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みなさまずーっとずーっとお休みしていてごめんなさい。寛大にリンクをもってくださったみなさまありがとうございます。いろいろ考えましたが、なかなか更新ができないのでいったんおしまいにすることにしました。でもリンクのみなさんとはコミュニケーションをなくしなくないのできっと個人的に訪問すること思います。そのときは、こりずにかまってくださいね。いままで、ありがとうございました。しろねこは苦しい時間を乗り越え、穏やかな時間を得て暮らし始めています。抱える問題は、解決できていませんが、問題と一緒に上手にかわして、ながして付き合っていこうと思えるようになりました。それがあったのも、ここでコミュニケーションできたみなさんのお力です。ほんとうに、ほんとうにありがとうございました。すこししたら、またあえたらいいなと思います。また、いつか会う日まで。素敵な日々が皆様に降り注ぐように・・・しろねこより
2005.09.19
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リョウに限りなく危うい気持ちを抱いていた。触れたいと、触れられたい、と。水をはじくなめらかな肌をいつもそっと目の端にとらえていた。 リョウは、同じく同期のリツカと誰もが認める仲だった。 リツカは、私のいとこで、私の家に下宿していた。 リョウがプールに浮かび上がったその後、リツカは大学をやめて、叔父と叔母の待つ東京へ帰った。帰った後、リツカは精神のバランスを崩して、海沿いの療養所でぼんやりと毎日空と海をながめている。リツカは私には何も言わなかった。でも、きっと知っていた。私がリョウを求めていたことを。
2005.06.30
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大学生だったあの時、私は自意識過剰だった。自分の海でもがいていた。何もかも思うとおりにいかなくて、家族とも、他人ともうまく関係を続かせることができず、くすぶった感情をプールに溶かしこんでいた。 今頃、部員達はOBとの交流試合の後のお約束の飲み会で、もう3次会でもやっているかもしれない。 水泳部のOBになって、このプールにやってきたのは2度目だった。最初は卒業した年に、半分義理でいった。それから、ずっと避けていた。 私の同期はきっともうこのプールには、こない。 ずっと、こない。 卒業した年に、義理でやってきた交流試合のあと、深夜のプールに同期のリョウは沈んでいた。 最初に発見したのは、私だった。わたしの目の前で、リョウはゆらりと水面に浮いてきた。鏡のように水銀灯を反射していた水面が割れて、リョウが現れた。 きれいだ、と最初に思った私はそれから自分を許さなくなった。
2005.06.29
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私の家は、完全に乾燥地帯にあった。干乾びていた。 乾燥地帯のはずの私の家には、溺死者がいた。父と母だ。父は仕事とギャンブルに溺れ家に寄り付かなくなっていた。母は決してつかめない愛情のかわりに子供、すなわち私に溺れていた。私を愛情という甘い毒の縄で縛り上げ、鵜飼のように一定距離だけ放つ。おいしそうな餌を飲み込んだら、すかざず首を締め上げ、吐き出させる。 そして、満足する。悪いものを食べないように守ってやったと。 私は、ゴブゴブと塩素のたっぷり入ったくさい水を飲んで溺れかける。泳げるはずの私もまた、この家に戻ると溺死する。 私は、親の偏った思いやりに溺れている。 随分とこのプールの水を飲んだ。昼間の練習が嘘のようにしんと静まり返っている。
2005.06.28
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水銀灯がゆらゆらと水面を照らす。夜になって気温が下がった温水プールに、もうもうと水煙が立っている。足の先をプールに浸す。27.5度。私の一番好きな水温だ。 誰も泳いでいないプールは、波が立たない。そのため水銀灯の明かりは、鏡面のように水面を変えてしまう。 スタート台にたって覗き込むと、私の顔が映る。泣いている。いつだって鏡に変化したプールに映る私の顔は泣いている。 ひとりでいる時にしか、水の鏡は私の顔を映さない。 泳ぎだすと、波が規則的にひろがる。水面は乱反射して、目に悪そうな水銀灯の明かりが呼吸の為に上がった顔を刺してくる。夜のプールで泳いでいると真実と現実の間でいつも溺れている。 本当は泣いているのに、泣きたいのに、泣けない。 私は、子供の頃から、泣かない子供だった。 でもプールではゆっくりと涙をためることができる。このプールの幾分かは、私の涙でできている。 何千メートルこのプールで泳いだのだろうか。回遊魚のように、100メートルを60本というメニューをこなしたこともあった。あの時はプール全体が人間の回遊でうねっていた。海の感覚に似ていた。そして私は、魚の脳になって無心に回遊した。 大学の水泳部に入って、ずいぶんと私の体は変わった。締まった足首と張った太ももは、厭味なくマイクロミニを受け入れた。みっしりとついた筋肉の上につるりと脂肪の膜をまとった二の腕は、なめらかに弧を描き、ノースリーブに迫力を加えた。 完全に水生生物の適応体になった。 同時に練習後、プールサイドに上がるときの体の、思いもかけない重力をもてあますようになっていた。 適応しない場所にいると、体が重く、息も苦しい。そんな場所がプールサイド以外にあった。 自分の家だった。・・・・・・・・小説をスタートさせます。いつもどおりゆっくりですが、気持ちの内面を丁寧にえぐって生きたいと思います。気長におつきあいください。
2005.06.26
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してきました。というわけで、しろねこは、パートナーのしまねこの苗字にかわりました。本籍も北海道でなくなり、なんだかちょっと自分ではないようでさみしかった・・・でも自分は自分。これからもマイペースでやっていこうと思います。小説、かくぞ~~
2005.06.13
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とてもひさしぶりです。。。本日、ふるさとで結婚式をしてきました。奇跡的に昼過ぎから雨がやんで、ガーデンで楽しく、友人だけでささやかなパーティをしてきました。おちついたら、小説を再開したいと思います。左手薬指に、幸せな違和感を感じつつ。
2005.06.11
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転職と引越しが同時に完了しました!いやー、つかれた。なんとか発車オーライです。ネコ好きのしろねことしては、今週末はあたらしいネコ集会のボスにあいさつに行かなくては。リネンでテーブルランナーもつくったし、ランチマットとおそろいのコースターもつくったぞー。後は新しい会社用の大きめコースターもつくろう。新しい生活、はじまります。こんごともよろしくです。
2005.03.21
