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災害対策基本法の第105条では、首相に災害緊急事態を布告して、リーダーシップを発揮する権限を明記している。 さらに、第109条では、国会閉会中なら政府は生活必需品の配給、譲渡、物価の統制、債務の支払い延期などの政令を出せることを定義している。もしも、菅首相に国の危機を乗り切るという気概と器量があるなら、国を背負う責任を果たすために政治決断ができただろう。しかし、彼はただ、「冷静に」とか「国難」とか「命がけで・・・」とかきキレイ事を口にしただけで、今も災害緊急事態を発動していなかった。 実際に、命をかけているのは自衛官や警察官や消防士、そして自治体の首長や職員だけだ。今回のような大災害で発動せず、いつ発動するというのだろう。 法治国家において、政治家が法をもって国を主導しないというなら、民主党の政治は暇人の集まりのPTAより無能だ。3月22日に、災害緊急事態の布告を求めた野党議員に対して、民主党政権は「国民の権利義務を大きく規制する非常に強い措置で適切な判断が必要だ」と答弁しただけだった。事態は、阪神淡路大震災や関東大震災を上回る大災害だということをまるで理解していない。 こうしているうちにも、被災地で災害弱者の命が削られ、放射線は罪もない国民に不安を与え続けている。 管直人の見識の甘さと決断力のなさは、もう犯罪に近い。 国難の原因が、災害から人災に代わりつつあると感じる。 無なしの下で、懸命に働く枝野氏や蓮邦氏が余りにも可哀想でならない。 官僚や公務員を恫喝し、自治体や民間にだけ負担を強いて、他党に責任を転嫁してまで政権維持に固執するなら、民主党の全議員が国民の敵とみなされることを覚悟すべきだ。 それとも、亡国の咎人として歴史に自分の名を刻みたいのか・・・判官は、このブログを書くことで、日記が削除されるならそれで構わない。 民主主義の根本は、法の下の平等と主権在民。 その主権者が被災し、生命と財産を今も脅かされているんだ。 わだつみ判官が、こうして何が正しくて何が間違っているのかすら述べられないなら、そんな国に未来などない。
2011年04月16日
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今や、瀕死の民主党。 崩壊のはじまりは、そもそも政権奪取直後から。 「最悪でも県外!」と、あの日に確約した言葉はすでに圏外?鳩ポッポが沖縄でしくじって引き篭もり。 巻き返しで見せた、熱血アピールの事業仕分けもボロが出て、当初から財源不足が囁かれていた子供手当ても予想通り雲行きが怪しく、最後は仲間割れで分裂の危機。その間も、国政に"民意"はまったく反映されず・・・ 選挙で声高に叫んだ友愛というスローガンはいったいドコへ?支持率10%台で、それでも政権維持に固執し、首相の座にしがみつく姿は、もう中近東や北アフリカの"独裁者"と幾らも変わりませんね。(笑)
2011年02月24日
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梅雨入り宣言すると雨は降らなくなるし、そうかと思えば被害が出てしまいそうな豪雨になるのがここ数年の傾向です。南九州や首都圏でも、雨の被害が出た様子。 マッチャンさんやマササンは大丈夫だろうか・・・ 判官の幼い記憶に残る梅雨の情景は、里山の青々とした緑とアマガエルの声と、雨の降りはじめの濡れた土の臭いは何処へ行ったのでしょう。温暖化は問題ではないとする見方と、温暖化は生態系に深刻なダメージを与えるとする二通りの説が入り乱れていますが、年々歳々、四季が失われているのを感じているのは判官だけではないでしょう。わずか数百年のヒトの営みが地球の自然サイクルを危機に陥れ、わずか、一年余りの政治のブレが日本を没落国家にしては困ります。 自然には『摂理』という、逆らってはいけない普遍の法則がありまず。 過去の歴史に学べば、文明の発祥や民族の繁栄にも法則と条件があるのでは? バラ撒きと、直ぐに言い換える空っぽのマニフェストが日本再生の秘策? 消費税10%が内需拡大と国民生活と、福祉や医療改革、地方と農業そして産業再生の切り札?美しい言葉、目先、コテ先の変化に酔いしれ希望を託した投票は、イザとなればご覧の通りです。 日本の末来を数や政党にしがみつく、『群れの政治』に本当に託すべきか? たまに更新すれば、またしても政治ネタになってしまった。(反省)
2010年07月06日
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これまで、民主党が主張してきた主な政策で課題ですが、民主党の掲げてきた、その他のマニフェストと同様に、どう財源を確保するかについては明確でないことが大きな問題点として指摘されていましたね。 私は、この国の子育て支援の政策そのものに反対している訳ではありません。 ただ、民主党の法案があまりにもずさんで偏っていると思う問題点と、財源についての欠陥部分を指摘し、代案を提案ているだけです。 つまり、子育て支援の各政策は、少子化対策に有効で、意義のある政策ですから、もっと議論と試算を尽くして行なうべきだと言いたいだけなのです。 支給するメリットばかりがクローズアップされ、リスクは度外視。 私には、そのように見えて仕方がないのです。 それに一番の問題は、ただ子供がいるという家庭に対しての単なるバラ撒き政策であって、低所得の夫婦だけの世帯にとっては配偶者控除が廃止され、生活の困難が助長されることになることは懸念すらされておらず、ある意味、これは生活権の侵害ではないかと思うのです。 また、支給対象に、所得制限がほとんどないに等しい状況では、やはり生活格差は必然的に拡大してしまう恐れがあり、それが本当に気になりますね。 所得格差、生活格差は年々拡大しています。 今の日本の現状を踏まえれば、個人世帯への給付ではなく、例えば、低所得家庭の幼児を受け入れる保育所の設備充実と助成、同じく低所得家庭の児童や生徒の小・中学校、高等学校への政府の就学支援や、将来の優秀な人材確保も兼ねて、国公立大学あるいは技術者を育成する高等専門学校への苦学生の就学支援などに特化してはどうなのか・・・? 政治は、政権維持のためのウケ狙いや思いつきでするものであってはいけません! 今のままでは、赤字国債が増えるか、社会弱者の誰かにだけ負担を強いてしまうのは明らかです。 そして、財源の対策としては、基金を設立して市民からの寄付や、一定水準以上の富裕層に対し、一定額を「子育て・教育」と、目的を限定した暫定税として徴収。 同時に、「教育文化振興」目的の宝くじを発行など、財源を確保する方法は幾らでも見出せるはず。 仕分けや増税、福祉予算のカットで捻出するなどはもってのほかだと判官は思います。 ここしばらく、民主党の政治と金の問題が噴出する中、お坊ちゃま首相や日教組が支持母体の社会主義者議員は、世の中の実情が見えていないのが情けないことです・・・(寒) 判官は、いつも投資やお金儲けの事ばかり考えている訳ではありませんし、いつも、のん気にお座敷遊びにふけっている訳でもありません。 たまには、真面目に世の中の事も考えたりします。(笑) でも、久しぶりの更新で、またしても政治的な事を書いてしまいました・・・ 元官僚の悪いクセ・・・ ちょっと、反省です。(汗)
2010年03月02日
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さっきまで一緒に笑い合ってた・・・眠りに就くまで 身近に存在した・・・そんな自分の周囲に存在する 当たり前の日常が僅か1分足らずで 目の前から砕けて崩れた光のない暗闇の中に放り出され色彩のない夜明けの光景に絶望したあのとき 起きた事を現実とは思えず誰もが 自分に起きた出来事を直ぐにはのみ込めなかった・・・受け入れ難かった・・・だけど受け入れなければはじまらなかった暗闇に聞こえるうめき声と泣き声今も耳に残る助けを求める最期の声死臭と炎 埃まみれの髪 汚れた服 空っぽの心で…灰色の瓦礫から15年神戸の街は整備され 外観を取り戻したある人は 奇跡の復興だと胸を張るだけど あの日から一変した暮らしの中で神戸の誰もが "失う"という言葉の本当の意味を知った今日で、阪神淡路大震災から15年。 あの日、6,434人が命を失い、4万3,792人が負傷。 未だに後遺症に苦しむ人も数多くいます。 震災では、犠牲者の80%が、建物の倒壊や家具の転倒による圧死でした。また、市内の多くの病院も被災しました。 スタッフの不足や負傷者の殺到、交通網の通信網の寸断や渋滞による転送の遅れが重なって、助かるべき多くの命が失われました。神戸の教訓は、未だに十分には生かされてはいません。 民主党政権下では、子育て支援や高校の授業料無償化を優先して、公立学校の耐震化予算を6割削減。 これにより、全国の学校では平成20年度予算での耐震工事が終わっても、震度6強の揺れで倒壊の危険がある施設が2万5,000棟もあるのです。 友愛という政治理念は、いったい誰のために掲げているのか・・・国の未来を語り、日本再生を謳うなら、政権の人気獲得のための"ばら撒き"は根絶して、必要な人に必要な支援のできる国家づくりを目指して欲しいものです。
2010年01月17日
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(神戸ルミナリエ わだつみ判官撮影)オスロ時事によれば、オバマ大統領が10日、ノルウェーのオスロ市庁舎で行ったノーベル平和賞受賞演説で「平和の維持のため、戦争という手段には一定の役割がある」と演説し、「平和は義務を必要とし犠牲を伴う」とアピールし、世界を戦いに駆り立てながら"テロとの戦い"というアメリカ式スローガンを振りかざして堂々の受賞。ノーベル平和賞は泥棒に追い銭?平和のために戦争という手段を使うという"強者の論理"には、正直、違和感を覚えます。 それは、かつて小泉元首相が言及した「改革には痛みが伴う」というのに似て、あれ以降、国民はずっと痛みを感じ続けている気もします。 弱者は強者のための踏み台ではありません。かつて、人類の平和的発展を願って創設されたノーベル賞。 今では、強者の論理がまかり通るノーベル平和賞は、地に落ちましたね。
2009年12月10日
