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【スタッフ】監督=ランド・ラヴィッチ 製作=アンドリュー・ラザー 製作総指揮=マーク・ジョンソン 脚本=ランド・ラヴィッチ 撮影=アレン・ダヴィオー SFX=マイケル・ランティエリ 音楽=ジョージ・S・クリントン 【キャスト】 ジョニー・デップ =スペンサー シャーリーズ・セロン=ジリアン ニック・カサヴェテス=アレックス ジョー・モートン =シャーマン クレア・デュヴァル =ナン サマンサ・エッガー =医師 【あらすじ】NASAの宇宙飛行士である『スペンサー・アーマコス』同僚の『アレック・ストレック』と ともに宇宙で作業を行っていた際・・・何らかの爆発に巻き込まれ、2分間通信が途絶えたが、彼らは無事に帰還したしかし、事故のことについては 愛する妻「ジリアン」にも一切語らなかった事故から少したった後、同僚「ストレック」が 苦しみながら脳卒中のため死亡 彼の喪があけないうちに、彼の妻がシャワーを浴びているバスルームでAC電源のラジオを抱え 湯船に座って自殺を図った「スペンサー」はNASAを辞めNYの軍需産業から重要な役職で迎えられた彼の妻『ジリアン』は双子を身ごもったことがわかるが 最近 まるで人が変わってしまった「スペンサー」に不信感を持つようになった2分間通信できなくなったときに 何かあったのではないか?の疑問にあるとき、宇宙飛行士生還後にNASAを辞めさせられたシャーマン・リーズが ジリアンに会いに来て「スペンサー」は もう昔の彼ではないとを話す「ジリアン」は当初信じられなかったが「リーズ」にもう一度会う約束をしたが、約束を果たす前に彼はスペンサーに殺され、書類鞄を奪われたしかし「リーズ」は「ジリアン」にあらかじめビデオテープを渡していたそのビデオには あいまいな予言しかしていなかったが・・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー昼食後 たまたま同居人が観てたTV映画 なんと大ファンの「シャーリーズ・セロン」が出てるじゃあ~りませんか番組表を見てみると映画「ノイズ」だった 民放TVの映画と日本語を喋る吹き替え版は基本オイラは観ないことにしてるんだけど、若き日(25才)の セロンが出てるので ついつい 何年かぶりに同居人と椅子を並べての映画鑑賞となったオイラが何故ファンになったか?って そう映画「モンスター」での連続殺人犯役が素晴らしく 自分の全てを捨てて主人公になりきり演技に没頭 見事オスカー受賞を果たした役者魂に惚れたのです因みに オイラの好きなハリウッド女優ベスト10は・・・・1位ニコール・キッドマン 2位スカーレット・ヨハンソン 3位シャーリーズ・セロン 4位グイネス・パルトロウ 5位ケイト・ウィンスレット 6位ジョディ・フォスター7位キム・ベイジンガー 8位シャーリー・マクレーン 9位レニー・ゼルウィガー 10位ケイト・ブランシェット 次点でメリル・ストリープ だから どうだっていうのかって?なんかさァ 映画がどうでも 悦んで観てられる つーか ドキドキ ワクワクしちゃう 助平ジジイ!!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【シャーリーズ・セロン】の生い立ち(ウィキペディアより)1975年 南アフリカ共和国ハウテン州で道路建設会社を経営していたフランス系の父親チャールズと、ドイツ系の母親ゲルダの間の一人娘一家は幼い頃からアルコール依存症の父親による家庭内暴力に悩まされ15歳の頃、酔って帰った父親に暴力を振るわれ・・・・娘の命の危険を感じた母親が 父親を射殺してしまうという事件が起き その後、母親は正当防衛が認められ釈放 そして破産寸前だった会社を5年で立て直す16歳の時 モデルコンテストに優勝、177CMの身長を生かしミラノやパリで活動 一年後、バレエ学校で学ぶためにニューヨークに移住するバレエ・ダンサーを夢見ていたが、不運にも膝の怪我でその夢を断念その後、女優を目指しLAに移るが、仕事がなく困窮生活を送り 銀行を訪れた際に、銀行員と口論していたところを 現在のマネージャーにスカウトされ、本格的に女優活動を始めたという 波乱万丈の半生 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・見事なプロポーション あの長いクビに小さな顔 金髪はベリーショート小さめの形の良い鼻 なんと言っても大きな眼 そしてセクシーな唇この映画は 彼女を鑑賞する映画です ベッド・シーンは勿論 入浴シーン ダンス・シーン 食事シーン 妊婦姿・・・・みんなイイ何度も 顔が画面イッパイにアップで映し出されますがパーフェクトです映画そのものは ハッキリ言って 少々ホラーがかった内容のストーリーは中途半端で怖そうなんだけど、オイラが余裕で観られる程のモノで ビクビクする様な事はなんも無し相手役は これも若い頃の「ジョニー・デップ」 いやいや 誰かと思った程イイ男 あんまし好きな俳優じゃないんだけど、二枚目だったんですね~ 宇宙飛行士役も決まっててそれに 宇宙人に身体を乗っ取られているという チョッと怖いクールな役柄が似合ってた普通の人間なんだけど 宇宙で中身が入れ替ったらしい そして そんな宇宙人から生まれる赤ちゃんは みんな双子なんだ ラストの映像に余韻を持たせる演出は良かった・・・・・あのスクール・バスの生徒達が 全員双子だったら もっと面白かったのにオイラ最近 耳が遠くなったのかTVのボリュームが大きいとか 何度も聞き返すな と同居人メラに叱られてる・・・・補聴器を付けるには早いと思うし聞きたくないことも多いので 聴こえないフリをしてることもある 先日 友人が安い補聴器を持ってきてくれて填めてみたら スっゲエ よく聞こえたが でも聞きたくないノイズが沢山聴こえてヤッパりいらない直ぐ外し そのままにしてある原題の「ASTRONUAT’S WIFE=宇宙飛行士の妻」が邦題では「ノイズ」になるのは 一体何故?ノイズ【Blu-ray】 [ ジョニー・デップ ]楽天で購入
2018年02月24日
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【スタッフ】監督=ローワン・ジョフィ 製作総指揮=リドリー・スコット原作=S・J・ワトソン 脚本=ローワン・ジョフィ撮影=ベン・デイビス 美術=ケイブ・クイン衣装=ミシェル・クラプトン 編集=メラニー・アン・オリバー 音楽=エドワード・シェアマー【キャスト】ニコール・キッドマン=クリスティーン コリン・ファース =ベンマーク・ストロング =医師ナッシュ アンヌ=マリー・ダフ=クレア 【あらすじ】『クリスティーン』が朝目覚めると、そこは見覚えのない部屋で隣には見知らぬ男性が寝ていたこの状況を理解できず困惑する彼女に、『ベン』と名乗るその男性は説明を始めたクリスティーンは自動車事故の後遺症により記憶障害を患っており、毎朝目覚める度に前日までの記憶を全て失ってしまうのだというそしてベンは彼女の夫であり、自分の存在や結婚したことすら忘れてしまう妻を10年以上献身的に支えているのだったベンが出勤した後クリスティーンのもとに『ナッシュ』と名乗る男性から電話がかかってくる彼女の主治医だというその男は治療の一環として、数週間前からクリスティーンにベンに内緒で映像日記を製作するよう指示していたことを告げ その日記の隠し場所を彼女に教えるのだった映像日記を見たクリスティーンは、自身が事故ではなく何者かに襲われたことが原因で記憶障害を患ってしまったことを知る夫と主治医との説明が食い違うこの状況にクリスティーンは戸惑う映像日記とナッシュの助けや、フラッシュバック的に蘇る記憶から、自分に息子がいたことを知るクリスティーンそんな彼女にベンは、息子のアダムは死んだと話すかつてクリスティーンを襲った犯人は誰なのか主治医のナッシュをも疑い始めるクリスティーン親友だった『クレア』を探し出すと、クレアはクリスティーンの症状に悩み続けたベンの苦しみを語った正体不明の犯人は誰なのか? たとえそれが分かっても、翌日には忘れてしまうクリスティーン犯人は、それを承知で彼女に接近していたのだが・・・・ ---------------------------オイラが好きなハリウッド女優の一人「ニコール・キッドマン」が主演今回の役柄は 事故の後遺症で 過去の記憶を全て喪失し 現在では朝目覚めてから眠るまで今日1日のコトは覚えているが 目覚めると全てを忘れてしまっているという 厄介な状態にある「クリスティーン」一緒に住んでいるのは「ベン」(コリン・ファース)毎朝「私はベン 君の夫だよ 君は記憶喪失で・・・・」と説明する面倒くさいよね、でも10年間も献身的に世話をしつつ 生活を共にしてるんだって でもなんとなく怪しい雰囲気がプンプンとしててそんな風なのは 元主治医の「ナッシュ」からクリスティ―ンに電話がかかってきて ベンの言う事とナッシュの言う事が違っているのだよそれからというもの 何故 記憶障害になったのかの原因探しが始まり話が進む程 謎はどんどん深まり そして次第に事実が明らかにそんな感じのミステリー仕立てのお話なんだけど なんか腑に落ちないネタバレしちゃうけど いい?実はネ ベンは夫じゃないんだ・・・・不倫相手だった男「マイク」ホテルで別れ話しが拗れ そのマイクから死ぬほどの暴力を振るわれ記憶障害になってしまった「クリスティーン」そんな彼女を記憶喪失をいいことと二病院から連れ出し 夫ベンになりすまし 罪を隠す目的もあって 嘘で固めて一緒に住んでる訳だからね この事実が解ってしまうと あれれれ クリスティーンもマイクと不倫してたダメ女って事が解ってしまい しらけちゃう訳よ優しい夫と 可愛い息子が居るのにだよ、なんてことをしてんだ ったくダカラ この映画は話の内容は別に置いといて もうすぐ50歳になる「ニコール・キッドマン」を ただただ只管観賞する映画なのです年寄りの楽しみには 複雑なストーリーは不要なのですイヤ よく理解できないのですから・・・・リピーテッド ブルーレイディスク【洋画 中古 Blu-ray】メール便可 レンタル落ち楽天で購入
2018年02月10日
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【スタッフ】監督=トッド・ヘインズ 原作=パトリシア・ハイスミス『キャロル』脚本=フィリス・ナジー 撮影=エド・ラックマン美術=ジュディ・ベッカー 衣装=サンディ・パウエル編集=アフォンソ・ゴンサウヴェス音楽=カーター・バーウェル 音楽監修=ランドール・ポスター【キャスト】ケイト・ブランシェット=キャロル・エアードルーニー・マーラ =テレーズ・ベリベットサラ・ポールソン =アビージェイク・レイシー =リチャードカイル・チャンドラー =ハージ【解説】『見知らぬ乗客』『太陽がいっぱい』などで知られる女流ミステリー作家『パトリシア・ハイスミス』が52年に別名義で発表した小説を「エデンより彼方に」の『トッド・ヘインズ』監督が映画化エレガントな大人の女性に心奪われた若いヒロインの切なくも美しい禁断の恋の行方を、50年代のニューヨークを鮮やかに再現した衣装・美術と素晴らしい映像美で描き出す【あらすじ】1952年、クリスマス目前の活気あふれるニューヨーク高級百貨店のおもちゃ売り場でアルバイトをしている『テレーズ』フォトグラファーという夢を持ち、恋人の『リチャード』からは結婚を迫られるなど、一見充実しているかに思えて、どこか満たされない日々を送っていたそんなある日、ゴージャスな毛皮のコートを着た女性『キャロル』が、娘のクリスマスプレゼントを探しに彼女の売り場へやって来るその美しく優雅な佇まいに一瞬で目を奪われ、強い憧れを抱くテレーズ後日、ふとした成り行きから「キャロル」にランチに誘われ、彼女が夫『ハージ』との愛のない結婚生活に苦しんできたこと、そしてついに離婚を決意したことを知るが・・・・・ ---------------------------「ケイト・ブランシェット」が演じる「キャロル」は裕福な奥様いつも豪華な毛皮のコートを着て、美しく白く輝く肌と手入れされた金髪彼女には 彼女を愛する夫も とても可愛い娘もいるが なんと離婚調停中実は彼女が本当に惹かれるのは女性 旧友アビーともかつては深い仲だった一方「ルーニー・マーラ」演じる『テレーズ』は、百貨店の若い女性店員瞳がキラキラと輝く純粋で素朴 でも なんとも不思議な雰囲気が魅力(そう あの映画「ドラゴンタトゥーの女」で見せた異色の女性だから)「キャロル」が売り場に忘れていった手袋を「テレーズ」届けたお礼に、「キャロル」がランチに誘い、お互いに旦那や彼氏がいることを知りつつも 惹かれあってていくというストーリー人と人とが 好きだとか嫌いだとか 愛するとかは理屈じゃないお互いが 惹かれ合うかどうかだけ 理由なんかいらないこの映画の魅力は なんといっても この二人の女優の持つ独特の雰囲気となんともいえぬエレガントな美しさで 惹かれ合う二人の熱い思いを映して我々は 最初から最後まで どんなシーンも「ケイト・ブランシェット」のため息が出るほどの美しさにただ見とれるだけ 微妙な表情のニュアンスを車に乗ったガラス越しのショットは運転中も 息で曇るウインドウ越しにも鏡に映るシーンも 浴室の鏡に映っるのをドアの間から 二人が大きな鏡に映る姿で会話をさせるシーンは何度も繰り返し・・・・等など 如何に美しく見えるかを計算しつくすキャメラマンの熱意を感じる嬉しそうな、微笑みを浮かべ、物憂げな、くつろいだ、緊張感のあふれる 恥じらう、愛をささやく、恋しくてたまらない等々・・・・その変化する表情で 微妙なその場の心情を表現するオイラが中学から高校時代に流行ったアメリカのスタンダード・ナンバーのWillow WEEP FOR Me」「YOU BELONG TO Me」「KISS OF FIRE]だとか お馴染みの曲が全編に クラシックな背景のバックに流れて最高1952年当時の社会背景では 未だ同性愛は「病気」「不道徳」であっただから「キャロル」の同性愛は「治療」できる「病気」だと思われていたでも、「キャロル」は 自分を偽る苦しさを 断固カミングアウトするんだ「自分を偽るなら私の存在意義がない 自分の感情、心のありかた、誰と生きて いきたいかということ それを押し込め世間のいう「道徳的に」生きることは 自分をなくすことと同じだ」と言い切り 娘の親権を夫に渡してしまうそして その極めつけがラストの映像 首を傾げて斜め前の人と横目で話してたが そのまま流し目で 顔がゆっくりこちらに向かって瞳がこちらを向いて止まると テレーズに気付きチョット驚き 満面が悦びでに溢れたなんともいえぬ微笑みに そのまま画面が暗転・・・・しばらくそのままでエンドロールになるいや~ァ・・・・あの顔は暫く脳裏に焼き付いたまま離れないナキャロル【Blu-ray】 [ ケイト・ブランシェット ]楽天で購入
2018年02月07日
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【スタッフ】監督=ピーター・チャン脚本=チャン・ジー撮影=チョウ・シューハオ音楽=レオン・コー【キャスト】ヴィッキー・チャオ=リー・ホンチン(誘拐犯の妻・ポンポンの育ての親)ホアン・ボー =ティエン・ウェンジュン(ポンポンの父親)トン・ダーウェイ =カオ・シアハオ・レイ =ジュアン/ルー・シャオジュアン(ポンポンの母親)チャン・イー =ハンキティ・チャン =ファン・ユン【あらすじ】2009年7月18日 中国、深せん 下町で寂れたネットカフェを営む『ティエン』は3歳の息子『ポンポン』と2人暮らしある日、そのポンポンが何者かにさらわれてしまう以来、ティエンはポンポンの母である元妻『ジュアン』とともに必死で捜索を続けるが、消息は一向につかめないまま時間ばかりが過ぎていくそして3年後、2人は深センから遠く離れた農村でついに我が子を発見するしかし6歳になったポンポンは、もはや実の親であるティエンとジュアンを覚えていなかった彼が母親と慕うのは、誘拐犯の妻で育ての親である『ホンチン』だけだったそのホンチンは、ポンポンは1年前に死んだ夫がよその女に産ませた子どもだと信じ、この3年間、献身的な愛情で彼を育ててきたのだったが・・・・ ---------------------------「う~~~~ん」唸ったネ こんな事 未だに現実にある事に驚いた のと なんとも言えない この映画の発する今まで見たことも無い不思議な感じと映画造りの巧さに捉われ 特にラストでは身動きもできない程の衝撃だった中国が抱える沢山の社会問題のひとつに 現在でも年間20万人に及ぶ児童誘拐事件があって 今だに人身売買もされているという児童誘拐された親達が集まって被害者の会を作り活動しているのだがこんなにも沢山の親達が 嘆き苦しんでいる様子に唖然として・・・・更に 問題なのは新しく子供を産みたいと申請するも 誘拐された子が死んだと証明されない限りは許されないという法律のあるコトそして 拾った子だという証拠があれば 誰か他人が間違いないと証言すれば その子を養子として認められるという なんとも変な話 その最大の原因は「一人っ子政策」にあるといわれているが都市部と農村部での経済格差は広がるばかり 貧しい者は子を売るというし児童誘拐を専門にする犯罪グループが幾つもあるという世界一の人口を捌くための融通の利かない行政の怠慢が誘拐犯を増し続けてこれは ある意味 ピーター・チャン監督が行政の在り方について批判した内容となっている訳で かなり勇気のある 一人っ子政策問題を真正面から取り上げた政治的作品だといえる最近の日本の映画界では 殆んど政治的な作品は姿を見せない政治の裏側を炙り出して厳しく攻めるなんてのは ここしばらく観てない週刊誌やTVのワイドショウではやたら個人のスキャンダル記事ばっかり 大きく取り上げ 騒ぎ立ててるけど・・・・映画も同じなのかこの映画で 一番気になったのは さらわれた3歳の子供が 6歳まで育てた誘拐犯の母親を 産みの母親より懐いてしまってて 犯人側の母親を どうしても憎めないというか・・・・役者も巧い所為もあって産みの母親も 父親も可哀そうだし 育ての母親も可哀そうそしてなんといっても 子供(ポンポン)が 一番可哀そうだったこと中国の発展は素晴らしく この映画に出てくる人達の服装は日本人と殆ど同じ 誰ももがスマホを操作し又中心街にはルイビトンやシャネル等世界の一流ブランドショップが軒を連ねている・・・・のに何故? 最愛の子 [ ヴィッキー・チャオ ]楽天で購入
2018年02月02日
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【スタッフ】監督=大林宣彦 製作プロデューサー=大林恭子、渡辺千雅脚本=長谷川孝治、大林宣彦 撮影=加藤雄大、三本木久城、星貴美術=竹内公一 衣装=岩崎文男 編集=大林宣彦、三本木久城主題歌=伊勢正三 主題曲=久石 譲照明=山川英明 録音 =内田 誠【キャスト】松雪泰子=遠藤玲子 高嶋政宏=片山健一 原田夏希=井上和歌子猪股 南=元木 花 寺島 咲=元木リリ子 筧 利夫=松下吾郎森田直幸=高橋 良 池内万作=三島 貴 笹野高史=村岡秋義石川浩司=山下 清 犬塚 弘=野瀬鶴吉 油井昌由樹=羽生善治郎片岡鶴太郎=野瀬 真 藤村志保=遠藤 薫 尾美としのり=高山忠彦草刈正雄=花形十三朗 柄本明=野瀬清治郎 富司純子=元木リリ子【あらすじ】天草の地方紙記者『遠藤玲子』が長岡を訪れたことには幾つかの理由があったひとつは中越地震の体験を経て、2011年3月11日に起きた東日本大震災に於いていち早く被災者を受け入れた長岡市を新聞記者として見詰める事そしてもうひとつは、何年も音信が途絶えていたかつての恋人『片山健一』からふいに届いた手紙に心惹かれたこと山古志から届いた片山の手紙には、自分が教師を勤める高校で女子高生『元木花』が書いた『まだ戦争には間に合う』という舞台を上演するので玲子に観て欲しいと書いてあり・・・・更に「長岡の花火を見て欲しい「長岡の花火はお祭りじゃない、空襲や地震で亡くなった人たちへの追悼の花火、復興への祈りの花火なんだ」という結びの言葉が強く胸に染み、導かれるように訪れたのだこうして2011年夏 長岡を旅する玲子は行く先々で出逢う人々と、数々の不思議な体験を重ねてゆくそしてその不思議な体験のほとんどが、実際に起きた長岡の歴史と織り合わさっているのだと理解したとき、物語は過去、現在、末来へと時をまたぎ、誰も体験したことのない世界へと紡がれてゆく! ----------------------------昨日の「野のなななのか」が解りずらかったのは その前編的な「この空の花 長岡物語」を観てないからとの声があり 観てみましたでも その結果は 大して理解するのに役立ったとは思えなかった があゝ こういうスタイルが大林宜彦監督独特のモノなのかという事は解ったこの映画の内容は 新潟県長岡市が終戦目前の1945年8月1日に大空襲を受けて1500名余の死者を出したコト 広島・長崎の前に原爆投下の実験が行われたコト 巨大台風や地震の大災害にあったコト 東日本大震災の時にいち早く救援受け入れをしたコトなど等 あの長岡の大花火と どんな繋がりで結ばれているのかを 主人公「遠藤玲子」(松雪泰子)の過去現在未来を描いている内容ですですが 正直言って これもまた 残念ながらオイラには響きませんでした確かに 花火大好きなオイラも認める 日本一の長岡の花火は素晴らしくその 打ち上げる意味合いが そういうコトだったのかァ と分かったけどそれにしても回りくどい というか このように描くことに疑問を感じて「まだ戦争に間に合う」という舞台を映画の中で上演するのだが 焼夷弾がバラバラと降り注ぎ 炎の中を逃げ惑う市民たちの映像を延々と見せる戦争がどんなに悲惨なものか 愚かしいことか バカバカしいことか二度と繰り返してはいけない 後僅かな年月で そのカタリベたる戦争体験者も居なくなってしまう危惧から 子供たちにチャンと伝えておかなければならない という使命感からの映画なんだというコトは 戦争を知らない子供たちや若者たちに観てもらう映画なんだねこんな酷い目にあったんだから・・・・絶対戦争をしてはダメだと警告するでもこれだけじゃあ この主張だけでは 片手落ちなんじゃないの?将来大人になってからでは遅すぎるし 現在日本を動かしている政治家や経済第一主義の経営者たちの 考え方や方向性を改めない限り難しいのではそれと 終戦間際の米軍は広島長崎への原爆投下だけではなく 日本全土に大空襲を仕掛け 主要都市は殆ど焼き尽くすという 暴挙を行ったんだけどそれは何故 そういうコトになってしまったのか?一体誰が そんな戦争を仕掛けたのか?悲惨な目にあったのは日本だけだったのか?70年経った 今でも忘れてはいけないコト 忘れなければいけないコト監督が仰りたい事はよーく解るし その通りで100%間違いないそれに異議を唱える風に書いているオイラは非難されるんだろうけどでも なんか感動とか 素晴らしいとか 思えないんだよネ1輪車に乗ったヒロイン「花」が 長岡大空襲で死んだ女の子の亡霊でこの映画の進行役的な役回りで シュルシュルクルクルと滑らかに一輪車を乗り回し展開する物語には違和感しか覚えなかったただ 戦前の長岡市内の映像が映し出され 現在の街並みと比較して文化文明が進んでも 昔の住まい方の方がずーっと豊かな感じがするね に同感だったけど・・・・ホントごめんなさい 【エントリーでポイント11倍以上! 21日(木)から24日(日)まで】【中古】DVD▼この空の花 長岡花火物語▽レンタル落ち楽天で購入
2018年01月30日
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【スタッフ】監督=大林宣彦 エグゼクティブプロデューサー=大林恭子原作=長谷川孝治『なななのか』脚本=大林宣彦 撮影=三本木久城音楽=山下康介 主題曲=パスカルズ『野のなななのか』【キャスト】品川 徹=鈴木光男 常盤貴子=清水信子 村田雄浩=鈴木冬樹松重 豊=鈴木春彦 柴山智加=鈴木節子 山崎紘菜=鈴木かさね窪塚俊介=鈴木秋人 寺島 咲=鈴木カンナ内田周作=光男(青春時代) 細山田隆人=大野(青春時代)安達祐実=山中綾野 左 時枝=田中英子【あらすじ】雪降る冬の北海道芦別市風変わりな古物商“星降る文化堂”を営む元病院長『鈴木光男』が他界3月11日14時46分、92歳の大往生だった告別式や葬式の準備のため、離れ離れに暮らしていた鈴木家の面々が古里に戻ってくる光男の妹『英子』は82歳 光男の二人の息子はすでに他界し、それぞれ孫が二人ずつ長男の長男『冬樹』は大学教授 その娘『かさね』は大学生長男の次男『春彦』は泊原発の職員で、その妻が『節子』気難しい光男と“星降る文化堂”でただ1人、一緒に暮らしていた孫の『カンナ』は次男の娘で看護師 その兄『秋人』は風来坊そこへ突然、謎の女『清水信子』が現れる“まだ、間に合いましたか・・・・・? ”不意に現れては消える信子によって、光男の過去が次第に焙り出される終戦が告げられた1945年8月15日以降も戦争が続いていた樺太で、旧ソ連軍の侵攻を体験した光男に何が起きたのか? そこには、信子が持っていた1冊の詩集を買い求めた少女『綾野』の姿もあった果たして信子と綾野の関係は? 明らかになる清水信子の正体とは?生と死の境界線が曖昧な“なななのか”の期間、生者も死者も彷徨い人となる --------------------------先ずタイトルの「野のなななのか」って なんだろう?って思ってたら【なななのか】とは(七七日)しちしちにち、なななぬか とも言い人の死後49日目 四十九日のこと 七巡りで 初七日から始まるツー訳で 野の中で49日をしようという話なのですこの3時間もの長編 大林宜彦監督作品 ハッキリ言ってオイラはダメだった 会話シーンが多く 取り上げてる問題も 戦争末期の混乱東日本大震災 原発事故 北海道芦別の炭鉱と 多岐にわたり過ぎてみんな喋り過ぎ それぞれがいちいち あんなに講釈を垂れないだろう書き留めておきたい様な言葉も次々に発するんだけど 多すぎるしなんか説教めいていて さもどうだまいったか!的で なんともねェ過去と現代の映像が交錯し 生きてるんだか死んでるんだか 境目が解りずらいし メルヘンチックな楽隊が何度も登場しては物語を中断しこれって一体 なんなんだろう?っておもってしまう「綾野」(安達祐実)と「信子」(常盤貴子)の関係がイマイチ掴めずさらに 次々と家族が登場し その構成がごちゃごちゃで覚えられずオイラの様なジジイの頭では なにがなんだかわかりません主人公「光男」がいつもかけているレコードは音楽ではなく飛行機の音戦時中は空襲に備えてアメリカ軍の飛行機を聞き分けるためなんだとか詩人の「中原中也」についての蘊蓄話や 俳優たちの朗読は成程とは思うけど・・・・映画の質や内容にはあまり関係ないでしょというわけで これ以上書けませんので ギブアップ
2018年01月27日