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2月14日迷っている。二人とも「こなす」ほど器用ではないのはわかっていた。だからどっちとも10時にした薄氷のようなショコラ。安心感のあるチョコレート。ゆっくりと髪をとかして、めずらしくアップにする。鏡にむかって上目遣いになった自分の目に、気持ちが、見えた。「10時なんて時間にごめん。」「丁度、オレも忙しくてかえってよかった。」「こないかと、思った。」「どうして?」「あなたはいつも、大人でオレを振り回して、それでも余裕だから。」私は、わらった。「そう見えてしまうところが、子どもなんだよ。」相手を促して、ヒールを響かせた。「どこ行くの?」「チョコレートショップ。買い忘れたの。だから、いまから買うの。」「えー、でももうこんな時間じゃ空いているところなんでないと思うけど・・・」それでも強引に先を歩き、あのブティックのような店の前で私は止まった。「こ、このお店って、すっげー高いよ。ありえない値段だし。いくらなんでも 衝動買いには大胆すぎるよー。」私は目の端だけで笑って、ドアを開けた。クローズとなっているドアを堂々と開けた。「いらっしゃませ。お待ちしていました。」あの男は、表情ひとつ変えずに、丁寧に接してきた。わずかに目を細めた抑えた、感情の表情がとても官能的。多分ひとりなら、すぐにカウンターを越えてしまいそう。「チョコレートが欲しいんです。ショコラではなくて。チョコレート。 今の私と、この彼に合いそうなチョコレート。」男はすこし考えて、一つのショーケースからショコラを出して、しばらく背をむけた。「どうぞ」だされたものはホットショコラ。一口飲むとほろ苦く、そしてとろけるように甘く、最後にピリッとした刺激。「うわ、これさいごに辛いよ。」男は満足そうに、一枚のカードを差し出した。「このメニューの名前はチョコレートラブです。」苦く、甘く、刺激的。もう2度と名店と言われているこの店には足を向けることはないだろうけど、いいお店って、あした同僚に紹介しよう。私は、チョコレートの男と店を出た。「大人な店しってんだなー、ありがとう!でもさ、なんであんな時間に開いていること知っていたの?」「さあ、ね。」私の選んだ男はチョコレート。期間限定でしか手に入らない、焦燥感に駆られた恋はもういらない。「ね、そこのコンビニの新製品のチョコ、おいしんだって?買って帰ろうか?」「いいね、ついでにココアの素も買っていい?」「うん、いいよ。」ホットショコラはココアでいい、ショコラはチョコでいい。あたたかいチョコレートの男の手のひらを握り返して、私はすぐ手に入る甘いチョコレートを口いっぱいにほおばった。<了>
2005.02.14
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2月13日私の手には、ショコラの男の携帯番号が握られていた。14日の日に、あなたのためだけにショップを開けています。夜の10時にきてください。というカードが冷蔵庫のなかのショコラの箱の中に忍ばせてあったのに気づいたのは、ついさっき。顔が火照っているのは、強いフランボワーズリキュールの入ったショコラを立て続けに2粒食べたせいだけではないことは、わかっている。ゆっくりとワードローブを眺める。ストレッチのきいたモカブラウンのスーツをとりだす。ウェストが太ることを許さないデザインのそれは、いつも私が緊張したいときに身につける服。新しいストッキングをおろして、ふくらはぎに沿わせる。こまかなダイアクロス柄が浮き上がってくる。ヌメ革の仕事バッグをつかみ、わたしは仕事にいく。わたしはショコラを身にまとって街を歩いていた。「なんかきょう、すごくセクシーだね。接待でもあるの?」のんきにチョコレートの男が聞いてくる。「たまにはね。」「なんか、オレ急に子供じみてみえちゃうよ。一緒にあるいているとつりあわない。」チョコレートの男はむくれた。「しょうがない、だって君は学生なんだし。はやく追いついてきて。」さらにチョコレートの男はむくれた。「あしたさぁ、ちゃんとチョコくれるよね。オレ、ひとつももらえないんじゃ、カッコわるすぎてサークルいけねー。」私は、あいまいに笑って、そっとチョコレートの男の髪の毛の匂いをかいだ。「いいにおい」カカオの香りだけがいいにおいってわけでもない。「あした、ちょっと遅くなるんだ。10時でいい?」そういいのいいのこして、通勤電車に磨いたハイヒールを押し込んだ。
2005.02.13
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2月12日チョコレートの男は無邪気だ。ジャンクフードも大好きで、とにかくお腹が一杯なることが彼の幸せ。入ってしまえば、一粒500円のショコラも、一枚80円の板チョコも一緒。なんだか、デリカシーがない。昨日までは、その無邪気さが、愛しくてもっと一杯食べなよ、ってせかして笑っていたのに。私は、パンドラの箱になった冷蔵庫をあける。一粒500円する上等な男の手が作り上げた、最高級のショコラが冷たい香りを漂わせてたたずんでいる。昨日、食べた琥珀色のクリームのショコラはとてつもなく美味しかった。口の中でつかみ所なく、溶けていった。かすかにラフランスの香りがぬけるようなシャンパンのクリーム。同じ冷蔵庫には、製菓用のチョコレートもいる。とろかされて、私の思う恋の形に固められるのをまっている。アーモンドダイスとココアパウダーもある。奮発してかったカルピスバターもある。でも、きょうは台所には立たなかった。でも、きょうはショコラの箱も開かれなかった。
2005.02.12
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2月11日その男の手は、いつも甘くほろ苦い香りがしていた。男は、チョコレート専門のパティシエで、ショコラティエという職業をしているらしい。昨日、わたしがひきつけられたショコラの本店で働いていると、言った。私にしては大仰な店だった。チョコレート色の店内は、高価なセレクトショップのような内装で、完璧な温度管理されたショーケースに一粒ずつショコラは並べられていた。「何か、気に入ったものを試食してみませんか?」ふいに声をかけてきた、その男は昨日のカカオの香りの男だった。「昨日の・・・」「また、お会いしましたね。当店のショコラが気に入ってもらえましたか?」男はゆっくりと一粒、ショーケースからショコラを出した。「これ、ヴァレンタイン限定のものです。食べてみてください。」磨き上げられた、デコラティブな銀皿にショコラを載せて、器用な手さばきで二つに切り分けた。とろりとした琥珀色のクリームが現れた。「いい香り・・・」私は、ショコラを切り分けた男の手の香りに、そう言っていた。スマートで、いい声。大人で、静謐。私が、求めていた理想の男だった。「チョコレート」をあげようとしていた相手が、急に色あせた。いけないと、思った。チョコレートの男は私に平穏で安定した時間を与えてくれる男だった。ショコラの男は、謎すぎて苦くて、甘くて、私には高級すぎた。
2005.02.11
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2月10日去年は、駅ビルの雑貨屋の輸入チョコレートを大量に買っていた。デパートのとってつけたようにできた、特設コーナーの上等なチョコレートには目を向けなかった。今は、上等なチョコレートのことをショコラと言うらしい。おしゃれだし、フランス映画のよう。自分用に買うのもいいわけだ。今年は、そのショコラを買おうと思う。もしかしたら、真夜中にとろりと湯煎することになるかもしれない。私のショコラをあげたい相手は、どちらかというとチョコレートの方が似合うかもしれない。それも、プラリネとかリキュールとかはいっていなくて。ナッツとかパフがみっしりとはいったボリュームのあるようなもの。本当は、うすーいカードのようなカレドショコラをぱりりと噛んで、エスプレッソを一緒に味わうようなスマートな人がよかったはずなのに。多分どんなに高級なショコラも、ばりばりとペットボトルの緑茶と一緒に一気に食べてしまうのを見る羽目になるのだ。私は、かすかなため息と一緒に、飾り立てられたショケースに向かった。甘く、濃いカカオの香りが漂う売り場で、つややかにテンパリングされたショコラがシンとケースに収まっている。そのひとつに引き寄せられた。ひときわつやつやとして、一目で上等で途方もないほどに手をかけられたものとわかった。「そのショコラが気に入りましたか?」背後から、カカオの香りのするような声がした。
2005.02.10
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すこし仕事もきまって落ち着いたので、短編からリハビリしようと思います。今回は14日までのチョコレートをめぐる、ちょっと切なくも痛い恋のお話にしようと思います。よろしくです!