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経営再建に向けて、再出発するハズのJALは、未だに"視界不良"で離陸できず。今日の争点は、巨額の債務超過。そして、その中で大きい割合を占めているのが、OBへ保障していた巨額の手厚い年金の存在です。そもそも、日本の各企業が社員に保障していた企業年金という制度が、徐々に経営負担になりつつある厳しい社会情勢下で、しかも、各業界で正規雇用者と非正規雇用者との格差が拡がる中、JALは未だに企業年金維持にこだわるとは・・・ よほど"空気"が読めない体質のようです。 JALは、飛べない鳥になるのか・・・航空会社が、世の中の風や空気を読めないとは飛ぶ以前の問題。 飛べない鳥は、もはや鶴ではなくニワトリになるしかありません。 炭火で焼いて酒の肴にしますか?(笑)
2009年11月23日
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14日、シンガポール時事によると、鳩山首相はアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせて開かれた最高経営責任者(CEO)サミットで講演し、紛争や災害の被災者を救援するため、海上自衛艦を活用する「友愛ボート」構想を明らかにしています。紛争地域に自衛隊を派遣するとも取れる発言で、国内で物議を醸しそうですが・・・ 首相はこの構想について「日本の自衛艦に自衛隊のみならず、NGO(非政府組織)あるいはアジアの多くの人たちが協力して乗り組み、紛争があって人の命が危ないとなれば、その船が行って医療などの協力を行う」などと説明。 「柔軟に動くことができる船を活用することによって、人の命を救うための体制をアジア太平洋地域の人たちが協力して行う発想だ」と語りました。 悪くないアイディアではあります。 けれども、なぜ紛争だけが対象なのでしょう? 発生率や救命頻度の高いと思われる大規模災害や事故をなぜ対象としないんでしょう? アジア太平洋地域にとっては、災害被害が過去最大となっているのです。大規模災害や事故も含めれば、この構想は意味を持ち、画期的な活動となります。 旨く運用すれば多くの命を救え、日本のASEAN諸国に対する存在感もアピールできるハズ。 一歩踏み込んで、アジア太平洋地域のどこかに活動拠点を設ければ、海賊対策やシーレーン確保がさらに容易となり、アジアの様々な地域に迅速に救援や医療支援もより円滑に行えます。民主政権は功を焦るあまり、思いつきでビジョンを展開してはいけません。 広い視野でメリットとデメリットを考察し政策決定をするべきですね。 政権民主党、まだまだ発展途上です。
2009年11月16日
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(YAHOO 報道画像より)14日は、国連が定めた『世界糖尿病デー』だったそうで、大阪では通天閣、兵庫では姫路城、京都では東寺の五重の塔がライトアップされたとか。 このほか、レインボーブリッジや東京タワーなど90か所でライトアップされたそうです。国際糖尿病連合では、糖尿病啓発イベントとして、2007年から毎年11月14日の夜には、世界中の有名建造物や名所旧跡でライトアップを実施していて、今年もエンパイアステートビルやナイアガラの滝など63か国、797か所で計画されたそうです。世界の糖尿病患者は、約2億8500万人いるとみられ、厚生労働省によると2005年現在で、日本国内での糖尿病患者数は約247万人と推計されており、年々増加傾向にあるようです。放置すると、合併症が怖いのが糖尿病。 それは、地球環境も同じ事ですよね。 対処しなければいけない時期を失すると、二度と取り返しがつきません。以前に受けた検診で、やや血糖値が高めといわれたことがありました。 とにかく、生活習慣は大事ですよね。 判官も御家老もちょっとグルメは控えましょう。 さて、血糖値と血圧は上がると困りますが、通天閣のネオンを見ていて、日立製作所の株価が一日も早く上がってくれるようにと、ふと思ってしまいました。(笑)
2009年11月14日
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(野紺菊 09.11.12)今日10月12日、東京都千代田区の国立劇場に両陛下をお迎えして、政府主催の天皇陛下即位20年記念式典が開かれました。式典は、三権の長と政府関係者約1,000人が出席して、鳩山首相がお祝いを述べ、天皇陛下が、「即位以来の日々を顧み、私どもを支え続けてくれた国民に心から謝意を表します」とお言葉を述べられました。 NHKの行った世論調査では、天皇は日本国の象徴としての役割を果たしていると答えた人は80%を超えていたとのこと。式典に関連した談話と会見の中で、天皇陛下は「国と国民の姿を知り、国民と気持ちを分かち合うことを、大切なことであると考えてきました」とし、「これからも、各地に住む人々の生活に心を寄せていくつもりです」とコメントされました。日本の将来への心配を問われて、陛下は「私がむしろ心配なのは、次第に過去の歴史が忘れられていくのではないかということです」と切り出され、第二次大戦に至る昭和前半を回顧。 「昭和の六十有余年は様々な教訓を与えてくれます。過去の歴史的事実を十分に知って、未来に備えることが大切と思います」と締めくくられました。また、皇后様が福祉についてコメントされた際、社会で高齢化が進む中、高齢者に関わる様々な事柄について、"高齢者問題"と、"社会問題化"されていることに心苦しさを表明されていました。 これまで両陛下は高齢者福祉施設へ訪問するなど、社会福祉に注力して来られたゆえのお言葉だったと思いました。まさに皇后様の仰せの通りだと思います。 世の中の高齢者は好きで老いている訳ではないのです。高度経済成長期に働き盛りを迎え、家族を養い、今の社会の土台を築きあげてきた人々なのです。 高齢者問題は、高齢者が問題なのではなく、高齢者に対する政府の福祉政策、自治体の福祉行政、経財界の対応、国民の高齢者に対する意識など、社会全体の問題なのだということを温和な口調で、我々全員に知らしめてくださったように感じました。皇居前広場で開かれた政財界有志による「国民祭典」では、午後6時半過ぎに天皇、皇后両陛下が二重橋に立ち、会場に集まった約3万人のお祝いにこたえられた。 EXILEのオリジナル奉祝曲のあと、陛下が「本当に楽しいひとときでした。ありがとう」と呼びかけられたのが、印象的でした。さてさて、誰しも、好き好んで年老いてゆくのではありません。 この国に生まれて良かったと思える国づくりを、一人一人が目指さなければ社会は変わらない。 わだつみ判官には、皇后様のお言葉がこのように胸に届きました。(ちゃんと聞いたか民主党)天皇皇后両陛下、ご即位20年。 おめでとうございます。
2009年11月12日
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週明けの日本列島冷え込みは厳しく、木枯らし第1号も観測。 本当に寒くなりましたね。 寒いといえば、気になるのは年末を間近に気温より冷え込んでる地方の景気。 私が感じる限り、地方と中央の雇用格差や産業格差も大きいものがあります。やって行けるのは大企業だけという方程式が諸悪の根源。 わだつみ判官が、地方経済沈没の一因として問題視するのは、全国へ手を伸ばす大手フランチャイズや大手量販店、それに大手家電の存在です。大手量販店は有望な地方に出店すると、一見、地方に雇用が生まれると思ってしまいますが、実際、雇用の多くは日給や時給で雇う臨時雇いやパート従業員です。 その分、今まで地域での安定雇用を行ってきた地元の小売業は疲弊し、雇用環境は不安定化します。出店した大手の企業の方は、地元で採用した非正規雇用従業員に安い賃金を支払い、一方で地方の売り上げを吸いあげるだけで、地元へのメリットは、せいぜい地権者だけ。 おまけに、競争原理から安さを求め、メーカーにはコストダウンの圧力をもたらし、メーカーは人員のリストラや海外に製造拠点を設けたり、正社員減らしや非正規雇用によるコストダウンを余儀なくされます。今の日本は、自滅経済、自滅社会、自滅政策を続けるデススパイラルの状態ですね。 今、救うべきは地方の産業、中小の企業です。結局、こうした繰り返しが雇用格差を生む温床となり、社会格差、賃金格差をさらに拡げる恐れがあるのではないでしょうか・・・こうして、地方経済は悪化し、地方の雇用をささえた地場産業が崩壊し、町のアーケード街は、シャッター街と化して行きます。 大規模店舗は規制しなければなりません。 それができないなら、せめて地方の中小企業の振興政策や小売店への経営支援を実施しなければ日本の産業の歪みは修正できません。ヨーロッパの田舎町を歩くと、とにかく市場や商店に活気があるのが印象的です。 個人商店が元気な町づくりと健全経済を目指さなければ、日本はさらに冷え込みます。
2009年11月04日
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(ネット映像より引用)アメリカ国防総省は、日本の航空自衛隊の次期主力戦闘機について次世代戦闘機F35を推奨しています。 日本としては、自民政権下でも高性能のF22導入を働きかけていましたが、断念を迫られる可能性が日増しに強まっています。F22戦闘機は、議会が禁輸措置をとっていると指摘した上で、さらにF22に関しては、オバマ政権での装備見直しの一環として、コスト高などを理由に新規発注の停止を表明しており、F22は生産打ち切りの可能性も浮上しています。ちなみに、F22戦闘機は双発エンジン機で、アフターバーナーなしで音速巡航(スーパークルーズ)が可能な制空戦闘機。 F35の方は優れた兵器搭載能力と強力な推力の単発エンジンが特徴の機体で、従来のF16やFA18と同じ価格帯で購入でき、ランディングコストはより安価になる見込みです。周囲を海に囲まれ、空母を持たない日本では、過去に単発エンジン機のロッキードF104を採用していますが、F104が全機退役した80年代以降は、ダメージコントロール性と生還性の点から、伝統的に双発エンジン機を採用しています。F35戦闘機は、日本の国土を考えればまんざら悪い選択ではありません。統合打撃戦闘機(JSF:Joint Strike Fighter)計画に基づく次世代ステルス機で、ほぼ同一の機体構造を用いて、基本形の通常離着陸(CTOL)、艦載機(CV)、短距離離陸・垂直着陸(STOVL)という3種類の派生型を製造する野心的かつ斬新な発想のマルチロール機なのです。無論、"脅し"で保有するなら、武器は強力なほど抑止効果が高いのも事実。 それも含め、政府としては何故かF22戦闘機にこだわり続けています。 ただし、1機2億5千万ドル(約230億円)のF22はお世辞にも安いとはいえません。 一方、高性能で強力といえば、ロシアの戦闘機もアメリカに劣らないスグレモノ。 コストを検証すれば、性能と耐久性に優れるロシアのMig(ミグ)も視野に入れることは可能です。中国が、独力で"ダークソード"という高性能ステルス機の開発を発表する時代。 兵器は使わないに越したことはありません。ブランド志向も理解はできますが・・・ 組織も装備も、あくまで目的は抑止力。 そろそろ航空兵器=アメリカ依存の防衛政策も転換する時期ではないでしょうか?さてさて、華々しい観艦式を終えた護衛艦くまのが関門海峡で貨物船と衝突し大破。 世の中、油断大敵!色んな事が起きるものですよ。(苦笑)