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【スタッフ】監督=伏原健之 プロデューサー=阿武野勝彦撮影=村田 オーサリング=山口幹生音声=伊藤紀明 音響効果 =久保田吉根 編集=奥田 繁 音楽プロデューサー=岡田こずえ音楽=村井秀清 ナレーション =樹木希林【ャスト】津端修一(90才)津端英子(87才)【あらすじ】愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅 雑木林に囲まれた一軒の平屋それは建築家の『津端修一』さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てたもの四季折々、キッチンガーデンで育てられた70種の野菜と50種の果実が、妻『英子さん』の手で美味しいごちそうに変わる刺繍や編み物から機織りまで、英子さんは何でもこなす たがいの名を「さん付け」で呼び会う長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に彩られている1945年、厚木の飛行場で敗戦を迎えた修一さんは、新しい時代のためには住宅再建しかない、と考え、アントニン・レーモンド事務所に勤めた後、1955年に創設された日本住宅公団に入社する東京大学のヨット部員だった修一さんが、国体出場のために英子さんの実家の酒蔵に泊まったことをきっかけに二人は知り合い、1955年に結婚造り酒屋の一人娘として厳しく育てられた英子さんだったが、自由を尊重する修一さんのお陰で、臆せずものが言えるようになったというやがて、東京の阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わった修一さんは、1960年、名古屋郊外のニュータウンの設計を任されると、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したプランを立案しかし、経済優先の時代がそれを許さなかった 完成したニュータウンは理想とは程遠い無機質な大規模団地だった修一さんは、それまでの仕事から次第に距離を置くようになり 1970年、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめたそれは修一さんにとって、ごく自然なライフワークとして継続されるあれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきた ----------------------------オイラはこのドキュメンタリー映画で「修一さん」「英子さん」夫婦に理想的な「老い方」と「暮らし方」そして「死に方」まで教えて頂いた確かに元大学教授で有名な建築家という裕福な老夫婦ということもあるがそれ以上に日常生活に於ける 確たる信条や心情の高潔さが 素晴らしく絶対オイラには真似できないと思った けれど これから先の短い人生になんとはなしに勇気が貰えた映画でした修一さんの若き頃の趣味はヨット今は 毎日、10通もの手紙やハガキをイラスト入りで書いて出します又 庭の畑のどこに何を植えたかを示す小さな立て札を目立つように黄色のペンキを板に塗って 野菜等の名前とコメントと可愛いイラストで描きます懐かしい障子張りや 餅つきも年中行事でイベント化して楽しく子供の要望のミニチュア・ハウスも素敵に精巧に造ります家は平屋で30帖ひと間 高い窓から日差しが入り 庭を眺める窓も大きく「家はくらしの宝石箱でなくてはならない」ル・コルビジェ 英子さんは、数日に一度、バスや電車を乗り継いで、数十年のお付き合いのある八百屋と魚屋で まとめて大量に買い物をし、家まで送っています 食卓に並ぶ大抵の野菜や果物は、自宅の庭の畑で採れたものです 柿・無花果・胡桃・甘夏・イチゴ・サクランボ・栗・梅・すだち・スイカ等大根・じゃが芋・人参・胡瓜・茄子・トマト・葱・里芋・アスパラ・玉蜀黍スイーツも手作り プリンにガトー・ショコラ わらび餅 イチゴケーキ庭は まめに手入れをします 長~いホースで隅々まで水やり 草取りも欠かさず 枯葉を沢山集め 腐葉土を作り 畑にまきます「風が吹けば 枯葉が落ちます 枯葉が落ちれば 土が肥えます 土が肥えれば 果実が実る こつこつ ゆっくり・・・・」「コツコツやれば 色々見えてくる 人生フルーツ」 雑木林に 大きな甕が置いてあり「小鳥の水浴び どうです」と書いた板が小鳥たちがやってきては水浴びしています 時々鳩も来て・・・・「すべての答えは 偉大なる自然の中にある」アントニ・ガウディそして とってもオシャレなんです修一さんの髪型は 奥さんが散髪し 奥さんは髪を後ろに束ねるだけ薄くても 二人の白髪は美しくとても似合っています修一さんの服装は 細身の白の綿パンに白の靴と帽子 黒のポロシャツ、英子さんも大方 白かベージュの麻か綿素材のシンプルな服装です修一さんは 赤いマウンテンバイク風の自転車で颯爽と風を切って走りますその後姿は若者風で とても90歳にはみえませんそんな元気だった修一さんが 突然亡くなります午前中庭の草取りをした昼食後 昼寝のまま静かに息を引き取ったのです将にピンピンころり きれいな寝顔のままで 安らかに・・・・独りになっても 英子さんは寂しいけれど今まで通りの生活を続けています「長く生きるほど 人生は より美しくなる」フランク・ロイド・ライト
2018年01月25日
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【スタッフ】監督・脚本・編集=深田晃司撮影=根岸憲一 美術=鈴木健介 音楽=小野川浩幸主題歌=HARUHI『Lullaby』【キャスト】浅野忠信 =八坂草太郎古館寛治 =鈴岡利雄筒井真理子=鈴岡章江太 賀 =山上孝司三浦貴大 =設楽 篤篠川桃音 =鈴岡 蛍真広佳奈 =鈴岡 蛍(8年後)【あらすじ】町工場を営む『鈴岡利雄』は、妻子との会話はあまりないもののとくに波風の立たない穏やかな家庭を有していたそこにある日、利雄の古い友人である『八坂』が現われる前科をもつ八坂は出獄して間もない身の上であり、その身を案じる利雄は さっそく自宅の一室を彼のために貸すのだった突然のことに動揺する妻『章江』も八坂の人当たりの良さと誠実さに好感をもった通っている教会での演奏会のためオルガン練習に余念のない娘『蛍』も、演奏に長けアドバイスしてくれる八坂になついてゆくのだったすっかり家族同然になった八坂は、あるとき章江に殺人を犯したことを告白するが、すでに彼に揺るぎない信頼を寄せていた章江にとっては、むしろ八坂への感情が愛情に変わるきっかけとなるばかりであった家族が八坂を核として動き始めた実感を得たとき、彼による暴挙は始まりすべてを目の当たりにし狼狽する利雄をおいて、八坂はつむじ風のように暴れ、そして去っていった8年の月日が流れた。町工場は平穏を取り戻してはいたが、家族には言い知れぬ痛みを伴う傷跡 それは八坂(?)に殴られた後遺症で「蛍」が全身麻痺の身障者となり 介護する「章江」も精神を病んでいたのだ利雄の工場ではといえば、勤めていた青年『設楽』の退職に伴い後継者として『孝司』という若者が出入りするようになっていた熱意をもつ孝司は好意的に迎えられていたが、ふとしたことから利雄に、自分の父親が八坂であることを洩らすのだが・・・・ ---------------------------怖~い 理解に苦しむ話が 淡々と進行してゆき 悲惨なラストで終わる暗くてやりきれない内容なんだけど 意外にも ぐんぐん引き摺り込まれ無口で仕事熱心な 眼鏡をかけた髭面の亭主「利雄」役『古館寛治』 クリスチャンで娘「蛍」を溺愛してる妻「章江」役『筒井真理子』あまり知名度の無い この二人の役者の演技が何か地味でもっさりとしてそれでいてハラハラというかイライラというか妙に気になって惹きつける特に「井筒真理子」は前半と後半とは 全く別人の様子を演じて 凄いそんな夫婦に 切れ味鋭い刃物のような演技で『佐野忠信』が 前科者「八坂」として侵入 平和で平凡な家庭生活をぶち壊してゆくホントに不気味な存在感で圧倒する「八坂」 何時も 白いワイシャツか白のツナギの作業服姿 そして 少しづつ本性を現してくる過程が怖い始めて家族と共にする夕食 鈴岡家の三人を 全然無視したマイペースのスピードでガツガツと音を立て野獣のように食べる八坂 長い刑務所暮らしの所為なのか?オルガンを練習する「蛍」と付きそう「章江」の二人の前に 風呂上りの殆ど裸姿で話しかける八坂・・・・身震いするほど気味悪い二家族7人で出かけたピクニックで釣りをしていた「利雄」に 突然吠える「オメエ、本当にちっちぇ野郎だな、オレがクソみてえな場所でクソみてえな野郎どもの相手をしている時に、オメエは女作ってセッ〇スしてガキをこさえて、やりたい放題やってた訳だ、時々思うんだよな なんで、この生活はオレのじゃなくてオマエのなんだってな全部、ぶち壊してやろうか!」眼を吊り上げ ドスの利いたヤクザ口調で一気にまくしたてる こえーしかし 「冗談だよ おめえが頭に思ってるだろうコトを言ってみただけ」そんな八坂に 「章江」が 惹かれていくのも なんだか怖いし娘の「蛍」が懐いて オルガンを教えてと纏わりついているのも怖いそして その恐れていたコトが起きて・・・・八坂は姿を消すこの映画は不明瞭な点が多々あって進行してゆくので 観てる人それぞれの想像力で補わなければならない所がミソなのかもしれない八坂が犯した殺人がどういうモノだったのか分からない ただ「利雄」は共犯者で 八坂が首を絞めた被害者の足を抑えていたというコトだけそれが男なのか女なのか 若者か老人か 原因とか目的とか 不明だし八坂の生い立ちについても不明 ただ息子がいて山形の新庄出身らしい「蛍」を襲ったのも八坂とは断定できない 傍に呆然と立っていただけなんだから・・・・その不明瞭さの極みがラストの映像 みんな死んでしまったの?タイトルの「淵に立つ」とは そういうことだったの?「崖の淵に立ち、人間の心の奥底の暗闇をじっと凝視するような作品になって欲しい」というのが監督の願いらしいもう一度 最初からじっくり見直せば まるでクイズのヒントの様な意味深いセリフがちりばめられていた様なのだが・・・・ジジイにはチト難しかったけど胸にドスンと響く見応えある映画
2018年01月23日
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【スタッフ】監督=山本政志 プロデューサー=村岡伸一郎脚本=山本政志 撮影=高木風太 美術=須坂文昭編集=山下健治 照明=秋山恵二郎 録音=上條慎太郎【キャスト】玄 里(ヒョンリ)=ミンジョン 趣 里=坂井美奈中村夏子=紗枝 鎌滝秋浩 =三樹夫 小田 敬=高沢萩原利久=シンジ 薬袋いづみ=小宮佳恵 松崎 颯=小宮守村上 淳=赤尾【あらすじ】東京、新宿のコリアンタウン在日韓国人の『ミンジョン』は、『美奈』の誘いに乗り、軽くひと稼ぎしてから頃合いを見てやめるつもりで巫女を始めたしかし、救済を求める信者が増え、宗教団体“真教・神の水”が設立されると、後戻りできない状況になってゆく借金取りに追われる父親、それを追う狂気の追跡者、教団を操ろうとする広告代理店の男、教団に夢を託す女、救済を求める信者たちミンジョンは聖と俗の狭間で苦悩し、偽物だった宗教に心が入ってくるやがて、大いなる祈りを捧げ始める「ミンジョン」不安定な現代に“祈り”を捧げ、“祈り”によって世界を救済するいったい何が“本物”で、何が“偽物”なのか?大いなる祈りは、世界に届くのか? ----------------------------前半で 擬似的宗教サークルが大きくなっていく中で『ミンジョン』は今や教祖的立場となって、水槽に張った水と交信して「お告げ」を伝えるという方法で、人々の悩みを聴き やすらぎを与えていた細面の日本的な美人顔 日本語とハングル語を使い分け、済州島出身者の血を引いているという神秘性が人々を惹きつけているのか、いい加減ではない 親身なアドバイスが効いているのか・・・・精神を病んで無理難題を言い 暴れる母親の面倒に疲れた若い男性、実の兄から性的関係をいまだに迫られ 拒みきれない女性認知症の母親の介護疲れから虐待 殺したいと思う自分を恐れる女性様々な事情を抱えた人々が次々と集まって来て 評判から更に広まって広告代理店の男『赤尾』が登場すると これをビジネスとして拡大しようと企み 宗教団体「真教・神の水」の設立となって ネット操作で更に大きく広まってゆくそこに、多額の借金を抱え、教団に逃げ込んできた「ミンジョン」の父親とそれを執拗に追うヤクザのストーリーが絡んでくるそして 後半に入ると 一気に この映画の言いたいことが解ってくるそれは 『済州島 四・三事件』(1948年に済州島で起こった朝鮮半島分裂に反対する島民の蜂起に対して 韓国軍と警察が、朝鮮戦争終結までの期間に引き起こした一連の島民虐殺事件)日本の支配が終わって これから国作りが始まるという時に、済州島から逃れた人々が 大阪などに移住してきた というような歴史秘話は韓国にとっても建国の神話として相応しくないらしく、ずっと闇に埋もれていた 「ミンジョン」が 済州島に行き 初めて自分のルーツを自覚する場面こそこの映画のキモの部分で 監督はこれを伝えたかったのだろう「ミンジョン」が 人生観を大きく揺さぶられ、生き方・考え方全てが変わってゆくのだが・・・・悲劇的なラストを迎へてしまう余韻を残す意味深なラスト映像は 何を言いたかったのだろう? 美しい森の中の樹々や 水の流れ等に 真実を訊く「ミンジョン」の姿自然界の美しい映像と音と あいまって 興味深く観終わった興味深く
2018年01月19日
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【スタッフ】監督=三木孝浩 原作=中田永一『くちびるに歌を』(小学館刊)脚本=持地佑季子 、登米裕一 撮影=中山光一美術=花谷秀文 編集=伊藤潤一 音響効果=岡瀬晶彦音楽=松谷 卓 音楽プロデューサー=安井 輝主題歌=アンジェラ・アキ『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』VFXスーパーバイザー=鎌田康介 照明=松本憲人装飾=西尾共未 録音=矢野正人ピアノ指導=西川幾子 合唱指導=和田一樹【キャスト】新垣結衣=柏木ユリ 木村文乃=松山ハルコ桐谷健太=塚本哲男 恒松祐里=仲村ナズナ下田翔大=桑原サトル 葵わかな=関谷チナツ柴田杏花=辻エリ 山口まゆ=長谷川コトミ佐野勇斗=向井ケイスケ 室井 響=三田村リク【あらすじ】長崎県の離島にある中五島中学校産休に入る幼なじみの音楽教師『松山ハルコ』の代理として、東京からやって来た美人ピアニスト『柏木ユリ』さっそく合唱部の指導を任されるが、まるでやる気なし伴奏のピアノを弾こうとしないばかりか、彼女目当ての男子を入部させてしまい気心知れた女子だけでがんばってきた部長の『ナズナ』は猛反発一方、引っ込み思案の新入部員『サトル』はボーイソプラノの片鱗を見せるが、家庭の都合でなかなか練習に参加できないそんな中、コンクールの課題曲『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』にちなんで、生徒たちに15年後の自分に手紙を書くよう宿題を課す柏木だったが・・・・ ---------------------------主役「柏木ユリ」を演じる女優『新垣結衣』とはオイラ 観た映画の全てで相性が良くない 「なんだコイツ」とかしか思へない様な役柄ばかりで あんまし好きになれない俳優の一人になってしまっているのだそれはマッタク本人の所為なんかじゃないんだけどサ・・・こんな嫌なタイプの女性の役を よく引き受けるなァ・・・・なん~て 思ってしまうわけよ国際ピアノ・コンクールで優勝した程 有名なピアニストなんだけれど或る時 満員の観客 オーケストラも指揮者も準備でき「柏木ユリ」もピアノの前に座り いよいよピアノ・コンチェルトを弾く瞬間 スイっと立ち上がりピアノを離れ楽屋に戻ってしまう・・・・ざわめく客席 あっけにとられる指揮者と楽団員 (この後どうなったのか?って 気になって・・・・)実は ステージ脇で待機しているときに 最愛の彼氏が交通事故で亡くなったと連絡があったのだ・・・・それで哀しみのあまり 頭が真っ白となって(でもさァ ステージに出る間際まで携帯いじってるって どうヨ?)それ以来 ピアノには近づけない「柏木ユリ」に 五島列島の小さな島の親友「松山ハルコ」から自分が産休で居なくなる間 音楽の教師の代用教員とコーラス部の面倒を見てほしいと依頼があり やってくるのだが嫌ならわざわざ東京からでてくることも無いのに いくら親友の頼みだからって とにかく 全然やる気がない 完全に島の中学生たちをなめてるつーかバカにしてる ピアノは絶対に弾かないし あんた達にはコンクールに出るような力はないと 上から目線で 腕組みしつつ眺めてるだけ・・・・腹立つ全生徒の朝会で校長に校歌の伴奏を頼まれ ピアノの前まで行って弾かない弾かなじゃなく 彼氏の死が トラウマになってて 弾けないのだそれならそれで 早々に音楽教師の代行なんて辞めてしまえばいいものをなァ~んて ケチばかりつけてるけど・・・・主役なんだから やっぱ立ち直り 見事コーラス部を県大会に連れて行く サクセスストーリーだけどなんせ この映画は 全国学校音楽コンクールの課題曲となった「アンジェラ・アキ」の『手紙 ~拝啓 十五の君へ~』をモチーフに、人気恋愛小説家・中田永一が原作を書き下ろしたもので 中高生が卒業式なっかで歌う人気の歌が主役なんだから 仕方ないでしょうななんで こんな映画みてんだろう 俺・・・・
2018年01月19日
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【スタッフ】監督=庵野秀明 総監督=樋口真嗣 製作=市川 南 エグゼクティブプロデューサー=山内章弘脚本=庵野秀明 撮影=山田康介 美術=林田裕至、佐久嶋依里デザイン=前田真宏 ゴジライメージデザイン=竹谷隆之編集=庵野秀明、佐藤敦紀 音響効果=野口 透音楽=鷺巣詩郎 VFXスーパーバイザー=佐藤敦紀VFXプロデューサー=大屋哲男 照明=川邉隆之 整音=山田 陽 装飾=坂本 朗、高橋俊秋 特技監督=樋口真嗣【キャスト】長谷川博己 =内閣官房副長官 矢口蘭二 竹野内 豊 =内閣総理大臣補佐官 赤坂秀樹石原さとみ =米国大統領特使 カヨコ・アン・パタースン高良健吾 =内閣官房副長官秘書官 志村祐介松尾 諭 =保守第一党政調副会長 泉修一市川実日子 =環境省自然環境局野生生物課課長補佐 尾頭ヒロミ余貴美子 =防衛大臣 花森麗子國村 隼 =統合幕僚長 財前正夫平泉 成 =農林水産大臣 里見祐介柄本 明 =内閣官房長官 東竜太大杉 漣 =内閣総理大臣 大河内清次【あらすじ】東京湾・羽田沖。突如、東京湾アクアトンネルが崩落する重大事故が発生するすぐさま総理以下、各閣僚が出席する緊急会議が開かれ、地震や火山などの原因が議論される中、内閣官房副長官『矢口蘭堂』は未知の巨大生物の可能性を指摘し、上官にたしなめられてしまうが その直後、実際に巨大不明生物が海上に姿を現わし政府関係者を愕然とさせるのちに“ゴジラ”と名付けられるその巨大不明生物は陸に上がると、逃げまどう人々など お構いなしに街を蹂躙していくやがて政府は緊急対策本部を設置するが、対応は後手後手に一方、米国国務省が女性エージェントの『カヨコ・アン・パタースン』を派遣するなど、世界各国も事態の推移と日本政府の対応に強い関心を示していくそんな中、様々な思惑が交錯する関係機関をまとめ上げ、ゴジラによるこれ以上の破壊を食い止めようと奔走する「矢口」だったが・・・・・ --------------------------------いやいやいや、吃驚したナァ 今までのゴジラ映画とは マッタク趣が違うぜよ子供たちが喜ぶような いわゆる怪獣モンじゃない 大人が真剣に観るモンだぜ前半は総理大臣を真ん中に各閣僚は勿論 何人もの政治家が未知の巨大生物についての対応策を議論する場面が かなりのスピードで展開してゆく 次から次へと テロップで担当大臣名など肩書と名前が流れるが 殆ど読み取れない様な早さなのだ なんだコリャ的な政治家共の無責任で事勿れ主義的な結論ありき的会議の中身にイライラさせれ続けるのだが・・・・もしかして「金正恩」が暴挙に及んだ場合も こんな会議をやってんじゃないの~? なんて心配してしまう様なリアルさがナントも怖いのだけど・・・・弾道ミサイルが飛んできた時の全国瞬時警報システム(Jアラート)って本当に役に立つの? 家の中に入ったって ドカーンで終わりでしょ?恐らく こんな場合に対処する政府指導者の動きを描いてる この映画のテーマは間違いなく「有事における安全保障、危機管理問題」なんだ専門分野の数名の大学教授なんかが これも無責任で当り障りのない見解を述べるのも あの原発事故の時と全く同じで 大事な時に何も役立たずの学者どもそれは原発がメルトダウンの情報が流れた時の「菅首相」の狼狽を思い出させる「東京も放射能に汚染される」の恐怖に 慌ててはいるものの 中々結論が出ない会議中に ゴジラは放射能をまき散らしながら川崎から多摩川へそして東京中心部へと破壊を続けて・・・・総理大臣は東京から離れてとヘリで移動中に やられちゃうツー のもスゴイ民間の個々人が死傷してる場面や 家族の泣き叫ぶ様な恐怖映像は流さないのも今までのゴジラ映画とは全然違うつくりになってるんだけど・・・・何処へも逃げ出せないで右往左往するだけの国民 幹線道路は超超超々渋滞結局 なにもしないまま逃げ惑い じっとしてるよりないんだぜしまいには 米国から核爆弾を使って撃滅するという強硬な申し入れがあって放射能汚染で日本全滅的な感じから 世界中を巻き込んでの大騒ぎに迄発展だからって 日本から逃げ出せないし 各国も受け入れちゃあくれないしかし 映画だから 結末はヤッパリ ゴジラを倒すのだけど・・・・ゴジラを超巨大地震 超巨大台風 巨大原発事故 某国のミサイル攻撃・・・等に置き換えた 日本人の緊急巨大災害防止対策への提言的映画だとみた
2018年01月17日
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【スタッフ】監督=中野量太 脚本=中野量太 撮影=池内義浩美術=黒川通利 衣裳=加藤麻乃 編集=高良真秀効果=松浦大樹 音楽=渡邊 崇 録音=久連石由文主題歌=きのこ帝国『愛のゆくえ』照明=谷本幸治 装飾=三ツ松けいこ【キャスト】宮沢りえ =幸野双葉 杉咲 花=幸野安澄篠原ゆき子=酒巻君江 駿河太郎=滝本伊東 蒼 =片瀬鮎子 松坂桃李=向井拓海オダギリジョー=幸野一浩【あらすじ】夫の『一浩』とともに銭湯を営んでいた『双葉』は、夫の失踪とともにそれを休み、パン屋店員のバイトで娘の『安澄』を支えてたある日職場で倒れた彼女が病院で検査を受けると、伝えられたのは末期ガンとの診断であった 2~3カ月の余命しか自分に残されてはいないと知り落ち込む「双葉」だったが、すぐに残されたやるべき仕事の多さを悟り立ち上がるまず いじめに悩み不登校寸前に陥った「安澄」を立ち直らせ、級友たちに言うべきことを言えるようにさせることそして行方不明の「一浩」を連れ戻し、銭湯を再度開店するとともに家庭を立て直すこと「双葉」は持ち前のタフさと深い愛情で次々と仕事をこなし、「一浩」とともに彼が愛人から押し付けられた連れ子の『鮎子』をも引き取って立派に家庭を立て直したその上で、彼女は夫に留守番をさせて娘たちと旅に出る彼女の狙いは、腹を痛めて得た娘ではない「安澄」を実母に会わせることだった道すがら出会ったヒッチハイク青年『拓海』の生き方をも諭し、義務を果たそうとした「双葉」だったが・・・・・・ ----------------------------オイラの一番好きな女優「宮沢りえ」主演だから オイラが嫌いな余命モノの話でも 積極的に観ちゃたのですが・・・・結果はヤッパリ観て良かった 泣けた ホント5回以上は泣かされた死ぬこと そのこと自体が悲しいんじゃなくて 死ぬことが解った為に行う やっておかなければならない勇気ある行動の数々に泣けるのですそれにタイトルがあまりにも大袈裟なって思ってたら なんと銭湯の話だったんだけど ラストにとんでもないサプライズが用意されていて(これって「悪い奴ほどよく眠る」を思い出しちゃったじゃないかい) 「宮沢りえ」演じる銭湯のオバちゃん『双葉』の生き方は将に湯を沸かすほど熱く 次々に難題をキッパリと解決してゆく愛の力に溢れてそれは余命2か月を宣告された故の強さなんです先ずは 家をプイと出て行ってしまった情けない亭主「オダギリジョー」を探しだしオモッキリ オタマの歯の方でパッカーンと殴りつける気丈さ亭主の愛人は既に7才の娘「鮎子」を置いて家を出ていて その亭主と「鮎子」を 連れて帰り 風呂屋を再開し 新たな家族が誕生その「鮎子」ちゃんが 朝食のしゃぶしゃぶで 泣きながら言います「これからはもっと、もっと一生懸命働きます で、どうか出来ればで 良いのですが、この家にいたいです でも、でも まだ、ママのこと 好きでいても、いいですか?」 「バーカ、あたりまえじゃないの」これにはまいりました ジジイの涙腺は一気に崩壊 鼻水たらたらり二番目にしたのが 娘「安澄・あずみ」(杉咲花) あの青椒肉絲のCMの女の子です 素晴らしい演技を披露します中学校でいじめにあってます 絵具でめちゃめちゃ塗りたくられたり制服を隠されたり 学校に行きたくないという安澄に「逃げちゃダメ」と無理矢理送り出します(自分が居なくても自立できるように願って)「安澄」は教室で先生の無反応に 運動服を脱ぎ下着姿で「制服を返してください」とキッパリ言いきり 制服は戻りました このいじめについては沢山言いたいことがありますが今回は止めておきます次に大泣きのシーンは「安澄」に生みの母(聾唖者)に引き合わせる所車の中で 実は私はあなたを産んでない 本当の母親はあの人だと諭すところは 「宮沢りえ」と「杉咲花」の演技の真剣勝負だった毎年安澄の誕生日4月25日にタカアシガニを送ってくる謎の女性その女性にお礼状を書かせていた理由と手話を勉強させていた訳がわかります 実母と娘の手話での会話 どれだけ切ないコトだったでしょうそして終盤の「宮沢りえ」の病床での顔見ているだけで涙があふれてしまう程のやつれようです・・・・あゝそして 最後のサプライズに突入してゆきます ホント 泣けます
2018年01月16日
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【スタッフ】監督=君塚良一 脚本=君塚良一撮影=栢野直樹 美術=山口 修衣裳=眞鍋和子、岡田敦之編集=穗垣順之助 音楽=村松崇継主題歌=KANA-BOON『Wake up』【キャスト】中井貴一=澄田真吾 長澤まさみ=小川圭子志田未来=三木沙也 池内博之=秋吉克己林 遣都=松岡宏二 梶原 善=館山修平木南晴夏=新垣英莉 大東駿介=府川速人濱田 岳=西谷颯太 吉田 羊=澄田明美松重 豊=黒岩哲人 時任三郎=石山 聡【あらすじ】朝のワイドショー番組“グッドモーニングショー”のメインキャスター『澄田真吾』ある日、いつものように深夜3時に起床し、タクシーでテレビ局に向かっていたところ、サブキャスターの『小川圭子』から電話で、2人の仲を今日の生放送で発表すると宣言されてしまう必死に説得するものの、「圭子」はすっかり盛り上がってしまうそこへ来て今度は、プロデューサーの「石山」から番組の打ち切りが告げられるそんな中、都内のカフェで立てこもり事件が発生人質を取った犯人の要求は、なんと澄田に会わせろ、というものだった過去の事件のトラウマから現場に出ることを極端に恐れていた澄田だったが、成り行きから現場でリポートするハメにこうして嫌々ながらも、マイク片手に武装した犯人のもとへと向かう澄田だったが・・・・・ -----------------------------オイラの家では 毎朝流しているTVは フジの「めざましテレビ」メインキャスターは「三宅正治」と「永島優美」 キャスターに「軽部真一」他数人の男女アナ等チームワークもよくいつも楽しそう 5時25分からのオープニングから8時までの2時間35分を 政治、経済から芸能界、スポーツ界等 今一番旬な話題のニュースをコメンテーターや俳優や選手をゲスト等を迎へ ビデオ映像や現場からのリポーター映像も加えニュース内容を更に盛り上げ 面白がるエンタメ ファッショントレンド 料理に 天気予報に 今日の占い めざましじゃんけん 紙兎ロペ 今日のワンコ等々・・・盛沢山おいらは大抵 6時30分頃から台所を手伝いながら そして食事をしつつ 新聞を眺めてる間 食卓の向こうで流れてるのを垣間見てるでも今日の占いだけは外さない・・・・そんな楽しそうに はしゃぎつつやってるモーニングショーの内側を写し撮って見せてくれるが いやいや結構ハードで大変で複雑な準備作業や 報道部とのせめぎ合い等あって 興味深い映像が沢山観られて 結構おもしろかった序盤メインキャスター「澄田真吾」(中井貴一)は 毎朝3時に起き 局の差し向けたタクシーに乗って4時頃には出勤し5時25分からのオープニングから8時までの2時間35分間 大勢のスタッフがしつらえた段取りに従って ワイドショウを進行させていく新聞トップ記事 徹底比較の掲示する各社の新聞にいちいちアイロンをかけているシーンに感心したしかし澄田と一緒にメインを務める「小川圭子」(長澤まさみ)の生放送中に澄田と付き合ってることを告白するなんて馬鹿な話や生放送中に パン屋に人質を獲って 銃を持った立てこもり犯人が澄田を呼べという話は 折角前半の面白そうな展開を台無しにしてしまう なんでワイドショウのキャスターが?オイラ的には「中井貴一」の真面目そうな顔で演じる三枚目風なキャラはとっても好きなんだけど・・・・この最後の下りはダメワイドショウを あえてエンタメに徹し 不倫問題や政治家や有名人の不祥事を必要以上に追い掛け回す いい加減にしてほしいのに又 ジャニーズ系や芸人を入れて あえて娯楽番組風にしているのはみんな視聴者が求めているからだと 批判めいたことを言いつつフジテレビが噛んでるこの映画は 一体何なんだろう 面白かったのに なんか嫌な後味がした
