見なければよかったもの(続き)


私はその日東京から実家の方へ帰った。
私や母やその他協力してくれる方々と家を見張った。

すると、その女性が現れ、私の実家に入って行った。
きっと、今日は母が実家に帰っていると信じ込んで
その女性を呼んだんだろう。。

その日の23時になっても女性は家から出てこなかった。
明かりがついていたはずの部屋も電気が消えている。
女性は今日私の実家に泊まるのだろうか?

とりあえず張り込みの場所を少し移動しようと
言うところで、玄関の明かりがついた。
女性と父が出てきた。
たぶんその女性を見送るんだろう。

でも、こちらが見張っていることがばれて
父だけ家の門のところまで出てきた。
父に向かって、母の姉は怒鳴った。
「女出せよ!!いるのはわかってるんだから」

しかし、父はとぼけているようだ。
「誰もいないぞ。家寄って行けよ」

私は母の姉と二人で車の中にいたけど、
怖くなってガタガタ震えていた。
母は私たちとは逆側の実家の裏の車の中にいた。

しばらくすると
父は母のいる車の方に走って行った。
父が車に向かって何かを投げる仕草をした。
その時の父の顔は文字じゃ表現できないくらい
怖い顔をしていた。

その時私の携帯が鳴った。
母の居る車のガラスを石で割られたらしい。
危険を感じた私はすぐに警察に連絡した。

警察はだいぶたってから来た。
警察が来るまでの間、私と母の姉は父が母の方に行かないように
車で邪魔をしていた。

警察は
「ただの夫婦喧嘩なんでしょ?
 そんなに大変だったら離婚相談所にでも行けば?」
ということを私たちに言った。

そんな暢気なことを警察は言っているから
DVはどんどん深刻化してるんじゃないの。
事件起きてから行くのが警察の仕事なの?
このままじゃ私の母は父に殺されてしまいそう。

しばらく居場所を転々とした生活が続いたが
落ち着いてきたので私は東京に戻ることにした。
お金も続かないので、高速バスに乗って都内に戻ってきた。

新宿に着くと、開放された気分で
私自身少し落ち着いた。
でも、中央線にある私と姉のマンションに戻った時
姉がいないと、怖くてしょうがなかった

もしかしたら父がいきなりベランダから
入ってきて暴れるかもしれない・・・

夜もなかなか寝付けなかった。
一人でいるのが怖いよ。。

今まで上に書いてきた理由もあって
姉と別居しなくてはならなくなった時に、
私は一人暮らしをすることはできなかった。
だからその時付き合っていた彼氏と
同棲を始めたんだけど・・・

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