2009年10月28日
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(酒巻俊介氏撮影のMSN報道画像より)天候に恵まれ?(笑) 25日、自衛隊観艦式が相模湾で実施され、外遊中の鳩山首相に代わって菅直人副総理兼国家戦略担当相が護衛艦くらまに乗艦して観閲しました。 自衛隊の観閲式は陸海空各の持ち回りで開催しており、海上自衛隊の観艦式は3年振りのこと。 菅副総理は、海上自衛隊によるソマリア沖での海賊対処活動について、内外から高い評価と感謝の言葉を得ていると賞賛し、「自衛隊の活動の場は海外に広がっている。わが国の主体的判断と民主的統制の下で自衛隊が国際社会の平和と安定に貢献していくことを望む」と訓示。 少し前まで、海賊対策に自衛隊艦艇のソマリア沖派遣や、海外での武器使用に難色を示した民主党も変れば変わるものです。(笑)また、北朝鮮の核問題と弾道ミサイル保有問題については、「国際社会の平和と安全に対する重大かつ深刻な脅威で断じて容認できない」と強く非難し、国際的な連携によって安全確保に万全を期すべきだと述べたといいます。先頃、インド洋洋上での多国籍軍に対する給油活動の終了を声高にいい放ち、海賊対処活動についても見直しを提唱していた民主党も、いざ政権を執ればチャッカリ軌道修正?そんな民主政権ですが、普天間基地移設問題だけは沖縄県民に友愛の心を発揮し、荒波に揉まれてもブレない政策を実行していただきたいものです。
2009年10月27日
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MSN産経抄 10月26日の記事にこんなのを見つけました。【記事抜粋】『都立高校の新米音楽講師ミチルは、卒業式で国歌斉唱のピアノ伴奏をすることになった。式の直前にめまいを覚え保健室で休んでいると、今年こそ全員で「君が代」を歌ってほしいと願う校長や絶対反対の社会科教師らがやってきて大騒動になる。喜劇『歌わせたい男たち』は、平成17年の初演以来、数々の演劇賞に輝いている。作・演出の永井愛さんは、「君が代不起立」で処分された教師らに取材したそうだ。 ならばぜひ、来月初旬に産経新聞出版から刊行される『学校の先生が国を滅ぼす』にも目を通していただきたい。著者の一止羊大(いちとめ・よしひろ)さん(66)=ペンネーム=は、大阪府の公立学校の元校長だ。国旗、国歌の指導ができない学校の実態をつづった自主制作本をコラムで紹介すると、大きな反響があった。読み返してあらためて、自分たちが多数決で決めたことが絶対、とやりたい放題の一部教職員の横暴にあきれかえる。正常化を図ろうとする校長には、いやがらせを繰り返す。教育委員会はまったく頼りにならない。解説で櫻井よしこさんが指摘するように、「教育現場は想像を絶した荒廃の真っ只中にある」民主党政権は、学力テストの縮小や教員免許更新制の廃止など、日教組の主張に沿った"改革"を進めている。マニフェストにはさらに、公立小中学校は、保護者や地域住民、学校関係者らが参画する「学校理事会」が運営する、との記述もある。』民主党は、国民が皆アホであって欲しいと願っているのでしょうか・・・ 実際、民主党政権では、"学力テストの縮小"や"教員免許更新制"の廃止など、積極的に日教組の主張に沿った"改革"を進めています。 民主党のマニフェストには、さらに公立小中学校は、保護者や地域住民、学校関係者らが参画する"学校理事会"が運営するとの記述もあり、産経抄では、教員に都合の良い理事会を招集し、理事会がすべての決定権を持てば、多くの学校の式典で、「君が代」が歌えなくなるかも知れないと指摘。 一止さんの第2作、『反日組織・日教組の行状』(飛鳥新社)もまもなく出版されるそうですが、学校の危機に警鐘を鳴らすために、永井さんには『歌わせない男たち』の上演をお願いしたいと締めくくっていました。【わだつみ判官考】君が代問題については強制はしなくてよいと思います。 また、君が代=軍国主義であるなら、日教組は自らの主張を国内だけでなくアメリカ合衆国、中国、ロシアをはじめ、国連に提唱して、広くすべての国において、国旗掲揚と国家斉唱の廃止を訴えるべきですね。 国内論議だけでは、主張には何の合理性もありません。また、愛国心は権力によって押し付けられるものではなく、心のうちに自然に芽生えるものだと申しておきます。 ただ一つ、声高にいうべきは、いかなる国も教育をおろそかにすれば荒廃し国力は低下します。 日教組はそれだけは胆に銘じて襟を正し、教育者たるはどうあるべきなのかと、自ら考えてみるべきです。かつての途上国が学究と勤勉を積み、技術を磨いて台頭し、一大勢力となろうとする今、わが国の教育政策は、今後の国家の行く末を決める鍵となる一因です。
2009年10月26日
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冤罪、それは国が個人に害を及ぼす最大の過ち。 冤罪事件ほど、残酷に人格を否定し、一人の人間の人権と人生を踏みにじり、取り返しのつかない傷を負わせるものはありません。冤罪は、覚えなき罪で裁かれた者にとっては人生の時間を失うことになり、被害者と被害者の遺族にとっては、無念を晴らす機会を永久に奪われることになります。 足利の少女殺人事件でも、初動捜査が適正に行われていれば、このような悲劇は起こらなかったのです。 失われた一人の人間の人生を、一体どのようにすれば、あがないきれるというのでしょうか・・・法で定めた時効が成立した今、本当の罪人を見つけ出し、裁くことはもうできません。 この問題で、一体誰にどんな救いがあるというのでしょう・・・ この事件にまつわる問題では、加害者は殺人を犯した実際の犯人だけではありません。冤罪事件ともなれば、被害者も加害者も複数となります。 第一の被害者は、事件で命を奪われた人。 第二の被害者は、冤罪で裁かれた人。 そして、加害者は真犯人と、無実の人間を裁き、人生を奪った国家です。『人生を返して・・・』と、訴える足利事件の第二の被害者の言葉は悲痛でした。犯罪捜査、裁く司法と、国の治安と法を担う、大勢の専門家集団が手掛けた結果で起きた冤罪。 今もなお、法執行機関が組織ぐるみで隠し体質を維持し、責任を逃れようとする政府。 そんな状況にありながら裁判員制度が実施されます。 子殺し。 多発する性犯罪。 凶悪犯罪の検挙率が低迷する警察機構。 罪の確定に素人が参加する曖昧な司法制度。 福祉も救済もない国家姿勢。 二度苦痛を味わう被害者の家族。 これが先進国のあり方なのでしょうか・・・ このような問題を正し、根本的に未来のあり方を見つめ直し、日本を再生しなければいけない時期です。 生きることが難しい豊かな国を目指すのか、貧しくとも安心して暮らせる国を目指すのか・・・ 決めるのは国民です。 少なくとも、間違いに対して、間違いだと指摘する勇気だけは持ち続けたいと思います。
2009年06月05日
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自己中も ココまで来れば お家芸 (わだつみ判官 川柳)核実験をしたことに対して、国連安全保障理事会がいかなる決議や決定をしても我々は一切認めないと言及し、もしも制裁決議などが採択された場合、さらなる自衛的措置が不可避となるなどと、世界へ向けてまるで挑戦状とも受け取れるようなコメントを発しています。 今度から"キタ挑戦"って呼びますか?ここまで来れば、"テロ支援国家"じゃなくて立派な"テロ国家"! そんな国家の政権に自衛権なんて認められません。 やっぱり一度、空爆して叩いておきますか? InとOutに、クリックしてくださるととっても嬉しいです!日本の歴史に触れる旅をしよう! この国のありようをもう一度見つめ直そう!
2009年05月29日
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両陣営とも、やる気満々で挑んだ初党首討論のバトルが国会で繰り広げられました。 鳩山代表が熱く語る"友愛"や"絆"は、幼稚な奇麗事? 出るは出るは・・・ 民主党の抽象的な教育論にはじまり、次々に見えない政策構想が浮き彫りになっただけのように思えて、わだつみ判官的にはガッカリ。(゚д゚|||)鳩山代表に、あえてお仕置きの一言をいうとすれば、国会は国家の枠組みを決定するとともに、国の未来を左右する法案審議や具体的な政策を決定する場。「意見交換したい」っていきなり何?国会は、青年の主張の会場じゃない!国会に夢なんか持ち出したら、国民がドン引きする!一方、迎え撃つ麻生首相は牙剥き出しで、終始上から目線? 確かに、各省庁の官僚は一筋縄では行かない猛獣もしくは魔物揃い。 なので、それを束ねて政治を行う経験値では自民が圧勝です。 それでも、現状打破のために政治に新風をと、民主党の台頭に期待はしました、が案の定、万年野党の本質が露呈した気がしますね。今回、実現した党首討論をわだつみ判官的に例えれば・・・自民党は"愛の無いテクニシャン"。 民主党は"未経験の夢見る少女"・・・。(-_-;)このままでは、官僚の官僚による官僚のための政治の是正は、当分の間、実現不能。 日本国の政治の起動修正は、大きくはできそうにありません。不満ながら、わだつみ判官の採点は100点満点で、自民29点。 民主19点というところでしょうか。 どちらも、国家を担う政党としては赤点です。(苦笑)これ以上、官僚を野放しにしてはならない・・・ この国の主権者はあなたですよ! 出馬はしませんが(笑) クリックしてくださると嬉しいです!日本文化に触れる旅をしよう! この国のありようをもう一度見つめ直そう!