2018年01月12日
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【スタッフ】監督=土井裕泰 原作=坪田信貴『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に 現役合格した話』脚本=橋本裕志 撮影=花村也寸志 美術=五辻 圭衣裳=篠塚 編集=穗垣順之助、山本清香音楽=瀬川英史 主題歌=サンボマスター『可能性』記録=鈴木一美 照明=北岡孝文 装飾=折戸美由紀【キャスト】有村架純 =工藤さやか 伊藤淳史=坪田義孝野村周平 =森 玲司 大内田悠平=工藤龍太奥田こころ=工藤まゆみ 山田望叶=工藤さやか(幼少期)松井愛莉 =本田美果 蔵下穂波=香川真紀あがた森魚=峰岸誠 安田 顕=西村隆吉田 羊 =工藤あかり 田中哲司=工藤 徹【あらすじ】中高大一貫私立学校の高校2年生『工藤さやか』中学入学以来、ギャル仲間と遊びに耽り全く勉強をなかったので、ついに成績は学年ビリに心配した母親「あかり」が学習塾に通わせると、なんと彼女の学力は小4レベルと判明・・・・彼女を受け持つことになった塾講師の『坪田』も困惑を隠せないそれでも第一志望をノリで慶應大学と宣言した「さやか」に対し、巧みな指導でやる気を引き出し、徐々に本気にさせていくこうして絶対不可能と思われた慶應大学合格を目指し、二人三脚の受験勉強が始まるのだが・・・・・ --------------------------オイラの娘のサイは「3度も観たよ」って言ってるし・・・・主役は あのNHK朝ドラで茨城県北西部が舞台の「ひよっこ」で「矢田部みね子」を演じた「有村架純」だってコトだしどんなギャルを演じるのか 観ないわけにはいかないっしょ!ツー訳で 軽いノリで観始めたけど 全然ダメなビリギャルが学習塾で熱心で愛に溢れた講師の指導で だんだんと懸命になってゆき なんと最後には慶應大学に合格してしまうというという 信じられない様な話でもね この映画を観てると なんだかありえるなァ なんて思えてしまう程 その過程を丁寧に見せて オイラもだんだん引き摺り込まれてセリフの一つ一つが 名言集にでもなりそうな名セリフが次々に飛び出しビリギャルにしてしまった大人たちの言動や環境を 成程と納得させられその対応策もキチンと見せて こうするのだよと教えてくれる学校は 学力や性格が違ってもみんなひとまとめにしてに教えるんだけど塾は一人ひとりの個性に合わせ 夫々の能力を引き出せる・・・・とか「意志あるところに 道は開ける」とか 小学校4年生程度の知識と 世間の常識もマッタク持ち合わせていない生意気盛りの高校2年生の女子が 何故こんなにも懸命になれたのか?それは優秀な指導者(塾の講師)がいたからです(*それと懸命に娘を思いやる母親がいたから)話は変わるが昨年来NHK・BSで放映している「奇跡のレッスン」という番組をご存知ですか?野球・ラグビー・サッカー・卓球・水泳・サーフィン・ミュージカル・絵画等など 国内外から一流コーチを招いて1週間から1か月間程 弱いチームや普通レベルの人達にコーチをして 驚きの成果を上げるという番組観てない方は再放送してますから是非ご覧ください・・・まさにコレなんです映画の中のセリフ「ダメなのは生徒じゃない ダメな指導者なんです」です勿論 どのコーチも最終的には個人がやる気にならなければ出来ないというが そのやる気を引き出すのが優秀なコーチ 愛情を込めて導くのですそして 娘が3度も観た理由は 恐らく主人公「工藤さやか」(有村架純)の野球少年中学生の弟「龍太」と 父親の関係だと思った父親は自動車修理場を営んでおり 息子の所属するチームの名前をボディーに描き込んだ20人乗り位の小型バスで送り迎えする程に入れ込んでるてっきり息子は喜んで 楽しんでやってると思いきや・・・・野球で推薦入学した高校でレギュラーになれず そして父親の願望に応えられない不甲斐なさと 父親からの強いプレシャーに 荒れてしまっていたんだ娘の息子も中学生で 小学生からクラブチームで 野球漬けの生活父と母は毎日 車で15キロ程の道を送り迎えしている・・・・のだがこの映画での決着の付け方が 恐らく参考になるんじゃないか?な~んてネ小・中・高校生の受験生を持つ親御さんたちには 勇気が貰える映画じゃネ
2018年01月11日
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【スタッフ】監督=岸 善幸 原作=寺山修司 脚本=港 岳彦、岸 善幸 企画=河村光庸 撮影=夏海光造 照明=高坂俊秀録音=森 英司 美術=磯見俊裕、徐 賢先衣装=宮本まさ江 音楽=岩代太郎 主題歌=BRAHMAN【キャスト】菅田将暉 =沢村新次/新宿新次 ヤン・イクチュン=二木建二/バリカン建二 木下あかり=曽根芳子 モロ師岡=二木建夫 高橋和也 =宮本太一 今野杏南=西口恵子 山田裕貴 =山田裕二 河井青葉=尾根セツ でんでん =馬場 木村多江=君塚京子 ユースケ・サンタマリア=堀口/片目 【あらすじ】東京オリンピックを終えた 2021年の新宿少年院から出てきた『沢村新次』は、昔の仲間から接触を断れら手切れ金を渡されるが突き返す兄貴分の『立花劉輝』は弟分の『山本裕二』の襲撃で車椅子生活になっていたが劉輝は裕二を許していた そんな裕二はプロボクサーとなっていた裕二を許せない新次はボクシングジムに行き裕二を襲撃するが返り討ちにあう韓国人二世の『二木健二』は常に暴力をふるう自衛官あがりの父『健夫』から逃げるように床屋に住み込みで働いていた「裕二」のボクシングジム前で練習生募集のチラシ配りをしていた「堀口」そこに襲撃に来た「新次」と 偶然居合わせた「健二」をジムに入らせる『曽根芳子」は母と東日本大震災の故郷を捨てて生きていた、出て来たばかりの新次とホテルにしけこみセッ〇スして新次の有り金を持ち去っていた「新次」は裕二を倒すために、「健二」は父から逃げるために、「芳子」は母と故郷から逃げるために、「堀口」は自分の夢を叶えるために・・・・それと並行して自殺研究会が暗躍「堀口」は新次と健二を鍛え 二人ともプロテストに合格するのだが・・・・ --------------------------------昨年の10月25日から今日まで このブログへの掲載が出来ていませんでした数人の方から「病気でもしてるんじゃないか?」と 心配の声をかけて頂きました申し訳ございませんでした。 確かに体調を崩し 今まで通りにはいかない日々を送っているのですが 何とか頑張って元気にしておりますのでご安心ください。そんな訳で 生活のリズムと言いますか日常のペースが変わってしまい 中々映画を観る時間やブログを書く時間が取れずに 又 一旦空いてしまうと なんとなく億劫な気持ちも強くて なかなか取り掛かれずにいましたが 今日を境に 何とか自分自身に鞭打って 再度チャレンジ致しますので 宜しくお願い致します ---------------------------------昨年暮れから正月にかけ かなり良い作品も観てきましたが この「あゝ、荒野」には 吃驚させられました 初めて観た「北野武」監督の「その男狂暴につき」と殆ど同じような 切れ味の鋭い とっても新鮮な衝撃を覚えました前半後半の第1部から第6部迄約6時間余をぶっ通しで一気に観終わりました先ずは俳優陣 「菅田将暉」「ヤン・イクチュン」「モロ・師岡」「でんでん」「ユースケ・サンタマリア」「木下あかり」「木村多江」」「高橋和也」・・・演出の「岸善幸」監督の力なのだろうが全員が全身全霊の熱血演技に圧倒される特に「菅田将暉」は最高級の絶品 それは相手役の「ヤン・イクチュン」のお陰「陽」と「陰」 マッタク違う人間像が織り成す相乗効果だとも思へます「菅田将暉」は映画「共食い」で「この子は凄い!」と認識しましたし「ヤン・イクチュン」は「息もできない」の監督脚本主演に度肝を抜かれていましたし 二人とも 期待を裏切らない 素晴らしい演技をみせてくれますそして原作者「寺山修司」作品のベースを汲み取った脚本は 数々の社会問題をサラッと取り込んで ただ二人がボクシングで成長してゆく過程の中に見事に物語を組み立て 単純な話に重厚さを持たせます「東日本大震災や原発事故の後遺症」「自衛隊の海外派兵隊員の後遺症」「高齢者介護」「自殺防止研究会」「社会福祉プロフラム法」・・・・これらの問題が引き起こした親子関係や人間関係の破綻をみせつつ またそれを繋ぎ合わせていきます まるでパズルの穴を埋めるように でも殆んどが繋がらずにでも 「あゝ そういうコトだったのか」と納得させられます それと圧巻なのは 後半延々と続く「ボクシン・グシーン」ですこれは確かに「キッズ・リターン」や「あしたのジョー」を彷彿させるものですが更に過激です「リングのうえなら殺したって許される」なんてセリフがとびます恐らく映画ファン同士なら 何時間でもこの映画について話が尽きないと思います久々に見たスカッと冴えわたる映画で ブログ再開のキッカケになりました
2018年01月10日
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【スタッフ】監督・脚本=セオドア・メルフィ撮影=ジョン・リンドレー 美術=インバル・ワインバーグ衣装=カシャ・ワリッカ=マイモーネ 編集=ピーター・テッシュナー音楽=セオドア・シャピロ 音楽監修=ランドール・ポスター【キャスト】ビル・マーレイ =ヴィンセント ジェイデン・リーバハー=オリバーメリッサ・マッカーシー=マギー ナオミ・ワッツ =ダカクリス・オダウド =ブラザー・ジェラティ テレンス・ハワード =ズッコ【あらすじ】酒とギャンブルにまみれた初老の独身男『ヴィンセント』は、偏屈で頑固な近所の嫌われ者ある日、その隣にシングルマザーの『マギー』と小学生の息子『オリバー』が引っ越してくる看護師の仕事で忙しいマギーは、なかなか息子の面倒を見ることができないそんなマギーから子守りを頼まれ、すかさず報酬を要求するヴィンセントどうにか金額も折り合い、子守りを引き受けたものの、小学生のオリバーを酒場や競馬場にも平気で連れ回し、彼がいじめられていると知るや、相手の鼻をへし折る過激な撃退法を伝授する始末それでもまるで対照的ながら2人は妙にウマが合い、いつしかオリバーは周囲の嫌われ者「オリヴァー」の意外な素顔を垣間見ていくのだったが・・ ----------------------------こういう「ヴィンセント」みたいな男 昔は居たけど今は近隣では見かけない定年退職して年金暮らしのジイサン達 ウォーキングやスイミング 釣りや畑仕事やら パソコン漬けになってたり とにかくあまり金を使わずに済む 暇つぶしの趣味で おとなしく過ごしているんじゃないのか・・・・昔は 呑んだくれのオヤジ 昼間から真っ赤な顔してふらついていたりパチンコ屋に毎日朝から晩まで入り浸って よく奥さん泣かしてるオヤジなんかが よくいたけどねえこの映画の主人公ヴィンセント(ビル・マーレイ)は 将にこんな風な男馴染みの妊婦の商売女「ダカ}(ナオミ・ワッツ)の所へ 毎週通ってるし競馬場通いは年中で 金さへあれば なくても高利貸に借りて 大負けする常連の近所のバーではバーテンダーにまで 嫌われる程酒癖が悪く・・・・でもね、そんな頑固でひねくれ者の独居老人「ヴィンセント」だけど実は 別の一面もあって、毎週欠かさずに訪れる介護施設で医者の白衣を着て認知症のヴィンセントの奥さんに優しく話しかけ 話を聴いてあげそして 必ず彼女の洗濯物を持ち帰って洗ってやっているのだそして 隣に引っ越して来た 太めのシングルマザー「マギー」の息子でひ弱な「オリヴァ―」が 登校早々に帰り道でいじめっ子に弄られてると丁度そこを通りかかった「ヴィンセント」が助け 二人は仲良くなりそして 喧嘩の方法を教えたりしちゃうんだお陰で虐められることもなく、学校生活にも慣れてくるのだオリヴァーの学校はカトリック系 ある時 身近にいる「セイント聖人」という題目の宿題が出て その発表会で他の生徒は父親や消防士やマザー・テレサ等を名指し その聖人としての理由を挙げて共感をえるのだがオリヴァーは なんと「ヴィンセント」を選んだのです8年の長きに亘って認知症の奥さんを看病し励ましてきたことヴェトナム戦争の帰還兵で、危険を顧みずに上官の命を救ったこと自分は食べなくてもペットの猫には最上級の餌を与えてること 等など普段の生活ぶりは ろくでなしの嫌われモンだけど 聖人と同じ人間で彼の その勇気・犠牲・慈悲・人間性こそ 聖人の証です と熱く語りそして 「ヴィンセント」を壇上に呼びハグをします(感動の涙)エンディングも好いヴィンセントがリクライニング・チエャーに寝そべって、最初は庭からしまいには自分の足にまで ホースで水を掛けつつ・・・・「ボブ・ディラン」の「Shelter From The Storm」を聴きつつ 調子外れながらも合わせて歌うシーンで終わるのだヨ
2017年10月25日
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【スタッフ】監督=ラホス・コルタイ 原作=スーザン・マイノット『いつか眠りにつく前に』(河出書房新社刊)脚本=スーザン・マイノット、マイケル・カニンガム撮影=ギュラ・パドス 美術=キャロライン・ハナニア衣装=アン・ロス 編集=アリソン・C・ジョンソン音楽=ヤン・A・P・カチュマレク【キャスト】クレア・デインズ =アン(若き頃の)トニ・コレット =ニナヴァネッサ・レッドグレーヴ =アン(現在) パトリック・ウィルソン=ハリス・アーデンヒュー・ダンシー =バディ・ウィッテンボーンナターシャ・リチャードソン=コンスタンスメイミー・ガマー =ライラ(24才の頃)アイリーン・アトキンス=夜勤看護師エボン・モス=バクラック=リュックバリー・ボストウィック=ウィッテンボーン氏メリル・ストリープ =ライラ(現在)グレン・クローズ =ウィッテンボーン夫人【あらすじ】重い病に倒れ、人生の最期を迎えようとしていた老女『アン・グラント』そんな死の床で長女の『コンスタンス』と次女の『ニナ』に見守られる彼女は、混濁する意識の中、“ハリス”という男性の名を何度も口にするそして「ハリスと私がバディを殺した」という母の言葉に戸惑う娘たちそれは40数年前に遡る歌手を目指す「アン」は親友「ライラ」の結婚式でブライズメイドを務めるため、彼女の別荘にやってきたそこでライラの弟「バディ」に別荘周辺を案内してもらっていたところ、ライラの家庭に仕えるメイドの息子で医者の『ハリス』と出会うライラの初恋相手でもあったハリスと 次第に惹かれ合い、恋に落ちていく「アン」しかし、この2人の関係がのちに「アン」の人生を狂わす大きな悲劇をもたらしてしまうのだが・・・・ -----------------------------メリル・ストリープ、グレン・クロース、ヴァネッサ・レッドグレーブこの三人の大女優の名前に惹かれて観た映画ですが・・・肩透かしかナ死の迫る病床で 昔の想い出でに苦しむ「ヴァネッサ・レッドグレーブ」ラスト近く その彼女を見舞いにやって来る「メリル・ストリープ」花嫁の母親役で想い出シーンに出てくるだけの「グレン・クローズ」流石彼女らが映れば画面が引き締まるものの 如何にも出番が少ないのであるが 訳があった「メリル・ストリープ」と 実娘である「メイミー・ガマー」それぞれ『ライラ』の若き日と 現在役を演じ 母娘共演をしており又「ヴァネッサ・レッドグレイヴ」演じる『アン』の長女役を彼女の実娘である「ナターシャ・リチャードソン」が演じているのだから娘たちの主演映画に 母親が一役買って出たってワケなんだこの映画 主人公の老女の若かりし頃の回想から 現在とを交互に映し紡いでゆく いわゆる「タイタニック風」の展開で進行する・・・・それにしても 女性って このように何十年も昔の恋人の想い出話しを死ぬ間際まで引きずって なんじゃもんじゃと悩み続けるのだろうか? 子供を二人も生み 旦那との何十年かの結婚生活は一体何んだったのか?旦那と結婚した時点で 過去の男女関係は一切ご破算にするべきじゃないそれでもアンには 死の床にあって,何時までも忘れえぬ愛しき人の思い出と これも忘れえぬ 哀しい思い出が表裏一体に付きまとってきたんだ そんなアンの呪縛を解いたのは,やはり年老いたライラの訪問だった若き日 ライラが長年思い続けていたハリスは,一瞬にしてアンの虜になり弟のバディは,アンの心ない言葉に傷ついたまま逝ってしまったのだからアン 「幸せだった・・・?」ライラ「時々ね。私はあなたのように,多くは望まないから」帰り際 ライラがアンの娘に言う「お母様の人生は完璧よ だって,あなたを生んだのですもの」
2017年10月21日
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【スタッフ】製作・監督・脚本・編集=ジェームズ・キャメロン 製作総指揮=レイ・サンキーニ撮影=ラッセル・カーペンター 美術=ピーター・ラモント衣装=デボラ・L・スコット音楽=ジェームズ・ホーナー主題歌=セリーヌ・ディオン(My Heart Will Go On)【キャスト】レオナルド・ディカプリオ=ジャック・ドーソンケイト・ウィンスレット =ローズビリー・ゼイン =カルキャシー・ベイツ =モリー・ブラウンフランシス・フィッシャー=ルースビル・パクストン =ブロックバーナード・ヒル =エドワード・J・スミス船長ジョナサン・ハイド =J・ブルース・イスメイヴィクター・ガーバー =トーマス・アンドリュースデヴィッド・ワーナー =スパイサー・ラブジョイ【あらすじ】1912年、ギリスのサウザンプトン港から豪華客船タイタニックが処女航海に出発した新天地アメリカに夢を抱く画家志望の青年『ジャック』は上流階級の娘『ローズ』と運命的な出会いを果たし、二人は互いに惹かれ合うそこにはローズの婚約者である資産家『キャル』や、保守的なローズの母親などの障害が横たわるが、若い二人はそれを超えて強い絆で結ばれていくしかし、航海半ばの4月14日、タイタニック号は氷山と接触船は刻一刻とその巨体を冷たい海の中へと沈め始めていた・・・・・ --------------------------先日 ネットのニュース欄に『タイタニック号乗客の手紙、1800万円で落札』の記事があった 沈没1日前 1912年に沈没した豪華客船タイタニック号の乗客の遺体から回収された手紙が競売にかけられ、12万ポンド(約1800万円)で落札された・・・・というもので 豪華船「タイタニック号」沈没の大惨事が 今でも話題となっているのだがこの映画も その「タイタニック号」」が沈没してから84年後の1996年トレジャー・ハンターの『ブロック・ロベット』が タイタニックと共に沈んだとされる最高峰のダイヤ「碧洋のハート」を探るべく、小型潜水艇で深海の沈船タイタニックの調査を行っている様子から始まる上流階級女性の部屋と思われる1等客室から金庫を発見、こじ開けたが、中にあったのは古ぼけたスケッチブックだった その紙面を洗い流すと裸体の女性が浮かび、その胸に「碧洋のハート」らしきダイヤを着けていた この裸体画をブロックはTVで報じると、その放映を見たと電話が・・・なんと沈没事故から奇跡的に生還した100歳を超える老女で その絵のモデルだったという・・・・そして その老女は調査団を訪れ、あの豪華客船の中での話を語り始めるここから 上記の「あらすじ」が始まるのだ・・・・オイラも 久しぶりのの観賞となったのだが 前には気付かなかった 監督の船内の各種室内装飾や 乗船客の詳細等 手の込んだセッティングそして そのタイタニックは 現代世界の縮図として描いているのだ最先端のテクノロジーを装備した浮沈船と銘打った偉容を誇りる豪華船しかし オーナーの意向で マスコミを意識した無理な走行を強いられて更に 種々雑多な乗船客の描写も見逃せない上流階級層の豪華絢爛な一等船室や娯楽室レストラン等 紳士淑女の衣装船底近くの 煩くて狭く息苦しい三等船室の人々も 楽しみ方はあって そんな中 貧民層代表の「レオナルド・デカプリォ」と 上流階級の娘「ケイト・ウィンスレット」の階層を超えた純愛が展開するのだ若く溌剌として美しい「デカプリオ」が みずみずしくて とってもイイ今のケイト・ウィンスレットとは かなり違う印象の若くはちきれんばかりの姿態が好ましい上流婦人の中でも たった一人常識的な行動をする「キャシー・ベイツ」がこんな人も中には居るということを 示したかったのか・・・・船に乗ったら 必ずやってしまう 舳先で手を広げて風を感じるポーズやセリーヌ・ディオンの「My Heart WILL go On」は今でも歌われてるしラスト あの裸体画のモデルの老女は奇跡的に手に入れた「碧洋のハート」を静かにそっと 海に沈めてしまう・・・・ああああ なんと勿体ないことを今 オークションに出たら一体どれだけの値段が付いたのだろう?
2017年10月16日
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【スタッフ】監督=アンドリュー・ヘイ 原作=デヴィッド・コンスタンティン脚本=アンドリュー・ヘイ 撮影=ロル・クロウリー美術=サラ・フィンリー 衣装=スージー・ハーマン編集=ジョナサン・アルバーツ【キャスト】シャーロット・ランプリング=ケイト・マーサートム・コートネイ =ジェフ・マーサージェラルディン・ジェームズ=リナドリー・ウェルズ =サリーデヴィッド・シブリー =ジョージ【あらすじ】イギリスの片田舎で穏やかな毎日を送る老夫婦「ジェフ」と「ケイト」5日後に結婚45周年の記念パーティを控える中スイスの警察から1通の手紙が届くそれは、50年前にジェフと登山中にクレパスに転落して亡くなった当時の恋人「カチャ」の遺体が、昔のままの状態で発見されたことを知らせるものだった以来、「ジェフ」は「カチャ」への愛の記憶に浸っていく最初は自分と出会う前の話と平静を装っていた「ケイト」も、“彼女と結婚するつもりだった”と悪びれることなく口にする夫に次第に不信感を募らせ、いつしかそれはこれまで積み重ねてきた45年間の結婚生活にも向けられていくのだったが・・・・ ---------------------------夫婦の年齢は「ジェフ」は75才 妻「ケイト」は73才位だろうか結婚して45周年のパーティーをするという45年間 子供は居らず二人だけ 平穏でいまだにベッドを共にする至極仲の良い夫婦・・・・でも ある一つのきっかけで亀裂が入る 妻ケイトの心理的に複雑な様子を描いてみせる秀作です同年代のオイラも金婚式を終えてもなほ 一応平穏で何事も無く・・・ホントなんも干渉し合うこと無く 夫婦生活を続けておりますがこの映画を観て 何故か この50数年間を振り返ってみたりして 夫婦が出会った頃の思い出の曲がプラターズの「煙が目にしみる」なのも 同年代を感じて嬉しかったなァこの映画は妻の眼を通して語られるので 女性としての心理的な動きをケイトを絶妙に 克明に演じる「シャーロット・ランブリング」が凄いケイトの内面を 言葉には一切出さず 何かを感じ・考え・言おうとしているのを 決して表に出さず表現してしまうのだから50年前に死んだ恋人「カチャ」の遺体が氷に透けて見えるという手紙が来てから夫ジェフの態度ががらりと変わりその本性が透けて見えてしまうそして その「カチャ」 が死ななければ結婚していたとハッキリ言い妊娠していた彼女の写真やスライドを夜中にごそごそと起き出しては屋根裏部屋で独り想い出に浸っている夫「ジェフ」を認識して以来 不信がつのり子供が出来なかったという気後れ わだかまりを覚え、心の裏側はザワザワとし続け 本当であれば それを正面切って話し合いをすればいいのだがしかし夫を信じる気持ちと 激しい怒りが沸き起こり どうしていいかわからなくなって錯乱、でも少しだけ残る理性でそれらを必死に抑えてこのへんの複雑な心理状態を表情と声色、仕草で表現するしかし 夫「ジェフ」は 悪気は無いし ケイトの気持ちにも気付かない 「ジェフ」は「結婚45周年パーティー」なんか望んでいなかった周囲の為に 周囲にとやかく言われないために 又「ケイト」が着々と準備を進めているし 親せきや仲間たち30人程が集まるので嫌々だったが 正装して出かけた45周年パーティーは表面的には盛り上がり 最後に「ジェフ」が挨拶をする「すべての夫婦と同様、私たち夫婦も、山あり谷ありで、今でも思うのは、 “ああすべきじゃなかった、こうすべきだった。間違ってなかったか”と 思い悩む。とにかく私が言いたいことは、君を口説いて、結婚にこぎつ けたこと。それが僕の人生で、最高の選択だった・・・・愛してる・・・・ 感謝してる こんな僕に、長年付き合ってくれて・・・」と涙する間違いなく「ジェフ」は本心を述べたのだろう が妻「ケイト」は冷めていた・・・・凍り付く様なダンスをしつつの顔つきが怖かった昔 二人の関係を予言するようにジェフがケイトに言っていたのです「氷河の下は眼に見えず察知できないけれどそこにはゆるゆると溶けて染み出ていく水がある そうしてそれらは ある日突然決壊し、全てを流し去ってしまう。人も、モノも。津波にように・・・・」とそんな50年前の結婚前の事が解ったって 今更どうにもできない誰にだって青春の甘い思い出や 悲しい別れなど 明かせない秘密は持っている でも清算しておくのが 暗黙のルールなのに 老い先短い これから先 どう二人は生きていくのだろうか?
2017年10月14日
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【スタッフ】監督=セバスチャン・マルニエ 製作=キャロリーヌ・ボンマルシャン脚本=セバスチャン・マルニエ 撮影=ロラン・ブリュネ編集=ローレンス・ベウィダン【キャスト】マリナ・フォイス =コンスタンス ジョセフィーヌ・ジャピ =オードリー ジェレミー・エルカイム =フィリップ バンジャマン・ビオレ =ジル ジャン=リュック・バンサン=アラン 【あらすじ】パリで行き詰まり、故郷の町に帰ってきた40歳の独身女「コンスタンス」元恋人、同僚の男たちと接しながら、前に勤めてた不動産会社への復職活動を始めるしかし、同時期に大学を出たばかりの若い女「オードリー」が採用され・・・自分は雇ってもらえなかったことで傷つく「彼女さえいなければ、自分が雇ってもらえる」と思い込んだコンスタンスは、まず、偽名を使って客を装い「オードリー」に近づき、友達になる自分の元職場が、「オードリー」の今の職場なわけで、共通の知り合いが複数いるのに 大胆に嘘をつき続けます関係のない風を装い「あんな会社辞めた方がいい」とか 「彼氏のいるロシアに行ったほうが絶対にいい」と、どうにか彼女を退職させるべく全力を尽くすしかし、元同僚の「フィリップ」と「オードリー」が関係を持ったことを知り強烈な嫉妬心も相まって、どんどんおかしくなっていく・・・・最後、「オードリー」の正社員登用が決まったと聞いた「コンスタンス」は、もうこれしかない!とばかり、ついに、ジョギング中に彼女を崖に落とし殺してしまうのだが・・・・ ------------------------------まずタイトルの「欲しがる女」なんだけどサ ポスターの絵柄から想像するとなんだかいやらしい感じがする? それにつられて観た訳じゃないんだよ ってわざわざ言い訳してちゃばれちゃうけど ホントは職を欲しがる女なんだけど 主人公「コンスタンス」という女 その行動は常軌を逸していて 全く共感どころか 理解もできないし マッタクどうしようもない女なんだ現実に 彼女のように 狂気をウチに秘めつつ 外面的には少々イイ女で 理性的な振る舞いをしてる奴って 結構いるんじゃないの?若い頃ちやほやされ 40になっても未だ自分は美人だという思い込みが強く 男は誰でも言いなりになると思ってて 相手が所帯持ちでも 気に入れば誰とでも簡単に 平気でベッドを共にするしパリにいた時 会社の上司からパワハラを受けたと 地元の弁護士に訴訟を依頼するが 弁護士が調査すると 彼女が上司と不倫の末別れを告げられるとその上司に4か月間に1985回電話をし1089通ものメールで嫌がらせをし逆に訴えると脅され・・・・勝ち目はないからと断られたりライバルの女性に嘘をついて近づき 会社をやめさせようと妨害工作をするし親しくなった男性の寝たきりの母親の身内の振りしてベッドに寄り添ってみたり最後には・・・・予想どうりというか なんとまあの結果に そんなんで こういう女と関わりあいを持つと大変なことになるから用心しなヨ!という警告的な映画でした ああ怖い怖い・・・・ 芸能人や有名スポーツ選手等 餌食になってるケース最近珍しくないんじゃない?
