が脳内に溜まり始めます。その影響は、40、50代の物忘れとなって現れたりするのですが、この段階で先手を打てば認知症を防ぐこともできるといわれています。ただ、認知症をこの段階で発見するのは、これまでは簡単ではありませんでした。それが、今や血液検査により可能となったのです。「MCIスクリーニング検査」という検査です。「このごろどうも物忘れが多い」時になっている方は、こちらを読んで、この検査を受けてみてはいかがでしょうか。⇒ 物忘れを自覚したら血液検査で認知症のリスクチェックを
2023.02.11
低用量ピルは避妊のために飲む薬と、思い込んでいる方がまだ多いようです。一方で、毎月の生理の痛みなどによる憂うつさを、少しでも和らげようと低用量ピルを利用している方も、徐々に増えつつあると聞きます。ただ、気をつけたいのは副作用で、なかでも静脈血栓症は深刻です。⇒ メリットの多い低用量ピル、でも副作用に注意をとりわけ喫煙している方は、血栓症を起こすリスクが高く、低用量ピルを服用するからには、禁煙治療を受けることをおすすめします。
2023.01.29
全国的に大変な寒さに見舞われています。ニュース報道はどうしても屋外の話に集中していますが、こんなときこそ対策の徹底が欠かせないのが、屋内でのヒートショック、つまり寒暖差による健康トラブルです。入浴に関連して起こることが圧倒的に多く、高齢者に集中しているのですが、若い方でも、寒いからと熱い湯にいきなり入ったり、飲酒した後の入浴でヒートショックに見舞われることがあります。極端な例では急死といった事態もありえます。こちらでヒートショックを防ぐための注意点を紹介しています。是非参考にして、特に心疾患のある方、あるいは血圧が高めの方はご注意ください。⇒ 冬場の入浴事故防止にヒートショック対策を
2023.01.25
新型コロナの感染拡大「第8波」により、医療機関は再度パンク状態にあると報じられています。救急車も受け入れられない状況なのですが、そのすべてがコロナやインフルエンザの患者ではなく、脱水状態に陥って運ばれてくる患者が、この冬特に多いとのこと。脱水は、熱中症の多い夏の話と考えがちでしょうが、さにあらず。冬もまた、特にコロナ禍にある今年の冬は、マスクを着用しているために、脱水のサインである口の渇きに気づきにくく、つい重症化させてしまっているようです。予防策は、こちらをチェックしてみてください。⇒ コロナ禍でリスクが高まる「冬の脱水」
2023.01.13
長引くコロナ禍によるストレスで、どうも最近一晩眠っても疲れが取れない、といったことはないでしょうか。このようなときに発症しやすいのが、帯状疱疹(たいじょうほうしん)です。帯状疱疹は、体の右側か左側のどちらか一方に、水ぶくれを伴う赤い発疹が出て、しかもそれがチクチクと痛いのが特徴です。ときにはズキズキした痛みが出ることもありますが、通常の痛みはさほど強くないため、放置してしまいがちです。しかし、特に首から上にできる帯状疱疹は、視力や聴力に支障をきたすなど、深刻な後遺症をもたらすことがあります。こちらを参照の上、該当する場合は、早めに皮膚科を受診して、治療を受けることをおススメします。⇒ 帯状疱疹がコロナ禍のストレスで増えている
2022.10.31
「トイレが近い」ことから「頻尿」を疑っている方は、老若男女に関係なく多いようです。一般に、1日に8回以上排尿のためにトイレに通う状態を、「頻尿」と呼ぶそうですが、なかには5~6回でも頻尿の方がいるそうです。なんとも気になることですが、一般に頻尿が原因で命に危険が及ぶようなことは、まずないことから、医師に相談する方は少ないようです。しかし、受診すれば、何かと改善策を指導してもらえるようですから、まずは「排尿日誌」つけてみて、それを持参して受診してみてはいかがでしょうか。その排尿日誌のつけ方をこちらで紹介しています。是非参考にしてください。⇒ 頻尿が気になったら「排尿日誌」をつけてみる
2022.10.30
空気が乾燥するシーズンになり、湿疹などはできていないのに体がやたらとかゆいという方が、高齢者を中心に増えていると聞きます。特に、お風呂好きだったり、あかすりなどで体をゴシゴシ洗う習慣のある方は、背中やお腹など、体のあちこちのかゆみに悩まされているのではないでしょうか。歳を重ねるにつれ、皮膚を守っている皮脂の分泌は、どうしても少なくなるのですが、その皮脂を入浴して洗い流してしまうことが、皮膚を乾燥させ、かゆみの原因となるようです。→ 湿疹はないのに体のかゆみが強いときの対処法体をゴシゴシ洗うのをやめてみるとか、下着を木綿ものに変えるとか、保湿剤を使ってみるのもいいそうです。
2022.01.14
いびきは本人は気づけませんから、パートナーから指摘されて、あるいは睡眠状態をチェックできるアプリを活用して、初めて知るところとなります。そのいびきをかいているときに、呼吸が極端に浅くなったり、無呼吸になったりするようなら、睡眠時無呼吸症候群が心配になります。夜間眠っているつもりでも熟睡できていませんから、日中強い眠気に襲われたり、頭がすっきりしなかったりする方は、一度睡眠時無呼吸症候群かどうかチェックしてみることをおすすめします。幸い最近は、専用の検査キットを使えば、自宅で検査することができるようになっています。→ 睡眠時無呼吸症候群の検査が自宅でできる検査キットは自分で購入することもできますが、イビキや睡眠の専門医療機関なら、検査機器を貸し出してくれます。まずはかかりつけ医に相談してみてはいかがでしょうか。
2022.01.10
実際には音がないのに、ジーとかキーン、ワーンワーンといった耳鳴りに、悩まされている方が少なくないようです。耳鳴りは、難聴、耳の詰まった感じといった耳の症状の中で、研究が最も遅れている症状と聞きます。それでも音響療法といって、耳鳴りがあっても気にならない状態にするために、ある種の音を流すという治療法があります。その音の一つとして、ホワイトノイズがいいという話を紹介しています。→ 耳鳴りがホワイトノイズで軽くなるホワイトノイズとは、騒音対策などに使われるノイズのこと。小川のせせらぎをイメージしてみてください。
2022.01.09
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