2009年05月28日
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26日の報道で目が点になりました。 麻生首相は、攻撃能力を保有すべきかどうかには言及しなかったものの、北朝鮮のミサイル基地への先制攻撃を想定した敵基地攻撃能力については、法理上で攻撃は可能だという認識を示し、官邸で記者団に答えています。これまで、世界中から舐められ続けた日本の弱腰外交から、一転して先制攻撃とはどういう風の吹き回しでしょう?(困惑)自民党内の一部には、北朝鮮の迫る核の脅威に対して、確かに攻撃能力の検討を望む意見もありましたが、これも新手の選挙対策? それとも、一夜にして"軍拡路線"に方向転換? 今のところ、わだつみ判官にも論拠は理解不能です。(苦笑)右と左以外、物事の"真ん中"という発想はないのか?湾岸戦争では、補給任務についても論争・・・ イラク派遣では軽装甲機動車と小火器装備で論争・・・ 海賊対策で、ソマリア沖派遣の実施要綱で論争・・・ 拉致問題も強く押せない政府が? 連合国(国連)常任理事国入りも果たせぬ日本が?(謎)脳みそ中身は漫画化?
2009年05月27日
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九十九島は、佐世保から北西方向に向かって、25キロメートルもの間に大小の島影が連続して点在する優美な景勝地で知られ、島の密度も日本一を誇ります。 また、平戸島、さらに東シナ海に浮かぶ五島列島へと続く、大小400余りの島々からなる外洋性多島海景観は、西海国立公園として多様な景観美を持ちます。近年、この西海国立公園の美しい景観を脅かすものとして、大量の廃ポリタンクの漂着が問題視されていました。2008年3月の環境省の調査を取りまとめた報告では、九州地域で福岡県3,892個、佐賀県1,083個、長崎県7,536個、熊本18個、鹿児島県882個、沖縄県210個の合計で13,621個が確認され、そのうち、韓国表記の廃ポリタンクが10,035個と、そのほとんどを占めていました。引取りに来い!一方、そんな九十九島の優美な島の景観に、今度は黒いペイント缶スプレーなどでペイントされたと思われる悪質な"落書き"がされていることが判明。 一帯は、観光の目玉だけに関係者はこれまでにない大がかりな落書きで悪質なもので、環境省は、器物損壊と自然公園法違反の疑いで被害届の提出を検討しています。見つかった落書きは、西海パールシーリゾートの対岸にある長尾半島の立ち入り禁止区域で、大きな岩にPPG、日野族などと書かれているようです。何処のクソガキだ! 名乗り出て消しに来い!また、25日、北朝鮮が核実験と射程130キロの短距離ミサイル発射を実施したのに続いて、同日午後5時頃、北朝鮮北東部の舞水端里(ムスダンリ)から、さらに地対空短距離ミサイル2発を発射したと明らかにしています。 北朝鮮が追加発射した2発の短距離ミサイルは、地対空ミサイルと思われ、いずれも日本海に打ち上げられました。しっかりしろ日本国! 黙ってるだけでは平和は保てんゾ!これから、世界をあげて温室効果ガス削減に取り組まなければならないご時世に、わが国の馬鹿のやらかした低脳な落書き事件も含め、隣国でも自国でも、品格と精神構造を疑いたくなるような事が続きます。 クリックしても爆発はしません。日本の歴史に触れる旅をしよう! この国のありようをもう一度見つめ直そう!
2009年05月25日
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新型インフルエンザは、大阪府や兵庫県で次々と感染者が確認され、国内感染者は150人に迫る勢いです。 この事態を受けて、舛添厚生労働大臣は、1週間以内に現状に即した対策の切り替えを検討すると述べています。 新たな局面を迎える新型インフルエンザ対策ですが、これから一番大切なことは、国、自治体、医療機関、各地域住民がそれぞれの立場で冷静に行動することです。事態は、水際から遂に瀬戸際へ? 各家庭ごとに、できる予防策からしっかりと実行しましょう。
2009年05月19日
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毎日新聞が行った緊急の全国世論調査によれば、麻生太郎首相と鳩山氏のどちらが首相に相応しいかとのアンケートで、鳩山氏との回答が34%で、麻生首相の21%を上回ったと報じています。 また、衆院選で勝って欲しい政党との質問では、民主党が56%で、自民党の29%、民主党の代表選前に行った調査より11ポイント増えて自民党支持の2倍近くに達しているとのこと。政党への期待では過半数とまずまずですが、鳩山氏にしても麻生氏にしても、国民の首相への期待の低さは致命的。 まだ、解散すらしていない現時点でこんなものですから、代表交代の一時的なご祝儀相場のような気がして、政権奪取を狙う政党にしては少しお粗末な気さえするのは"辛口"過ぎますか?さて、現政権はというと、少し前の"ミサイル問題"の担当官庁の対応と政府の姿勢は、わだつみ判官的には合格点。 "新型インフルエンザ"の対応については、かつてない程のスピード展開でこれまた合格点。 民主党政権下では、こんな迅速な対応は期待できません。 一部のアホ議員を除けば、自民党政権の方向性は間違ってはいないといえます・・・。市民の印象としては、検疫とかで過敏に反応し過ぎるという声もあるでしょうが、今回の経験を生かして、以後の検査精度が向上出来ればパーフェクトだと思っています。 ただ、マスコミ報道へのテコ入れは、今も昔も不十分で課題を残します。 いずれにせよ、近未来のリーダーとしては、まだまだ"目くそ鼻くそ"というところでしょうか・・・ さてさて、皆さんの感想は?
2009年05月18日
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k-0228さんが憤慨されるのも無理のないことです・・・ 国会議員に支給されるJR無料パス。 あれは、議員として公務のために使うモノです。 ちなみに、私は有給休暇で新幹線に乗るきは、自分のカードで指定券と特急券を支払います。そんな、当たり前の事をブログで書いても仕方のないことですが、そんな感覚すら持ち合わせていない御仁を閣僚級ポストに任命した、そりゃあーアンタが悪いです。 『悪い事して叱られたときは何といいますか?』、『ごめんなさいでしょ? ごめんなさい!』って、こんな事まで、一から教えてもらわなければ、この国の政治家は判断や理解ができないのでしょうか・・・簡単な善悪の区別もできず、お茶を濁し、責任逃れまでしようとする人たちに、この国の景気対策を任せて良いのかどうなのかと、考えるだけで寒気がしますね。 野党は野党で、猿山のボスを決めるような内輪もめしている永田町って、動物園? そろそろ、周囲に塀を造って閉じ込めてしまったらいかがでしょう。いつものことですが、まずは否定してみて、反応がヤバければ後だしジャンケンで『目的外使用だということで、甚だ遺憾だ』とか・・・ 本当に政治手法が下手な二世、三世たち。国際会議で酔って寝る奴、愛人と公費で温泉旅行する奴、そして、そんな人たちが何しようと私に責任はないという上司。 民間企業なら、あなた方は確実に全員クビです。さてさて、元○○省にいた頃は、自分も多少霞ヶ関の毒気で感覚がおかしくなりかけてると気づいたこともあった気がしますが、現在は民間で正気ですのでご安心を!(笑)
2009年05月14日
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(長実雛芥子/ナガミヒナゲシ)例えば、社内で些細なことにピリピリして、噛みついてばかりいると、職場の空気は沈み、士気も低下して業績が落ちてしまいます。 百年に一度の不景気だとか、デフレスパイラルだとか取沙汰してマスコミが過剰に反応すると、市民の消費意欲は薄れ、株価も影響を受け、本当に深刻な事態になることがあります。豚インフルエンザが海外で発生して、緊迫した不安な状況にある今、政府の警戒態勢や、感染の疑いのある帰国者に対する対応は、当然あるべきスタンスです。 けれども、一連のマスコミの報道には、明らかにフライング気味の報道が目立ち、不安を煽る一因になっている可能性があります。 日本のマスコミの質の悪さは、今にはじまったことではなく、何かにつけ報道の自由を盾に、度を越えた報道する傾向が強く、ときには報道被害が出ることもありました。 豚インフルエンザについては、他のタイプの新型インフルエンザと比較すると毒性が弱く、ある程度医療機関を持つ国々では、流行したとしても必ずしも大きな脅威にはならないという見方もされています。 このことを受けて、WHOがフェーズ5の発表基準を過剰反応だと疑問視する専門家もいるようです。あまり、不安を煽るような報道を繰り返せば、不安は人から人へ感染し、実際のウイルスのように蔓延し、回復気味の株価や流通に深刻なダメージを与えかねません。 疑いは疑いであり、念のため調査中とか、市民の安心や冷静な行動につながるような、真実に則った、節度ある報道はできないものでしょうか・・・ 報道の自由を乱用する日本のマスコミは、視聴率が第一で、社会正義は二の次。 振り回されるのは常に市民です。 日本を感染列島にするのはウイルスではなく、マスコミかも知れません。さて気分転換に、今朝の花は長実雛芥子(ナガミヒナゲシ)です。長実雛芥子は、地中海沿岸から中欧に分布するケシ科の1年草。 1960年頃に日本へ渡来し、今では各地の路傍や荒地に生息しています。秋から冬に芽生え、4月頃から開花し、5月中旬頃まで可愛い姿を見せてくれます。『ナガミヒナゲシ』学名:Papaver dubium L. 開花期:4月~5月科属:ケシ科 ケシ属 1年草原産:地中海沿岸 日本帰化植物
2009年05月08日