2017年10月12日
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【スタッフ】製作・監督・脚本・編集・主演=ヤン・イクチュン撮影=ユン・チョンホ音楽=ジ・インヴィジブル・フィッシュ【キャスト】ヤン・イクチュン=サンフン(ヤクザの取り立て屋) キム・コッピ =ヨニ(女子高生)イ・ファン =ヨニの弟ヨンジェ チョン・マンシク=マンシクユン・スンフン =ファンギュキム・ヒス =サンフンの甥ヒョンインパク・チョンスン=サンフンの父スンチョルチェ・ヨンミン =ヨニの父【解説】韓国インディー映画界で俳優として活躍してきた『ヤン・イクチュン』の長編初監督にして世界各地の映画祭でセンセーションを巻き起こした衝撃作韓国の若者の父親世代との葛藤を背景に、愛を知らずに社会の底辺で生きるヤクザな男と心に傷を抱えた勝気な女子高生が繰り広げる魂と魂のぶつかり合いが、剥き出しの暴力描写とリアルな感情表現で、赤裸々かつ緊張感いっぱいに綴られる 各国国際映画祭で受賞 2009年キネ旬洋画1位【あらすじ】借金の取り立て屋をしている「サンフン」は、母と妹を死なせた父親に対する激しい怒りと憎しみを抱えて生きていた常に苛立ち、情け容赦ない暴力を振るっては周囲を怖がらせていたある日「サンフン」は、道端で唾を吐き、偶然通りかかった女子高生「ヨニ」のネクタイを汚してしまう見るからに強面の「サンフン」に対しても怯むことなく突っかかっていく「ヨニ」最悪な出会いを果たした2人だったが、不思議とウマが合い、奇妙な交流が始まる「ヨニ」もまた、ベトナム戦争の後遺症で精神を病んだ父親との間に確執を抱えていたのだったそんな中、「ヨニ」の弟「ヨンジェ」が偶然にも「サンフン」の手下となり取り立ての仕事を始めるのだが・・・・ --------------------------基本 韓国映画は観ないことにしてるんだけど キネ旬1位じゃ観ない訳にはいかないので・・・・いやァ 期待外れの衝撃を受けましたネ自らが製作監督脚本編集を手掛け 主役を務める「ヤン・イクチュン」これが初作品というからビックリです そして その風貌は あのガンバの「井手口陽介」のそっくりさんクールで無表情な演技が切れ味鋭く怖いそれらを含め これは まさに「北野武」監督を彷彿させるモノだった「HANABI」「菊次郎の夏」「その男狂暴につき」「アウトレイジ」等の断片をところどころに散見して・・・・基本は違うけどネありったけの悪口雑言が飛び交い 耳を覆いたくなるほど汚い言葉に辟易 そしてリアルで冷徹無比の暴力シーン 躊躇せず殴る 蹴る 手を緩めることなく 徹底的に殴る・殴る・殴る・・・・ 北野監督と違うのは拳銃やマシンガンのドンパチが無い事ぐらいか・・・北野監督のは ヤクザ同士がやってるから 別に痛みを感じないンだけどイクチュン監督のは父親が母親を殴る ヤクザの借金取りが 金を借りた普通の人を殴るから 痛い 身体が震える程痛さが伝わってくる 思わず「ヤメロー」って 拳を強く握っている自分に気付く・・・・てなわけで 日頃からぬくぬくと ただただボーっと平和ボケしてるオイラなんかには 相当強烈な刺激で 居住まいを正して画面を見続ける事になってしまい・・・・「こんな暴力映画が何故評価が高いんだ」などと言えるわけもなく 韓国人はこんな環境で生きてるのかなァ なんてさだって まず主人公「サンフン」 幼い頃、父親が日常的に母親に暴力を振るっていて 見てても 何もできなかった 代わりに母をかばおうとした妹が刺殺され 病院に運ばれる妹を追いかけた母が途中交通事故で亡くなって 父は刑務所へ そして大人になった今その父親が出所してる次に 相手役女子高生「ヨニ」父親はベトナムで精神を病んで帰ってきた 働けない父の代わりに屋台をやっていた母親は、借金取り立て屋に 屋台を強制撤去されるのを止めようとして殺され その現場を見ていた「ヨニ」精神を病んでいる父親は毎日のように「ヨニ」を罵倒、母が死んでいることも理解できずに、母の不在を辛く当たる 傷病軍人の保証費が収入源なので、生活は苦しいのに毎日学校にも行かずにヨニに金をせびる弟暗いでしょう こんな境遇のサンフンとヨニ その2人がたまたま道で出会い交流するようになって サンフンが徐々に変化してゆくという話「人を殴ったヤツは自分が殴られる立場になるって思わないんだよな」って言いながら借金踏み倒しDV男をボコボコに殴るサンフンの結末は予想通りで・・・・更に折角仲良くなった女子高生「ヨニ」との関係もああああァ・・・なラストにそういう事だったのかと納得はするもののだから「韓国映画イヤだ」って言ってるのに・・・・
2017年10月11日
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今回ノーベル文学賞受賞された「カズオ・イシグロ」氏原作の「日の名残り」2012年6月11日に載せたものをコピーしたものです【スタッフ】監督=ジェームズ・アイヴォリー 脚本=ルース・プラヴァー・ジャブヴァーラ 原作=カズオ・イシグロ 撮影=トニー・ピアース・ロバーツ 美術=ルチアーナ・アリジ 音楽=リチャード・ロビンズ 編集=アンドリュー・マーカス 衣裳=ジェニー・ビーヴァン 字幕=戸田奈津子 【原作者=カズオ・イシグロ(石黒 一雄)】1954年11月8日 生まれ(54才) 長崎県出身のイギリス人作家ロンドン在住 1989年に この長編小説『日の名残り』でイギリス最高の文学賞ブッカー賞を受賞 そして 今回2017年ノーベル文学賞を受賞【キャスト】アンソニー・ホプキンス=ジェームズ・スティーヴンス(執事)エマ・トンプソン =ミス・ケントン(女中頭)ジェームス・フォックス=ダーリントン卿クリストファー・リーヴ=ルイス(富豪のアメリカ人実業家)ピーター・ヴォーガン =ウィリアム・スティーヴンス(スティーヴンスの父親)ヒュー・グラント =カーディナル(ダーリントン卿が名付け親になった青年)パトリック・ゴッドフリー=スペンサーマイケル・ロンズデール=デュポン・ディブリー【あらすじ】1958年 “英国オックスフォード”にある“ダーリントン・ホール”と呼ばれる大邸宅戦前からの持ち主の『ダーリントン卿』が 亡くなり・・・・暫く住人が居なかったが アメリカ人の富豪『ルイス』が購入 移り住んでくるかつては 政府要人や外交使節で賑わった屋敷は以前の使用人は去り、老執事『ジェームス・スティーヴンス』が新たに雇用を探しているそんな折、以前屋敷で働いていた『ミス・ケントン』から手紙をもらった「スティーヴン」は 彼女の元を訪ねることにする離婚をほのめかす手紙に、有能なスタッフを迎えることができるかもと期待し、それ以上に ある思いを募らせる彼は、過去を回想し始める・・・・・1938年、執事「スティーヴンス」は 結婚して逃げ出した副執事女中頭の代わりに勝気で率直な「ミス・ケントン」をホールの女中頭として そして 彼の父親でベテランの『ウィリアム・スティーヴン』を副執事として雇う「スティーヴンス」は「ケントン」に、父には学ぶべき点が多いと言うが 老齢の「ウィリアム」はミスを重ねる「ダーリントン」卿は、第一次大戦後のドイツ復興の援助に力を注ぎ、非公式の国際会議で 卿がドイツ支持のスピーチを続けている中・・・・病に倒れた「ウィリアム」は死ぬ1936年、卿は急速に反ユダヤ主義に傾き、ユダヤ人の女中たちを解雇当惑しながらも主人への忠誠心から従う「スティーヴンス」に対して、「ケントン」は 激しく抗議した2年後、ユダヤ人を解雇したことを後悔した卿は、彼女たちを捜すよう「スティーヴンス」に頼み、彼は喜び勇んでこのことをケントンに告げる彼女は彼が心を傷めていたことを初めて知り、彼に親しみを感じる「ケントン」は「スティーヴンス」への思いを密かに募らせるが、彼は気づく素振りさえ見せず あくまで執事として接していたそんな折、屋敷で働く『ベン』からプロポーズされた彼女は心を乱す最後の期待をかけ、「スティーヴンス」に結婚の決めたことを明かすが、彼は儀礼的に祝福を述べるだけだった・・・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの映画は“執事”という仕事に 人生の全てをかけた 真の男の根性物語でありそのために一生に一度の すぐそこにあった誠の愛まで掴まなかった愛の物語その執事「スティーヴンス」を 名優『アンソニー・ホプキンス」が渋く演じその相手女中頭「ケントン」を『エマ・トンプソン』が真正面から受け対抗するお互い もしこの“執事”が職業でなければ 普通に男女の関係にあったろうに徹底して冷徹に対応するアンソニー・ホプキンスの演技のし所で 納得のモノに僅かな休みの時間に熱心に読書している「スティーヴンス」毎日庭の花を摘み彼の部屋に活けに来る「ケントン」が聞く「何を読んでるの?」必死に隠すスティーヴンス 無理矢理取り上げると それは恋愛小説だった「色々多方面のことも勉強しておかないとね」 見詰めるケントンの目は無防備でスティーヴンスも 上ずった感じになって・・・・でも ハッと気が付き離れるラスト雨の中 乗合バスで何もないまま別れる二人の切々とした表情は胸を打つ雨に曇った窓ガラスに ぼんやり視えるケントンの泣き顔が 遠ざかってゆく恐らく“テーマ”は 他にあるのだろうが「スティーブンス」と「ケントン」を演じる名優二人の何気ない演技に緊張感が溢れており 二人の恋愛物語だった“執事”としての「スティーヴンス」はドイツ贔屓の「ダーリントン卿」に対しても同様で 一切自分の意見は口出ししないし 非公式の要人達の裏会議を見聞きして色々生々しい話も耳にしているが・・・・尋ねられても それらの政治問題 経済問題には 「私はお役にはたてません」と喋らないこれらの行動から「スティーヴンス」は間違いがないものと信頼が高まってゆくそう「スティーヴンス」は “執事という仕事”と結婚していたのだった仕事一途の男の最終章 “日の名残り”は 赤く輝いて美しい
2017年10月06日
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【スタッフ】製作・監督=カーティス・ハンソン 原作=マイケル・シェイボン脚本=スティーヴン・クローヴス 撮影=ダンテ・スピノッティ音楽=クリストファー・ヤング【キャスト】マイケル・ダグラス =グラディ・トリップトビー・マグワイア =ジェームス・リアロバート・ダウニー・Jr =テリー・クラブツリーフランシス・マクドーマンド=サラ・ギャスケルケイティ・ホームズ =ハンナ・グリーンリップ・トーン =クウェンティン・モアウッドリチャード・トーマス =ウォルター・ギャスケル【あらすじ】ピッツバーグの大学で英文科の教授をしている『グラディ・トップス』7年前に処女作「放火犯の娘」を出版し、作家としての成功を手にしたしかし、二作目がなかなか書き上がらないまま時間ばかりが過ぎていた今日から大学の文芸祭が始まるという日 グラディの妻が家を出て行くあれこれとストレスの多いグラディは、大麻中毒気味になっていって文芸祭に合わせて、グラディを世に出した編集者のテリーがニューヨークからやってくるが 出版社をクビになりかけており、グラディに次回作を見せて欲しいと迫るグラディは適当に話をごまかしつつ、テリーと文芸祭開催パーティーが行われているギャスケル夫妻の屋敷へ向かうギャスケル夫妻の妻「サラ」は、大学学長で「グラディ」の不倫相手そして夫のウォルターは英文科主任でグラディの上司という関係だったウォルターの飼い犬ポーは、グラディのことを敵視しており、いきなり彼に吠えついてくる「サラ」はグラディを寝室へ呼び、妊娠したことを告げる「グラディ」は“妻も家を出たし、2人とも離婚して再婚しよう”と話すがグラディはパーティーの喧騒を抜け出し、外で大麻を吸っていると小説クラスの生徒のジェームズが姿を現し 手に銃を持っていたグラディは、情緒不安定なジェームズが自殺を図ろうとしていたのではないかと推測して・・・・・ ----------------------------7年も新作をかけない作家で大学教授『グラディ・トリップ』その教え子で、自閉気味の男子学生『ジェームズ・リア』同性愛者の作家の担当編集者『テリー・クラブツリー』現状には不満や不安を抱えているこの三人が出会い「ジェームズ」が起こした問題を解決していく中で、それぞれも変わり始める・・・グラディがジェームズが引き起こす事件に巻き込まれ、右往左往するのだが その「ジェームズ」は自分が起こしたことなのに、あまり深刻じゃない つーか 少し天然ポイところがあって でもラストにはなんと新人文学賞みたいなのを受賞 それでタイトルが「ワンダー・ボーイズ」「マイケル・ダグラス」の教授と 彼が勤務する大学の学長「フランシス・マクドーマンド」が不倫してるツー事が 当たり前みたいに進行してラストには 二人の間に生まれた赤ちゃんを抱きかかえる所で終わるなんだか 日本の芸能界や政治家先生たち等 それなりに社会に知られた人達の不倫が 週刊誌やテレビニュースの餌食となって まるで極悪非道の悪人の様相で叩かれ 第一線から退場していく姿は・・・・なんとも確かに いいことじゃない事は100も承知なんだけど・・・・先日朝日新聞で「瀬戸内寂聴」さんが あの民進党「山尾志桜里」議員の不倫報道に 恋多き「寂聴」さんらしい 擁護めいたコメントが載っていた「不倫も恋の一種 恋は理性の外のもので突然雷のように天から降ってくる雷を避けることはできない 当たったものが宿命である」とエールを・・・通り一遍の 誰でも頷く様なコメントじゃないところ 勇気あるなァ こんな事 寂聴さん以外の人が言ったり書いたりしたら 滅多打ちされるゼ映画では 大した事件は起きないのだが グラディ教授がマリファナを常用してたり 女子生徒が教授に擦り寄ってきたりと 日本だったら週刊誌やワイドショウで問題になりそうなことが あっさりと描かれてて文化の違い? モラル感の違い? そんな事をうっすらと感じつつ
2017年09月12日
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【スタッフ】監督=リンゼイ・アンダーソン 脚本=デビッド・ベリー撮影=マイク・ファッシュ 編集=ニコラス・ガスター音楽=アラン・プライス【キャスト】ベティ・デイビス =リビー・ストロング リリアン・ギッシュ =サラ・ウェバー ビンセント・プライス=ミスター・マラノフ アン・サザーン =ティシャ ハリー・ケリー・Jr =ジョシュア メアリー・スティーンバージェン=娘時代のサラ マーガレット・ラッド =娘時代のリビー ティシャ・スターリング =娘時代のティシャ 【あらすじ】「サラ」と「リビー」の姉妹は60年来、夏ごとにメイン州の小さな島にある「サラ」の別荘にやって来る八月になると入江に鯨が来るので、少女の頃、よく鯨を見にいったものだった「リビー」は、第1次世界大戦で「サラ」の若い夫が死んだ時「サラ」の面倒を みたが、「リビー」は病のため目が不自由になり、今度は「サラ」がみている「リビー」は徐々にわがままになり、言葉にトゲが出る他人に依存しなければ生きてゆけない自分に腹を立てていた別荘には幼馴染みの「ティシャ」や修理工の「ヨシュア」、近くに住むロシア移民の「マラノフ」らが訪ねてくるが「リビー」は無関心を装うある日、「マラノフ」が釣った魚を持ってくる 「サラ」は「魚をさばいてくださるならご招待しますわ」とマラノフを夕食に招いたスーツを着て花を摘んできてくれた「マラノフ」「リビー」は「あの人の魚なんかドブ臭いわ」と言って拒否するが・・・・「サラ」と「マラノフ」は お互いの昔話に時がたつのを忘れただが「マラノフ」は、「リビー」のトゲのある言葉に傷つき腰をあげる 「サラ」は妹のことを詫び「貴方は一人かも知れないけれど、自由でうらやましいわ」というと「貴方はロマンチストだ」と笑って帰って行ったリビーは何よりもサラが去って一人ぼっちになることを恐れていたのだ ------------------------------この映画の魅力は 八月には鯨の泳ぐ姿がみられるという 入り江を見下ろす崖の上に建つ 古い別荘の佇まいとそこから見える穏やかな海、砂浜から100mほどの所に浮かぶブイに乗ってる鐘 波に揺れるたびに周りにある4ッつのハンマーがカーンと叩く 波の音との絶妙な感じで マッタク煩くない 程良い音で鳴る岩場に打ち寄せる幾重もの白波 澄み切った空にカモメがゆったりと舞い 時折ミャー ミャーと鳴く 遠くの水平線に続く白い雲 暖かい日差し なんともいい風が吹くテラスで揺り椅子に揺られて 日がな一日を過ごす別荘と言っても質素でA・ワイエスの絵を思い出させるシンプルな建物で 家の中は 煉瓦造りの暖炉があり 煤けた木材の壁にレースのカーテン 花の絵が背もたれに描かれた安楽椅子 年代物の柱時計に置時計 ランプ式の電気スタンドに 旧式立型ラジオ 沢山の写真立て玄関わきの壁には 広いつばの麦わら帽子が5ツも掛けてあるこれらの 絵に描きたくなる様な風景や 室内の小物等これらを5分間隔で写してみせ 気の利いたセリフが幾つもあって監督の意志や 意図は十分伝わってきた映画の筋書は老姉妹の日常を淡々と綴ってみせてくれる視力を失った、気難し屋の姉『リビー』(ベティ・デイビス)人に依存しなければ生きていけない自分への腹立たしさが人を傷つける様なとげとげしい嫌味溢れる言葉や 悪態で 人を寄せ付けないその姉の世話をしている、しっかり者の妹『サラ』(リリアン・ギッシュ)家の掃除をし、食事を用意し 花を摘み、絵を描き、亡くなった父や母そして夫の写真に向かって 何かあるごとに話しかける観てる側からは 姉が妹を苛めてる風に見えるが 長年一緒に暮らしてる二人には そんな意識は無いのだろう 姉の美しい真っ白な長い髪を海の見えるテラスで梳いている姿は なんとも仲の良い姉妹に見えた「ベティ・デイビス」と「リリアン・ギッシュ」老女二人の演技に釘付けそして、少し癖のある、心優しき来訪者たち太めで お節介の幼馴染み『ティシャ』(アン・サザーン)やたらと騒々しい 修理工の『ジョシュア」(ハリー・ケリー・ジュニア)ロシア移民で 浮浪の身のダンディ『マラノフ』(ヴィンセント・プライス)俳優陣は、この時、「デイビス」が79才 「ギッシュ」は なんと93才 「サザーン」78才 あの「ハリー・ケリー・ジュニア」が66才 「プライス」は76才だった往年の名優たちの 夫々の過去の名画を思い出しつつ観賞できた年寄り映画ファンにとっては なんともいえぬ味わい深いものとなりました
2017年09月09日
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【スタッフ】原作・脚本・監督・編集 =是枝裕和撮影=山崎 裕 美術=三ツ松けいこ 衣裳=黒澤和子音楽=ハナレグミ 主題歌=ハナレグミ 照明=尾下栄治装飾=松葉明子 録音=弦巻 裕【キャスト】阿部 寛=篠田良多 真木よう子=白石響子小林聡美=中島千奈津 リリー・フランキー=山辺康一郎池松壮亮=町田健斗 吉澤太陽 =白石真悟小澤征悦=響子の彼氏 ミッキー・カーチス=質屋橋爪 功=仁井田満 樹木希林=篠田淑子【あらすじ】作家の『篠田良多』は、島尾敏雄文学賞を受賞した経歴を持っていただが、その後15年間は鳴かず飛ばずで、今は小説のリサーチと称して興信所に勤め生計を立てている出版社からは漫画の原作をやらないかと勧められてはいたが、純文学作家のプライドから二の足を踏んでいたのだったそのくせギャンブルには目がなく、少し稼ぎがあればそこにつぎ込むばかりでいつも金欠状態であり、母親や姉の千奈津に金をせびる毎日を送っていたそんな彼に愛想を尽かした妻の響子は離婚して久しく、月に一度、一人息子の真吾と会わせることと引き換えに養育費5万円を求める他は、一緒に食事することすら拒んでいただがそんな良多にも父親としての意地があり、真吾に会う時、養育費は用意できなくても金を都合してプレゼントは用意していた。台風が日本に接近しているある日、良多は月に一度の息子と会える日を持った響子は、もと夫である彼が、自分の新しい恋人のことをすでに調査していることに呆れ、冷たい態度を崩さないそれでも天気の崩れかたを危ぶみ、親子三人、淑子のアパートで一夜を過ごすこととなったが・・・・ ---------------------------どうも この主人公「篠田良太」(阿部寛)の言動に共感できずに終始イラついてしまってて・・・・(そういう設定だと解っていても)老いた独り身の母親(樹木希林)の家から 金目のモノを盗みだしては質屋にいくは 小説のネタ探しと称して勤務する探偵社では依頼者の弱みにつけこんで金を巻き上げ それを社には内緒で自分の懐に入れるそれらで得た金は 全部 競輪やパチンコですってしまう更に 気に入らないのは 別れた妻(真木よう子)に未練たらたらで今でも 探偵という立場を利用しては 後を追いかけまわすストーカーその妻への 毎月の息子への養育費は何か月も滞っていて・・・・それでも必ず息子に会いに来ては 見得を張ってプレゼントを買ってあげたりする それが 一般的な普通の男だったら そういう風なのも有りカナ? とか思えるけど そのダメ男は「阿部寛」 イケメンで上背もあって文学賞も獲った作家役で 美人の嫁さんに 息子も結構良い子でさア母親(樹木希林)なんか 凄くあったかい好いバアサンなのに・・・その他にも彼の周りに居る登場人物は みんないい感じの人達ばかりで その人達を演じる俳優も みんな好い感じの演技なんだから 余計にクラシック音楽を解説する「橋爪功」 探偵社の青年「池松壮亮」質屋の親父「ミッキー・カーチス」 探偵社社長「リリー・フランキー」つー事で主役「良太」(阿部寛)は 一見よさそうな雰囲気を醸しつつ最初から最後までそのダメぶりを徹底して貫いて・・・・フンとにモウダメな男はいつの時代にも居るし 映画でもいろんなダメ人間が描かれてきたけど どこかに救いがあったり 憎めなかったりするもんだが・・・んなこと言ってるオイラだってチットモ良い人間じゃないけど ここまで良識が無いこたァーネェ・・・・と思うよでも流石の「是枝裕和」監督 交わされる会話に 沢山好いセリフが有り何気ないショットの中に いくつも ハットさせられたりするんだそして タイトルの「海よりもまだ深く」は、「テレサ・テン」が歌う「別れの予感」の歌詞から取ったモノ これがラジオから流れる場面で、「樹木希林」の母親が「海より深く人を好きになったことなんてないから 生きていける」・・・・・人生は思い通りにならないものだが、人や物 への執着を捨てれば少し楽に生きられる・・・・とこのダメ男を際立たせて・・・・ これらの言葉の一つ一つが 生きいきとしているのも 是枝監督の狙いなんだろうか?
