あいするきもちLL

○第十五話


仁は本気にしなかった。

「仁は里架と別れた後舞子と付き合ったんだよぉ?
 全部覚えてないのぉ??」
目を潤ませて、じっと仁の顔を見つめる舞子。


そんなはず・・・

「里架は俺と付き合ってたって言ってたし・・・
 あの子が嘘をつく訳ないよ!」


「里架・・・別れてからずっと引きずってたよ・・・
 せっかくあたしは仁と付き合ったのにひどいよ仁・・・」
舞子は下を向いた。

「そんなこと言われてもな~・・・」
仁はどっちが本当のことを言ってるのか混乱した。


「遊ぼぉ?遊んでる内に思い出すかもよぉ?」
仁はその誘いにのって、里架との約束を破って舞子と帰ってしまった。




ガラッ―――
「仁ー遅くなってごめん!!」
里架が入った教室には誰もいなかった。

あたし教室間違えたかな?
組を確認したけど教室はあっている。

遅かったからさき帰っちゃったのかなぁ・・・。

里架はそう思って、あまり気にせず自分も帰った。



朝―――
「里架ッおはよぉ☆」

「舞子おはぁ!!」

舞子は携帯で誰かにメェルを打っている。

「舞子の携帯に付いてるストラップ可愛い~☆」

ガラッ―――

仁が入ってきた。

「仁おはよぉ!!」

「おはよッ」
里架は仁のポケットから舞子とオソロのストラップが
出ているのに気が付いた。

「・・・え?仁、そのストラップ・・・」

「あぁコレ?昨日舞子と買ったんだぁ」

昨日――?

昨日あたしと一緒に帰るって言ってたじゃん!!

何で舞子と!?

「昨日・・・はあたしを待っててくれるって・・・」

「ごめん・・・でも彼女を優先して当然でしょ」







彼女・・・・・・?


意味わかんない。


舞子が彼女!?



あたしは頭の中真っ白になった。



気が付いたら保健室で寝ていた。

ははっ・・・あたし倒れたの?

弱いなぁ・・・。

でもあれはさすがにショックでかかったわ・・・。




「ん・・・っ」ベットから起き上がると、


誰もいなかった。

あたし何期待してんだろ・・・。

しかも保健のおばちゃんもいないし~!!

ほったらかしかよッ(泣)

まぁ良いや、戻ろ・・・。

ドアを開けると外で仁が立っていた。

「仁!?」

仁はあたしに気づいてハっとした顔になっている。

「あっ平気・・・?」

「大したことないよッ何でそこにいたの?」
あたしは少し冷たく接した。

「だって、心配だったし・・・」

心配って・・・。おまえの一言で倒れたっつーの!!笑。

って怒鳴りたかったけど、我慢しといた。


「里架は・・・俺の元カノ・・・なの?」
仁があたしの顔を窺いながら言った。

「は?あたしは仁の彼女だよぉ?信じてもられないなら
 それでも良い・・・。でもこれだけは信じて!!舞子は仁を騙してる」

仁の顔が少し険しくなって、その場にしゃがみこんで
頭を両手で押さえている。

「くっ・・・ぅ」

「仁!?頭が痛むの?」

また仁の脳裏には里架の姿が現れた。

―――里架と俺・・・、

――――一緒に帰ってる・・・?

――――――「仁は~好きな子いるのぉ?」

―――――――「いるよッ!ここに☆」



――――「あたしも仁が好き・・・」――――



「里架・・・ごめんね。・・・思い出したわ、
 あの時俺が告ったんじゃん」

ポロポロっと里架の目からは涙が溢れ出ている。

「仁・・・おもい・・・だし・・・たの・・・?」

仁は里架の目をしっかり見つめてコクンと頷いた。

それからとびきりの笑顔で里架の頭を撫でて言った。

「ただいま」

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