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昨日のWHOの発表によると、カリフォルニア州で5人、テキサス州で2人が豚インフルエンザに感染し、メキシコでは3月下旬から現在までに、感染が疑われる患者1,000人以上、死者68人と報告されています。 アメリカ国内の患者は、すでに回復しつつあるようですが、感染者は健康な若い大人が多く3歳以下や60歳以上の感染報告がほとんどないという情報が妙に気になりますね。メキシコからの検体をカナダの保健当局が調査し、18例は豚インフルエンザウイルスのH1N1型と特定され、そのうち12例の検体がカリフォルニア州で発生した感染事例と同じ遺伝子だと確認されているそうです。 ちなみに、2003年以降に各国で250人以上が犠牲となった鳥インフルエンザウイルスは、H5N1型でした。かつて、人類の脅威は自然であり、その自然を神と崇め、共生し、その自然の恵みに感謝しながらつつましく生きていました。 いつの頃からでしょう、人類が地球を支配していると勘違いしはじめたのは・・・ 時々、人類の存在そのものが地球と地球に生息するすべての生命体にとって、一番の脅威じゃないかと思うことがあります。 もし、地球に意思があったとしたら、地球は自分と共生する生命体のために、こんな"悪質な害虫"を放って置く訳がありません。 きっと全力で人類を排除しようと考えるでしょう。こうして、人類がつくり出す新薬や防疫システムは次々に突破されています。 人類が、これ以上我がもの顔で地球を汚し続ければ、地球から送り込まれる"見えない刺客"に脅かされ続け、最後には滅ぼされるかも知れません。さてさて、休日は基本的にレッグマジックも食事コントロールもせず、純粋にオフを楽しむ休養日。 今日は、人類が犯した環境破壊という罪と、豚インフルエンザに思いを馳せながら、夕飯に紹興酒をちびちび呑みながら、ぷりっぷりの焼豚(チャーシュー)を平らげたていた判官でした。(笑)
2009年04月25日
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昨夜遅く、親しい元米海軍の関係者と電話で話しました・・・太平洋戦争での海外戦没者は約240万人。 そのうち、遺品や何らかの形で祖国に帰還できたのは124万人といわれ、未帰還のままの戦没者は116万人。 相手国との国交がないなどの国際情勢で収集できないのを除いても、推定で60万人以上がフィリピンを含む南方の島々で、今も"野ざらし"になっています。一概に比較できることではありませんが、米国は、戦後の国家予算によって、米兵の戦死者の遺骨をほぼ100%といってよいほど収集しており、例をあげると、激戦地の硫黄島での米兵の戦死者で未帰還は1名のみとなり、遺骨収集のための調査団の派遣はこれからも続くそうです。一部の職業軍人を除き、戦場に散った日本兵の大半は市民でした。 国は、召集令状という紙切れ1枚で市民を戦場へ送り、援護もなく、充分な医療や、食料、武器弾薬の補給もない無策無謀な戦闘で犠牲にしました。 しかし、いざ終戦となると戦死した兵士の多くは戦場に放置され、平和憲法の制定と同時にまるで汚いものにフタをするように忘れ去られたのです。日本が行なった戦没者の遺骨収集における国の関与は極一部に留まり、おもに遺族や戦友会などの資料や証言を基に、要請に応じて数度行なわれただけで、国として予算を投じた調査は未だに一度も行われていません。戦後、目覚しい復興を遂げ、高度な経済成長を成し遂げた裏側には、まるで戦争などなかったかのように意識から遠ざけ、目をそらし続け、60年以上もの間、こうした戦没者の遺体収集を積極的に行なわず、いわば"犠牲者切捨て"を、国も知識人も一般国民も、一緒になって行なってきたのです。戦没者は戦争犯罪人ではありません! 戦地で息絶え、埋もれ朽ち果てて行く兵士から見れば、戦争はまだ現実そのものなのです。新幹線や国際空港、高速道路は作っても、選挙対策に定額給付金を受刑者にまでバラまいても、戦没者の遺骨を放置する国・・・ これが先進国・・・ ましてや、平和を題目にする国のあるべき姿なのでしょうか・・・ 今朝起きて、彼岸の法要を済ませ、急に腹立たしさがこみあげてきたわだつみ判官でした。
2009年03月22日
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消え行くという割には、随分と後世に問題を残してくれたものですよね。 改革を目指して何かをやり遂げようとした志は、わだつみ判官も少しは評価していますが、結局は制度の打ち壊しをやっただけに終わりました。年金・医療・教育・財政赤字・雇用問題・治安・外交・国際貢献に至るまで、今のままではシワ寄せやリスクだけが民間に委託されているようなもの・・・言葉巧みに、『民間にできることは民間に』を合言葉にして、たくさん溜まった国の構造の"傷み"部分だけを国民に押し付けて、いっぱい"痛み"を感じさせてくれました。
2009年03月03日
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大臣だけを辞めりゃイイってもんじゃない・・・ 議員としても、一社会人としても、大人としても資質に欠けているということが、永田町界隈の政治の世界では理解できていないのか?多くの人々が職を奪われ、生活不安に喘いでいる中、出席した先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、日本国を代表して世界に醜態をさらした本人は・・・ 17日午前の閣議後、都内の病院で受診。 これに伴って、衆院予算委員会では大臣が病院に行くので欠席すると説明し、予定されていた平成21年度予算案の一般質疑は行われなかったとのこと。普通の組織なら"クビ"は当たり前。 議員辞職もせず、大臣辞任とか病気だとかで済ませられるのは、世界広しといえども日本国の国会議員だけでしょう。このままでは、日本の国会議員は、犯罪者や口の利き方を知らぬアタマのゆるい奴や、変態、政治を途中で投げ出すアホや、酔っ払いだけかと思われてしまいます。 これで次の選挙に出ようもんなら・・・ 日本の政治は、もう一度大政奉還あたりからやり直すべきですね。
2009年02月17日
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これからの時代、自分自身の身に何が起きるか・・・ あるいは、どんな予測できない事に巻き込まれてしまうか分かりません。ある日突然、自分が住む街で大規模な自然災害が発生し、被災者となるかも知れません。ある日突然、何の理由もなく何者かに刺され、重症を負ったり、命を落としたりするようなことが起きるかも知れません。ある日突然、日本で新型インフルエンザが猛威を振るい、街の行政も交通も都市機能までがマヒし、ライフラインも絶たれ、助けも来ずに孤立することがあるかも知れません。ある日突然、出張先のホテルでテロに遭い、人質にされて殺されてしまうかも知れません。ある日突然、上役に声を掛けられ、とくに理由も告げられないまま職を失い、住むところも失い、家族との絆も崩壊してしまうことになるかも知れません。そんなとき、今の日本にセイフティネットなど存在することなんてあるのでしょうか、いつも疑問に感じてしまいます・・・ 連日、テレビで観るニュースは、大手企業の業績不振や下方修正、派遣斬りに強盗の多発など、目に飛び込んでくるのは暗い情報ばかりです。報道の役割とは、問題提起や非難だけでよいのかと、その事も最近気になりはじめています・・・ もしも、何があっても自分の生活や安全は自分自身で守らないといけないのならば、弱者を救済できない政府も、自治体も、マスコミも、評論家も、知識人だって要りません。
2009年02月02日
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私にとって、今までで一番短かかった一年。 少なくとも、そんな風に感じた一年でした。 国内ニュースで印象深いのは、安部・福田と二代続いての途中降板の政権など、相変らず"ねじれたまんま"の政治。 それと産科医療、年金問題など、軒並み昨年から先送り持ち越した問題ばかり目立ちます。一方、国外ではアメリカのサブプライムローン問題に原油価格高騰、そんな混乱の中でのアメリカ大統領選など、どれも世界経済に直結するものばかりです。 様々なニュースの中でも、衝撃を受けたのはリーマンブラザーズの経営破綻でした。 これは、わだつみ判官保有の国内金融株に少なからず影響あり。(苦笑) アメリカ発の金融不安の影響は、少なくとも私たちの想像を大きく超えて、派遣斬りや内定取り消しなど、現在の国内雇用状況を一層悪くして現在に至っております。 これは本当に深刻なインパクトでした。近年の日本の政治は与党間でも足並みが揃わず、政策決定はすべて後手に回ってしまいます。 そんな政治状況も、国内経済をここまで凍てつかせてしまった大きな一因となってしまったといえます。 個人的に、一番落胆したのは故郷の熊野に桜の咲く頃の乳母の死でした。 昨年から今年にかけては、とくに幼い頃から慣れ親しんだ老いた身内を送ることが多く、そういう意味でも淋しい一年でした。大勢の人が、仕事を失う不安と、生活が苦しくなる不安を抱えながら年越しし、怯えながら新年を迎えようとしています。 政治家諸兄には、そんなあちこちの地方から聞こえる悲鳴が耳に入っていないのかも知れません。政治家の任務は、所属する党派が政権を取るために尽くすことでも、閣僚ポストを奪い合うことでも、選挙で議席を奪い合うことでもなく、この国の主権と国益を守り、国民の生命と財産を擁護することです。 その結果として、国民から支持され、政権を与えられ、要職に就き、議席を得られることを忘れてはなりません。六本木の高級クラブでは、庶民生活の苦しさは解りませんが、地方の小さな田舎町の小さな居酒屋は世相を写す鏡です。 こういう、駅から少し外れた場末の立ち呑みの店では、最近目立って人影が減りました・・・ 麻生首相、今度一緒に飲みませんか?(笑)
2008年12月22日
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数日前、俳優の緒形拳さんが肝ガンで亡くなったとのこと。ガンが進行して、最後に肝臓が破裂し、腹腔内出血を引き起こしたようです。通常だと、肝ガンのこのようなケースは、激しい痛みと出血性のショックを伴い、ほぼ即死状態で死に至りますが、緒方拳さんは思いのほか安らかで、家族に見守られて逝かれたようでした。ご冥福をお祈りします。病身の父母を見送ろうとしている世代として、自分自身も大好きだったベテラン俳優の安らかな最期であったということが、ご家族にとっても何よりのことだったと思います。これまでにも、人類は多くの病気を克服してきました。けれどもその過程では、また新たな薬剤耐性ウイルスやSARSなど、未知の疾病をも作り出してきました。新薬で病気に対抗するには莫大な費用と時間がかかりますが、そのことで、また新たに副作用と疾病を産み出しているのです。昨夜観たNHKの番組では、鳥インフルエンザのパンデミック(爆発的流行)の被害や対策について検証していました。鳥インフルエンザは近い将来確実に起こります。WHOによれば、犠牲者は最悪で1億5,000万人と推計しています。1918年のスペイン風邪のパンデミックでの犠牲者が1億人を超えていたことから、数字は決して大袈裟ではありません。先週、ウイルスの研究者と話す機会がありました。彼は「現代人は、変に衛生観念があって雑菌類に対しても過保護すぎる」といいました。日常では消毒や除菌、予防では高度検診。そして疾病には薬に頼り過ぎて、本来自分が持っているはずの免疫力を活用していなのだといい、使わなければ疾病への免疫機能は退化し、失ってしまうのだといいます。いつ起きても不思議ではない鳥インフルエンザのパンデミックに備え、今の私たち個人にできる防御とは、自分の免疫力を引き出しておくということだと改めて確信した昨夜でした。今日の写真は屁糞葛(ヘクソカズラ)です。いつも思いますが、余りにもムゴい名前ですよね。(笑)『ヘクソカズラ』科属:アカネ科 ヘクソカズラ属学名:Paederia scandens var. mairei別名:ヤイトバナ、ウマクワズ原産:日本在来種 日本全国 東アジア全域