2005.02.09
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無事円満退社できそうだ。今の会社の後ろ向きな仕事に憂鬱になって仕事を探し始めて思った。結構、育てられていたんだなって。案外スムースにいった転職活動も、しっかり自分の専門分野を持たせてくれて、男女の差別なくきつい現場にいれてくれた上司のおかげかも。ひとりひとりはみんな良い人。でもやはりお金や売り上げがからむと、うまくいかなくなることもある。上司には親のように心配してもらったり、しかられたりで申し訳なく、もったいないくらい。感謝しています。新しい職場でも感謝の心をわすれないように、育ててもらった力を生かしたいと思います。そんな殊勝になった一日でした。たくさんの流れが押し寄せてきてるとおもう。また流されて、困ったら今度は、ちゃんと助けを求めようとおもう。自分で抱え込んで、具合悪くなるようなことはもうしないようにしよう。あたらしい、人生の会談で思いました。
2005.02.02
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美咲さん、ふーたろーさん、うみうなぎさん早速のメッセージありがとうございます。とてもうれしいです。気長に見守っていただいてありがとうございました。年明けからはじめた転職。書類でガンガン落とされ、やっととおったと思えば、何年ぶりかのSPI!!!あの適性検査ってなんなんでしょうね。あの数的推理の分野は大の苦手です。設問も多くて、最後にはうんざりでなげやり。でもそれが、ワナとわかっているから必死になっている自分もまた悲しい・・・あした、現職の上司と退職会談です。はー、休職していたとおもったら、仕事探しかい、なんていやみ言われそう。くぅ~~~。
2005.01.31
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あたらしい仕事に内定を頂きました。よかった・・わたしを苦しめていた会社から脱出計画がスタート。きっとまた退職手続きで鬱になるとおもうけど、とにかくきまってよかった。心配してくださった皆様、あたたかく見守ってくださった方々、ほんとうに ありがとうございました。また詳細は後ほどお知らせします。
2005.01.30
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遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。覗いてくださった皆様に、よいことがありますように。現在、転職活動のため、しばらくおやすみさせていただきます。次は、いい報告ができるといいな!
2005.01.17
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ああ、やっと、と思いました。しろねこは、身体が悪くて登録条件にあっていないので申し訳ないと思って気にしていました。中学生の頃、急性の白血病にかかった隣のクラスの男子がいました。野球部で、ニキビ面で、おばかだけど、実はちょっと気になりかけていた・・・一生懸命学年で千羽鶴を折りました。でも、間に合わなかった。それほどあっけなく、あの元気で先生に怒られてばかりいたS君は亡くなってしまった。おきまりのような机に飾られた花瓶の花がしらじらしかった。多感な中学生のしろはS君を気にしていたことをさとられたくなくて、お葬式にもいけなかった。違うクラスだから、いったらすぐばれちゃうから。好きってほどまでの感情ではなかったけど、ずっとひっかかって後悔していた。鶴も折りきれないうちになんて。いつも白血病のことを聞くと彼を思い出していた。もう15年も前のこと。いまだったら、助かったかもしれない。そうしたら、ずっと野球をやっていたのだろうか。わたしは、彼のことを好きになっていたのだろうか。そんな安くドラマチックにはいかないだろうけど、きっと彼にはもうすこし未来があったような気がする。そう思うと、これまでの時間が長かったのか、短かったのかはわからなくなってしまう。でもかすかな痛みがすこしとれた。誰かが救われる機会が、増えるかもしれない。生きて歩き出し、ドナーと、どこかの町でお互い知らずにすれ違う、そのたまらない瞬間があることを願って。
2004.11.26
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先週友人の結婚式で京都へ言っていきました。友人はお色直しで、私が作ったパールとスワロフスキーのクラウンを付けてくれたんです!!稚拙なつくりだから、受付の飾り程度でおさめてね、っていったのに・・・ラベンダーピンクのベアトップのドレスに、クラウンはとても似合っていて、思わずスピーチで涙ぐんでしまいました。なんと、ブーケも頂いてしまったので、いま花びらでポプリつくりをしています。できたら、半分彼女にプレゼントするつもり。花嫁はブーケへの思いいれはきっと強いだろうから、少しでも形になる記念になるといいな!
2004.11.22
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あしたから2日間京都に友人の結婚式にいってきます。切れ長の一重を自慢とする友人の白無垢姿に期待です。あと紅葉がみることがきでるといいのだけれど・・・いい結婚式になるように・・・
2004.11.12
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今まで家でつかっていたミトンがスイートポテトをつくった時に、「まっきっき」になってしまい、再起不能になったので、新しいのを創ろうと決心!クリーム色のワッフル地で!追伸(誰に?)なぜか、何度頑張ってもメリヤス編みができない。。。裏編みになってしまう。本を読んでいるというのに!やっぱりだれかに教えてもらわないと、直せないよぉ。裏編み街道・・・なんでできないの?教えて~~~
2004.11.10
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このむかつきは、なんなんだ。食べ過ぎたのか、彼のあまりにもステロタイプなスマートな振る舞いに対してか。多分、この男が歓びそうなオンナを意識無意識に媚うつ自分。私は自分が大嫌い。もう限界、なにかが壊れそう。彼はストレートに愛の言葉をささやく。へんにもったいぶらない、素直さを好ましく、愛しいと思っていた。でも体中がなにかでいっぱいになっている私は、それをいとおしくも受け取れなかった。彼が至極スマートなしぐさで私を抱き寄せた。思ったとおり柑橘を思わせる香りがした。あごがぎゅううっと絞られる。すっぱいものがこみあげる。愛しい?彼は予定調和で、私の髪の毛に顔をうずめ、いい香りがするね、おれシャンプーの香りだけがするオトナの女って、ずっと捜していたよ、とささやいた。愛しい?違う。この男、きょうはわざと柑橘の香りをつけている。私の密やかな幻想の中での柑橘ではなくリアルに媚売って私の歓心を買おうとしてる。どっちもあいてに媚びて、演じている・・・そう思った瞬間、限界を超えた。吐いた。おいしい料理も。必死に踵の手入れをしていた自分も、つややかなペディキュアのことも、この男と愛しいと思っていたことも。簡単に手に入るものは、欺瞞に満ちている。手に入れられない、「思い」のほうが、愛しい。なんでも手に入れることの、残酷は結果として、私の肌を磨き上げ、足をきらびやかに飾った。でも、ぜんぶ吐き出して、なにもなくした。我慢できなかった、この男を愛しいのかと、あの時自問したら身体がきしんだ。きしんで、体中の内臓を締め上げてしまった。きしみすぎた。愛しいと思うことは、現実化すると、とどんどん欺瞞に締め上げられていく。きしんで、締め上げられて、限界が来て、吐き出した。私は、またすきっ腹で、あごを絞らせるようなせつなくさせる男と出会いに、立ち上がった。<了>
2004.11.01
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おいしいものを食べていると、目の前の彼を見ていてもおなか一杯になる。こんなに、食べ物で満ち満ちた身体で、どうして彼に触れられようか。だいたい、せつなくなったり、あごが絞られるというのは、何かが足りないときと決まっている。オンナは残酷だから、食欲が満たされると、ほかの事はどうでもよくなる。わたしもその通りだ。だから、私に触れる男はおいしいモノを私に食べさせていはいけない。自分がいちばんおいしそうにしていなければならない。かじりたい、と思わせるような、なめらかで程よく筋肉と脂肪がのった腕でなくては。湿度なんて感じさせないような、カリッとした皮膚ではないと。彼を愛しいと思っていた。でもきょうは、おいしいものを食べ過ぎたかも・・・ぼんやりと運ばれくるデザートワゴンを見て私は思った。「お好きなものをどうぞ」にこやかに進めてくるギャルソンのほうが、なんだか仕事にストイックで魅惑的にすら見えてくる。こんなとき、私は条件反射のように、はしゃぐ。香らなく、色をつけないオンナを好む男は、デザートが好きなオンナが好き。そう、おもったときかすかに胃にむかつきを憶えた。「すきなだけ、たべていいよ」彼がいとおしそうに言う。この人、いま私のこと愛しいと思っているのかな・・・逆流する胃袋に支配された私は、素直に彼のまなざしを受け取ってしまった。
2004.10.16
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彼を愛しいと、思う。でも、身体が、行動が追いつかない。甘くゆるく巻いた髪の毛を彼が撫でようとするたびに、かわす。その髪だって、わざわざ関心を引くために巻いたのに。 きしむ。体中の骨と骨とが繋がっている境目が。ぎしぎしと。そして、涙や汗や唾液を搾り出す。彼はきっともう知っている。私が彼の柑橘の香りを感じ取っていることを。そして、彼も私がつかっているボディシャンプーの種類を知りたがっていることを。でも、私はあえて触れない。触れたら、壊れてしまうから。きっとこれは、オトナになってしまった私にとっても最後の幻想。だって、私もその男の考える最後の幻想を演じている。質のよい皮でできた艶かしい艶のボルドーのハイヒールに乗せるように収めている足。触らせないくせに踵は、定期的に手入れされてつるつるになっている。見せない指先にも靴と同じ色のペディキュア。その足をくるみこんで締め上げるストッキング。色は、肉色。毎日の営業周りで締め上げた、ふくらはぎと腰をよく目の詰まったツィードのタイトスカートとそろいのジャケットでくるむ。わざと7部袖にしてむき出した手首には、無名の頼りないアクセサリーのような時計。指先は、ノーカラー。化粧は、慎重に選んだアイライナーで細く目元に影をいれる。ハイライトを顔の骨にそってなでる。漆黒のマスカラをたっぷりと。そして、香水は、つけない。わざと遅刻して、汗ばんでみたりする。こうして、私は出来上がっていた。
2004.10.15
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甘酸っぱい女の子を装う私は、自意識過剰だ。触れもしないくせに、彼に会うときは汗もかいていないのにシャワーを浴びる。そのくせ香水はつけない。ネコのように無臭を装い敵に近づく。密やかに首筋にかみつこうとする。大人といえる年齢で、全く香水の気配をさせないことが、かえってある種の男の好感を簡単に得ることを知ったのは、いつだろう。清潔で狡猾ないきものになっていく。柑橘を思わせる彼は、アルコールもタバコもたしなまなかった。だから、余計に顎がしぼられた。何かに依存していない男は、それだけで魅力的に見えた。いつまで、目の前にある、とてもすっぱそうな果物の果汁をなめずにいられるのか。ときどき我慢できなくなって、私は目をそらした。「俺、何か気に入らないことした?」決まってそういう時は、彼はこう聞く。そうじゃない、そうじゃないけど、そうかもしれない。でも顎が軋んだからとは、いえなかった。
2004.10.14
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とびきりすっぱい柑橘を思うだけで、顎がきしむ。わたしにはもうひとつ顎がきしむモノがある。彼を思うと顎がきしむ。あごの奥からきゅうと唾液がでてきて、首のリンパ腺が腫れてしまいそう。運動でついたがっしりとした首の筋肉から流れるように肩、腕、手首、指先。いちいち、わたしの条件反射を催させる。でも、わたしは彼には触れない。触れることができない。きっと触れたら、顎がぎしぎしいって、眉をしかめて、唇をすぼめて、嫌がっているような表情になってしまうだろう。愛しい。その感情が、酸味とにていることを知ったのは、つい最近。男が甘酸っぱいお年頃だったのは、ずいぶん前。私の男は、柑橘にも似た酸味を思い出させる風情なのだ。私は、困っている。いつもこの男にかじりつきたい。顎をきゅうきゅうさせながら、かじりつきたい。でも、いつものように私は男には触れずに、甘酸っぱい女の子を装って微笑む。・・・・・・・・・・・また、すこし短編を書いてみようと思います。今度は、身体の働きに焦点をあてて、切なくしてみたいです。
2004.10.13
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きょうのしっぽねこジュニア。いつもの川沿いの駐車場で、せっぱつまった声でミュアーニャーすごい大きい声で鳴いていました。なので?しろねこがニャアとあいさつがわりにないてみると。シーン。探していたママ猫とはあきらかに違ったようです。すみませんでした!