2017年09月09日
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【スタッフ】監督=古澤憲吾 脚本=田波靖男、松木ひろし 撮影=斎藤孝雄 美術=小川一男 音楽=神津善行 録音=下永 尚 【キャスト】植木 等 =平 均(たいらひとし) ハナ 肇 =氏家勇作 久慈あさみ=氏家時子 峰岸 徹 =氏家孝作 清水 元 =大島良介 藤山陽子 =大島洋子 田崎 潤 =黒田有人 谷 啓 =谷田 安田 伸 =安井 犬塚 弘 =大塚 石橋エータロー=佐倉 桜井センリ=青木 由利 徹 =石狩熊五郎重山規子 =佐野愛子 中島そのみ=麻田京子 団 令子 =まん丸 ------------------------------*昨日NHKBSでやっていたのを再々度 観ましたこの映画のブログは2012年7月7日のもので そのままコピーして載せたこの中で クレージーキャッツ映画は マッタク駄目だと断言しているのだがあれから5年経った今 じっくり腰を据えて観てみると うなずける点が多々あり 例えば サラリーマン社会の常識に捉われず 合理的な考え方 素早い判断と行動力 決して私腹を肥やさない潔さ等 平均(たいらひとし)氏の無責任では無い人柄が読めて納得したりして・・・・更に 今やメンバーの内 生き残りは「犬塚弘」だけとなったクレージー・キャッツ・・・・そんなこともあってこの映画の価値は全盛期のノリのいいスピーディな動きと その輝きにあり これは永久保存版として後世に語り継ぐべきものとして認めたいと・・・・思ったりして ------------------------------ 【あらすじ】無責任男『平均』(たいら・ひとし)バー「マドリッド」で一人で飲んでると “太平洋酒”乗ッ取り話を小耳に挟む太平洋酒『氏家』社長に 同郷の先輩の名を持ち出し近づき総務部勤務になった「均」の初仕事は、大株主“富山商事”の社長を買収することだった小切手一枚で見事成功 そして新橋芸者「まん丸」も 彼の口先にコロリ、それで係長に昇進と・・・・全く気楽な稼業であるしかし 乗ッ取り男『黒田有人』が“富山商事”の持株を手に入れたと判って、「均」は たちまちクビに・・・・「黒田」の黒幕は“山海食品”社長『大島良介』「均」は その「黒田」新社長就任パーテーに会いに行き・・・・余興と宴会のとりもちの巧さから 渉外部長に返り咲いたところで伝統ある太平洋酒が山海食品の子会社になるとは、太平側の社員にしてみれば無念な話である一方、トントン拍子の「均」の下宿に バー・マドリッドの女給「京子」芸者「まん丸」、太平洋酒の女秘書「愛子」が押しかけ、恋のサヤ当てを始める「均」の次の仕事は、太平洋酒の商売仇である北海物産からホップの買いつけで「均」は変なオジサン 北海の「石狩」社長をピンクフィルムとお座敷ヌードで 攻略するのだが・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー先日 「クレイジー・キャッツ」出演の映画は 全然面白くないと書いたそれなのに何故 面白くないこと極まりない この映画を敢えて採り上げたか?そうなんです それはネ 映画のタイトル「ニッポン無責任時代」が気になって50年も前の映画なのに 現在の日本を言い当てていて・・・そう思いません?一昨日 福島第一原発事故は “天災じゃなく人災”だと 1年4ヵ月も経って やっとその結論を「国会事故調査委員会」が発表したんだ「東電・経済産業省・原子力安全保安院」が 安全対策を先送りしてきた事実と政府の危機管理体制の曖昧さを指摘したものだが・・・・こんな大事故を起こし それを認定してるというのに責任を取る人が誰もいない更に原子炉内の核燃料がメルトダウンしてるというのに その後の経過について何の発表もないのは どうして?それと もう一つ 大津市で起きた中学2年生の自殺問題 そのイジメについて先生も生徒たちも 知っていながら 見て見ぬふりの・・・・ 学校も市教育委員会も イジメの認識は無いと 相変わらずの自己保全ぶりそして 警察までもが 3度も相談を受けていたのに 取り上げずに・・・・この国は 一体どうなってしまったのでしょうか? ということで この映画「ニッポン無責任時代」映画の中身(筋書き)は マッタク無責任 そのもので 噴飯ものです山田洋次監督が何故日本映画100選に選定したのかオイラには理解できません主人公の「平均」(植木等)は 無責任というより 詐欺師マガイの男ですが「植木等」の強烈なキャラクターがどんなおかしな事も気楽に笑い飛ばしてしまい「サラリーマンは 気楽な稼業ときたもんだ!」って、それ アンタだけでしょ! 又 それを 見抜けない企業の社長達幹部連中が無責任なのですこんな風な 軽い喜劇映画に理屈はいらない・・・・とも思うが 余りにも酷いただ 当時大人気のクレイジー・キャッツの流行歌「はいそれまでよ」とか「無責任一代男」なんかの歌を真ん中において それを見せたいだけじゃんオイラ的には北海道の石狩社長役『由利徹」の 流石の笑いの技と「お姐ちゃんトリオ」で活躍してた「重山規子」「団令子」「中島そのみ」だけとにかく 真面目に観ちゃあいられない でもね再度断っておくけど オイラ「クレイジー・キャッツ」は大好きだったよ -----------------------------
2017年09月05日
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【スタッフ】監督=アイヴァン・パッサー 製作=スティーヴン・フリードマン原作=ジェレミー・レヴェン 脚本=ジェレミー・レヴェン撮影=ロビー・グリーンバーグ 音楽=シルヴェスター・リヴェイ【キャスト】ピーター・オトゥール =ハリー博士マリエル・ヘミングウェイ =メリヴィンセント・スパーノ =ボリスヴァージニア・マドセン =バーバラデヴィッド・オグデン・スタイアーズ=シド博士【あらすじ】ノーベル賞受賞科学者「ハリー」博士は、自宅裏の秘密研究所で、30年前に亡くなった妻の細胞を培養し、彼女を蘇らせようとしていた「ハリー」の実験に必要な若い女性の卵子を提供することになったのは、 元気いっぱい あっけらかん娘の「メリ」一方、「ハリー」のライヴァルの「シド」博士は、ハリーの行動に不審をいだき、身辺調査を開始し、大学の機材を無断で持ち出していると密告結果、ハリーは大学を追われることになるその頃、「ハリー」博士の助手に雇われていたバイト学生「ボリス」彼の婚約者「バーバラ」が事故で植物人間となってしまい 生命維持装置を外すと宣告されたが 「ハリー」のアドヴァイスで 「ボリス」が丸二日間必死に「バーバラ」に語りかけ続けた結果 元に戻ったかくて、いつしか目芽えた「メリ」の愛に応える「ハリー」博士は・・・・亡妻との愛は 胸に刻み込むにとどめるのだった ---------------------------オイラのテレビは退職した時に 暇が沢山出来るから 好きな映画を大きな画面でじっくり楽しもうと 当時では少なかった55型を選んだしかし 購入以来10年を過ぎ 突然映らなくなって・・・・そして なんとブルーレイ・ディスクも その少し前に故障して・・・・合わせて200本以上は録画してあった映画は観られず どうなってしまう?居間の24インチTVを 趣味のマッタク違う同居人とチャンネル争いをしつつ 昨日と今日の映画は 同居人の昼寝の間にNHKBSで観たのだヨつー事で 内容も良く知らないまま主演の「ハリー」博士役が「ピーター・オトゥール」とゆう事だけで観たんだけど 何だろう? 真面目なんだかふざけているのか? 中途半端な話の展開に ついていけずに「ピーター・オトゥール」扮する主人公の大学教授「ハリ-」は、亡き妻の細胞は冷凍保存してて、密かに大学の機材を使ってクローンを創ろうとしてるその卵子提供者を募集してたら そこに登場するのが「メリ」(マリエル・ヘミングウェイ)(なんと あのアーネスト・ヘミングウェイの孫娘)この娘「メリ」が 自由奔放でアッケラカンとしてて なんとハリーに迫る「亡くなった奥さんを愛してたのは判るけど あんたのそばにはこんなに若くて活きのいい女の子がいて、しかも、アンタみたいな変態オヤジでもいいって言ってる女の子がいるのよ とっとと乗り換えちゃいなさいよ」って・・・・なんともノーベル賞受賞した科学者なのに 30年も前に亡くなった奥さんのクローンを創ろうとしてるのは なんだかフランケンシュタインみたいで ホント変態かァ?そんな博士に 自分の卵子を易々と提供して 私と結婚してって?こんな若い娘も 変じゃね?でも最後の締め方は そんなクローンの創造物語じゃなくって最新医療では絶望的な脳腫瘍患者を、愛の力で治してしまう という話にツー事で、科学は万能じゃなないのよ 愛の力よって ハッピーエンドにそう ラスト10分間で奇跡が起きて めでたし めでたしの映画なのでした
2017年08月31日
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*実は 今日 昼間にNHKBSでやってたのを 又観てしまった と言うのも 昨日早朝の北朝鮮の弾道ミサイル発射のJアラートに驚かされた 犬の散歩を終え 庭の掃除をしてたら 娘がベランダから叫んだ「ジイジ 早く家の中に入って どこかに隠れてェ!」 マサかとは思ったが 日本に向けミサイルに核弾頭をつけて撃ち込んできたら とか 一瞬だけどビびったナ あのジョンウン君なら 破れかぶれで やりかねないモン またトランプ君だって 「今に思い知ることになるんだ!」なんて 物騒な発言してるし・・・・この映画のリッパー将軍みたいになったら ホント 怖えーーからつー訳で 第1回目を2012年5月25日 第2回目を2015年3月31日に載せたブログをコピーして 再々度載せてみました【スタッフ】監督=スタンリー・キューブリック 原作=ピーター・ジョージ脚本=スタンリー・キューブリック、ピーター・ジョージ、テリー・サザーン撮影=ギルバート・テイラー プロダクションデザイン=ケン・アダム美術=ピーター・マートン 編集=アンソニー・ハーヴェイ音楽=ローリー・ジョンソン【キャスト】ピーター・セラーズ=マンドレイク/マフリー大統領/Dr.ストレンジラブジョージ・C・スコット=バック・タージドソン将軍スターリング・ヘイドン=ジャック・リッパー准将キーナン・ウィン =バット・グアノ大佐スリム・ピケンズ =キング・コング少佐ピーター・ブル =サデスキー大使トレイシー・リード =ミス・スコットジェームズ・アール・ジョーンズ=ゾッグ少尉【あらすじ】アメリカ合衆国の戦略空軍基地 『リッパー』将軍の副官として赴任した 『マンドレイク』英空軍大佐は突然「R作戦」開始の命令をうけて愕然としたソ連攻撃に備えた 緊急かつ最高の報復作戦「R」が 発令されたのだ基地は完全に封鎖され、厳戒態勢がとられ 哨戒飛行機の全機も通信回路が遮断され、基地からの指令だけしか受けられない状態になり、50メガトンの水爆を搭載したB52爆撃隊は 直ちにソ連内の第1目標に機首を向けたその直後、「マンドレイク」大佐は 「リッパー」将軍が精神に異常をきし、敵の攻撃もないのに 独断でこの処置をとったことを知ったが、手遅れだったその頃 ペンタゴン 国防省の最高作戦室では、大統領を中心に軍部首脳と政府高官が 事態の処理をめぐって激論を交わしていた議長の『タージッドソン』将軍は時間の緊迫を訴え、編隊の呼戻しが不可能な以上全力をあげソ連に先制攻撃をかける以外 道のないことを懸命に説いたが大統領は『サデスキー』ソ連大使に 事態を説明、撃墜を要請したが・・・・ソ連に1発でも水爆が落ちれば全世界の人々が死滅する装置が起動すると脅すそして、その世界壊滅装置の解体は不可能なのだという米国兵器開発局長官『ストレンジラブ』博士は この存在を証明します同じ頃、大統領の命令をうけた『ガーノ』陸軍大佐指揮下の部隊は基地接収のため交戦中だったやがて基地警備隊は降伏、「リッパー」将軍は自殺し、「マンドレーク」大佐は 呼返しの暗号を発見したが・・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー映画の冒頭に字幕が・・・・「この映画に描かれるような事故は絶対に起こりえないと、合衆国空軍 は保障します」「また、ここに登場する人物はすべて架空で、実在の 人物との関連は少しもない」そして更に ソ連が地球の最終核兵器「絶滅装置」の開発が進んでいると 続きますが・・・ブラック・ユーモアの喜劇映画なんだけれども、あまりにもブラックが 強烈過ぎて 笑うに 笑えません、それは絶対アリエナイ筈なんだけど “もしかして”という不安感がたった一人の人間の判断で 地球の滅亡が 脅威が 行使される可能性を示唆し それは アメリカ合衆国大統領が核爆弾の発射ボタンを押す という判断と敵国に核攻撃を受けて それを確認が出来た段階で反撃攻撃作戦を命令出来る「将軍」がいるということその 世界の運命を握る人間が 本当に信頼出来るのか?という疑問を投げかける そしてそれは その人間を取り囲み 支え アドバイスする人達の信頼性も合わせて その主人公と重要スタッフ達を描き人間性を暴いて見せて【こんな奴らだったらどうする?】的な怖い映画です 『リッパー』将軍(スターリング・ヘイドン)の場合いきなり 「R作戦」(報復作戦)を 真剣で切羽詰った真面目な顔で命令します そして 隊員達に「どうやら我々の祖国は今頃どえらい騒ぎらしい 君らがどんな気持ちなのかよく分かってる さぞ複雑な気持ちだろう平気で核爆弾を落とせる奴は人間じゃない、だが考えろ、今頃祖国のみんなは我々に期待してる それを裏切れるか」と鼓舞するこんな考えになった理由が、どうやら「殺菌用のフッ素が水道水に含まれているのはソ連の仕業だと それに気づいたのはセックスが終わって言いようの無い疲労感に襲われたからだ だからエッセンスを守るために水道水を飲まないし、以降、女にはエッセンスを与えないのだ」となんだか訳が解らない理屈を並べる ホントのバカ将軍『タージドソン』将軍(ジョージ・C・スコット)の場合愛人が下着姿で登場し 國の存亡に係わる重要会議のペンタゴンに電話してくるが 将軍はなんとかつなぎとめようと 猫なで声で 会議の席で話をしてる この 超タカ派将軍は 兎に角 ソ連に水爆を落とせと強硬主張する人物で・・・・間違いなく“ヒットラー”を モデルにしてると思われる人物設定 それも 興奮してひっくり返る癖があったのも「ヒットラー」で・・・・・戦争大好き将軍『ストレンジラブ』博士(ピーター・セラーズ)の場合「ドイツ語訛り」「車椅子」「右手は自由が利かず黒い手袋」「残酷で異常な性格」それは ナチスの残党という設定で・・・・自由のきかない黒手袋の右手は、興奮すると“ハイル!ヒットラー!”と最後 大量虐殺という結果になった時 興奮して車椅子から立ち上がり思わず大統領に「あ! 歩けます、総統!」と叫ぶ、なんだこの“狂気”はそんな中でも「大統領」と「マンドレイク」大佐(P・セラーズが3役)まだ まともに見えるんだけど・・・・ でも どこか変で・・・・異常者、狂人、自己欲が戦争を起こしてきたという過去の事実から それは 今もなお続き 今度は制御の利かない機械が そこに介入している恐ろしさが増幅して・・・・そして今 我々日本を考えると 国のトップに立つ人の“信頼性”はどうなんだろうか?「菅元首相」の東電事故調事情聴取で判ったことは 緊急国家危機管理マニュアルが無いこと 関係者みんなが無責任であること(特に東電社長・原子力安全委員会等当事者)『もしも・・・・』を想定した訓練も対策も無い事 国民の安全は守られてないという事実そして何より一番腹立たしいのはモウ1年以上経った今頃こんな茶番の責任のなすりつけ合いを 全国民の前で 堂々とやってるバカ馬鹿しさこれから3年以内に再度大地震が起きる可能性は70%以上だというのに具体的に全国民に対する 国としての トップからのアナウンスは未だに無いし原発・放射能に対する“絶対”安全対応策の 納得できる説明も無い未曾有の大地震・大津波 富士山大爆発 超大型颱風・大龍巻・集中豪雨 福島4号原子炉再爆発・・・・・などなど これら緊急事態発生の際 どういう対応策が取られるのでしょうか?これから 充分調査検討の上 議論を重ね 国民 識者の意見を聞き 国会にはかり 結論はまだまだ続きズゥーーーーーーーーーーーっと 先 もしかして・・・・・この映画のラストの映像の様な怖い結末には ならないでしょうか?我が軍隊の防御システムは ABEさんの対応は大丈夫なんでしょうか? 防空壕でも掘らなくちゃ 駄目でしょうか?と いって 焦土と化した焼け野原に生き延びてもなァ・・・・
2017年08月30日
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【スタッフ】監督=ロブ・ライナー 脚本=マーク・アンドラス撮影=リード・モラーノ 美術=イーサン・トーマン衣装=リア・カッツネルソン、エレン・マイロニック編集=ドリアン・ハリス 音楽=マーク・シャイマン【キャスト》マイケル・ダグラス =オーレン ダイアン・キートン =リアスターリング・ジェリンズ フランシス・スターンハーゲン ロブ・ライナー 【あらすじ】不動産営業マンの『オーレン』は 自分勝手で偏屈 妻に先立たれ 自宅の豪邸を売りに出す間、所有するアパート『リトル・シャングリラ』で一人暮らしをしているが・・・・その性格からアパートの住人からも煙たがられていたある日、疎遠になっていた息子『ルーク』がやってきて刑務所に入るので その間娘『サラ』を預かって欲しいと頼まれる「オーレン」は自分には無理だと断るが、「ルーク」は強引に娘を オーレンの元に残していくしかたなく「オーレン」は隣に住む未亡人で 歌手の『リア』にサラを預かってもらいながら、サラの母親『リタ』を探すことに -------------------------後期高齢に突入した頃 ふと足を止め 今まで生きてきた過去を振り返り・・・・そしてこれから老いさき短い人生の過ごし方を如何に理想的な最高の人生を過ごそうかと妄想した事がある が病に倒れて以来 弱弱しい同居人 そしてオイラ自身も次々と襲い掛かかってくる あちこちの身体部品の老朽化なのか 自ら病院通いが日常となってて・・・・ほんとモウ やだコトこの映画の題名は 以前の「最高の人生のみつけ方」にならったものだろう ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが余命半年を宣言され 今まで出来なかった やりたいことを次々にこなしてゆくという 究極の人生最後の最高のチャレンジスカイダイビングにカーレース、アグラやサファリ等 世界の絶景を巡り、タトゥーを彫り、涙が出る程笑い転げ、世界一の美女にキスをする・・・・そんな内容だったしかしそれは 映画の主人公が大金持ちだったから出来たことで現実的なオイラには 夢も希望もない 日々を過ごしてる訳ででも この映画「最高の人生のつくり方」では 少しの間だけでも主人公に入り込んで 憧れの最高の生き方を味わった つー訳ヨ主人公「オーレン」(マイケル・ダグラス)は そんなに好い人じゃない設定 奥さんには逃げられ 一人息子は結婚して子供が居るんだけど音信不通 ヤク中毒?で 刑務所行きが決まってたまたま その息子が刑務所に入るんんで 出所する迄子供を預かってくれと・・・・どうやら息子も離婚してる? らしいその預かった女の子「サラ」9歳が 実に可愛いのよほんでもって自分では何もできないので 隣の未亡人『リア』(ダイアン・キートン)に無理矢理お願いして預けちゃう そう この「ダイアン・キートン」が出演してなければ この映画はアウトだったろうナ もう幾つになるんだろう でも凄く素敵特に彼女が 小さなナイトクラブのステージでピアノとベースをバックにして 椅子に腰かけ うたう歌が最高で うっとりしちゃう大人の女の歌なんだ ささやきかけるようなハスキーボイス歌ってる途中 感極まって泣いちゃったりして・・・・「 Cheek to Cheek」(トップ・ハットでアステアが歌った曲)「 Blue Moon 」「 It Could Happen To You」「Something To Talk About」「The Shadow Of Your Smile」映画「いそしぎ」の主題歌 等 そんなんでサ オイラ的には これからの人生 ゆっくりと焦らず好きな映画を観て 描きたいときに絵を描き 好きな音楽を聴き 本を読み 時々気の合う友人とゴルフをして バカ話を交わしてどんなことにも楽しみを感じてサ 精一杯 楽しまなきゃね!
2017年08月28日
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【スタッフ】監督=飯塚 健 原作=樋口直哉 脚本=飯塚 健撮影=相馬大輔 照明=三善章誉 録音=田中博信美術=山下修侍 編集=飯塚 健、相良直一郎音楽=海田庄吾 主題歌=黒猫チェルシー衣装=宮本まさ江 ヘアメイク=内城千栄子【キャスト》池松壮亮=浅井 由 橋本 愛=入江 杏 小林涼子=ハル 前野朋哉=ハジメ 【あらすじ】豊かな自然に恵まれた伊豆の田舎町高校最後の夏を迎えた[浅井由』は 不器用な親友の『ハジメ』からクラスメイトの『入江杏』を誘ってダブルデートがしたいと相談をもちかけられる「杏」と仲のいい『ハル』に頼んで了解を得たものの、ガキっぽい小細工のせいで「杏」を怒らせてしまう「由」「杏」とは幼なじみだったが、いつしか距離ができてしまっていた夏休みが始まり、「杏」が高校をやめてしまうと知った「由」と「ハジメ」は、何も言わずに遠くへ越していった彼女に会いに行く -------------------------この10月で喜寿を迎えるジジイのオイラが観る様な映画じゃないと、正直言ってバカにしてたが・・・・実は 主人公の口癖じゃないけど「まいったなァ」であった最初 教室の高校生たちの模擬試験から始まる 彼らの独特のテンポの言い回し 簡略語でタメ口会話が交わされ 興味深々 結構面白い・・・・凄い女教師や 乱暴な口調の女性徒が いたりしてそしてオイラ的には なんといっても女子高生の制服姿だナ 短めのスカートから のびる白くつややかでみずみずしい 長い足を惜しげもなく晒してる・・・・ジジイ度100%発揮し 観てたんその内 なんかネ 高校生の頃のオイラ自身の姿をダブらせたりして主人公「由」と「はじめ」の様な関係は オイラと親友との関係を思い出させ・・・・更には授業中や試験 部活や弁当の時とか とか60年前の あの輝いていた青春真っただ中の 想い出がフツフツと映画の進行に合わせて湧きだし その懐かしさに味わいが重なって主人公「由」(池松壮亮)と「はじめ」(前野朋哉)のやり取り と「ハル」(小林涼子)との日常的な絡みと会話の面白さ そして幼馴染の「杏」(橋本愛)との微妙な恋愛感情がもやもやとこの4人は 如何にも普段どうりの自然体 演技してない様な演技は監督のセンスある演出力なんだろうけど その空気感というか スムースな流れが とっても好いタイトルの「大人ドロップ」とは ホラ子供の頃よく食べたでしょオイラは良く覚えてる あのCM「カワイの 肝油ドロップだい」の肝油ドロップのコト 子供に必要な栄養素が含まれる薬品?そうだ 初期のサプリメントかな 1日2粒以上は食べちゃダメって子供が大人になろうともがいていたあのころ 自意識過剰で自分をもてあまし、変わりたいのに変われない 何もわかっていなかったあの頃のふがいなさ 愚かしさがたまらなく愛おしいと感じてた「元気?」「げんき」「元気でネ」「まいったなア」は「由(ゆう)」の口癖元気印の「ハル」は 意外に説教めいたセリフを吐く「なんとかは するためにあるのよ」「簡潔に言え」「大人の階段無理やり登るしかないでしょ」「まずい大人になっちゃうよ」「杏」と「ハル」が昼休みに弾くピアノ連弾が凄くいいのよ
2017年08月26日
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【スタッフ】監督=ロブ・マーシャル 原作=スティーヴン・ソンドハイム(ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』) ジェームズ・ラパイン (ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』) 脚本=ジェームズ・ラパイン 撮影=ディオン・ビーブ 美術=デニス・ガスナー 衣装=コリーン・アトウッド 編集=ワイアット・スミス 作詞・作曲=スティーヴン・ソンドハイム 音楽=マイク・ハイアム 【キャスト】 メリル・ストリープ =魔女 ジョニー・デップ =オオカミ エミリー・ブラント =パン屋の妻 ジェームズ・コーデン=パン屋の主人 アナ・ケンドリック =シンデレラ クリス・パイン =王子 トレイシー・ウルマン=ジャックの母親 クリスティーン・バランスキー=継母 リラ・クロフォード =赤ずきん ダニエル・ハットルストーン=ジャック マッケンジー・マウジー=ラプンツェル ルーシー・パンチ =ルシンダビリー・マグヌッセン=ラプンツェルの王子 タミー・ブランチャード=フロリンダ 【あらすじ】長年子どもを授からないことに悩んでいたパン屋の夫婦 その原因が 魔女の呪い にあったことを知るある日、突然訪ねてきた『魔女』から 「呪いを解くためには、森に入って【白い牛】【赤い頭巾】【黄色い毛】【金のように輝く靴】を集めることが 必要だ」と 聞かされる二人は、子どもを授かるという “願い・Wish” を叶えたい一心で森の奥へと出かけていく時を同じくして、おとぎ話の主人公たちも、それぞれの “願い・Wish” を持って森へと入っていく『赤ずきん』は、『オオカミ』に狙われていることにも気付かずに、楽しいことを探しながら森に住むおばあさんのお見舞いへ『ジャック』は お金持ちになることを夢見ながら牛を売りに出かけ『シンデレラ』は母の眠る森のお墓の前で舞踏会に行きたいと祈り、そして『ラプンツェル』は 魔女によって森の中の塔に閉じ込められながらも、いつか自由の身になることを願っていたそんな彼らとパン屋の夫婦が森の中で出会い、それぞれの運命が少しずつ変わっていくのだが・・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーまたまた 孫の「TETTA」が 翌週から千葉へサッカー遠征合宿に行くので今日1日休暇が貰えたとかで 手土産持参でやってきた「オイ彼女とかいねーのか?」「来ちゃダメってコト?」「そ〜じゃなくって」「ママからの言付かりモンか?」「ちがーヨ 東京駅で美味しそうだったから 買ったんだ」なんとも大人びた高校1年生 同居してる娘にも「お誕生日プレゼント」だって最近プレゼントなんか貰ったことのない娘は大喜び 「ジイジなんか 何も呉れないよバレンタイン・チョコあげたってホワイトデイのお返し 貰ったためしがない」って・・・ 「じゃ又 映画でも行くかァ ナニ観る?」 即答「イン・トゥ・ザ・ウッズ」「なんだか評価が酷評の星1つか 感激の星5つか 好みで分かれるみたいだゾ」「なんか他にあるの?」「別にイ まァいいかァ」と出かけました始まってスグ 不覚にも居眠りをしてたらしい それをチャンとチェックしてた「TETTA]映画館を出ると「ジイジ面白くなかったんでしょ? 寝てたもん」「エッ そうかァ」 「ところでジョニー・デップは出てたか?」 「ホラ寝てたんだヤッパリ」 「なんかシンデレラと ジャックと豆の木と 赤ずきんと ラプンツェル の 四つの話を ごちゃ混ぜにして ラストは 子供には正しくチャンと話して あげなきゃダメよ! って映画だったナ」「そうだヨ グリム童話って 本当はもっとグロいんだから ディズニーが勝手に 子供向けに そんな酷い場面は全部カットしてしまって 一般的に皆が知ってる 様なハッピーエンドのお伽話に変えちゃったんだヨ」「へェ~ ソゥなんだ」「あのシンデレラの靴はガラスじゃなく金だったし あの意地悪姉妹 靴に足が 入らないと 姉はナイフでつま先を切られ 妹はカカトを切られちゃう 終いには 二人とも ハトに目をえぐられ失明しちゃったじゃない」「そだナ ハッピー・エンドで終わったと思ったら 後日談 ものすごいことに なって 巨人を倒したジャックのところには巨人の妻が復讐に来て 逆らった 母親は殺され 王子と結婚したシンデレラは 王家の生活が嫌だって逃げ出し シンデレラを探しに来た新婚の王子は、パン屋の妻と浮気しちゃうし・・・・ そのパン屋の妻は、崖から落ちて あっけなく死んじまうしサ どうなってんだと思ったゼィ」「どうしてなんだか 暗い森の中での話ばっかしでサ」 「だからイントゥ・ザ・ウッズ」「こんな救いようのない暗い結末ばっかじゃ 後味の悪さだけが 残っちゃうゼヨ」「そう言えばTETTAと前に観た「マレフィセント」も「眠りの森の美女」の リメイク作品だって あの「アンジェリーナ・ジョリー」の魔女について やっぱTETTAが解説してくれたっけなァ」「ジイジが思うにはサ もっとミュージカル色を濃くして観る人を楽しませる 装置を充実して欲しかったナ だって素晴らしエンターテイナーが沢山出演 してるんだからサ」「メリル・ストリープ」の魔女振りと歌唱力は流石だったし こてこて魔女メイクも決まってて怖かったし 彼女が画面に現れるだけで その貫禄充分の存在感に圧倒されるたよナ」「それと ジイジのお気に入りはネ 少し異質な感じのする「赤ずきん」役の あんまし可愛くない女の子「リラ・クロフォード」 彼女の歌声は素晴らしく圧巻だったナ」「チャンと 観るところは 見てるんじゃない」「ほんの10分程の出演の「ジョニー・デップ」も流石だったけどナ」「寝てたんじゃないの?」帰宅し 食事を共にした後 娘「TETTA 家まで送ってくよ!」「オイオイそういうコトだったのか お土産作戦は 大成功だナ TETTA!」 -----------------------------以上の内容は2015年3月24日に載せたもので 昨日8月23日に またふらりとやって来た大学1年生になった「TETTA」 「ジイジ 見舞いに来たよ 大丈夫?」「おう!ありがと 20日に退院したけど9月2日にはっきりするんだ」ツー事で 外出せずに家で録画鑑賞となって 200本程の中から選んだ「イントゥー・ザ・ウッズ」あんときは半分寝てからナ 再度の観賞となった良く練られた筋書なんだけど あまりにも無理なこじつけや 飛躍が多すぎてついてけない ヤッパリ 結局は 後味のワリー映画だったゼイ「ところでTETTA 今回は お土産は無いのか?」