2008年10月09日
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福田首相は、法律上は現在も首相であることに変わりはありません。 けれども、9月2日以降、首相として記者団との通例の取材は一切拒否をし続けているようです。 自民党"総裁選への配慮"が取材拒否の理由だそうです。自民党総裁は、、"党内には配慮"しても"国民や国益に配慮"はしなくて良いという理屈なのでしょうか? "主権在民"とは、政治の主役は国民であるという憲法にも盛り込まれた理念ですが、もしも福田首相のスタンスが自民党に蔓延している妙な特権意識であるなら、国民主権の根本を軽視しまたは否定する態度は、選挙を控えた自民党の新たなマイナスイメージになるとは考えないのでしょうか? 仮にも、民主主義の看板(偽り?)を掲げる日本である以上、国民には報道を通じて国政の現状を知る権利が当然あります。 知る機会を与えないことは、国民不在の密室政治に等しいことだと残念に思います。また、2日に開かれた自衛隊高級幹部会へ代理を立てることもなく、官邸に引き篭もってしまうという前代未聞の行動をして、自衛隊の"最高指揮官"としての責任を放棄しています。 これは、防衛省(庁)創設以来の出来事でした。 もしも、日本周辺で不測の事態が発生していたらどうなったのか・・・ 日本の安全保障に関わることも他人事で良いのでしょうか・・・ 他人事だといいたげな発言の多かった福田首相でしたが、無責任にも限度があります。辞任にまつわる福田首相の考え方は幼稚で、根本的に国政を含めて国民を侮辱している身勝手さだと捉えてしまいます。 たて続けの責任放棄は国を危うくする軽挙妄動です。大臣一人が交代しても、各省庁の書面類、帳票類も印刷やり直しなど、莫大な経費が掛かることもあります。 イヤになれば放り出すってのは・・・ 一公務員の立場ならまだしも、大臣以上ともなれば、社会的責任の大きさによって人の資質の評価にも繋がりますよね。
2008年09月08日
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季節の変わり目には色んなことが起きるもので・・・ 永田町の知人から、Prime Ministerリタイアというメールが入ったのが昨日の夕方頃。 USAの友人から、半分茶化したような電話があったのは午前4時。 『日本のPrime Ministerは"日替わり定食"なのか?』と笑いながらキツ~いジョーク。 なるほど、一年以内に二人も交代しては"日替わり定食"と白いおうちのスタッフに笑われても仕方がないかも知れませんね。 ムカツクけど・・・(苦笑)さてさて、次はアキバ系ひょっとこオヤジか? それとも、わだつみの出身省庁を泣いて投げ出したワガママ姐さんか? それとも出戻りお姉ちゃんなのか? いずれにせよ、経済とか外交とか国民生活の事も少しは考えて、『ハイ、次の方に"CHANGE"』なんて軽いノリで投げ出したりしないでね・・・(苦笑)『CHANGE』ってのは、ドラマのタイトルだけで十分なんだよね。 いっそ、キムタクにでも頼む? さてさて、今日は夕陽が綺麗でした。 でも、この国はいつなれば、再び日の昇る国に戻れるのでしょうか・・・
2008年09月02日
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今日の写真は、わだつみにとってはとても懐かしい場所。 JR紀勢本線の周参見駅から歩いて直ぐの、和歌山県の周参見(現すさみ町)の海岸の夕景です。さて、日本の非政府組織(NGO)の青年が拉致され、遺体で発見された事件は、混迷するアフガニスタン情勢を物語り、同時に中央アジア地域や中東において、文化の異なる外国の復興支援が容易ではないことを示す事件となりました。 今や、アフガニスタンはイラク以上に危険な混乱状況に陥っていると思われ、カルザイ政権は指導力を失いもはや無政府状態といっても過言ではないようです。発見された遺体には、足と腹部に複数の銃痕あったという情報があり、射殺というより惨殺で、加害者の外国人への殺害以上の意図と感情と目的を感じます。遺体発見後に、関与を認めていた反政府武装勢力タリバンの報道官が、共同通信の電話取材で日本人の殺害を認め『すべての外国人がアフガンを出るまで殺し続ける』と述べたとの報道もあります。 これが事実であるなら、彼らはかつて"民と国土を侵略から守る"という大儀のもとに戦った、タリバン(神学徒)の精神を失い、もはや秩序のない狂気の集団と化したと考えざるを得ません。アフガニスタンで平和活動している外国人の安全が最低限保証されないままでは、国際援助活動は行うことができません。 アフガンの復興は益々遅れ、結局は罪のない市民が危機にさらされてしまうのです。 国連は、一日も早く事態収拾に動くべきです。
2008年08月28日
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グルジア共和国といえば世界三大長寿国の一つ。 そして葡萄の発祥地といわれ、世界最古のワイン産地としても有名です。 また、スターリンの生まれた故郷であり、ゴルバチョフ政権を支えたシュワルナゼの出身地として知られます。戦争に、TPOやマナーを求めること自体が愚かなのかも知れません。 しかし、よりによって平和の祭典の最中に戦争をはじめるというのも如何なものでしょう。 オリンピック開催中に起きた大規模な軍事介入は、"プラハの春"を思い出させます。 民族紛争と南オセチアの独立問題と、グルジアのNATO加盟を巡る問題が複雑に絡み合って、グルジアとロシアとの衝突は起こるべくして起きました。民族浄化を非難したり、空爆を非道だと訴えたり、綺麗事をいくら並べ立てて主張しようとも、背景には巨大な利権の争奪戦があるのです。 石油パイプラインと天然ガスともなればメディアにアピールして見事な演技です。 和平を仲介するフランスの利権狙いも見え隠れ。この泣きじゃくりながら、国旗を手に持つ少女の国際映像を世界はどう見るのか・・・
2008年08月12日
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原爆で破壊された、浦上天主堂の瓦礫の中から発見されたマリア像。 本来なら、美しい姿をして慈悲深い表情を浮かべて、人々の日々の暮らしを見守っていたであろうこのマリア像は、まるで63年前のあの日、ほんの一瞬の閃光によって命を絶たれた多くの人々の苦しみを一身に背負って、長崎の市民に起きた悲劇を世界に訴え続けているように見えます。この被爆マリアを、核兵器保有国のすべての国家元首が長崎を訪れて、目にすべきだと判官は思います。被爆マリアを、世界遺産にと運動している団体があります。 一度、皆さんもご覧になればいかがでしょうか。 → → http://www.madonnagasaki.org/index_japanese.html
2008年08月09日
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北京オリンピックを"中華五輪"なんて呼ぶのはわだつみ判官だけでしょうか? 漢字でこうして表現してみると、なぜか飲茶メニューにも思えたりして・・・(笑)とにかく、北京オリンピックも間近に迫りました。 アジアにおいて、一党独裁の集権国家としてこれほど多くの小国と少数民族を武力制圧し、支配する国でのオリンピックは稀なことでしょう。 これも、オリンピックがスポーツと平和の祭典ではなく、国威高揚と国家繁栄を内外に宣伝する道具と化している何よりの証拠。ここ10年、世界に類のない脅威の経済成長率を見せた中国経済は、オリンピックのあとはどんな風に変貌を遂げるのでしょうか? 色々と取沙汰されていますが、判官的には様子見。 とりあえず、東方航空と彩虹集団、大唐国際発電の株式はすべて9月に手放す予定です。(笑)最後に、こうしてオリンピックを開催した中国には、人権の尊重と、国際協調、そして何よりも、地球の一員としての節度ある開発と環境保護を強く望みます。
2008年08月04日
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モダニズム(Modernism)、訳語では近代主義とかいう意味となりますが、もっと砕いていうと"今風"?広く認知されているものでは、20世紀初頭にヨーロッパで起きた芸術運動を指し、モダンアートとも呼ばれて伝統や格式、様式などの枠にとらわれない自由表現を意味する言葉にもなっています。 文学のジャンルでは、モダニズム文学と呼ばれ、イギリスの詩人・小説家ジェイムズ・ジョイスや日本では俳人の横光利一などが挙げられます。また、19世紀に起きたカトリックの宗教改革運動で、伝統的教義の幾つかを事実ではなく象徴的なものとして、近代科学の客観性に基づいた近代的なキリスト教の方向性を主張しますが、教皇ピウス10世によって異端とされました。最近、レトロモダンという言葉をよく耳にすることでしょう。 レトロはフランス語で"昔懐かしい様子"、モダンは英語で"現代的な様子"を意味する明らかな造語です。相反する意味を合わせたレトロモダンは、古いものが今に再評価され、新鮮にすら感じられることであり、同時に懐かしさや郷愁を感じる風合いを示す言葉として使われています。"歴史は繰り返される"という名言がありますが、確かに時代時代に流行はあるものの、人の美意識は古代から現代に至るまで、それほど大きくは変わらないのでしょうね。やたらと自由とか権利を主張する戦後の世の中で、今、連続通り魔事件や、無差別殺人が国内外で多発しています。 戦後教育と戦後の社会システムを根本的に見直すべき時期に至ったと判官は思います。 自由とエゴ履き違えない常識教育と、真の平等性を確立しなければこの国は滅びます。 芸術や文化と同じように、人の生きるべき道や正義の基準も、決して変わらぬはずです。 古き良識を現代に甦らせ、正義や社会道徳も"レトロ"と"モダン"を合わせて、より良い社会にシフトしなければ日本に末来はないのです。さて、芸術の話に戻りますが、兵庫県立美術館では『色彩の詩人』と題してシャガールの展覧会が催されます。 20世紀の巨匠マルク・シャガール(1887~1985)は、ロシア生まれのユダヤ人で、第二次大戦ではナチスの迫害から逃れるため、アメリカに亡命。 晩年はフランスに移住して、17作の連作「聖書のメッセージ」をはじめ、やオペラ座の「天井画」など数多くの名作を残しました。シャガール展の日程は9月6日(土)~10月15日(水)まで。 展示の目玉は、大作「ユダヤ劇場」。 展示品はロシア国立トレチャコフ美術館とパリのシャガール家のコレクションを中心に150点公開されます。 兵庫県立美術館へは、JR神戸三宮駅からバスで約15分。 阪神電車の岩屋駅からは徒歩で10分足らずですので是非お出掛けください。ちなみに、今日の写真は何の脈絡もなく・・・(笑) アートじゃなくて懐かしい"アース渦巻き"のスチール看板でした。(意味不明)