2004.10.12
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近所の公園ネコのほかに川沿いにも縄張りを持っているネコがいる。通称しっぽねこ。ひょーんとながーい立派なキジシマ尻尾をもっていて、しかも先っちょだけ、ぽんっと白。夜でも目立ちます・・・そのこは大人ネコ(性別不明)だけど、きのうそっくりの尻尾をしたミニチュアのような子ネコに遭遇。父か母かはしらないけど、絶対しっぽねこの子供だ・・・まだちかよらせてくれないです。クスン。
2004.10.08
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最近、はまり始めた布小物つくり。きょうはオリジナルでキッチンリネンをつかったなべつかみをつくりました。適当にぬったので、ちょっとずれたけど、それはご愛嬌。結構つかえそうなものができました。オークションでニットとリネンを落札したのでつぎはエプロンをつくろう!
2004.10.07
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某スーパーのセールでジューサーを1980円で購入!早速朝ごはんは、バナナジュースにはまっています。牛乳と無糖ヨーグルト、バナナ1本ガーッとするだけ。おいしい!あと土曜日は、大量にトマトが余ったのでガスパチョに挑戦。トマト4個、岩塩少々、そして無糖ヨーグルトをまたもやがーっと。。。結構よかったです。これから冬にむけて、ポタージュをつくるぞ!
2004.10.04
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選んだ仕事が過酷だったのか、私が甘ったれだったのか。おそらく、甘ったれだったのであろう。仕事はつらすぎた。研究職、深夜残業の制限がない、休日出勤、女性が一人。同じ人は山ほどいるはずだ。でも御し切れなかった。わたしが、だらしないから、弱いから、ちゃんとしていないから、会社にいけなくなった。親にたよるということができなかった。ほら、ダメだと思ったらやっぱりそうだった、といわれるのがいやだった。弱みをみせたくなかった。ちゃんとやっている、ちゃんと自立して生活している。そのことばかり示したくて必死だった。社会で働くということはそういうこととあらがっていくことなのだろうか。なぜ、家の家族はいつだってうまくいかないのだろうか。なぜ、いがみあって、憎んで、侮蔑して、蔑んでばかりなのだろうか。家族仲良く、ということがこれほどまでに難しいとは思わなかった。時間が解決すると思った。時間はますます、家族の距離を遠くした。
2004.09.30
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最近、刺し子や手ぬぐい、といったハンドメイドの雑貨にめざめてきました。とにかくほしいのはミシン!ミシン!ミシン!週末に買いに行く予定。そうしたらまず、なべつかみをつくろう。だってこのあいだ、焦がしてしまった・・・友人のオーストラリアのお土産でオペラハウスのプリントなのに、真っ黒オペラハウスに・・・
2004.09.29
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近くの公園の通称キジコが独立しました。いままでは、うすしま母さんといっつもべったりで甘えん坊ぶりを発揮していたのに、ここ数週間前から、いつもすこしはなれたところにいるようになりました。とはいっても公園テリトリー内ですが、キジコは小さいながらも自立したようです。ご飯もうすしま母さんと違うところでもらっているようです。うすしま母さんの子育てをみていると、全体的にまったり放任、というか遠くからいつも見守っている感がはっきりわかるものでした。おっとりとして、でも人間とは一線を画しているいいお母さんネコです。キジコはあまり人間をこわがらないので、結構いいご馳走をもらっている模様。我がパートナー氏も何度が、お惣菜を目で狙われて動けなくなってしまうほど、愛らしい小柄なキジコ。ノラは生存競争が激しいけど、うまく人間と共存して生きて行ってほしいな。でも、おすしは人間にとってもごちそうだからあげないからね!!!
2004.09.28
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あれから、彼の捜索はかなり大々的に行われた。が、杳としてその足取りは捕らえられなかった。かわりに、変わり果てた姿の母親を遺して。私は禍々しい出来事から、逃げるように都会の雑踏に溶け込んでいった。彼が母親を殺したのか、監禁していたのか、ただ、発見したショックで遁走したのか・・・それともふたりは出会うことなく、離れていったのか。解せない疑問をかかえて、そこから眼をそむけ、私は都会で自分を埋めてきた。あの日からちょうど何年かたった日だ。数年たち、なみなみとエメラルドの水源となった故郷から、気持ちをえぐって戦慄させる知らせが届いた。ダム建設以来の渇水のため、せっかくだからとダム底の清掃をいれたら、あのとき彼がきていたシャツとジーンズと特徴ある細工がされていたベルトが見つかったというのだ。その細工は、先住民族が織物や細工物にして生きる糧としていた工芸品だった。彼自身は、どんなに探しても見つからない。死んだのか、死んでないのか。飛び込んだのか、服だけ脱ぎ棄てて逃げたのか。先住民族の血を引く彼が、あの河の水を飲んだ運命は、彼の母のようになぞめいた最期をむかえるだろうか。そんな気もするし、そんなことはないような気もする。私は、時々この都会で彼とすれ違ったような覚えが、何度もあるのだ。多分違う人なのだろう。でも、あの河の涼しい香りをさせた男と、ごくたまに会っているような気がする。いつもこのビル風に吹かれると思い出す。ちいさな竜巻がビルの隅に枯葉を巻き上げるようにしているのをみると、そこから彼の声が聞こえる気がする。「僕は棄てられなかった」と・・・・・・<了>
2004.09.18
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旅立ちの日の故郷は、悄然としていた。もうイキモノの気配が感じられない。山も、大地も、河も、風も水底に沈みこめられる運命をやるせなく受け入れている。私は、最後にもう一度風の集まる河のほとりにいった。もしかしたら、彼とおわかれの挨拶ができるかもと思った。彼はいなかった。そのかわり、昨日ふたりがたたずんだところに水の雫のようなクラフト感がしっかり伝わるペンダントが落ちていた。まるでいまにも溶け出しそうな氷の塊のような、ペンダント。手にもつとひんやりとして、心地いい・・・しばらく彼がこないか待っていると、河下で騒がしい様子だ。私の方へむかって、ススキや葦をかきわける乾いた音が迫ってくる。彼?せっぱつまったような植物のざわめきを掻き分けてきたのは、彼の父親だった。「あいつは?!」彼の父の表情は、正気の沙汰とは思えないものだった。「きょうは会っていません・・・どうかしたのですか?」「妻が、行方不明になっていた妻が・・・河口に流れ着いてきた・・・」「無事なんですか?」その問いには、答えず、彼の父は震える声で言った。「あいつが、息子が昨日の夜から姿が見えないんだ。」ぎらついた眼で彼の父があたりを凝視して、その目線がとまったのは、私が持っているペンダントだった。「こ、これは、どこで・・・?!」「さっきここに来たときに、落ちていました。」彼の父が引きちぎるように私からそれを取り上げると、膝の力が抜けたような足取りで、河口に体をむけた。「あ、あの、そのペンダント・・・」彼の父は、喉の奥から搾り出すように言った。「私の妻、の所有していたものだ。先住民族の血を引く女性に受け継がれていた氷のペンダント・・・」「氷?」「溶けるんだ、民族の血を引いていないものが付けると・・・」ペンダントは最初に私が、発見したときよりいびつな形になっていた。私は、恐くなった。恐くなって、悲鳴を上げそうになるのを必死にこらえて、逃げた。
