Tapestry

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The Truman Show

「The Truman Show」 8/13/2004

★★★

トゥルーマン・ショー (DVD)

こないだの「ブルース・オールマイティ」でおもいきり笑って
今更ジム・キャリーに興味を持ったので、続けて観ました。
(もう一つ、「Ace Ventura」も既に手元にあります♪)

一言で言うと、考えさせられる映画。

この映画はコメディではないんですね。(コメディ?)
どことなく笑える場面もなかった訳ではないですが、
このストーリーはあまり面白いとは思えなかったです。
面白いと言えば面白いのかもしれないけど
終わった後、なんとなく悔しくて、切ない気持ちになってしまいました。

発想は面白い。実はワタシも想像力豊かな若かりし頃

「もしかしたら、世界中のワタシ以外の人やモノは、
ワタシの為に作られたもので、ワタシが気づかない内に
ワタシ中心で世界がまわっているのかもしれない。」

などと言う無邪気な妄想を抱いていた事がありましたから。

主人公のトゥルーマンは自分ではそうとは知らずに、
産まれてから30年間、テレビのスターにされていた。
彼の住む社会も、両親も、妻も、友達も、全部
彼のために作為的に用意されて、与えられたものだった。

そんな彼が、何とか真実を突き詰めようとするのに、世間がいっせいに
邪魔をする。なんとも悔しすぎるじゃあありませんか。

ワタシ達が住んでいる社会も、家族も友達も、考えようによっては
神様から与えられたもの。(少なくともワタシはそう想う。)
けれども、本当の神様は、ワタシ達人間に、選択の自由と言うものを
与えていてくださる。運命だけでは済まされない、
ひとりひとりの個性がその人の人生を作っていく、そう思うんですね。

けれども、トゥルーマンの場合は、全ては与えられたもので、
道を踏み外す自由もない。外れよう物なら、ことごとく邪魔をされる。
それも全ては、勝手な人間の欲望とビジネスのため。
そんな人生って、あまりにも可哀相すぎるじゃないですか。

結局最後は、自分の智恵と力を振り絞って、真実を知り、
作られた世界から逃げ出す事が出来て、ハッピーエンドなのかもしれないけど
色んな事を考えて、悔しく切なくなってしまいました。

こんな風に考え過ぎちゃったから、楽しめなかったのかもしれないけど、
どういう意図でこの映画が作られたのか、よく解りませんでした。
なんとなくどっちつかずと言うか。
もう少しパロディ色や風刺色を出して、コメディにするか、
それとももっとシリアスに、現代版ホラー・コメディみたいにするか・・・。
ワタシの好みでは、後者にして欲しかったですね。
だからハッピーエンドでないほうが良かったのかも。

まぁ、でも、あの町の風景や、トゥルーマンの服装や、(赤いパンツは笑えた。^^)
海辺のシーンなんかは可笑しかったですけど~。

そしてジム・キャリーはいい役者だな、って改めて思いました。
笑顔が爽やか過ぎる。(笑)



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