2008年07月28日
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極端に暑さや寒さが続いたりする年は、災害が起きたりするもので、たとえば阪神大震災の前年も、暑さの厳しい夏でした。今年も、ついついエコという言葉を隅に追いやって、エアコンに恋をしそうな暑さが続きます。さて、今朝未明、岩手沿岸北部で発生した地震のメカニズムは、東北地方の下に潜り込んでいる太平洋プレート(岩板)の内部で発生したもので、上下に2層構造になっている太平洋プレートの下の層で起きた地震です。 たまたま下層であったため、震源が120キロと比較的深く、そのために東北の広範囲で強い揺れを感じましたが、表層での破壊力は弱かったようです。上層の方で発生していれば震度7以上の地震になっていたでしょう。地震については研究も進められていますが、未だに余地は困難。 それに、人間の都合で規模や発生場所を調整できる訳でもありません。 しっぽ2さんやララオさんも、しばらくは気をつけて欲しいと思います。今回も、国や自治体の対応はそれほど早いものではありませんでした。結局、こうした災害に関しては、どこの国の政府も"想定外"という"便利"な言葉を使います。 大規模災害時に大切なのは、人々の絆と、一人一人の日頃の備えということとなります。 わだつみ家でも、阪神淡路大震災の教訓として、非常用飲料水は10日分、食料は7日分、医薬品3日分に野外用テントなどを準備するようになりました。とにもかくにも、被災地域の方々にお見舞いを申し上げます。
2008年07月24日
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地球温暖化と温室効果ガスの問題は、もはや世界共通の脅威であり、世界中の人々の周知の事実。 それにも関わらず、先進国が集まるとまるで"削減約束"を避けるロシアンルーレットをしているかのように・・・サミットは、豊かな国の社交サロンまたは支配者の自慢大会の場と化しつつあるのかも知れません。 今回のサミットでは、とくに問題解決への意欲のなさと、各国の都合や思惑が"言葉のすり替え"や新興国あるいは国連への"責任転嫁"として合意文書にも見事に反映されています。『2050年までに世界全体の排出量の少なくとも50%の削減を達成するとの目標を、国連(気候変動枠組み条約の全締約国)と共有、条約下の交渉で共に検討し、採択することを求める』(まったく中身なし...)この合意文書の一文は、国連機関への"丸投げ"以外にどう解釈するのでしょう? 今回のサミットは、洞爺湖の霧のようにうやむやに終わったと思います。所詮、先進国首脳会議とは要は金儲けが上手い国のトップセールスのためにあるのであって、「人類の末来と、世界の平和と安定」などという"金"にならない"お題"には無関心。 結局のところ、不況とか戦争、テロというカタチで我が身に降りかからない限り「自分はイヤだ」ということなのでしょうね。(いつもコメントにお返事を書けずに恐縮です。汗)
2008年07月09日
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七夕といえば天の川。 万葉集に収められた大伴家持の歌には、天漢(あまのがわ)の記述があります。 天の川の実体は、おびただしい数の恒星の集団です。 この光の帯は天球を一周しており、恒星とともに日周運動を行なっているそうです。 地球を含む太陽系はこの天の川銀河と呼ばれる集団の一員で、私たちは内側から見ているために天の川が天球上の帯として見えています。天体として、天の川銀河を指して銀河系とも呼びますが、英語での Milky Way (ミルキーウェイ)は、文脈によって"天の川"と"銀河系"の両方を指すそうです。(語学には疎いわだつみ...)ちなみに、わだつみは天の川を七夕のリアルタイムで未だに見たことがありません。 いかに日本も、グレゴリオ暦を用いているからといって、梅雨のこの時期に七夕は無理でしょ?(笑)エコとエゴのサミット・・・?さてさて、洞爺湖サミットは、エコをテーマに日本の技術力とリーダーシップをアピールするはずが、滑り出しから各国のエゴに遭遇して、これまた雲行きが怪しくなっていますね。 参加国の主張も食料問題が中心で、地球温暖化防止を訴えるべきサミットはもはや本末転倒。 それでも、それぞれの国の思惑は解ります。けれども、差し迫った深刻な"食料問題"も、元を辿ればその原因は、地球環境の悪化が招いたに"気候変動"の影響によるものなのです。最後に、エコをアピールするという目的はイイ・・・ でも、政府がプレスセンターとして廃材やリサイクル材料で建設した建物の建築費が30億円とは・・・ 相変わらず、国民を舐めています。(※このブログ絶筆のつもりが、会期延長? 笑)
2008年07月08日
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パンダでお湯は沸かせないパンダは餃子を作らないパンダは人権や自由を理解しないそんな、パンダのレンタル料が2頭1億円首脳同士が面合わせても、話すのは世間話?体裁繕うだけで、パンダほど"白黒"ハッキリつけられないならパンダなんかいらない!
2008年05月08日
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過ぎれば疎まれ、失えば侵されるもの、それが自由だ (わだつみ判官)自由というのも、考えれば意外に難しいことです。 なぜなら、自由にも必ず"制約"があり、決して他人の自由な領域を侵して許されるものではないからです。自由とは、結果のすべてに自己責任が伴う自己裁量権。 つまり、自由であるには良識を働かせ、常に自己抑制が利いた自己主張でなければならないのです。 手段を選ばず、闇雲に自己を通し過ぎれば、結局は無法者とか大馬鹿者と呼ばれ、一方的な主張は社会では認められません。 けれども、他の一方的な干渉や主張に屈し続ける必要もないのです。自由を得るということは意外に難しいことです。 立場が弱く、非力であればなおさら、自由を勝ち取ることも困難です。 今自由な者が、これからも自由であるとは限りません。 それに、自由は一度失ってしまうと容易には取り戻せないものです。 自由を守るには、したたかな精神と、柔軟な頭脳と、十分な能力と、支えてくれる仲間が必要になります。(聞いてるか日本政府…?)日曜日から今日あたりまでは初夏を思わせる晴天ですが明日の午後からは天気が崩れるとか。 薄紫色の浜大根(ハマダイコン)の花が、海岸線の縁を美しく彩っていました。 この地の浜大根の花は今からが最盛期で、春の暖かい海風に吹かれ、そよそよと揺れる姿が可憐です。浜大根は、大根が野生化したものされますが種子は水に流され、海流によって広範囲に散布されると考えられています。 分布は広く、日本列島全域の海岸で見られ、また世界のあちこちの温帯域の海岸でも生育しているようです。 根は細く固くて食用には無理ですが、若い葉は大根に似て柔らかく美味しいのです。『ハマダイコン』科属:アブラナ科 ダイコン属学名:Raphanus sativus ver. Raphanistroides 開花期:3月下旬~5月下旬
2008年04月22日
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遠くとも 一度は参れ善光寺 救け給うぞ 弥陀の誓願『善光寺縁起』によると、本尊の一光三尊阿弥陀如来は別名を『三国伝来の阿弥陀様』と呼ばれています。 その訳は、遥かインドから朝鮮半島の百済国を経て、欽明天皇十三年(552)の仏教伝来の際に百済国から日本に伝えられた日本最古の仏像といわれているからです。また、仏教の受容を巡って崇仏論・廃仏論の激しい争いの中、廃仏派であった物部氏によって難波の堀江へに打ち捨てられましたが、信濃国司の従者であった本田善光によって信濃の国で手厚くお祀りされ、皇極天皇元年(642)現在の地に遷座しました。 後に、皇極天皇三年(644)の勅願によって立派な伽藍が造営され、そのとき本田善光の遺徳を讃えて『善光寺』と名付けられたといいます。世界の各地を、自己中心的な"中華思想"で騒がせている"聖火リレー"に、わだつみは反対します。 聖火リレーは平和の祭典を祝うリレーであり、一国の征服者の戦勝パレードや軍事パレードではないのです。遥か昔、国境を越え、数々の戦乱や動乱をくぐり抜け、今この善光寺に鎮座する御本尊"一光三尊阿弥陀如来"は、中国がチベットで行ったジェノサイドや、チベット仏教への弾圧をどのように見ておられるでしょうか・・・ また、日本の国はいつからジェノサイド(民族虐殺)を容認する国になったのでしょう・・・
2008年04月19日
