あいするきもちLL

○第十三話


今日もいつものように里架は仁の家に来ていた。


「里架、中学ン時の話して」

仁が初めて里架に話を求めたから里架は嬉しくなった。


里架は卒アルを見せながら、愁次は口が悪いけどバスケがうまかったことや
まどかはしっかり者だってこと、心は本当に馬鹿でこの5人は仲が良かった
ことなどを話した。


「仁は忘れちゃったと思うけど、あたしと仁は付き合ってたんだよぉ」
里架は昔を思い出しながら、幸せそうに語った。



里架が帰ってから仁は自分の机に座って、引出しを開けて見た。
中はプリントなどでいっぱいだったけど、その中には写真やプリクラも混ざって
いて里架と自分が楽しそうに笑って写ってる写真ばっかだった。


俺はやっぱこの子と付き合ってたんだ。

でも思い出せない・・・。





そして4月になり、里架たちは高校生になった。

「見てぇあたしの学校の制服☆可愛いでしょ?」
仁の前でくるくる回ってみせる里架。

「はは、可愛い」
と言って仁は優しく笑った。
里架はその顔にびっくりして目を点にしている。

「え?何・・・俺変なこと言ったぁ?」

「その笑顔・・・昔もそうやって笑ってくれたの」
と言って里架は思わずその場で泣いてしまった。

「え・・・大丈夫??」

「んっ・・・ひっく・・・っ久しぶりに・・・笑ったか・・お
 見たから、嬉しくって・・・。嬉しいよぉぉ・・・!!」

仁は良くわからないけど無意識に里架のことを抱きしめていた。

「あれ・・・こんなシーン昔もやったよぉな・・・」

確かに昔も仁はこの部屋で里架を抱きしめたことはあった。


「仁、少しずつ無意識に体が思い出してきてるんじゃない?」

「・・・?かなぁ。良くわかんないけど、俺里架と一緒にいたい。
 そしたら思い出せる気がするんだ!」

仁の言葉に里架は感激して、仁のほっぺたにキスをした。



チュッ―――

「!?」仁は驚いてその場に倒れてこんでしまった。

「あはは♪平気ィ?」

里架はまた幸せな日が戻って来る・・・っと確信した。

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