2004.09.17
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「君はあしたからどこへ住むの?」私のほうを見ないで、彼は言った。彼の顔立ちは、彫が深く、切れ長の二重と筋の通った鼻はかすかにエキゾチックな感じがした。見覚えのある彼の父親とは全く似ていなかった。「南の町にいく。そこに親戚の家があるから。」「そう。君もここを棄てていくんだね。」私は、むっとした。棄てたくて、棄てるのではない。彼の父親達がダムにしてしまうのだ。私のふるさとを埋めてしまうのだ。そういいかけた私を制して彼は、言った。「言い方が悪かった。僕は、棄てられないんだ。」「え?」「風の谷の伝説をしっている?」ふいに彼が言った。「おばあちゃんから聞いたことがある。」彼はかすかにうなづくと独り言のように話し出した。「この河の風の集まるところに、新月の夜に水を汲みにくる風の精の話。この土地に代々住むといわれている民族の血を引いた女性は、その水を飲むと、風の精となって消えてしまう・・・」わたしは、黙ってうなづいた。わたしの聞いたとおりの内容だった。結局は、先住民族を差別した懺悔のための作り話ということも。「僕の母親は、この河の水を飲んで、消えたんだ。」そういって彼は、形のよい手のひらを三日月のように窪めて、河の水をすくって飲み干した。
2004.09.16
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私の故郷にはダムが建設されることになって、ふるさとは幾ばくかの賠償金のもとにダム底に沈んでしまった。そこは地形の特徴から、涼やかな音色をした風が町にに降りてくるので「風の谷」と呼ばれていた。その風の音色で、年配者は天気を知り、子供は見えない敵におののいていた。私は、この谷に舞い降りる風音が好きだった。きょうは、怒っている。きょうは、わらっている・・・風音の感情を推し量って、一人で遊んでいた。ダムになってしまう最後の日に、わたしは彼と出会った。もう廃校になった学校や、ゴーストタウンになった商店街、公園、去年までビーツが植えられていた畑。そして、一年中雪が解けない山から流れてきているという美しく、清冽な冷たさをもった河。私はこの河が街で一番好きだった。この水を汲んでつくるレモネードはなによりも好きな飲み物だった。もうこの河も明日にはダム底。ぼんやりと河に足をつけていると彼が、ゆっくりとなりに腰をおろした。彼はここの人間ではない。ダムの調査にやってきた偉い人たちの息子だった。長い調査のため、彼らはこの町に住んでいたが、事情が事情のため、薄い結界のようなものが彼らを包み込み私たち地元の人間は、うかつに近寄れない雰囲気を出していた。だから、彼のそばにいるのも話をするのも初めてだった。
2004.09.15
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気晴らし?に短編をかいてみようと。つめあとは今後の展開が重いので、今の私にはつらい・・もし、気にかけてくださっている方がいたら、もう少し待ってください。猫達はゆっくり恋と愛をはぐくんでいます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・「ビル風の谷」再開発された地域のビルは競うようにやたらに高いビルが乱立している。私の職場も、その一帯にある。通勤するときに、いつも確固たる意思なく伸ばし続けた黒髪を巻き髪に変えるほどにビル風が吹き荒れる。海沿いの潮風の混じったそのビル風は、目閉じるとあの地の風を幻像させる。5年前、私は故郷から逃げてきた。汐の香りのする大地から逃げてきた。好きだった人がいた。でも死んだ。でも生きているはず。でも私の中では死んでしまった。私は死体の影を引きずって、逃げてきた。だからこんなにも身体が重い。忘れたくて逃げてきたのに、インターネットで名前を検索して、自己嫌悪になる。彼の名前は出てこない。もう何年も、何回やっても出てこない。だから、死んだことにしたのだ。あれだけ好きだった人を、ネットで調べていなかったから死んだことにした。今、私は風の谷にいる。あのときのように。
2004.09.14
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もはや私と母シリーズ??と化してきた日記。ああ、はやく小説書きたい。ネタはあふれでそう。でも、これを解決しないと、前には進めない。読んでくださる理解ある方、ありがとうございます。うっとぉしくなったらいつでもふりきっていいですから!なんでこんなことになったんだろう。ヒステリックに縁切りされるほどのことをしたのだろうか。自分の思うとおりにしたいがばかりに親を2度も脅したのだろうか?もーさっぱりわからない。ずいぶんプライドが高いんだな、母は。きっと母がないがしろにされたと怒っているのは、父が東京に転勤になれば結婚準備のためにすぐにいけるのに、といったことにたいして、私が、いらないいらないと拒否したことかもしれない。全部自分でやるから、お金も一円もいらないからって。ふたりでためてきたお金でどれだけできるか頑張ってみたいと。親の恩を踏みつけにした行為にうつったのだろうか。私が鬱気味になって会社を休職したことを、知らせていなかったのも気に障ったらしい。私は母が過剰に心配してくるのがうっとうしかった。誰もいない静かな部屋で、ゆっくりやすみたかったのだ。正直、連絡取ることすら億劫になっていて、音信不通の時期もあった。きっとそれもせめているのだろう。いまさら病気のせいにはしたくないから、答えようがないし。難産で病気ばかりしていたあんたをここまでしてやったのに、といわれても、こればっかりは記憶にないし、親の思いは正直、自分が親になって心から感謝するものと思っていた・・・こんな心のない知性も教養もない子は生んだ覚えはないので、私の記憶から消去してください、だって。で、来年の私の結婚式にも両家の顔合わせも自分の子のことではないから出ないと書いてある。やれやれ、正気の沙汰と思えん。わかっている。彼女は、この手紙に親のフカーイ愛情にはたと目覚めた私が涙ながらに謝罪を申し入れ、今後母を大切に扱うから結婚式に出てくれとあわてて連絡してくることにかけている感じがする。その意図がみえると、とたんに萎えるんですよね・・・どうやってもかまってほしいんですね、お母さん・・・ちやほや持ち上げてもらうのは、本来は夫婦の睦言では?わたし、母の恋人でも友人でもないのになぁ。ムスメなんですけど。ムスメがつれてきた、初対面の婚約者に家は将来的に買ってちょうだいねとかオンナが経済的に自立すると離婚の原因になりかねないからこの子(私)には仕事やめさせたいの。とかきわめつけ離婚しないでちょうだね。初対面だってば。それはないでしょう。相手、激しく引いていた。それでも、相手のことがよくわからないと質問攻め。最後にそれでも納得しなくて彼が風呂に入っているときにOO君(かつての恋人)見たいな人がお母さんよかったーと言われてしまう始末。勝手に仕事をやめさせられることになって、かつ違う男がいいといわれ、2日も滞在したのにどんな人かわからないと申され、この始末。はー、最初っからこうだったもんね。うまくいくけないもんねー。かいててつかれた。また明日。