2017年08月24日
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【スタッフ】製作・監督=クリント・イーストウッド脚本=ジョエル・オリアンスキー撮影=ジャック・N・グリーン音楽=ニー・ニーハウス【キャスト】フォレスト・ウィティカー =チャーリー・“ヤードバード”・パーカーダイアン・ヴェノーラ =チャン・リチャードソン・パーカーマイケル・ゼルニカー =レッド・ロドニーサミュエル・E・ライト =ディジー・ガレスピーキース・デイヴィッド =バスター・フランクリンマイケル・マクガイア =ブリュースタージェームズ・ハンディ =エステヴェス【あらすじ】1920年8月29日「チャーリー・パーカー」はカンザス州で生まれる 音楽好きで、子供時代から笛を吹き、更にはサックスを吹いていたが環境には恵まれておらず、15歳の時には すでに麻薬中毒者になってその頃、チャーリーはジャズの勝ち抜きコンテストに出場し、調子に乗ったそのひどい演奏に バンドのドラマーにシンバルを投げられ止められた その時の屈辱を、「チャーリー」はずっと忘れずにいた8年後 チャーリーは、ニューヨークの52番街にあるジャズクラブで、観客を熱狂させていた。チャーリーの独創的な即興演奏は天才的であり、目の当たりにしたサックス奏者はサックスを吹くのが嫌になるほどだったまた その頃、チャーリーはダンサーのチャンと知り合うチャンの一家はユダヤ系で、父親は舞台の演出家だった一目惚れしたチャーリーは、積極的に彼女を口説くが チャンは、チャーリーのことがイマイチ信用できず、結婚をためらっていたチャーリーは、大切なサックスを質に入れ、そのお金で白い馬を借りてチャンを迎えにいくと さすがのチャンも 心を動かされ、結婚を決めるチャーリーは子供にも恵まれるが チャーリーの薬物中毒は改善されず、1946年の冬にはカリフォルニアの精神病院へ入院するチャーリーは、トランペット奏者のディジーとともに、ビバップというモダンジャズの新しいスタイルに挑戦していたが 黒人に対する人種差別もあり、待遇はなかなか改善されず ディジーは精神的に不安定なチャーリーを、献身的に支えるしかしチャーリーの薬物中毒とアルコール中毒はひどくなる一方で、警察からもマークされたのだが サックス奏者としての知名度は上がり、52番街には「バードランド」という、チャーリーの愛称をとったジャズクラブができるパリでの公演も大成功を収め、仕事面は充実し 夫婦には3人の子供がいたが、プリーという幼い娘は先天性の病気だった 娘の医療費がかさむ中、薬物使用で逮捕されたチャーリーは、組合員証を剥奪されるチャーリーのツアー中、プリーの容態が急変し、そのまま亡くなってしまうそれを知った彼は、一晩中泣き続け そして再び麻薬に手を染めていく --------------------------------------------------------【感想】「ジェームス・リプトン」が司会する、ハリウッド映画俳優にインタビューをする「アクターズ・スタジオ・インタビュー」という番組があるその中の一つ「クリント・イーストウッド自らを語る」で 大のジャズ好きで知られる彼がこの映画「BIRD バード」について、色々と語っている「チャーリー・パーカーを始めて見たのはオークランドのコンサートだった縞のスーツのパーカーが登場して端に立った、皆が演奏して盛り上がってきたところでパーカーが演奏を始めたすると突然テンポが2倍になった 私は「なぜだ、どう終わらせるんだ」と驚き 夢中になった・・・・そして「彼を見て演技の勉強にもなった、ゆるぎない自信にあふれていたんだ あんな堂々とした人物は見たことがない、俳優でも芸術家でもね」更に「ヒット狙いの映画じゃないんだ、パーカーの人生を描きたかったんだよ」「すべてのミュージシャンに捧げる作品です」ともそんなクリント・イーストウッド監督の 映画「BIRD バード」ははっきり言って、ジャズ・ファンじゃないと、面白くないかも(暗いのだよ)主人公「チャリー”ヤード・バード”パーカー」(フォレスト・ウィティカー)ドラッグ漬けで、アルコール中毒の女好き、約束は守らないし、いい加減な奴で・・・・夫人のチャン・パーカーを泣かしてばかり、子供も死んでしまう天才芸術家って、なんで、こんなに自己破壊的なんだろう?薬漬けの、ぼろぼろの身体は、34歳の若さで逝ってしまう程なのだから・・・・イーストウッド監督は「なぜこの種の物語に心を引かれるのかって? 正直いって分からない。 精神科医なら答えられるのかもしれないが、自分では無理私を魅了するのは、たぶん、ひとりの人間が自然にあたえられたすべての恵みを拒絶するのを見守るということなのだろう」と言っていただけど、ジャズ・ファンにとっての、コノ映画の醍醐味は、なんといっても亡き「チャーリー・パーカー」のアルト・サックス演奏が聴ける事*LOVER MAN *APRIL IN PARIS*ALL OF ME*LAURA*COOL BLUES*THIS TIME THE DREAM’S ON ME*WHY DO I LOVE YOU? *PARKER’S MOOD等など・・・・・・・当時のジャズ・クラブ「バードランド」等の雰囲気を味わいながらジャズ鑑賞が出来るのです(だから上映時間も160分と長い)もうすぐ8月29日 「チャーリー・パーカー」の生誕97年目可なり暫くご無沙汰のモダンジャズ しんみりと聴いてみるか・・・・
2017年08月21日
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【スタッフ】監督=ジャン=ポール・ルーヴ 原作=ダヴィッド・フェンキノス製作=マキシム・ドゥロネ、ロマン・ルソー脚本=ジャン=ポール・ルーヴ、ダヴィド・フェンキノス撮影=クリストフ・オーファンスタン 編集=クリステル・デウィンター音楽=アレクシ・ロール【キャスト】アニー・コルディ =マドレーヌ ミシェル・ブラン=ミシェルシャンタル・ロビー=ナタリー マチュー・スピノジ=ロマンジャン=ポール・ルーヴ=フィリップウィリアム・レブギルフロール・ボナヴェントゥーラオドレイ・ラミージャック・ブーデ【あらすじ】最愛の夫をなくしたばかりの85才になる『マドレーヌ』は、パリの小さなアパルトマンで ひとり静かに暮らしていた3人の息子を育て上げ、それなりに充実した人生を過ごしてきたマドレーヌ今も、大学生の孫『ロマン』のことが可愛くてしょうがないそんなある日、マドレーヌが突然倒れて入院する事態に大事には至らなかったものの、ひとり暮らしは心配と、息子の『ミシェル』は兄弟と相談してマドレーヌを老人ホームに入居させることに退屈なホーム生活に不満が募るマドレーヌある時、足繁く通ってくれるロマンから、息子たちがアパルトマンを勝手に売り払っていたこと知り 憤慨、ホームから姿を消してしまうそこでロマンは彼女を探す旅に出るのだったが・・・・・ ------------------------------フランスはパリとノルマンディーを舞台に お婆ちゃん「マドレーヌ」が主役のとっても心温まる 思わず微笑んでしまう そして知らずに涙してる素敵な作品マドレーヌを演じるのは往年の女優「アニー・コルディ」 ピッタリの役柄ですそのマドレーヌの長男の「ミシェル」は、角野卓造似の冴えない親父 長年勤めた郵便局を定年退職したばかり、その職場では あまり仕事が出来るヒトではなかったというのが窺われて なんかこんな親しみのある少しピント外れのオジサンって どこにもいるいるって感じを 「ミシェル・ブラン」が好演して さらにバカ真面目なので仕事一筋だったためか 奥さんをないがしろにしてきたらしく美しい奥さんから 冷たく離縁を言い渡されているのが・・・・可哀そうミシェルには兄と弟が居るんだけど 三人とも同じタイプのそっくりさんで笑えるマドレーヌは夫を亡くし一人住まいだったから 兄弟は相談の上 老人ホームに無理矢理送り込んだ でも馴染めなかったのか また自分の住まいを処分されたと聞き 怒ったのか、ある日、忽然と姿を消してしまう警察は取りあってくれないし死んでしまったのではないかとミシェルは泣きだすそんな折、マドレーヌから孫の『ロマン』宛に絵葉書が届き、ロマンは祖母の故郷ノルマンディーへと旅立ったこの孫(マチュー・スピノジ)がまた お祖母ちゃん思いのとっても良い青年で老人ホームへも一番コマメに会いに行っていたし 離婚騒ぎの父母の間にいて二人の本音を訊き出して 絶妙にその仲を取り持った・・・ホントにいい子なんだ・・・・という具合に 出てくる人全て みーんな好い人ばっかりなのミッシェルが 美人の奥さんを口説いた時と 仲直りの時のキメ台詞が格好いい「マドモァゼル! 美しすぎる 二度と会いたくない」だってさ 柄にもなくモンマルトル墓地が最初とさいごのシーン とっても意味が深く そして美しい「シャルル・トレネ」の名曲「残されし恋には」にのせて、オイラも大好きなあの巨匠「フランソワ・トリュフォー」監督にささげたオマージュ作品 絶品です
2017年08月12日
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【スタッフ】監督=シャロン・マイモン、タル・グラニット脚本=シャロン・マイモン、タル・グラニット撮影=トビアス・ホフシュタイン音楽=アヴィ・ベレリ【キャスト】ゼーヴ・リヴァシュ =ヨヘスケル(夫) レヴァーナ・フィンケルシュタイン=レバーナ (妻)アリサ・ローゼン =ヤナイラン・ダール =ドクター・ダニエルラファエル・タボール =ラフィ・セガール【あらすじ】エルサレムの老人ホームで妻の「レバーナ」と一緒に暮らす「ヨヘスケル」彼の趣味は発明 みんなの生活が少しでも楽になればと、日々ユニークな発明に精を出している 例えば 神様の電話 死にたいと訴える老人に「天国の席は今満杯 地獄の席なら空いているけど 少し待ったら?」そんなある日、末期の病気で望まぬ延命治療に苦しむ友人「マックス」から楽にさせて欲しいと 苦しまずに死ねる装置の発明を所望されるレバーナは猛反対するが、親友の切なる願いを叶えるべく、同じホームの仲間たちの協力も得て、自らスイッチを押して 静かに最期を迎えられる安楽死装置を発明するところが、秘密にしていたはずのその発明は、瞬く間にイスラエル中に評判が広まり、殺到する依頼の対応にてんてこまいとなるヨヘスケルだったそんな折、ヨヘスケルの妻レバーナが認知症になって 公園の残飯をあさり出す 娘は施設に預けるべきだと言うが でもヨヘスケルは認めないでもレバーナの症状は進行して 食堂に裸でやってきてしまったのです 友人達はレバーナを慰めるため、夜の庭で裸になり「こんなことわけないさ」と酒を飲んで待っていました・・・・アレレレ(爆)いい友人たちです 身体はブヨブヨですが、心が優しいのです ---------------------------12時半からTV朝日でやってる「倉本聰」原作のドラマ「やすらぎの郷」昼食時もあって毎日観てる 芸能界に生きてきた老人達だけの老人ホームそこで 色々なエピソードが繰り広げられているのだが 過去の栄光と現実とのギャップを嘆き 老人の嫉妬心や恋愛問題 家族や相続問題等が主体でこの映画でのテーマ「尊厳死・安楽死」については 放送時間的なこともあってか また深刻になり過ぎない配慮のためなのか 全く触れてはいないもし 自分が 又は同居人が 医者からは余命僅かだと宣告されつつ 酷い痛みに苦しみながら延命処置を受け続けていたら 早く楽に死なせて欲しいと願うのは 至極当たり前だと思うのだが・・・・そんな年齢になった昨今 自分達は大丈夫と思っていた病が 次々と発症し老い先短いことを認知させ 心の準備も 身の回りの整理も現実のものにそんな問題をイスラエル映画監督二人が 人間味溢れるイイ老人俳優陣を集めて深刻になりつつ けどユーモラスに安楽死を実行する様子を描いて秀逸そんなことで 残り少ない人生を 好きなことを好きなだけ精一杯やり続け周りにいっぱい迷惑を掛けつつ 大往生するんだァ なんてネ そんな気にさせてくれる映画でした
2017年08月09日
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【スタッフ】監督=堤 幸彦 原作=天童荒太 脚本=大森寿美男 撮影=相馬大輔 VFX=浅野秀二 音楽=中島ノブユキ 美術=稲垣尚夫 編集=洲崎千恵子 録音=渡辺真司 照明=佐藤浩太 装飾=相田敏春 【キャスト】高良健吾=坂築静人 石田ゆり子 =奈義倖世井浦 新=甲水朔也 貫地谷しほり=坂築美汐戸田恵子=比田雅恵 平田 満 =坂築鷹彦椎名桔平=蒔野抗太郎 大竹しのぶ =坂築巡子【あらすじ】「坂築静人」は、不慮の死を遂げた人々を【悼む】ため、日本全国を旅している(悼む とは、亡くなった人の「愛」にまつわる記憶を心に刻みつけること)死者が生前「誰に愛され、愛したか、どんなことをして人に感謝されていたか、その生きている姿を覚えておく」為の「静人」なりの儀式は傍からは奇異に映っただが、この行為こそが「静人」と関わった様々な人たちの「生」と「愛」に対する考え方に大きな影響をもたらし、誰もが抱える生きる苦しみに光を照らしていく 山形のとある事故現場で「静人」に出会った雑誌記者『蒔野抗太郎』には、余命幾ばくもない父親がいるが、子供の頃からの確執により袂を分かったままだ偽悪的なゴシップ記事を書き続け“エグノ”と揶揄される「蒔野」は「静人」に目をつけ、取材をはじめる 同じく山形 産業廃棄物処理場を埋め立てた展望公園で「静人」と出会った『奈義倖世』は、夫『甲水朔也』を その手で殺した過去をもっていた夫の亡霊に苦しむ「倖世」は、救いを求めて、「静人」の旅に同行する 横浜にある「静人」の実家では、母『巡子』が末期癌と闘っていた折しも、妹『美汐』は妊娠しているにもかかわらず、恋人に別れを切り出され破談の理由には「静人」の「悼む」行為への偏見も含まれていた傷つき、苦悩しながら、それでも前を向こうとする母と娘ふたりを支えるのは、父『鷹彦』と従兄弟の『福埜怜司』彼らは、旅に出たまま帰ってこない「静人」のことも心配している 謎の旅人と化している「静人」の身辺取材をはじめた「蒔野」は、その途中、父の愛人『理々子』から父の死の報を受けるが・・・・・ --------------------------------なんだろう? 演技者の熱演に 一生懸命に眼を凝らし 最後まで見続けたけどこの後味の悪さ 俳優陣の演技力がよく解って それなりに「凄いなァ」って思うのだけれど 登場する人物像の 誰一人にも共感できないし 薄気味悪いし 絶対 友達にはなりたくない奴ばかりで 見続けるのが息苦しくて・・・・全然赤の他人の死者を 近所の人や雑誌で知った知識でもって その死者を悼む死んだ人の付近にひざまづき 右手を上げ そして左手も上げ 空を抱きかかえるようにしてから両手を合わせて祈る オマジナイのようにその死人の生き方が如何に愛されていたか 人々は貴方を忘れないと念じてるらしいハッキリ言って なんだか意味が解らない 一体何のために 見知らぬ死人を悼んで 旅を続けるのか? 公式サイトにも書いてあったが「静人」のこの行為が 本当に「誰もが抱える生きる苦しみに光を照らしていく」のだろうか?家には末期ガンに苦しむ母親(大竹しのぶ) 何もできない父親(平田満)と臨月の身重の妹(貫地谷しほり)は 恋人に静人の所為で逃げだされて・・・・静人に「そんなことやってる場合かァ!」 って言ってやりたい そんな「静人」に付いて歩く女(石田ゆり子)も なんだか変な女で精神異常?の旦那(井浦新)を殺して(実は殺してくれと執拗に迫られて)彷徨っていた 何時もその旦那が付いてきて(姿がみえる亡霊)色々言う更に 強烈なキャラクターで画面にのさばる雑誌記者(椎名桔平)やることなすことエゲツなく 観てるだけで腹が立ってくるほどの演技力女子中学生(ホテトル嬢)をホテルに呼んで狼藉に及ぼうとしたところヤーさんが現れボコボコにされ 生き埋めにされちゃう(ザマミロみたいな)なんて奴ばっかりが出てくるんよ・・・・観たいですか?こんなん「天童荒太」の小説は直木賞受賞作品なんだとか・・・・読んでないからなんとも言えないが「堤幸彦」監督の表現がおかしいのだろうか?それとも オイラの理解力が貧しいからなのか? そかもしれない「高良健吾」「大竹しのぶ」「石田ゆり子」「井浦新」「椎名桔平」・・・・うまい役者ばかり揃え 真面目に取り組み その熱演が判るだけに 残念
2017年08月02日
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【スタッフ】監督=ジョン・マッデン 原作=デボラ・モガー 脚本=オル・パーカー 撮影=ベン・デイヴィス 衣裳=ルイーズ・スターンスワード 音楽=トーマス・ニューマン 編集=クリス・ギル 美術=アラン・マクドナルド 【キャスト】ジュディ・デンチ=イヴリン ビル・ナイ=ダグラス ペネロープ・ウィルトン=ジーン デヴ・パテル=ソニー セリア・イムリー=マッジ ロナルド・ピックアップ=ノーマン トム・ウィルキンソン=グレアム マギー・スミス=ミュリエル 【あらすじ】死んだ夫の借金のため、自宅を手放さざるを得ない老女「イヴリン」インドでの秘めた過去を持つ元判事「グレアム」喧嘩ばかりの定年すぎの夫婦「ダグラスとジーン」人種差別丸だしの老女「ミュリエル」結婚離婚を繰り返し 今も金持ち老人を探してる老女「マッジ」若い女性と異国での生活を夢見る初老の男「ノーマン」英国人7名が余生をインドのジャイプールで過ごそうとマリーゴールド・ホテルにやって来た 夫々が 夫々の過去の事情としがらみから離れて新世界で生きていこうと 右往左往する様を 暖かい眼差しで映してゆく 例えばでその中の二人を紹介すると・・・・『イヴリン・グリーンスレイド』(ジュディ・デンチ)40年間連れ添った夫を亡くしたばかりの未亡人の老女 夫の残した多額の借金を返済するために家を売り、息子からの一緒に暮らそうとの提案を断わってインドにやって来た コールセンターのオペレーター達にイギリス文化を教える仕事を得る「グレアム」のかつての同性の恋人マノージとその妻の隠し事のない関係を目の当たりにし、夫のことを何も知らなかった自分とその夫婦関係を嘆く中で、誠実で陽気な「ダグラス」に惹かれて行く インドでの体験をブログに綴り、その内容がモノローグで語られる形で物語が進行する『ダグラス・エインズリー』(ビル・ナイ)初老の男 老後を夫婦で暮らすための家をイギリス国内で買うつもりが、退職金を出資した娘の事業が失敗し、予算の都合で仕方なく妻「ジーン」とインドに来た楽天的な性格でインドでの生活をそれなりに満喫する 何かと悲観的で文句ばかり言っている妻への気持ちは既に冷めており、心優しい「イヴリン」に惹かれていく ------------------------------オイラ 現役だった40代の頃 この映画の舞台であるインド・ジャイプールへは何度か訪れて インテリアショップの主商品であるクッションやテーブルクロススカーフ等の布地(綿素材の手捺染生地)を企画生産する為と 小物雑貨品を調達するのが目的だった 伝統的な手作り技法で生産される様々な生地や雑貨は当時の業界ではエスニックな素朴さと面白さが注目を浴びかなりのヒット商品群となったつー訳で 少しは現地の様子が分っているオイラには当時と大して変わっていない風景や状態が とても懐かしく物語以上に 画面映像に引き込まれて・・・・確かにピンクシティと名付けられた お城や城壁が土石の関係でピンク色に染まる街並みはお伽噺のようで 更にかつて英国領だったこともあって英国人好みの情緒溢れる なんともいえぬ素敵な観光地なのです・・・・がァ45度にもなる暑さと 車の警笛が鳴りやまず うじゃうじゃと人の多さの喧噪独特の臭いと 蠅が・・・・なんでこんな所に移住したいと思ったのか? ホテルは昔の王宮みたいな感じの館を改造したもので この映画のマリーゴールド・ホテルも同様なんだけど高級ではない 中位のものかな・・・・それでも 一応異国情緒あふれる部屋に落ち着いた7人の老いた男女が夫々に行動を開始して 物語が動き始める・・・・色々なエピソードの中でも 一番"ガツン”ときたのは「ダグラスとジーン夫妻」たまたま ダグラスが泣いていたイヴリンを慰めていたところを見つけ なじるジーン 眉を吊り上げ歯をむき出し「言い訳は無用よ 先ず自分を恥じるのね はにかみ屋の未亡人に言い寄って・・・・孤独につけこんで・・・もう」夫「なぜ君はそこまでひどくなった?片っ端からすべてを否定する 希望や喜びがあっても決して手を伸ばさない そして僕や他人の幸せをつぶそうと必死だ 普通の夫なら とっくに他の女に走ってる 君には誠意も僕を立てる気持ちもないこれっぽちもね」 暫く 無言でにらみ合う二人・・・・最後は別れるんだけど実はこの奥さん 少し前 独りで来ている元判事の「グレアム」に言い寄ったが振られたばかりだったんだ なんとグレアムはゲイだったからこれを観て 優しい夫を演じ続けるのも考えモノだとつくづく思ったね・・・・もっと早くにガツンとやっておけば 奥さんだって早くに別れられたのに なんて思ってんじゃねえの・・・・他のエピソードも 夫々にひねりが効いた話を 達者な演技力で楽しませてくれた「ジュデイ・デンチ」は可愛いばあちゃん「マギー・スミス」はひねくれバアサン「ビル・ナイ」の優しいインテリオジサン「トムウィルキンソン」のプレイジジイ
2017年07月31日
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【スタッフ】監督=森 達也 プロデューサー=橋本佳子撮影=森 達也、山崎 裕編集=鈴尾啓太【キャスト】佐村河内守【解説】2013年 『佐村河内守』を特集したNHKスペシャル『魂の旋律 〜音を失った作曲家〜』が放映された 番組では『交響曲第1番HIROSIMA』の成功、聴力を失った「苦悩」、東日本大震災被災者へ向けたピアノ曲「ピアノのためのレクイエム」の制作に至る経緯等を紹介した これが大きな反響を呼び、交響曲第1番「HIROSIMA」のCD売上がオリコン週間総合チャートで2位を獲得した聴覚に障害を抱えながら交響曲などの作品を手がけたとし「現代のベートーベン」と称されたが・・・・それが突然 週刊文春で 音楽家の『新垣隆』が18年間にわたってゴーストライターを務めていた事や、「佐村河内」の耳が聞こえていることを暴露した記事を載せ 大騒ぎになった結果「佐村河内」は作品が自身だけの作曲でないことを認め騒動について謝罪し「新垣」に対しては名誉毀損で訴える と話し、その後は沈黙を守り続けてきたこの映画では「佐村河内」の自宅内で撮影を行ない、その素顔に迫るとともに、取材に訪れるメディア関係者や 外国人ジャーナリストらの姿も映し出して何が真実なのか? に迫るドキュメンタリー作品である題名の【FAKE】は (だます目的で)偽造する、 (・・・・の)ふりをするフェイントを使う 等と訳される【感想】オイラも このNHKのTV番組で「佐村河内守」の事を知った 単純だから直ぐに信じた 聴覚障害のハンデを持ちながら交響曲を作曲するという謎の作曲家佐村河内守は その風貌や 雰囲気からして まさに現代のベートーベンだったそして その曲は 有名な音楽家の解説もあり 一流指揮者による東京管弦楽団が演奏して オイラ的な印象では 現代の作品にしては 親しみやすく どこか懐かしいメロディーと あちこちに感動的な盛り上がり部分をちりばめた解り易い曲で 原爆被災地広島のイメージを重ね合わせ聴くと それは奥深く感動的でさえあったそれがFAKEだったとは 一体どうしたことだろう? 将に青天の霹靂だったこの映画の所在を聞いて 早く観たかったのだがやっとCS放送で観ることが出来たそして映画は 監督の「森達也」が 佐村河内夫妻の日常に 約200時間密着し カメラを回して この事件は一体何だったんだろうか?を探るドキュメンタリーだ 或る日 フジTVが「佐村河内」にTV出演交渉にデレクター等担当4人が訪れる年末特番「世界が選ぶ今年の顔アワード」MCは芸人おぎやはぎとアンジャッシュ今まで「新垣」氏からの一方的な話だったが 貴方の言い分も是非を語って欲しい貴方の尊厳は絶対に守ります と懸命に依頼いするが 怪しい?と感づいたのか暴かれるのが怖かったのか「佐村河内氏」は断ったそして年末に放映された番組は、佐村河内氏が出演しなかったバラエティで、あの新垣氏を出演させ 笑いものにし、結果的に佐村河内をこきおろす番組となっていたこれを、「森監督」は声を荒げて怒る「テレビを作っている彼らには、信念とか思いとかが全然無いんだ 出てきた人をどう使って一番面白くするか・・・・しか考えてないんだよ・・・・」とそして次に訪れてきたのは、米国人雑誌記者 そのインタビューはストレートで「指示書を提出することは作曲じゃあない もしそれが作曲だと言うのなら、 音に変わる瞬間 その音源を見せてほしい それができないなら新垣氏との 共作だったという論理は成り立たない」クールに迫る「それにもかかわらず共作と言うのなら 何とか証明してください」「それに何故貴方は新垣氏との18年間の共同作業の間に、楽譜の勉強をしな かったのですか?」 「この部屋にピアノも無いのは何故なのですか?」 と鋭く 次々に至極まっとうな指摘をぶつける、真実に最も迫るモノだったがとうとう 佐村河内氏は黙して語らない この映画のサブタイトルに「最後の12分間を秘密にしてください」とあるが言ってしまうが 佐村河内氏は新型シンセサイザーを購入し 作曲をするのだよこの映画のエンディング曲にピッタリの ホント見事にハマった曲なんだゼイイイワルイは別にして 作曲 出来るんジャン オイラはネ これを見せられても 佐村河内氏についてはヤッパリ胡散臭いと思ったし この映画もFAKEだと思ったよ それよりね あのオイラが感動して聴いた交響曲「HIROSIMA]は一体どうなっちゃたんだろう? ってこと 又昨日8月6日を迎え あの忌まわしい原爆を思い出すとともに 何故かフッと思い出して・・・・・
2017年07月08日
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【スタッフ】監督=マーク・フォースター 製作=ブラッド・ピット他原作=マックス・ブルックス『WORLD WAR Z』(文藝春秋刊)脚本=マシュー・マイケル・カーナハン、ドリュー・ゴダード デイモン・リンデロフ撮影=ベン・セレシン 美術=ナイジェル・フェルプス衣装=マイェス・C・ルベオ 編集=ロジャー・バートン音楽=マルコ・ベルトラミ【キャスト】ブラッド・ピット=ジェリー・レイン ミレイユ・イーノス=カリン・レインジェームズ・バッジ・デール=スピーク ダニエラ・ケルテス=セガンデヴィッド・モース=バート・レイノルズ ルディ・ボーケン=ユルゲンファナ・モコエナ=ティエリー アビゲイル・ハーグローヴ=レイチェル・レインスターリング・ジェリンズ=コニー・レイン【あらすじ】妻と2人の娘と平穏な日々を送っていた元国連捜査官の『ジェリー』ある日、家族を乗せた車で渋滞にはまった彼は、謎のウイルス感染によって凶暴なゾンビが瞬く間に増殖する現場に遭遇してしまうそして必死で家族を守り、間一髪で逃げ延びたジェリーのもとに、現場復帰の要請が入るいまや謎のウイルスの爆発的な感染拡大で、全世界が崩壊しようとしていたそこで、かつて伝染病の調査や紛争地域での調停に手腕を発揮してきた彼に、調査隊への協力が求められたのだった愛する家族の安全と引き換えに、調査への同行を決意したジェリーは、米軍とともに、混乱が拡がる世界各地の感染地域へと向かうのだったが --------------------------アメリカ人って なんで こんなにゾンビが好きなんだろうか? こんなに沢山のゾンビが出演した映画って無いんじゃない?ゾンビみたいなの あんまし好きじゃないから観たことないんだけど なにが凄いって もうお菓子にたかるアリンコのようにゾンビ化した人間が わんさかわんさか襲い掛かってくる映像は 背筋が凍る とっても嫌な感じがして観るのを止めようと思うのだけど止められずなんせゾンビ化した人間の顔が怖いことは怖いのだけど その怖さよりその数の多さに驚いて 別の意味で恐怖を感じてしまうのだよ ウィルス感染っていうのか 噛まれるとすぐにゾンビになってしまうツー事でマッタク始末に負えないという バカバカしい伝染病?なんだけど世界中の都市が全滅してしまう程の爆発的なスピードで増殖していくんだ米国では大統領までもがゾンビと化してて軍隊も警察も役に立たず ただ海上に浮かぶ大型航空母艦等 特別に隔離された僅かな地域で人が生き残ってるだけなんだけど そんな隔離地域にも襲い掛かってくる目の前でゾンビに襲われた両親も子供も 自分が生き延びるためには 殺してしまわないと ゾンビ化した彼らに襲われてしまうので即殺すしかない なんとまあ 人間の尊厳とか全く通用しない恐ろしい状況で・・・・ これってもしかすると たまたまゾンビという形で伝染する病気の怖さを暗示してるんじゃないのか・・・・・鳥インフルエンザに罹った鶏を何十万羽も殺して地中に埋める映像を何度も現実に目にしているので・・・・何時か予防薬も対応する薬も効かない様な強烈な伝染病が人間世界に蔓延したら みたいな・・・・・あり得るのかもこの映画では ブラピ演じる主役「ジェリー」が 偶然にゾンビに襲われない子供を見てヒントを得て予防薬を発見するのだけれど なんか都合良すぎまあ映画だから終わらせないと・・・・でもこの映画のゾンビは増え続けてく一体どうなるのか? 不明のまま終わる人種とか宗教とか国境とか貧富とかの差には 全然関係なしに誰にでも襲いかかってくるゾンビは 人間世界がまとまる平和の使者じゃないのか?娯楽映画に なんか意義を見つけようとするバカなオイラ・・・・
