今日を生きる      伊達静香

今日を生きる      伊達静香

患者の孤独  柳澤桂子著



その症状は、悪化する一方で、病院へ行っても原因が解らなかった。

所謂、ドクターショッピングをすることに。

その間、医師からいわれのない暴言を吐かれたり、心ない対応を受けることになる。

彼女は、生命学者という一面を持ち、しっかりと自分の病気に向き合っている。

最後に、『慢性疼痛』という病気であったということが解った。

それまでの長い道のり。

私たち患者は、医師に何を求めるのか?

正しい診断、正しい治療。

勿論のことだが、人間としての誠実さではないだろうか?

著書より/「今、みんなで検討していますからしんぱいしなくてもいいですよ」と優しく言われた。どれだけ私の不安を軽くしてくれたか、本当にありがたかった。・・・・この言葉は患者にとってもっともうれしい言葉の一つであると思うが、私は30年間の闘病期間中に、これに類する言葉を3回しかきいていない。/

これは、日本の医療現場の実状をあらわしているのではないだろうか?

病気は、患者のものであり、他の人にはその苦しみは解らない。でも、誠実さ、優しさを持って接してもらえれば、その苦しみを和らげることはできるのではないだろうか。

この本を医師になる人には読んでもらいたい。

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: