ママのSerendipity-セレンディピティ

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Essay6


5つの約束



結婚前にふと出張先の九州で、時間つぶしに買った
「ベスト・パートナーになるために」
という本が私のお気に入りの本の一つである。

これは例の「話を聞かない男、地図が読めない女」のような
いわゆる男女がお互いを理解し合うためのコツが書かれたもので、
夫婦でこれを読むことで、お互いの性別の違いから生じる
根本的な考え方の相違のようなものを理解できる、
まさしく結婚生活を成功(?)させるバイブルのような本。

実は結婚前に私は夫と約束をした。
この本に書かれてある、
『オンナの愛情タンクを満タンに保っておく為の98の小さな愛情アプローチ・リスト』
の中のたった5つを守ってね、と。
始めから5つも出すと「えっ、5つも…」になるが、98の中のたった5つ、
簡単なことでしょ、たった5つでしょ。

1.毎日最低2回は「愛しているよ」という。
2.台所の包丁を研ぐことを申出る。
3.スーパーへ買い物へ行ったときは必ず買った品物を持つ。
4.料理の腕前を必ずほめる。
5.同じ時間にベッドにはいれるようにする。

この5つなのだが、今実行してもらっているのは3番くらいだ。

1番は結婚前はちゃんと言ってくれてた。
いや、ほんと意外と口にしてくれてた。
恥ずかしげもなく、毎晩電話口でお互い言わないと眠れないほど。

2番は私がこの手のことはまったくできないのでお願いね、と
言っておいたのに、「切れない!!」とイライラしてから
「たまには研いでよ~!」と催促してやっと。

4番に関しては、感情表現をしない人だし、何も言わない時はおいしい時
とわかってきたけど、やっぱり「おいしい」の一言が欲しい。
作る気力に関わる、ということをさっぱり理解していない。

5番も夕飯が深夜になることの多い人なので、片付けを終え次第
私だけ先に寝ることもあるし、ひどい時は向こうが先に寝る。

でもよりによって98の中から、この5つを選んだのはなぜだろうと今思う。
この本はアメリカ人の心理学者が書いた本。
男女の違いより先にまずお国柄の違いがあるので、100%鵜呑みのはできないが
実は98の中には、今夫が必ずしてくれていることもあるのだ。
たとえば、

・外出するときは前もって地理や道のりを調べておく。
・妻の1日の行動に興味を示す。
・妻のジョークやユーモラスな表現には笑って反応する。
・トイレの便器は必ず便座を戻しておく。
などなど。

出産以来久々にこの本を読み返した。
そこには自分自身に言い聞かせなければならないことも多々あり、新鮮な気持ちになった。
求めるばかりではうまくは行かない。
男性を「責める」より「許す」方にエネルギーを使おう、
というフレーズ、究極だな。

でも私にとって夫はまさに『ベスト・パートナー』
ベストパートナーに「なる」のではなく、
お互いにはじめからベスト・パートナーだったと思っている。
98項目は私達の結婚話にまつわる、面白おかしい単なるエレメントにすぎないのだ。
だから守ってくれてない約束も許してあげよう。

ところで私ってなんか約束させられたっけ?

                                                                                  2006.4
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