2017年05月22日
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*このブログは2015年3月18日に載せたものをそのままコピーしたものです 昨夜 何にも変わらない原発行政に怒りを覚えつつ 再度鑑賞しました【スタッフ】 監督=黒木和雄 原作=田原総一朗 脚本=鴨井達比古 撮影=根岸 栄 美術=丸山裕司 編集=浅井 弘 音楽=松村禎三 【キャスト】 原田芳雄=坂田正首 山口小夜子=山崎明日香 風吹ジュン=青葉翼 佐藤 慶=野上 岡田英次 =神山教授 石山雄大 =青葉守 浜村 純=青葉繁 戸浦六宏 =新聞社支局長 和田 周 =小林 【あらすじ】 東北のある港町の駅に『坂田正首』が降りたった 「坂田」は この町へ帰ったきり戻って来ない『青葉望』を 連れ戻しにやって来た そして「望」の実家を訪れたが 「望」の父『繁』に 彼女は帰っていないと 冷たく追い帰されたが、玄関に「望」の日傘があるのを見逃さなかった その夜、「坂田」は地元の新聞記者『野上』と知り合い、バーに誘われる 「野上」はそのバーのマダム『夢子』と同棲していた 彼は、原子力発電所で最近何かあったらしいことをかぎつけ、 スクープしようとしていたのだった 「野上」は「坂田」に、十日程前、近くの海岸に若い男女の心中死体が上り、 男は「山崎」という新婚の原子力発電所の技師であるのに・・・・ 女はその妻でないことが 不思議だと話す 「坂田」は心中した女が「望」ではないかと町の人を訪ね歩き回った末 遂に「望」の妹『翼』から 心中の相手女性が「望」をだったコトを聞き出した しかし、「望」が心中する理由が思い当らない「坂田」は、山崎の妻『明日香』を訪ねる ヒモである「坂田」は、身体まで売って稼いでくれた「望」が 心中する理由がない事や、 殺される理由があった「山崎」と心中に見せるために「望」は殺されたに違いない と 「明日香」に話す 「明日香」が「坂田」に、「山崎」のいなくなった夜の事を話し始めた時、 警察官が踏み込んで来て「坂田」は逮捕されてしまった しかし、「坂田」はすぐ自由の身となるが、ヤクザ風の男たちに札束を渡され・・・・ この町から引き上げてほしいと言われ、駅まで見送られた 「坂田」は秘かに町に戻ると、「山崎」の失踪した夜、彼を迎えに来た電力会社の 組合員の「小林」と約束した場所に行くが、数人の男に襲われ、重傷を負う その頃、原子力研究の権威者『神山教授』が、何故か秘かに原子力発電所を訪れていた 「小林」の首吊り死体が松林で発見された事から、「野上」は「坂田」にこれ以上 深追いしないように注意するが・・・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー この映画「原子力戦争」は2006年に 現在のオイラと同じ75歳という年齢で 脳梗塞で亡くなられた名匠「黒木和雄」監督が 37年も前の1978年に製作した 今でも滅多に観られない反原発を描いた「田原総一朗」原作小説の映画です 「竜馬暗殺」「祭りの準備」「夕暮まで」「泪橋」「TOMORROW 明日」「浪人街」 「美しい夏キリシマ」「父と暮せば」「 紙屋悦子の青春」と 数々の名作映画を残して 数年前 京橋にある東京国立近代美術館フィルムセンターで行われた「黒木和雄」監督特集 に毎日通い 上記の映画全て観たのだが、何故かこの「原子力戦争」だけ見逃してて・・・ 上映されなかった?・・・・ありうる話なんだけど (そりゃァ ジジイの思い違いだ) なんせ 怖い内容の映画だったからねェ (ホラーやスリラーなんかとは ちゃうでェ) 原子炉の 燃料棒の欠陥を知った人達が 何故か 次々と 消されてしまう それも殺し屋じゃなく 大勢の地元民達の・・・・(エッ 違う? そう見えたけど) それは 主役のチンピラ・ヤクザで ヒモの「坂田」役(原田芳雄)までもが・・・・・ ラスト 海岸の砂浜に横たわり波に曝され、息を吹き返すのかと思う程 長々と映してて その姿は “いつか アンタもこういうコトになるんだよ!”って 予言してる風で 何しろ2011年3月11日の 東日本大震災より33年も前に 撮った映画なんだから 「原田芳雄」と言えば やはり原子力発電所を描いた 1985年「森崎東」監督の 「生きているうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」という 恐ろしく長いタイトル の映画でも“原発ジプシー”役で出演してて 2011年7月 亡くなる前・・・・・ これらの映画を 一人でも多くの人たちに見て欲しいと訴えていたという・・・・が 何故か DVDは発売されず TV局も放映をすることは 殆んど無い 原発推進賛成派が多い日本国民(そんなコトは無いって?) イヤイヤ 選挙で安倍政権を支持した あなたがた日本国民は 憲法改正賛成で 集団自衛権行使も賛成 経済発展最優先政策が大賛成で 格差が広がろうが 地球温暖化で 地球がヤバイ状態になろうが 石油や自動車・重工業産業等 大手企業のいいなりで・・・・ それに輪をかけ 新聞社もテレビ局も おエライ学者さん達も テレビのコメンテイターという 如何にも常識人風の人達も あからさまに真っ向から【反原発】を唱える者等は居ない・・・・ この映画でも 福島第二原発が爆発した前後に度々テレビに顔を晒して いけシャアシャアと 大丈夫とか 問題ないとか 繰り返してた大学教授達の 自信に満ちた とぼけ顔が印象に残る この映画でも あの時と 全く同じ様な偉そうな大学教授(岡田英二)に 新聞記者(佐藤慶)が 事故についてインタビューする場面 記者「たとえば冷却水が漏れて、それで炉内が空焚き状態になるとか、燃料棒が欠損して、 何かチャイ・ナアクシデントにつながるような・・・・・」 学者「現実の問題として、チャイナアクシデントという現象はそうむやみに起こるものではない たとえ、事故があったとしても それが原子炉の圧力容器を破壊するまでには、いろんな 安全装置が組み込まれていて、チャイナアクシデントが起きるには、それらの装置が すべて正常に動かない、最悪のファクターが全部重なったときのみに限る それは、 家1軒が火災になったからといって、その火が東京中に燃え広がるとは考えられない程度 の可能性と言っていいかもしれない」 記者「しかし、その可能性はあるでしょう」 学者「その可能性があるとすれば、今、私と話しているあなた自身に、空から落ちてきた隕石が 当たって死ぬ、という可能性もあるんです もし仮に、原子力発電所で、今あなたが 指摘しているような、チャイナアクシデントにつながるような、燃料棒の欠損溶融事故が 起こって、その事故が公表されたら、日本で今進められている原子力発電所の開発計画は メチャクチャになってしまう 記者「でも、事実を隠してしまうのはよくない 事実を伝えるのが、私たちの役目で」 学者「原子力発電所はまだ端緒についたばかりで欠陥も多い だがそれを乗り越えて、より完全な 原子力発電所を造らなければならない使命を、私たちは担っている 放っておけば誰かが やってくれるというものでもない。私たち自身がそれをやらなければならないんだ」 記者「危険を冒してでもですか」 学者「やむをえない」 37年も前にだ 今でも通じるような そのインタビューの内容に 今更ながら 「田原総一朗」の 先見性に脱帽するしかない・・・・ チャイナ・アクシデント=チャイナ・シンドローム =もしアメリカ合衆国の原子力発電所がメルトダウンを起こしたとしたら、融けた燃料が重力に 引かれて地面を溶かしながら貫いていき、地球の中心を通り越して反対側の中国まで熔けていって しまうのではないか、というブラックジョーク その映画「チャイナ・シンドローム」は1979年の公開で 米スリーマイル島の原子炉事故は映画公開後12日目のことだったのだから・・・・ 「原田芳雄」の なんとも派手なスタイルと 大袈裟な演技にはオイオイ的なんだけど だんだんと 核心に近づいてゆくに従って ソレが妙にこの物語に嵌っているように見えてきて それ以上 近づいちゃ ヤバイゼ・・・・・と 思ってたら 案の定 でもこの映画での 地元民は 交付金だの 補償金だので縛られ 原発には賛成せざるを得ない という現実も映し出して・・・・・アァ これから先 一体どうなっていくのだろう? 現在 福島の帰宅難民数は13~14万人も居るそうなのだが・・・・ 当時 誰がこんなコト想像できたのだろうか? 可愛いい「風吹ジュン」 ミステリアスな「川口小夜子」 大胆なベッドシーンの「磯村みどり」 三人三様の女性陣が間を持たせ・・・・ 映画の内容 テーマ共に重苦しく 結局 なんの解決策も明りも見えないまま終わる映画に やっと なんとか息ができた
2017年04月27日
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【スタッフ】監督=荒井晴彦 原作=高井有一『この国の空』(新潮社刊)脚本=荒井晴彦 撮影=川上皓市 美術=松宮敏之編集=洲崎千恵子 詩 =茨木のり子『わたしが一番きれいだったとき』音楽=下田逸郎、柴田奈穂 VFX=田中貴志効果=柴崎憲治 照明=川井 稔 装飾=三木雅彦録音=照井康政 助監督=野本史生【キャスト】二階堂ふみ=里子 長谷川博=市毛工藤夕貴 =里子の母 富田靖子=里子の伯母滝沢涼子 斉藤とも子北浦 愛 富岡忠文川瀬陽太 利重剛上田耕一 石橋蓮司奥田瑛二【あらすじ】 1945年、終戦間近の東京母親と叔母と暮らす19歳の『里子』は、度重なる空襲に怯え、まともな食べ物も口に出来ないなかでも健気に暮らしている。隣に住む『市毛』は丙種により赤紙を免れながら、妻子は疎開させ、一人暮らしをしている 音楽を志していた彼が奏でるヴァイオリンの音色が里子の心を和ませるのだった終戦間近だとまことしやかに囁かれはするものの、すでに婚期を迎えた里子は、この状況下では結婚などということは望めそうもない自分は男性と結ばれることなく、戦争で死んでいくのだろうかその不安を抱えながらも、市毛の身の回りの世話をすることがだんだんと楽しみになっていくそしてその楽しみはいつしか、里子の中の「女」を目覚めさせていく・・・・ --------------------------------終戦間近の出来事は 当時5才だったオイラも僅かであるが微かな記憶が・・・・家の周りにはジャガイモ・サツマイモ・トウモロコシ・きゅうり等が植えてあり 玄関前に 家族5人がやっと入れる防空壕が掘ってあった我が家は東京でも足立区の端にあったから 遠く都心が爆撃で空を真っ赤に染めていたのや B-29に向かって照らされる何本もの探照灯の光の柱が前後左右に揺れ動き 高射砲の弾がそれに届かず途中で花火のように輝く様を 夜中にその防空壕の入り口の隙間から見たような? 朧気な記憶が残っているそんな 終戦間際の一般家庭での 切羽詰まった生活環境を ある意味懐かしくそうそう こんなこと してたっけ・・・・等と畳の上の卓袱台やお櫃 ガラス窓の縦横斜めの紙張り 電灯の覆い 防空頭巾 一升瓶での米つき等など興味深かったのは そんな風な生活状況だけだけど・・・・でも母と娘だけの生活にしては 余裕がありすぎ 少しも困ってる風には見えない食事もちゃんとご飯を食べてるし そこそこおかずもあったりして・・・・ この映画の主題は 19歳の娘「里子」が性に目覚め 35歳の妻子持ちの男と結ばれるというだけの話 この娘役が「二階堂ふみ」じゃなかったら ただのB級映画でしかない 本当にどうしょうもない つまらん映画だった相手役の中年男性役が「長谷川博」 口ひげを生やしたニヤケタ スケベ親父戦争末期 家でメンデルスゾーンのコンチェルトなんか ヴァイオリン弾くか?神社の境内で 「里子」にキスを迫り 抱き合ってる所を近所のオバサンに見つかって「この非常時に非国民!」って マッタク! どうしようもない野郎だZ妻と子供は疎開してんだけど、終戦となって妻が帰ってきたら離婚するという 結末は字幕で「里子」の凄い顔のアップで「私の戦争がこれから始まるのだ」この映画 戦争の哀しみを描きたかったのか、戦火の恋を描きたかったのか?なんも戦時中の物語じゃなくてもいいんじゃない?「工藤夕貴」「富田靖子」の姉妹二人がいがみ合うのも 変な感じだったし田舎への買い出しもピクニックに行くみたいだったけど 現実はもっともっと厳しかった筈で・・・・戦争時代の辛さ哀しさ厳しさは何も伝わってこなかったなんだか
2017年04月23日
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【スタッフ】監督=若松節朗原作=浅田次郎『柘榴坂の仇討』(『五郎治殿御始末』所収)脚本=高松宏伸、飯田健三郎、長谷川康夫撮影=喜久村徳章 美術=小川富美夫 編集=阿部亙英音楽=久石 譲 殺陣=宇仁貫三 照明=長田達也装飾=中込秀志 録音=小野寺修 助監督=山田敏久【キャスト】中井貴一 =志村金吾 阿部 寛=佐橋十兵衛(直吉)広末涼子 =志村セツ 高嶋政宏=内藤新之助真飛 聖 =マサ 吉田栄作=財部豊穂津嘉山正種 =本多昌衛門 藤 竜也=秋元和衛中村吉右衛門=井伊直弼【あらすじ】彦根藩の下級武士『志村金吾』は、家中随一の剣術の腕を認められ、藩主である大老『井伊直弼』の近習に取り立てられる「直弼」の人柄に惚れ込んだ「金吾」は、命に代えても直弼に仕えることを誓ったしかし、安政7年の桜田騒動の際「金吾」は下手人『佐橋十兵衛』を追いかけ行列を離れてしまい、その間に「直弼」は水戸浪士たちに討ち取られてしまう主君を守れなかった大罪を犯した「金吾」に対し、彦根藩は打ち首の処罰を考えたが「金吾」の罪を背負い自害した両親に免じて打ち首を取り下げ、その代わりとして「水戸浪士たちを討ち、直弼様の墓前に首を供えよ」と命じる仇を探し全国を歩き回る金吾だったが、水戸浪士たちは見つからず、金吾は切腹を願い出るが「ご下命の撤回はない」と家老に言い渡される失意に沈む金吾だったが、妻『セツ』に支えられ仇討の為水戸浪士達を探し続ける桜田騒動から13年が過ぎた明治6年既に彦根藩は存在せず、新政府の改革により武士も姿を消していたしかし「金吾」は13年前の命令を果たすため、ひたすら仇を探し続けていた桜田騒動に関わった水戸浪士達も江戸から明治へと時代が移る中で次々と死んで、唯一人生き残っていたのは、金吾がかつて追い詰めた「十兵衛」だけとなっていたその十兵衛は既に刀を捨て、「直吉」と名を変え車夫として生きていたのだが・・・・ ---------------------------------この映画のベースにあるのが【桜田門外の変】安政7年3月3日(1860年3月24日)雪の降り積もる日に 江戸城桜田門外で水戸藩からの脱藩者17名と薩摩藩士1名が彦根藩の行列を襲撃、大老『井伊直弼』を暗殺した事件です彦根藩主になった直弼 幕府の「大老」という役職にもつき、実質トップの権力者にこの時代、ペリーやハリスが日本にやってきて「鎖国を解き、貿易しよう」と迫ります 「天皇を敬い、外国の勢力なんて追い払え」と主張する、尊王攘夷派の活動が強まり当時の日本が西洋と戦っても、絶対に勝てないと「直弼」の意向で、幕府は外国と交流をもつことにした が、外国ぎらいの孝明天皇はこれに大反対「直弼」は、天皇の許しがでないまま、交流をもつことを決心また、条約は外国に有利な内容で、日本には不利なものでしたが、直弼は「受け入れるしかない」と腹をくくる この条約が「日米修好通商条約」直弼は逆らう人々を捕えて100人以上を処刑 「安政の大獄」 そのせいで、恨まれまくっていた直弼は、江戸城の桜田門外で暗殺されたのが「桜田門外の変」 井伊直弼を「悪い政治家」のようなイメージで語られますが ぐずぐず外国と戦っていたら日本は植民地にされていたかも・・・・直弼は決して悪人などではなかったのだ 桜田門は「直弼」の屋敷は門から500メートルのところにあり 供に就いた武士は60名しかし18名の刺客に完全にやられてしまい・・・・さらに 江戸城の警備どうなっているんだと 幕府の面子は丸つぶれ 生き残った警護の者達は斬首 その家族も殺されました この映画の主人公「志村金吾」(中井貴一)は 直弼が大好きな警護役の筆頭だったがたまたま生き延びて・・・・刺客である水戸藩士の首を獲ってこいと命じられて・・・・江戸時代から明治維新にまたがって13年間も貧乏長屋に 妻「セツ」と生活を共にして生き残りの刺客を追い続けるという 話なのだ「志村金吾」の生き方は 当時の武士としては当たり前なのだろうが・・・・武士道とは こんなにも空疎なものか・・・・と 苛立った大老「直弼」を襲ったのは 今でいうテロ集団 警察が追うべき悪人たちだしかたき討ちなら 彦根藩は水戸藩に攻め込むべきなんじゃね(18名中の殆どが自決 斬首などで 殺されてしまうのだが・・・・)映画の前半の出来は素晴らしいが 後半に入ると なんかそんな思いがフツフツと湧いていい加減に あきらめろよとか 思っちゃって・・・・大体が 「阿部寛」も「広末涼子」も 時代劇は無理だつー事がわかった 映画でした
2017年04月18日
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【スタッフ】 監督=チャン・イーモウ 原作=エイ・ミー脚本=イン・リーチュエン 撮影=チャオ・シャオティン【キャスト】チョウ・ドンユイ =ジンチュウ ショーン・ドウ =スンシー・メイチュアン=ジンチュウの母 リー・シュエチェン=村長チェン・タイシェン=ルオ先生 スン・ハイイン =スンの父【あらすじ】文革の嵐が吹き荒れる1970年代初頭の中国では、下放政策のもと、都会の若者は 農村へと強制的に送られ、農業実習を通じての再教育が行われていた街の高校に通う「ジンチュウ」も農村に送られ、村長宅に住み込み、農業を手伝うことにその村には、サンザシの樹があり、抗日戦争で亡くなった兵士の血によって、本来白い花が赤く咲くという言い伝えがあり、革命精神の象徴となっていたそんな中、「ジンチュウ」は地質調査をしている青年「スン」と出会う「スン」は「ジンチュウ」への好意を隠そうともせず、一方の「ジンチュウ」も「スン」の素直で誠実な人柄に次第に心惹かれていくしかしこの時代、恋愛は非難の対象でしかなく、ただ逢うにも人目を忍ぶ日々が続く二人だったが・・・・・ -----------------------------【サンザシ】バラ科サンザシ属 学名=Crataegus cuneate 和名=山査子(サンザシ)英名=Chinese hawthorn, Japanese hawthorn 原産地=中国初夏の花で 花色は白、ピンクなど 花言葉=「希望」「慎重」【キリストのイバラの冠】キリストが処刑された時のイバラの冠はサイヨウサンザシの枝でつくったといわれそれでこの植物が不思議な力をもっているといわれるようになり、この小枝をもっていると船は嵐をさけることができ、旅人は雷に打たれないともいわれた -----------------------------親日家の「チャン・イーモウ」監督作品なんだけど 共産党政府に気を使ってなのか日本兵による中国人兵士の死体がサンザシの木の根元に埋められ 本来 白色に咲く花が赤く咲くという抗日運動の象徴「サンザシ」を真ん中に置いて物語が進行しますそれ以外にも 「チャン・イーモウ」監督らしく 「毛沢東」の文化大革命を強烈に皮肉り、イヤ批判してる だけでなく なんとバカバカしいコトをと嘆いてます 更に主役の「ジンチュウ」の相手役「スン」の死に方が異常 何か特殊な任務(核とか化学兵器とかの製造)に携わっていたんじゃないのか?と思わせる節が 何カ所もあったりして・・・・そういった政治的隠し味を除けば この映画は純粋な純愛悲恋物語で 普通に泣けます文革最中なので 民間人同士の相互チェック体制により 毎日の生活態度は他人の眼を気にしつつ整然としてなければならず 二人の逢引きシーンには 何時見つかるかとハラハラ ドキドキしどうしでした「ジンチュウ」は16才の少女 「チョウ・ドンユイ」が演じてこそのいい感じで小柄で細身ってこともあって なにか物憂げで頼りなさそうな感じが ジジイの心を揺さぶって そう孫娘でも観てるような 感じかな?それを「ショーン・ドゥ」の「スン」が とっても優しく紳士的に愛してくれる 祖父としては ホントにいい奴で安心して見守っていたが・・・・なんと哀しい結末が絵画の様に美しい画面が心地よく 二人が隠れてデイトする どの場面も素晴らしい水辺で水着に着替え 水をかけ合いはしゃぐ二人自転車に二人乗り シャツで顔を隠し坂道を下るシーン走り出した渡し舟 追ってきた「ジンチュウ」を見つけ 即湖に飛び降りた「スン」セメントを素足でこねる作業で腫れてる足を洗ってやる「スン」 等々 印象深いアッ それと母親と子供たちが懸命にしてる内職が懐かしいオイラの家でも 母親がやってたことがある郵便封筒作り 角を奇麗に折って周りに糊を張って 封筒を仕上げる 小学校の頃だったが子供達全員で手伝ってた戦後数年間は 日本人の大半はこれ以上に貧しい生活を強いられていたんだこんな時代の事を 忘れちゃ駄目だよね
2017年04月04日
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【スタッフ】監督=グザヴィエ・ボーヴォワ脚本=グザヴィエ・ボーヴォワ、エチエンヌ・コマール撮影=カロリーヌ・シャンプティエ 美術=ヤン・メガール編集=マリー=ジュリー・マイユ 音楽=ミシェル・ルグラン【キャスト】ブノワ・ポールヴールド=エディ ロシュディ・ゼム =オスマンキアラ・マストロヤンニ=ローサ ピーター・コヨーテ=ジョン・クルーカーセリ・グマシュ =サミラ ドロレス・チャップリン=チャップリンの娘ユージン・チャップリン【解説】「神々と男たち」のグザヴィエ・ボーヴォワ監督が、喜劇王チャップリンの遺体誘拐事件という当時世界的ニュースとなった実話をヒントに撮り上げたヒューマン・コメディ 冴えない2人の男が引き起こした前代未聞の事件の顛末をチャップリンへのオマージュ満載に、ユーモラスかつハートウォーミングに綴る【あらすじ】1977年、スイス・レマン湖畔の近辺出所したばかりのお調子者「エディ」は出迎えてくれた親友の「オスマン」と その幼い娘に温かく迎えられたしかしトレーラーハウスで生活する「オスマン」は 貧しく入院中の妻の医療費が工面できずに追い詰められていたそんな時、テレビでチャップリン死去のニュースが報じられ・・・・遺体が近所の墓地に埋葬されたことを知るそこで「エディ」は、チャップリンの棺を盗み出し身代金を頂くことを思いつくさっそく、ためらう「オスマン」を強引に巻き込み二人で行き当たりばったりの 遺体誘拐計画を実行するのだが・・・・・ -----------------------------なんともいえぬドジで間抜けな「エディ」と「オスマン」のユル・キャラ二人が チャップリンの棺を掘り起こし 死体の身代金を要求するという悪事を働くというその割には憎めなくて なんとか傍に行って手助けしてやりたくなってしまった程そんな妙な感覚が湧いてしまう、延々と続いた棺の掘り起こしと 新たな隠し場所の穴掘り・・・・そして ただ無計画に身代金を要求する電話のかけ方 本質的には 二人はそんなに悪い奴じゃないし ただ貧乏で 子供も進学させられないし 奥さんの入院費も調達できない 何とかしたいがなんも出来ない 結局は 思い付きの無計画な暴挙は失敗し 二人は捕まり 棺は墓場に戻るのだ映画は 二人の罪が チャップリンの贈り物として 許されたんだつーことを描いてるんだ と思いましたなぜ許されたのか? というコトは 明確にはなんの説明もありませんがただ 二人に対する裁判で 弁護人が弁護演説をします「チャップリン家は告訴していません そしてチャップリンの作品名を挙げて 「黄金狂時代」では 空腹のあまり靴紐を食べる金鉱堀り機械の奴隷にされる「モダンタイムス」の労働者 自殺を図った踊り子を救う「ライムライト」の老道化師 『チャップリンは何時も弱者の味方だった』そして「既に二人は不幸という罰を受けている 歴史の中で忘れ去られるという罰を受けてもいます 二人の人生は映画ではないし 映画にもなりません』と述べるのです画面が変わり チャップリンの墓の前でオスマンと奥さんと娘「毎日感謝してます 手術の費用を払ってくれましたね 必ず返します」と・・・・そして「エディ」は サーカスの道化師になっていました チャップリンの様なメイクをしてると美人の興行主が優しく頭を撫で「どう?」「最高」と言って舞台に向かいますああ そして日本人として特記するべきコトが チャップリンの孫娘「ドロレス」が登場広大な敷地のチャップリン邸の庭の真ん中付近に堂々と咲く満開の桜の木を映して「この木は日本のサクラというの 庭師にすぐに枯れてしまうといわれた木だけど 彼は正面の良く見えるところに植え変えようと言った 彼はいつも素晴らしい 演出家だったわ』と・・・・いいねえ
2017年03月31日
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【スタッフ】製作・監督・脚本=ウベルト・パゾリーニ撮影=ステファーノ・ファリヴェーネプロダクションデザイン=リサ・マリー・ホール衣装デザイン=パム・ダウン編集=トレイシー・グレインジャー、ギャヴィン・バックリー音楽=レイチェル・ポートマン【キャスト】エディ・マーサン =ジョン・メイ ジョアンヌ・フロガット=ケリーカレン・ドルーリー =メアリー キアラン・マッキンタイア=ジャンボアンドリュー・バカン=プラチェット ニール・ディスーザ=シャクティポール・アンダーソン=ホームレス ティム・ポッター=ホームレス【解説】ヴェネチア国際映画祭をはじめ各地の映画祭で評判を呼んだイギリス・イタリア合作の感動ドラマ 独りで亡くなった人の葬儀を執り行う孤独で真面目な地方公務員を主人公に、彼が見ず知らずの故人の人生に誠心誠意向き合い、関係者を訪ねてイギリス各地を旅する中で自らの人生も見つめ直していく姿をユーモアとペーソスを織り交ぜ、切なくも心に沁み入る筆致で優しく綴る主演は英国の実力派「エディ・マーサン」 監督はイタリア出身で「フル・モンティ」の製作などプロデューサーで活躍、監督はこれが2作目の「ウベルト・パゾリーニ」【あらすじ】ロンドンの田舎町で民生委員をする『ジョン・メイ』44才 独身彼の仕事は 孤独死した人の身辺整理をして最後の旅立ちを見届けること几帳面で真面目な彼は、どんな時でも故人への敬意を忘れることなく、誠実に仕事に取り組んでいますそんなある日、彼のアパートの真向かいで、「ビリー・ストーク」という老人が孤独死しているのが発見されました近所に住んでいながら、彼について何も知らなかったことに心を痛める「ジョン」その矢先、彼はリストラの一環で解雇を言い渡されてしまいます図らずも、「ビリー・ストーク」の案件が最後の仕事となってそこで、最高の葬儀で故人を送り出そうと決意した「ジョン・メイ」は、「ビリー・ストーク」を知る人々を あちこちと訪ね歩いて・・・・ その人生を紐解く旅に出るのでしたが・・・・ -------------------------------いやー 本当に 心に沁みるイイ映画を観せて戴きました欧州版の「おくりびと」とでも言うのでしょうか 誠実な見送り人「ジョン・メイ」映画はタンタンと ただただ生真面目で 面白味の無い「ジョン」の日常を映してかなり眠気を抑えるのに苦労していましたが だんだんと 目が離せなくなりそして 衝撃の(少し大袈裟かナ)ラストを迎え ううゥ~んと唸り 涙が・・・・ジョンの主な仕事は、孤独死した人の葬儀を行うコト 単に事務処理をするだけでいいのですが、死者の部屋を訪問しては、私物を丁寧に見て一部を遺品として保管しアパートやマンションの家主には、荷物の処分をしてくれる業者の連絡先を渡し死者のアルバムがあれば持ち帰り、家族や友人がいないかを調査し居れば連絡しますそして死者が好きだった曲を選んでは葬儀に流し、葬儀で読み上げられる弔辞までジョンが書き上げ 神父さんに読み上げてもらいます 土葬の際には墓まで見送り、引き取り手のない遺骨(灰)は、一定期間保管した後、墓地に散骨しております身寄りのない彼は 毎日同じ時間帯に出勤し、仕事が終わるとまっすぐ帰宅し、テレビも無い家での食事はランチョンマットを敷いて綺麗に食器を並べて食べます食後は「調査終了」になった死者の写真を、自分用のアルバムに貼り 「調査終了」の書類はオフィスに保管、それ以外は自分用に、死者の写真をアルバムに貼っていましたそのように孤独な死者のために、丁寧な「おみおくり」の仕事をしておりましたが、それを理解してくれる人はオフィスでも 誰もいませんでしたそんなんで 合理化策のリストラでクビを宣告され 最後の孤独死老人の家族探しの旅に出て めぐり合う その老人のルーツたる人々との触れ合いが面白い誰にでも その人となりの歴史と物語があることを再認識させられるのだが そんなの誰も興味を持たないし 知らざれるままに亡くなっていくんだと・・・・オイラ的には 恐らくこんな寂しい孤独死なんてことは無いし ジョンの様な人のお世話になることも無いだろうが・・・・でも ジョンのように心の籠った見送りをしてくれる人が居るのだろうか また オイラの歴史や物語をおもんばかってくれるような人が 一人でもいてくれるのだろうか? な~んてネそして 誰も理解してくれないと思ってた「ジョン・メイ」の優しい心遣いは老人の娘さんに その暖かさが伝わり ほっこりしたイイ感じになるのですが 更にはラストに 意外にも 大勢の〇〇によって報いられることになるのですがですが ですがの これって 決してハッピー・エンドじゃない けどナ~
2017年03月30日
