あいするきもちLL

○第九話



仁は子供みたいに嬉しそうに笑って部屋に戻って来るから
あたしは少し罪悪感があった。


「・・・つまんない?」
仁があたしのとなりに座りながら聞いてきた。

すっごい悲しそうな顔をしてこっち見ないでぇ・・・;;

「そんなことないってば!!緊張しちゃってさぁ」

仁はじっとこっちを見てる。


顔がだんだん近づいてくるよぉ。

あたしはぎゅっと目をつぶった。



んっ・・・・・・

仁はあたしのおでこに優しくキスをしてくれた。


「ははっ可愛い」

多分あたしの顔は真っ赤なペンキを塗ったように赤かったと思う。

「・・・からかってんのぉ?」

仁は笑った。

「里架は愁次が好き?今も・・・」

びっくりしてあたしは最初何も言えなかった。


今もって・・・仁は何が言いたいの?

「なっ・・・えっと、どういうこと?」

「俺知ってたもん。里架は愁次が好きだった、愁次も・・・」


ちょっと・・・何言ってんの?

「仁・・・」

仁は里架のことをぎゅっと抱きしめた。



「やだ。俺から離れないでよ・・・里架」

―――ドクンッ


「仁、あたしはそばにいるよぉ。不安にさせてごめんね・・・」

あたしも仁のこと強く抱きしめた。



初めて気づいた、自分がここまで仁を追いつめてたこと。

それなのにあたしは・・・・・・。


本当ごめんね、仁。



この気持ちは同情なんかじゃない。

あたしは仁のこと・・・大好きだよ。


やっとわかったの。

あたしは確かに愁次のこと好きだった・・・けど、
仁を裏切ることは出来ない。


愁次への気持ちは忘れるよ。

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