2004.09.13
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母の愛に疑問を持ったことは何度もある。幼い頃からのエピソードを反芻すると、無償ではないことに気づく。私がこれだけしてやったのにどうしてできないの?わたしがこんなに思っているのに、どうしてそういうことするの?こんな感じ。母が思っていることが私のニーズと必ずしも合致しない。このことに母はなかなか気づいていない。世に言う一卵性母子に母は自らなりたがっているのようにすら見える。その卵の殻を破ろうとする私に、母は今までの愛情の代償を求めてくる。どちらかというと有利子負債の押し貸しみたいな感じ。大人になってもっとえぐいことに気づく。きっと母は父から得られない愛情の代償を私に向けていると。だから、裏切りだの脅迫だの、ないがしろにしているだのまるで男女の痴情のもつれのようなヒステリーをおこしているのではないのかと。母の思うような母思いの(決して両親思いではない)のムスメを演じていれば、きっと母は結婚式に多大な援助金と惜しみない労力を提供してくれるはずだ。なにしろ、かつて私が仕事で忙しいならお母さんがかわりに結婚式の打ち合わせに言ってあげるから!とあたりまえのように言って私を戦慄させたのだから。死ぬまで私と一体化していたいのだろう。お母さん、お母さんといつもあがめたて、なついてかまってほしいのだろう。父がワーカホリックの我が家のこれまでを思うと母の気持ちはわからないでもない。でも、私は母ではない。私は、私なのだ。経済的にも独立して、1000キロもはなれたところに住んでいるのに、実家住まいと同じようでいろというのはなかなか難しい。条件付の愛の代償は大きい。私は完済できるのだろうか?
2004.09.12
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沢山の英単語や、経営戦略の策定ができても知らないことは沢山ある。両親には感謝している。衣食住に困ったことはなかった。自宅から国公立という条件はあったものの、大学院まで進学させてくれた。感謝している。でも、どうやってその感謝を表せばいいのだろう?一生懸命勉強してかなり上位の成績でいづれの学校も卒業してきた。それが、恩返しと思っていた。毎日仏様に手をあわせるようにすればいいのか?モノを送ればいいのか?私は知らなかった。感謝をどうやってあらわせばいいのか。なぜか。それは、両親が感謝している姿をみていなから。ロールモデルがないのだ。両親の会話は、事務会話かののしりか、いやみ、怒鳴りつけ。世間話をしているのは私の記憶には、ない。転勤を理由にして別居する両親。たまに実家に帰っても、2階と1階の別の部屋で寝る両親。昔旅行にいっても、父はスポーツ新聞で自分を囲っていた。母は、そのことを怒った。父は家族旅行をしなくなった。年末に偶然両親が同じ食べ物を買ってきた。2つの同じ食べ物が食卓にならぶ。選べない。実生活の利益を考えて母のモノに手を出す。父が「オレのなんて食いたくないってことか!」といって結構な値段がした食べ物を生ごみ入れに叩き棄てた。そんな年越しをしたことがあった。知らなかったんだ。両方に感謝してすこしづつ食べればよかったのに。2者択一するしかないと思っていた。片方しか選べないと思っていた。いまさら、親に感謝しろ、ないがしろにするなっていわれても、どうやって感謝して、尊重して扱えばいいのかわからない。そんなわたしは、母いわく知性も教養もなくした心のない人間になりさがってしまったようです。
2004.09.11
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うちの家族は、もろに当てはまっている。わたしにとって一番つらいことは、両親の仲が壊滅的に悪いこと。けんかもしない。会話がないからだ。交わす言葉は事務事項のみ。寝室も2階と1階で完全分離になっていった。私が就職で家を出たら、父の転勤に母はついていかず、別居となってしまった。そのときの母のほっとした、すっきりした言葉が忘れられない。「このほうがかえってうまくいくかもね」他の家庭をみて羨ましく思ったことは数知れない。お父さんとお母さんの仲が悪くて、家に居心地悪い、と訴えたこともあった。その答えは、「そんなことはない。」だった。自分達は壊滅した夫婦像を見せてくるのに、娘の私にはステロタイプの嫁いでいくいい娘像を演じるように強要する。親に感謝や尊敬の言葉や態度をとらない私は、親をないがしろにしている人間として価値のない、心のない人間と断言されてしまった。なんか不公平。ずっと父や父の親族の悪口や文句や愚痴を聞かせられつづけ、カウンセラー代わりにさせられた。でも私には「お父さんの文句を言うお母さんがいやなこと」を訴える身内がいない。お父さんにはいえない。友達や彼にいっても「親を大事にしなきゃ」でおわる。30年近く母親の掃き溜めになってた私にはもう限界。爆発して、お母さんの過干渉が恐い、いやだと訴えたら、自分の思うとおりにするために、親を脅していると言われた。自由になりたい。何か物事決めるのに「完全に」自分の意思でやり遂げたい。失敗の責任も取りたい。なにもかもに手も口もださないで!もう鎖をはずしてほしいよ、お母さん。でもこういったらいつだってこう返してくるんだ。「あんた、わたしの血圧あげるようなことわざと言って殺そうとしているんでしょう」、と。だから、わたしはことばを飲む。コミュニケーションがとれない。だれか、助けて・・・
2004.09.09
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上記のものがやってきた。いわく、『難産でうんで、何度も病院がよいをし、ここまで苦労して育ててやったのに、親をないがしろにしている、と。大学まで出してやったのに、お前は知性も教養もない価値のない人間になってしまった、心のない人間になってしまった。そんなに母親を疎ましく思うなら、お前を生まなかったことにするから人生から消去してください。生んだ覚えのない子の結婚相手やその親にも会いません。結婚式にはこちらの親族は出させません。もう実家に帰る事もできなくなりました。これからの人生良い事ばかりではないでしょうか、ふたりで頑張ってください。本当の幸福になれますように。』不幸の手紙かと思った・・・なんか最後は呪いの言葉で占められているし。もうなにがなんだかさっぱりわかりませ~~~ん。ひとりでテンパッて悲劇のヒロインになりきって・・・そんな生まれたときのことなんざ覚えてませんって。親に感謝しろないがしろにするな、っていつもいつも育てていただいてありがとうございます、はは~っ。ってするの??なんでこんななっちゃうのかなー。母の過干渉が恐い、いやだと訴えたらこの始末。だから、こういうところが一番いやなんだってばっ。きー。で、今夜も一睡もできず。くそ。
2004.09.08
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どうしてか。ねむれない。ねても恐い夢、精神的に追い詰められる夢、責められている夢ばかり起きると頭皮まで汗をかいている。ぐっすりねむってすっきり起きたい・・・もう何ヶ月、そんなの味わっていない。いつも浅い眠りで夢を見ている。睡眠薬を倍にしても眠れない。どうしたら、ねむれるの?
