戦場の薔薇

戦場の薔薇

戦場の薔薇「プロローグ」


荒れ果て、枯渇し、打ち捨てられた大地。
この時代、人々は限られた僅かな資源を奪い合うように争いを始めた。
奪わなければ生きる事さえ儘ならない世界。貧富の差など既に無く、国家の枠組みなど遥か昔に消え失せ、あるのはただ「生きる為の命の奪い合い」だけ。
強く賢い者だけが生き残り、弱く愚かな者から死んで行く。
そんな中で生まれたのが、「奪う者」と「守る者」の存在だった。
個々の力が弱い人間にとって、それは必然と言って良い。
「群を成す事で多くの者からより多くを奪う」それが「奪う者」と呼ばれる者達。
対して、身を寄せ合い生にしがみ付く弱者から「守り、戦う事でその日の糧を得る」のが「守る者」達である。
この両者は、目的が同じでありながらもその立ち位置の違いから、後世に別々の勢力として存在して行く事となる。

新暦0020年。
時は移り、「奪う者」達は百年という時の流れの中で宇宙開発に成功。
彼らは「資源衛星OP2」をその手中に収めると、名を創設者「メイス・ノア」に因んで「メイス公国」と変え、時代を生き抜いた強者たる選ばれし者達の至上主義国家として独立を宣言した。
しかし、その一方で「守人」と名を変えた「守る者」達は、公国軍による「資源衛星OP2」の独占を良しとはせず、これに武力をもって反抗。ここに、人類史上最大の「世界大戦」が勃発する事となったのである・・・。

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