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監督・脚本=ブラッド・シルバーリング製作=ロリー・マクレアリー、ジュリー・リン、ブラッド・シルバーリング製作総指揮=モーガン・フリーマン音楽=アントニオ・ピント 撮影=フェドン・パパマイケル編集=マイケル・カーン【キャスト】モーガン・フリーマン =本人 パス・ベガ =スカーレットボビー・カナヴェイル =ボビー アン・デュデック=ロレインジョナ・ヒル =パッキーダニー・デヴィート=本人 リー・パールマン=本人【あらすじ】この4年間1度も仕事が無い有名俳優「モーガン・フリーマン」は、復帰のため予算の少ないインディペンデント映画への出演を考えていたそこで、役柄のリサーチのため郊外のスーパーマーケットに赴くが、店長が不在なうえスペイン系の住民が多く、レジ担当の「スカーレット」以外は英語も通じないしかたなく独りリサーチを行うが、迎えに来るはずの車が現れず困った彼は「スカーレット」に街まで乗せてほしいと頼む「スカーレット」は渋々承諾するが、大事な約束があるという・・・・・彼女は、ぐうたらで浮気性の夫との別れ話や 低収入でやりがいの無い仕事など、いろんな不満があり 投げやりで自分の人生にウンザリしています有名だけど仕事がない俳優は、彼女の話を真剣に聞きつつ 勇気づけたりしますそのうえ俳優は 陽気なお調子者のようで、行く先々で他愛のないイタズラやちょった変わった行動を繰り広げます・・・・・ ---------------------------------なんだか観たことがあるようなタイトル 「モーガンフリーマン」が出演してるしそう『最高の人生の見つけ方』と勘違いしちゃう 映画「素敵な人生のはじめ方」映画会社の人達が懸命に考えたんだろうけど・・・・チョットねえ原題は「10 ITEMS OR LESS」(10品目か、それ以下)これって日本には無いスーパーのレジカウンターの表示なんです沢山の買い物をした客は別のレジカウンターへ並んで っていうこのタイトルはラスト近くに M・フリーマンがスカーレットに訊く「きみの嫌いなコトを10個言ってみて」に つながっててスカーレット 「自分の足」「結婚生活」「自分の服」「のろまな人」「道を尋ねるコト」「スーパーの袋」「ウソ」「お金に困る事」 まだ7個だよ嫌なことはなかなか出てこないが 好きなコトも聞くとスラスラと出てくる逆にスカーレットが「M・フリーマン」に 好きなコト10個言ってみてと「妻と子供達」「友人たち」「朝5時半に飲むコーヒー」「すっきりした快便の瞬間」「NGのない撮影」「ピアノ」「セッ〇ス」「文章」「通気性のいいコットン」「感動のエンディング」 (10個なんだけど)スカーレット「11個ある 10個までよ みんなと同じね 簡単にルールを破る いつもそうよ まったく・・・・」 何を意味してるんだろう?好きなコト 嫌いなコト それぞれ10個 貴方も言ってみてなんだか他愛ない こんな会話や俳優のイタズラなんかを 次々に繰り広げるだけ大した事件も無く、深刻なドラマも起こらないし お笑いコメディでもないヒスパニック系の低所得層出身の女性と、呑気で浮世離れした有名俳優という、境遇も環境も違う二人が過ごす、たった1日だけの不思議な珍道中を描いた、それだけの80分間の映画なんだけど いいよね こんなのもたまにはネ「M・フリーマン」が4年間も映画に出演してなかった心情もなにげに語ってる「俳優なんて 何時も演技して生活してるようなもんだ」「俳優業はエージェントや弁護士も絡んで複雑だ 金もかかる 全てにおいて イメージが大切 判断力や駆け引きが求められ 気が抜けない 敵も多い 厄介だよ 二の足を踏んでたら4年も経ってた・・・・」安売りスーパーで見聞きする事柄を いちいち驚いてみせるM・フリーマンがお茶目で 笑える
2017年03月29日
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【スタッフ】監督=ファブリツィオ・コスタ脚本=フランチェスコ・スカルダマーリャ、マッシモ・チェロフォリーニ撮影=ジョヴァンニ・ガラッソ 音楽=ガイ・ファーレイ【キャスト】オリヴィア・ハッセー =マザー・テレサミヒャエル・メンドル =エクセム神父エミリー・ハミルトン =アンナセバスチャーノ・ソマ =セラーノ神父ラウラ・モランテ =マザー・ドゥ・スナークルイングリッド・ルビオ =ヴァージニア/シスター・アグネス【あらすじ】1946年、インドのカルカッタカトリックの修道院内にある女子校で教鞭をとる修道女の『マザー・テレサ』彼女はある日、ダージリンへ向かう途中で「貧しい人々のために尽くしなさい」という神の声を聞く自分の居場所が修道院の中ではなく貧しい群衆の中にあると悟った彼女は、カルカッタに戻り修道院の外で活動を開始するやがて、従来の修道会に属しながらの活動に限界を感じた彼女は、新しい組織『神の愛の宣教者会』を設立、親を失った子どもたち、貧しい人々、ハンセン病患者といった人々のためにより一層献身的に尽くすのだったが・・・・・ ----------------------------「汚いものをリアルに撮って「サアどうだ汚いだろう!」みたいな映画は嫌いだ」 って 言ってたのは 確か「小津安二郎監督」だったと思うが・・・・この映画「マザー・テレサ」は あの頃のカルカッタの酷い状況をリアルに映して無いために 彼女が如何に凄い人だったのか その偉大さを表現し切っていない あのジュリエットを演じた「オリヴィア・ハッセー」が マザー・テレサを演じてその姿 顔かたちが生き写し とってもイイ感じ 青く澄んだ眼差しは慈愛に満ち まさに愛の修道士になり切っていて素晴らしい・・・・のだがその彼女が立ち向かう貧民窟とか病院とかで生活する 超貧しく病に伏す人々がリアルに映されていないために その困難さや 酷さが伝わってこないのだ・・・・マザー・テレサは どんな難局にも あまり苦労なしに(そうではないのだろうがそう見える)克服してゆき どんどんその信奉者が増え そしてノーベル平和賞迄それでも ストイックに清貧を貫き通して生きる様子が窺えるのだが あまりにもスムースに行き過ぎで(2時間では無理なのか)今では全然違うのだろうが あの頃インドに観光じゃなしに旅をした人なら 誰でも感じた筈の あまりにも酷いインドの状況が 画面からは 全然見てとれない何度かのインド体験から言えば 空港に降りた途端 ワッと襲ってくる熱気 そして なんとも異様で独特の空気が一気に身体にまとわりつき 息苦しくなる 空港を出たところで 真っ黒けで汚れきった子供たちが取り囲み 手を差し出し冷房のないタクシーは 空気が熱い為 窓を閉めたまま走り 交差点で止まる度に物乞いや 物売りが窓を叩く やたら けたたましく鳴らす警笛もやかましい その道路には牛が堂々と歩き その糞が道路に散乱 それが乾いて黄色い粉塵となって舞ってるし 土塀に その糞が沢山張り付けてある 燃料にするという沐浴で有名なバナラシー(ベナレス)のガンジス川へ通じる狭い街路の両脇に並ぶ物乞いの悍ましい姿に絶句し背筋が凍った思いが でも そんなインドが大好きマザー・テレサの「神の愛の宣教者会」教団は個人からの寄付を受け入れ、それを奉仕活動に使用しているが その教団活動への参加者が増え、寄付金も増えて活動領域が広がるにつれて「教団の組織化」という大問題に拡大してゆく神の啓示に従って、無私無欲の姿勢で奉仕活動に打ち込むマザー・テレサには ある意味 世間の常識や法的手続を軽視した奉仕活動は順風満帆とはいかずに再三 大きな難関にぶつかることになって・・・・ハンセン病患者のための「平和の村」を建設するについて、法的手続を軽視したことで「建設中止命令」や「建物取り壊し命令」を受けることとなったり・・・・寄付金提供者のカネがブラックマネーであることが判明したり・・・・又 身寄りのない子供の養子縁組を進めていた教団に、人身売買の容疑がかけられたり このような実話を年代順に取り上げていくが、結果的にそのトラブルは、いつも誰かの助けによってセーフになっていくという ストーリーがあまりにもスムース過ぎてマザー・テレサの苦労が伝わってこないのだ けれども結局この映画の主題は 「ノーベル平和賞」の授賞式に出席したマザー・テレサが、得意気に豪華料理のメニューを説明する係員に「その料理はいくらするの?」「それだけのお金があれば何人もの子供たちを救うことができるのに」と言うシーン と組織化が進み、それに伴って不可避的に官僚が生まれてくると、この官僚たちが「組織のカネを使うのだから、その組織の定めに反しない限りは、自由にカネを使えるはず」と考えることへの疑問を表現した ワンシーン会議の席には、通常コーヒーや水が出されるが、そのカネは一体誰のもの?組織を動かす官僚たちには、そんなことを気にするヤツは1人もいない会議の席に置かれた1本の水の値段などまるで気にせず、滔々と組織維持のための演説をぶっている幹部に対して「マザー・テレサ」は「この水は1本いくら?」と聞くそして「会の銀行口座を閉鎖しましょう」「組織はもういらない」そして「もう1度原点に戻って神の命ずる奉仕活動をしましょう」と 宣言するのだ 先日の映画「ガンジー」と併せて 今 国会や都庁で延々と繰り広げているバカバカしい猿芝居を演じている官僚や政治家共に 是非とも観賞させたい映画です
2017年03月24日
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【スタッフ】監督=モーガン・ネビル 撮影=グレアム・ウィロビー編集=ジェイソン・ゼルデス、ヘレン・カーンズ【キャスト】ヨーヨー・マ =米国 チェロ奏者 ジョン・ウィリアムズ =米国人 作曲家・指揮者 タン・ドゥン =米国人 作曲家ケイハン・カルホール =イラン人 ケマンチェ奏者(二胡に似た) 梅崎康二郎 =日本人 尺八奏者ボビー・マクファーリン=米国人 ジャズシンガー キナン・アズメ =シリア人 クラリネット奏者ウー・マン =中国人 琵琶(ピパ)奏者クリスティーナ・パト =スペイン人 バグパイプ(ガイタ)奏者ウー・タン【内容】 世界的チェロ奏者である『ヨーヨー・マ』2000年に【音の文化遺産】を世界に発信するために立ち上げた“シルクロード・アンサンブル” さまざまな歴史的、文化的、政治的背景を背負ったメンバーたちとともに、ヨーヨー・マは自分自身のアイデンティティを確立していくヨーヨー・マが音楽で世界を変えようと努めてきた20年に渡る道のりと、メンバーたちの生き様を通して、音楽が国際的な言語であり、人々をつなぐ架け橋であることを体感できるドキュメンタリー映画 -----------------------------高校時代からの仲間「Kちゃん」から 突然メールが入った「今日ね 柏の葉で映画観たの「ヨーヨーマと旅するシルクロード」ってやつ ヨーヨーマの人間性と音楽に感動した 凄いので是非どうぞ!」オイラ「ヨーヨーマもシルクロードも大好物 早速戴きます」と返信 観てきた「期待に違わず最高でした!」とは 映画的には言えないが 「ヨーヨーマ」がシルクロードの国々で出会った 優れた民族楽器演奏者と共演する音楽は素晴らしく思わず自然にリズムに合わせ身体が揺れる アア このシルクロード・アンサンブルの演奏を生で聴いてみたい と痛切に思ったネ 元々チェロの楽曲が好きで「カザルス」「ロストロポービッチ」「フルニエ」の昔からまた「ミッシャ・マイスキー」のドボルザークやバッハに癒されてきました が今回のヨーヨーマの創る音楽は とても意欲的で活気に溢れ 心躍る楽しいものです映画ではヨーヨー・マ以外に4人のミュージシャンがフィーチャーされていて先ずは クラリネット奏者『キナン・アズメ』 アメリカに留学した後、故国シリアでは民主化運動がはじまり、その後の内戦は、米国やロシアを巻きこんでいまも解決していない 故国の惨状を知るたび米で活動する彼の心は揺らぐ レバノンのシリア難民キャンプの子供たちに笛を配り クラリネットを教えるシーンはなにか胸に迫るガリシア地方はケルト系の人たちが暮らすスペインの中の異国『クリスティーナ・パト』その地のガイタ(バグパイプ)の人気演奏家 楽器を電気化して、ガイタのジミ・ヘンと呼ばれる彼女は、伝統的な民謡の世界から批判されても、ガリシア文化を次の世代に橋渡しする使命に燃えて その熱が伝わってくる『ウー・マン』は1960年代の文化大革命の時期にピパ(中国琵琶)を学びはじめ、第一線で活躍していたが、90年代にアメリカに渡った 故国の俊英もアメリカではただのストレンジャー クロノス・クァルテットに見出されたのをきっかけに引く手あまたの琵琶奏者になるまでは苦労の連続だった それにしても琵琶の音色がこれ程素晴らしいとは 知らなかった 少年時代からケマンチェ(イランのヴァイオリン)の名手だった『ケイハン・カルホール』1979年のイラン革命後、亡命先でさまざまな仕事で糊口をしのぎながら腕を磨き、世紀の変わり目の時期には故国イランの古典音楽の名人たちと組んで国際的に活躍していた日本からも尺八奏者の「梅崎康二郎」が参加しているが 夫々の国の楽器が お互いの持ち味を損なうことなく 見事調和して・・・・・見事な芸術品となって
2017年03月19日
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【スタッフ】監督=デイミアン・チャゼル 脚本=デイミアン・チャゼル撮影=リヌス・サンドグレン 美術=デヴィッド・ワスコ衣装=メアリー・ゾフレス 編集=トム・クロス振付=マンディ・ムーア 作曲=ジャスティン・ハーウィッツ作詞=ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール音楽=ジャスティン・ハーウィッツ 音楽監修=スティーヴン・ギジッキエグゼクティブ音楽プロデューサー=マリウス・デヴリーズ【キャスト】ライアン・ゴズリング =セバスチャン エマ・ストーン =ミアジョン・レジェンド =キース ソノヤ・ミズノ =ケイトリン ローズマリー・デウィッ=ローラ J・K・シモンズ =ビルフィン・ウィットロック=グレッグ【あらすじ】夢追い人が集まる街、ロサンゼルス映画スタジオのカフェで働く『ミア』は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかりある日、ミアは場末のバーでピアノを弾く『セバスチャン』と出会う彼はいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願っていたやがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合うが、「セバスチャン」が生活のために加入したバンドが成功したことから二人の心はすれ違い始めるのだが・・・・・ ---------------------------第89回アカデミー賞の授賞式の放映観ました?『タイタニック』、『イヴの総て』に並ぶ史上最多の14部門にノミネートされた映画「ラ・ラ・ランド」は『監督賞』、『主演女優賞』『撮影賞』『作曲賞』『歌曲賞』『美術賞』の6部門で受賞 さらに作品賞が 懐かしの「ウォーレン・ベイティ」と「フェイ・ダナウェイ」から発表され ステージに「ラ・ラ・ランド」の監督や製作者連中が登壇し オスカー像を握り挨拶をしてる最中に間違いだと アララランドは取り消され 正式な受賞作品「ムーンライト」の関係者とステージ上で入り混じって 前代未聞の大チョンボ 騒然とするなか表彰式が終わりましねえ これで更に話題沸騰と なったのかどうか・・・・ツー事で興味深々のうえ 絵の仲間のIさんの超絶賛もあり 早速 流山のTOHOシネマズへ出かけた 平日にもかかわらず 8割方席が埋まっててその人気度具合が解りました 観た直後はオイラ正直言って なにもかもが中途半端なミュージカル映画って感じしか受け取れなくて でも楽しいことは 間違いなく 楽しかったけど何故か 踊りも ジャズも 歌も 主役の二人も 物語そのものも そして何より曖昧なエンディングが いまいち絶賛されるようなもんじゃないと感じてだって まず踊りはねえ 「フレッド・アステア」ファンのオイラとしては「ジンジャー・ロジャース」や「シド・チヤリシー」との 優雅で華麗 心躍る軽やかなタップのステップと 悩ましくも妖しげに組み合う その姿勢今でもそれを超えることは出来ない程芸術的なものだったから ねえでも その「アステア」の「トップハット」「踊らんかな」「バンドワゴン」やそして もう一人 踊りの名手「ジーン・ケリー」の「雨に唄えば」や「ウェストサイド物語」「コーラス・ライン」「シカゴ」「ドリームガール」「マンマ・ミーア」等など 昔観たミュージカル映画のワンシーンを 想い起させる 微妙な仕掛けが 仕掛けてあるのが分かったのよ又 ジャズについても色々語ってるけど本格的なモダンジャズは聞こえてこないし「セブ」の弾くピアノの曲はジャズと呼べるよーなもんじゃないんだけどもでも ジャズクラブでの演奏シーンは「ベニー・グッドマン物語」で「サッチモ」がナイトクラブで演奏してた場面を思い出せるし 「五つの銅貨」や 「ラウンド・ミッドナイト」や イーストウッド監督の「バード」「ストレート・ノー・チェイサー」等など ジャズ映画の ある場面も思い出して・・・・ 懐かしくそれと 同監督の「セッション」もJKシモンズを出演させて記憶を呼び起こさせたりそして「理由なき反抗」のジミーの あの「弾は抜いてあったんだよ」の真似やプラネタリュウムでの場面や ジミーのポスターで 懐しく思い出させてくれるそうか この映画の「デミアン・チャゼル」監督は オイラみたいな映画ファンの郷愁を巧みにくすぐって 映画を観てる最中にそれら昔の想い出とミックスさせて映画の内容以上に盛って膨らませ 面白く見せていたんだ と気が付いた恐らく アカデミー協会の審査員も同様 映画オタクばっかしで 審査会場でも ララランドが話題沸騰したのだろう その様子が手に取るように解るのです昔からの映画ファンなら解る そのシーンの面白さ その観た映画の数の差が評価の違いとなって 「アンタ知らないの?」って・・・・それが決定打に?30才という若さなのに 監督の実に巧みなオスカー獲得作戦は見事成功だから「監督賞」は獲れても 作品賞は ネ・・・・
2017年03月15日
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【スタッフ】監督:岩井俊二プロデューサー:岩井俊二、原田美穂撮影:角田真一、神戸千木編集:岩井俊二、今井大介、後田良樹エンディングテーマ:野田洋次郎「ブレス」【出演者】松田美由紀=ナビゲーター岩井俊二 =映画監督小出裕章 =京都大大学原子炉実験所助教上杉 隆 =社団法人自由報道協会代表後藤政志 =元原子力プラント設計技術者田中 優 =反原発の立場で活動する環境学者飯田哲也 =環境エネルギー政策研究所所長山本太郎 =政治家(自由党)元俳優藤波 心 =タレント・モデル・歌手 反原発活動で注目を浴びたフライングダッチマン=ヒューマン・エラーの反原発ソング(公式サイト参照)北川悦吏子=テレビドラマの脚本家、映画監督、エッセイスト小林武史 =音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、キーボーディスト、烏龍舎代表吉原 毅 =実業家 原発撤廃を標榜 太陽光発電等クリーンエネルギー推進者清水康之 =社会運動家 ライフリンク代表 元NHKデレクター鎌仲ひとみ=ドキュメンタリー映画監督 TV演出家岩上安身 =ジャーナリスト コメンテイター ノンフィクション作家武田邦彦 =工学博士 中部大学特任教授 元原子力委員会から反原発等など【感想】東日本大震災から6年の時が過ぎ TVや新聞等大特集を組んで報道をしてる改めて あの時の数々のコト柄を思い起こし恐ろしさに震え身が引き締まる多くの犠牲者の方々と残された遺族の方々 そして未だ故郷に帰れない人々又 仮設住宅の生活を余儀なくされておられる人々など 被災者の方々を思うともう すっかり忘れかけ 何事もなかったように日々を過ごしている自分がいてなんとなく申し訳ないような気分になって・・・・せめて この日だけでもと 午後2時46分には手を合わせ黙祷をしつつ 自分は万全の備えが出来てるか?しかしながら安倍首相の追悼式辞では「「復興は着実に進展していることを実感します」「福島においても順次避難指示の解除が行われるなど、復興は新たな段階に入りつつある」などと復興の成果を強調していたが・・・・そうなんだろうか? そんな時に見つけた「岩井俊二」監督の作品「Friends AFTER 3・11」大半が 震災の半年後位に それなりの関係者にインタヴューをし撮ったモノだが オイラ的には その時に直ぐ観ていれば また違う感想になっただろうが・・・・6年経った今では なにかその会話が空しいというか 少し違和感を感じて・・・・今朝の番組でも原子力発電所のコトが色々論議されていたが・・・・結局は「安倍総理」の安全が確認されれば何時でも再稼働するという方針に変わりなく全面的に原発廃炉なんてことは 日本では論議されずに着々進んでいる様子なのです 今回の大挙して訪れたサウジアラビア国王御一行様も原発輸出に関する協議らしいし中国、ロシア、北欧、東南アジアでは現在建設中を含め更なる売り込みに懸命だししかし その一方では 東芝の破綻が 買収した米国WH社との原発事業の失敗が原因で 日立も三菱重工も 欧州に求めた原発事業の行き詰まりに苦慮しているとかそれでもなほ 前向きに原発事業を積極的に推進してゆかねばならない日本国って?そんななか 福島原発の復旧作業は遅々として進まず メルトダウンした炉はその処理方法もなく頓挫したままで 使用済み核燃料棒もそのまま 放射能汚染水の詰まった保管タンクも敷地内に溢れて 福島汚染地区には全国から放射能汚染土や廃棄物が集められその処理、処分方法もないまま増え続けて 福島はもはや 国から見捨てられた汚染地区となってしまうんじゃないのか・・・・なんとか早いうちに手を打ってくれないと原発事故処理費用は天井知らずに増え続け 東京電力はその費用を ダマテンで電力料金に負荷 しらんぷりで値上げして国民に負担させる いい加減にしてくれ!いったいぜんたい どういうつもりなんだ? えっ 誰が責任者なんだ 出てこい!全国ネットのテレビで チャンと説明せんかい! ニャロメオイラ的には 今でこそ誰でも言う なんでこんな馬鹿げた太平洋戦争なんぞに突入したんだって言ってるけど 何十年か後に なんでこんな馬鹿げた原子力発電なんかを 取り入れちゃったんだって 言ってるに違いない それも人類絶滅の危機を前にしてだこの映画の中で一番説得力のある話を京都大学原子炉実験助教「小出裕章」氏がインタヴュアー「松田美由紀」に語った一部分「私は、夢を追って原子力の場に来た人間ですけれども。途中でこの原子力は駄目だと思ってそれをやめさせるための仕事をしようと思った人間なんですね。でも私の周りの人間はみんな原子力をとにかくやるという人間ばっかりの世界な訳で。何度もそういう人達と論争しながらここまで来ましたけれども。 そういう人達は、結局は経済を発展させて、お金持ちになって、軍隊をもって、世界の強国になれば、豊かな生活が送れるというようなそういう夢に取りつかれている人がほとんどだったんですね。たぶん今もそうだと思うけど。ですから経済は毎年毎年何パーセント成長していかなければいけませんと、いうことで、ずうっと来たし。未だにそう政府が言い続けているという世界なんですね。 私はそれが、それがもう、狂ってると、私は思うんですけれども。残念ながら、日本という国、この国の中では、政治をやる人も経済を動かす人も、殆どが、お金持ちになればいいというね、そういう考え、だったんですね」(この小出裕章氏については色々と問題になっているのでお調べ下さい)しかしながら ラストの映像で 監督が 未だ片付けられてない瓦礫の中を 若いミニスカのアイドル歌手?を連れて回り あちこちで「酷いねえ」とか言って 呆然とする姿を映し出してとうとう感極まったのか その女の子にポロポロ涙を流させる演出?に(じゃなくても)なんだか とっても不快感が湧き上がったオイラ・・・・一体何なんだ これ?
2017年03月11日
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【スタッフ】製作・監督=リチャード・アッテンボロー脚本=ジョン・ブライリー 撮影=ビリー・ウィリアムズ、ロニー・テイラー音楽=ラヴィ・シャンカール、ジョージ・フェントン【キャスト】ベン・キングズレー =マハトマ・ガンジーロヒニ・ハタンガティ =カストゥルバ・ガンジーロシャス・セス =ジャワハルラール・ネルーサイード・ジャフリー =パテルキャンディス・バーゲン =マーガレットジョン・ギールグッド =アーウィン卿マーティン・シーン =ウォーカーエドワード・フォックス =ダイヤー将軍トレヴァー・ハワード =ブルームフィールド判事ジョン・ミルズ =総督ダニエル・デイ=ルイス =コーリンアリク・バダムゼ =ムハンマド・アリー・ジンナー【あらすじ】1893年 南アフリカ肌が浅黒い為 列車の一等車から放り出され、その酷い人種差別に激しい怒りを覚えた青年『モハンダス・K・ガンジー』インド人商社の顧問弁護士として南アフリカへ渡って来ていた彼は暴力での戦いを否定し、アシュラム(共同農園)を建設その差別反対闘争にインド人労働者たちも次第に結束し始めた1915年 当時のインドはイギリスからの独立を願っており、ガンジーはボンベイに戻り 国民から英雄として迎えられたイギリスは表現の自由を抑圧した法律を第一次大戦後のインドに適用したため、ガンジーは1919年4月6日を全国民の祈りと断食の日とし、ストライキを呼びかけたガンジーは逮捕されたが、今や“マハトマ(偉大なる魂)”と呼ばれ、国民の精神的支柱となった彼を裁判にかけることは不可能だったこの騒動の最中に、イギリスの「ダイヤー将軍」率いる軍隊が、公園で集会中の群衆に発砲し無数の死傷者を出すやがてイギリスに対する不満が流血の暴動を引き起こし、それを嘆いたガンジーは断食で無言の説得を行ない鎮静させるが、その直後にイギリスに対する非協力で逮捕され6年間も投獄される数年後、イギリス人が独占する製塩事業に対抗するため、ガンジーは民衆と共に海岸へ向けて“塩の大行進”を決行し、インド人による製塩所を設立したが、軌道に乗った頃にイギリス軍に押収され、無抵抗の民衆は虐待を受け、ガンジーは再び逮捕された1931年、釈放されたガンジーはロンドンの円卓会議に出席したが独立は勝ち取れず、 やがて第二次大戦が勃発戦争に反対するガンジーは、アガーカーン宮殿に収容されたその彼をライフの女性記者「バーク=ホワイト」がカメラに撮り続けた独立目前のインドだったが、回教徒はヒンズー教徒と袂を分かち、1947年8月、「アリ・ジンナー」を指導者としてパキスタンを建国そのため国境を中心として両教徒の間で衝突が激化し内戦状態になるこれを悲しんだガンジーは、カルカッタで断食を行ない、民衆に武器を捨てさせることに成功したのだが・・・・・ ----------------------------「マザー・テレサ」「アウンサンスーチー」「ダライラマ」「ネルソン・マンデラ」「マララ・ユスフサイ」そして「バラク・オバマ」等などが受賞している あの「ノーベル平和賞」に こんなに凄い「マハトマ・ガンジー」は受賞してなかった死後数十年経ってからノーベル委員会が公表した事実によると、「ガンジー」は1937年から1948年にかけ5回もノミネートされていたのだが 夫々の年に 受賞できない なんらかの小さな理由があったとか いう・・・・が現状の世界情勢を見たとき 今こそ「ガンジー」の様な人物が出現して欲しいけど「トランプ」「プーチン」「習近平」「金正恩」「ドウテルテ」「安倍晋三」等などなんだか 争い事が好きそうな指導者ばっかで 夫々が軍事力強化して お互いを牽制し合って 「世界平和」なんて言葉を彼等が発する事は 殆どなくて・・・・イヤ 発しているのかもしれないが 絵空事にしか聞こえないのだ恐らくバックヤードで金勘定してる巨大企業グループが軍需品増産で ほくそ笑んでてISなんかを密かに煽り立て 異民族 異宗教 異国間をいがみ合わせ 恐怖心を高め貧しい国同士を紛争させ なんの罪もない一般市民をも戦闘に巻き込み 不安と恐怖の悲劇のどん底に追い込んでいるんじゃないの?貧乏国家「北朝鮮」が なんであんなに何発も弾道ミサイルを打ち上げられるの?必ずや やらせている国 やらせているブラック企業が存在してるに違いないこの映画は そんな人種差別、宗教対立、カースト制度、英国支配からの独立運動などに 正義のため戦う「ガンジー」を描く それも断食や 無抵抗主義を貫き通して・・・・その「ガンジー」を『サー・ベン・キングズレー』(1943年12月31日 生まれ )がガンジーになり切って演じ アカデミー主演男優賞を受賞した程の名演技だった父上はインド人の医師でイスラム教徒、母はイギリス人のファッションモデル・女優ガンジーの名言が次々に発信されていく・・・・・「誰かが正義のために戦っていると人々は立ち上がるものですよ たとえ危険を冒しても」「打たれても打ち返さず避けもしない勇気 それが人の心に 訴えます 憎悪が消え尊敬が増すのです」「彼らは責め苛み、骨を砕き、殺すでしょう 彼らは死体は手にしますが、 服従は手にできません」「暴力によって抗議するのではなく、指紋を押さないことで服従しないという 意思を示そう」「私は失望すると、いつも思う 歴史を見れば 真実と愛は常に勝利を収めた 暴君や残念な為政者もいた 一時は彼らは無敵にさえ見える だが結局は滅びている・・・・ それを思う いつも」インターミッションが入る 3時間以上の大作なんですが 眠くならない秀作でした
2017年03月09日
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