Tapestry

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BLOW




嗚呼、ジョニーってなんてすごいんだろう、とまたしても感動。

ホント、彼の出てる映画にほとんどハズレはない。(ま、たまにはあるけど。^^;)


正直言うと、最初映画が始まって主演のジョージ・ユング(ジョニデ)が登場した時、

へ?まさか、あれってジョニデじゃないよね?

って思うぐらい変に感じたのよ、金髪の彼が。

なんか髪の色が違うだけで、ずいぶん雰囲気が変るものだなぁ・・・などと

10分ぐらい思い続けてたけど、ジョージが成長して、

カリフォルニアで生活するようになってからは、あの金髪・長髪が

カッコ良く見えてきたから不思議。ファッションにも時代を感じて、

見ていて面白かった。(何着てもばっちりサマになるジョニー。)


伝説のドラッグ・ディーラー、ジョージ・ユングの半生を描いたこの映画、

もっとドラッグの怖さやバイオレンスが一杯の映画だと思って観てみたんだけど、

少なくとも映画で描かれているジョージは、度胸はあるけど気のいい奴で、

むしろ好感さえ持った。これを観て、ああいう世界に憧れる輩が

出てきたんじゃないかと心配になるほど。


まぁしかし、若い頃はその機智と行動力で思いのままに金を動かし、

大金持になったジョージだけど、結局は悲しい余生を送る事になってしまったからなぁ。

ラストシーンなんて悲しすぎる。


一番悲しいのは、家族を持って堅気に生きようとしてから、彼の人生が崩れていった事。

愛する人、信じてきた人達に裏切られっぱなしだった事。

一番大切なモノを手に入れられなかった事だろう。

それも自業自得だと言ってしまえばそれまでかもしれないが、彼の意志に関係なく、

限りなく不運な人生だったと言う気がしてならない。


ジョージの妻、マーサを演じたペネロペ・クルスだけど、

ワタシには彼女の魅力がよく分からない。

確かにエキゾチックで綺麗にも見えるが、なんだかなぁ・・・。

華奢過ぎて華がない気がするんだけど。

顔つきも貧弱な気がするし、ゴージャスなドレスを着てるとまだサマになるけど、

それ以外はねぇ・・・。あのマーサも最低のオンナだったし、

あんなオンナに惚れたのが間違いだったんだよ、ジョージ。

カワイイ娘を産んでくれたって事以外はね。


ジョージの人柄と行動力、頭の良さを、もう少し違う方面で生かせていたら、

いっぱしの人物になっていたんじゃないだろうか。

結局、人が良すぎてワルにはなりきれなかったんだよ、ジョージ。


そういうカリスマ性とワルになり切れない人柄を、

相変わらず上手に演じていたよ~、ジョニデ様。

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