2004.09.06
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具合が悪くて、昼間うとうと眠っていたら、リアルな感触の夢を見ました。昔、別れた恋人と遠く離れた街のリゾートホテルで出会ったのです。もう自分も相手も結構いい年。そして相手は障害を負っていて、自分では歩けない状態。もう家族がいて、私には会わせたくない、とドアの前で閉められる。一目でいいから、あいたかったな・・・そうしたら、偶然レストランであって、思わず立ち上がった彼の歩けない足を支えてキャッシャーへ連れて行った。話すこともままならなくなっていた彼は、ウェイターに紙とペンをもらい、おぼつかない字で何かを書いた。「こうして足を支えていてもらっているだけで、幸せを感じる。それだけで。もうなにも望まない。」私は、これでもう二度と彼に会えないことを思い、彼の書いた紙をそっとかばんにしまって立ち去らなくてはいけないのに、そうできず、彼に触れている手を離せないでいた。目が覚めて、泣いた。苦しいときやつらいときの夢にいつも出てくる男性は決まっている。ある一時期ずっと付き合ってきた男性だ。別れてから、一切の連絡が取れなくなってしまった。誰も彼の消息を知らない。インターネットで検索してもひとつもヒットしない。消えた昔の恋人。彼は時々、夢の中で突然再会する。でもそういう時は、いつも私の心が不安定な時だ。わかっている。もう何度も見ている。その男性に未練はないし、むしろ私の居場所を知られないように細心の注意をはらっていたくらいだった。夢には不思議な作用がある。苦しみや不安を浄化してくれているのだろうか。
2004.09.01
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ユウさんは入院した。肺炎なので院内感染を防ぐため、隔離部屋に入れられている。窓越しにみるユウさんは、急に年老いてみえて、わたしの心臓をぎゅうっと掴み取る。 リオさんの部屋の写真を見たときのように。今はいませんといった意味が、たくさんの猜疑心をかきたてる。嫉妬とはまた違う感情。確かめたくてもできない、つまらないプライド。 私の平穏な生活に小さな波が起きている。 すこしリオさんにひかれている。でもなんかちがう。正面きって思い切り抱きしめてほしいような感情ではない。後ろからそっと触れるか触れないか、くらいでふんわりと包んでほしい。よく着込まれたシャツの匂いだけを感じたい。 不思議な欲望。 ユウさんの状態は相変わらずよくない。無駄に抗生物質を打たれ、体からたくさんの管が出たり入ったりしている。ユウさんを訪ねる人は、あさひ荘の住人と福祉関係の人だけだ。ユウさんの身内に連絡しようにも、わからなかった。役所の人に調べてもらったが、何度も戸籍が転籍されていてわからなくなっていた。
2004.08.26
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主人公朝灯は死んだ両親が遺したアパートの管理人をして生計を立てている。暮らしは楽ではない。入居者は高齢のユウさんと、音大生の元野、写真家の通称リオさん、だけ。そして荒れた庭にやってくる猫たち。生きる気力をうしなって、毎日をちいさなこの空間でやり過ごしていた朝灯に事件が起こる。高齢のユウさんが痴呆と肺炎を併発して入院。誰も身内がいないなか、あさひ荘の住人は、かわるがわる世話を買って出る。そんななか、朝灯はリオさんに淡い感情を抱くが、彼の部屋の古い写真には妻の写真があった。「もう、すぎたこと」というリオさんのことばの真意をはかれないまま、朝灯はユウさんの弱ってくさまを痛々しく見守るしかなかった。猫たちはマイペースでいきている。恋をして、ご飯をたべ、ネコ砂をかく。人間とネコの生きる切なさをこれからもゆったりとしたペースで書いていきます。
2004.08.25
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結婚騒動でまた母といやな感じになりました。10月の3連休で両家の顔合わせ予定だったのに、このあいだ連絡したら、5月にあんた達に会って以来ずっと具合悪くて寝込んでいるから、延期してくれ。とすげない返事・・・母が具合悪いのは私たちのせいなのだろうか。そんなにわるいことをしたの?過干渉の母が恐い、といわれたのが打撃だったみたいだけど・・・だって、おめでとうも一回もいわれたことなくて、エンゲージのカタログをみせれば、「お母さんこのデザイン好きじゃない」と吐き棄てられ、「家具はこちらでかわせてもらうから」とか、~してもらうから、といった高圧的な態度にがまんできない・・・お母さん、しろねこに対する思い入れが強すぎて、しろねこはしんどいです。もうあなたの夢をかなえ続けるほどのまっすぐさも従順さもなくしてしまったのです。自分でかせいだお金で自分の好きなものを買う、自由を手に入れた私にもう強制は意味をなさないのに・・・自分達が別居して、ろくに話もしない夫婦なのに、わたしにだけ理想のムスメでいることを強要するなんて、ムシがよすぎ。そうしてほしいなら、仲のいい両親でいて欲しかった。笑いのある家族でいてほしかった。わたしの家族がきめ細かい砂のように、かすかな風にも絶えられず崩壊していく・・・砂の城だったのかな。わたしのいえ。
2004.08.24
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小説の残りを再開する予定です。なんとかしなくては。新しいものも書きたいし。オリンピックもすごいなぁ。大学で水泳をやっていたしろねことしては、うれしい限り。山本貴史ファンなのですが、千葉すず氏を結婚されてショーック。千葉氏とは高校が同期でインターハイのときもリアルでみていました・・・やっぱあらゆる意味で強くないと勝てないよ・・・
2004.08.20
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