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裁判【さいばん】:基準に基づき判断や裁定を行うこと。 裁くこと。 正邪・曲直を判定すること。疑わしくは被告人の利益に・・・これは、立証責任の考え方に基づいたPresumption of Innocence/推定無罪(すいていむざい)とし、"有罪と宣告されるまでは何人も無罪と推定されるべし"という近代法学の根本原則です。 これを、裁判側から表現した言葉が"疑わしきは罰せず”であり、この二つによって"疑わしきは被告人の利益に"の表現から利益原則といわれることもあります。 しかし、それにしても現在の日本は裁判での有罪確定率が99.8%と、二位を大きく突き放して世界第一位です。 日本の裁判が世界に比べてそれほど公正で、厳格で、精度の高いものだというのでしょうか? わだつみは大きな疑問を感じています。この、有罪確定率99.8%という脅威の数字は何を物語るのでしょうか? この国で行われる司法判断は、なんの疑問もないほど、公正で精度の高いものなのでしょうか?気になることは、検察庁は刑事裁判で無罪判決が出た場合には、担当検察官の人事査定に響くそうです。 そのために、多くの検察官は"有罪"を一種のノルマとして捉え、こんな慣例のままでは、公正な職務などが遂行できるはずもなく、"成果"を急ぐばかりに、ときには冤罪をつくる温床にもなりかねません。 捜査当局でも、近年の状況証拠や自白重視に疑問を感じる事例は増加しています。また正反対に、事故と事件の領域を限定する安易な固定観念によって、被害者を二度傷つけるような判決も多く目立ちます。記憶に新しいところでは、福岡の飲酒運転の果てにクルマに追突し、被害者車両を海に転落させ、幼い子供を死亡させた事件の公判です。 あきれることに、この事件では被疑者である元市職員は意図的に事故の通報を遅らせ、飲酒の事実を隠す隠蔽工作まで行い、罪を免れようとしました。 勿論、法廷でも一切"過ちを認めなかった態度"に、単なる交通事故の域を超える刑法的"犯罪"だという印象さえも持ちました。 しかし、この事件に対する判決は『業務上過失致死罪』と、一般的な交通事故の範囲のもので、下された量刑の軽さにも驚いたことを覚えています。いよいよ、裁判員制度も来年の5月からはじまりますが、裁判員制度上での裁判員の権限は、評決に影響力を持つものの、最終的には多数決により行われ、その多数決でも、裁判官または裁判員のそれぞれ1名以上の賛成があれば確定するという、アメリカの陪審員制度には遠く及ばないもので、下手をすれば"推定有罪"の意識で人を裁いてしまう可能性もあるのです。一人の"真実"の主張が無視され、"多数意見偏重型"の裁判で、法の下の平等を守り、真理を追究できるのでしょうか? そもそも、人を裁くことに、"効率"が必要なのでしょうか?今後、求められるべき課題は、検察の人事評価の基準を改め、検察官が公正な職務を屈託なく遂行できる環境が整えられるべきです。 そして私たち国民も、"ノルマ意識"ではなく"決めつけ"や"偏見"に左右されない"真理の探究者"として裁判員の役目を果たすべきですね。 守られるべき権利を保護し、罰せられるべき罪を罰する・・・ もしも自分が裁判員になったなら、せめてそうありたいものです。
2008年04月18日
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いよいよ、不安要因は山積したまま、75歳以上のお年寄りを対象とした年金の搾り取りがスタートしました。4月からがはじまりました。 年金から天引きするという、徴収の構造は、まるで封建社会の制度。 "取れる相手から搾り取る"という国の態度がありありと見えます。これによって、75歳以上の高齢者はこれまで加入していた国民健康保険などから新制度に移され、一人ずつ負担する保険料は原則として年金から天引きされることになります。 行政の準備も不十分なら、当事者であるお年寄りへの説明も不十分なまま、このような制度を導入する政府のやり方は、到底民主主義の国とは思えません。消費税率引き上げを例に挙げても、、『北欧では』とか『英国では』とか『フランスでは』とか・・・ とかく日本の政府が行う制度改正は外国を引き合いに、前例を引っ張り出しては正当化しようとします。けれども、今回のような年金暮らしのお年寄りから金だけを搾り取る粗悪な制度は、近代の先進諸国のどこにもないのです。 国民の老後はアウシュビッツか?相変わらず議員年金と国家公務員の恩給はしっかりと温存され、痛みは国民だけに押し付けられています。 この十年あまりの、国の障害者や高齢者福祉政策を振り返ると、まるで『老いてゆくことが罪』だと、存在を否定しているような気がします・・・
2008年04月15日
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横文字が持つ言葉の"音(おん)"の響きに、誤魔化され続けている愚か者が現代の日本国民なのでしょうか・・・最近、よく耳にするオフショア(offshore)という横文字。 ある調査によれば、ここ数年の間に日本のITベンダーが海外に開発を委託することが増えているといいます。Offshore(オフショア)とは、発注者と納入者の間にベンダーが介在して、開発工程をアウトソーシングに回す仕組みを指す用語で、元々は『岸から離れる』という英語ですが、最近はITベンダーが受けたシステム開発を海外に委託することをいいます。海外に仕事を回してオフショアをする理由はやはりコストと人材不足。 つまり、人件費の安さを生かせば50%以上も開発費を浮かせられると、中国やインドに委託する件数が増え、今では大手の50%以上がオフショアを利用してシステム開発を行っています。オフショアのみならず、コストダウンという大義名分のもとに顧客管理を海外に委託しはじめた通販会社もあります。ある大手企業では、業務管理やリストラ計画、給与計算など人事や総務の仕事そのものを中国に委託する企業も増え、日本人の働く場は、益々侵略され続けているのです。『利益が出し難い部門や事業は切る』というのが今の日本の経営と行政のやり方なのであれば、なぜ国民は政府や肥満気味の公共事業を切るという発想に至らないのかが、判官には一番不思議です。日中国交正常化以降の80年代、多くの日本のメーカーが先を争って中国に生産拠点を設けた結果、多くの技術が中国に流出し、技術を得た中国に日本はシェアを脅かされ、90年代には終身雇用制度が崩壊して製造ラインを支えるのは派遣従業員。 多くの若者が社会に対して希望を見失い"ニート"が流行語に。そして日本の発展の根底を支えていた技術者は雇用先を奪われ、技術の水準維持が困難になった日本。技術者という"国の宝"を軽んじ、脈々と蓄積されてきた生産・開発のための技術を捨てた国は、こうして雇用すら維持できず海外に侵食されてゆくのです。自己の利潤だけを追求し続けた日本企業と、それを許し続けた政府の"犯罪"です。少子化対策を政府は声高に叫んでいます。 しかし、資源もなく、技術も失われ、働く場すら奪われ、生存権を侵食されようとしている事実とは裏腹に、政府は子供を増やせといいつも確かな政策を打ち出してはいないのです。 夫婦が子供を産み、育てられる環境は残されているとは判官には到底思えないのです。 今のままで、日本に未来はあるのでしょうか・・・
2008年03月18日
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鬼を追う わが家の豆も 中国製 (わだつみ判官 時事川柳)毒(どく)、毒物(どくぶつ)とは、生物の生命活動に不都合を起こす物質の総称です。 一般には極少量で致命的な問題を起こす物質と解されますが、たとえばバケツの「水」に頭を突っ込んで呼吸が妨げられて死に至ったとしても、水を指して毒とはいいません。中国製ギョーザによる中毒事件では、有機リン系殺虫剤"メタミドホス"が検出され、日本側では中国国内で冷凍ギョーザに混入したとの見方が強まっている。一方、オリンピック開催を控えた国際的立場を憂慮する中国側では、インターネットなどで毒物は日本国内で意図的に混入されたと大々的に主張しています。しかし、毒物劇物取扱責任者の経験を持つ判官からいわせれば、メタミドホスそのものが日本国内では入手は困難。したがって、中国側が主張するように日本人が意図的に行ったという主張は合理性に欠けるといえます。人口増加、新興国での消費拡大、そして地球温暖化による気候変動などによって、近い将来には地球規模で食糧確保が困難となるといわれています。 近年の輸入牛肉にはじまり、わが国は絶えず"食"の不安に脅かされはじめています。 中国からの輸入食材で起きた事件もこれがはじめてではありません。 輸入食材に募る不信感。 けれども、わが国の事情としては中国食材に"ノー"といえない背景もあるのです。昨年、わが国の食料自給率が先進国で初めて40%を下回りました。 食料は、有事には各国の戦略物資となり得るのです。 判官は、節分の夜にギョーザこそ食べませんでしたが、豆は中国で加工したものでした。(笑) 現実論を述べれば、日本の食卓から輸入食材を消せば、米とわずかな惣菜しか残りません。 このままで良い訳がありません。本日の日記も、ネットに接続できる他人様のPCを借りて更新。 わだつみ判官のインターネット自給率ゼロ・パーセント。。。 これで良いのかと自分に言い聞かせつつ。。。(恥)
2008年02月04日
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クリックしてくださると、とっても嬉しいです! 人間は、睡眠不足に陥ったり、熟睡できないままでいると活力を失うものです。先頃、辞任を表明して世間を騒がせた安倍首相もそうだったようです。 安倍首相は、酒も呑まず、眠りも浅かったようで、精神的なストレスに押し潰されたのだともいわれます。 突然の辞任については世論も批判するのは当然ですが、ストレスが高じての心の病気とあっては仕方がないことなのかも知れません。 けれども、会見などでは体裁を繕うあまり、病気に関しては知らせることもなく、幼稚な理由を並べて辞任理由としたのは、別の意味で国民が"痛み"を感じました。普通に考えてみれば、例え世界中探したとしてもストレスを感じない首長などいるはずもなく、一国の首相たる人物がストレスでギブアップしたとは、やはりどう考えてもお粗末なお話です。 安倍晋三という人物は、育ちの良い優しい人柄であったことは疑いようのない事実です。 けれども、その優しさ故に、政権には詰の甘い失策が目立ちました。 そもそも、国家運営というものは、『美しい』などと綺麗事で終始できるほど、ゆるいものではないのです。 ましてや、人情に流され、優柔不断、そして空気の読めない勘の悪さは、一国の首相としては致命的でした。わだつみ判官から見て、安倍晋三の一年の軌跡は、政治家としてはあまりにも線が細かったとしかいいようがありません。 世論に振り回され、不安定で、スキャンダル続きとボロボロの政局運営に失望した国民も多いことでしょう。 この際、モンゴルにでも行って、朝青龍と一緒に温泉治療でもすれば良いかも知れません。とにかく、皆さんも睡眠不足にはご用心ご用心・・・ クリックしてくださると、とっても嬉しいです! ●心が疲れたとき、一杯の珈琲があなたを優しく癒してくれます●●南近畿の深まる秋を満喫する旅、そんな心癒す旅しませんか●
2007年09月22日
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