Tapestry

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SEARCHING FOR DEBRA WINGER



女優と母親業の両立をテーマに、自分も女優であるロザンナ・アークエットが
たくさんの女優にインタビューするという、異色のドキュメンタリー。
映画としての完成度はどうかと言われれば、
どちらかといえばホームビデオみたいなのりでプロっぽさがないぶん、
たいしたことないような気はするが、自分自身も女優であり母親である
ロザンナが作った映画だからこそ、面白い出来上がりになっているのでは、と感じた。
同業の彼女だからこそ、出演女優たちのほとんどが、本音で語っていたのではないかな。

た~くさん出演されてたので、全部は覚えてないんだけど(^^;)
印象に残ったのは、引退してもなお美しいデブラ・ウィンガーを始め、
ジェーン・フォンダ、シャロン・ストーン、エマニュエル・ベアール、
ウーピー・ゴールドバーグ辺りだろうか。
個人的に好きなのは、他にホリー・ハンター、フランシス・マクドーマンド、
サルマ・ハエック、ダリル・ハンナ。
懐かしいダイアン・レインも出ていたなぁ。
彼女、昔は大好きだったので、カンゲキ♪

大女優としてのプレッシャーと栄華との両方を感じつつも引退したジェーン、
ジュリアン・ムーアやケイト・ブランシェットにかなわないけど、
自分は自分だと言う自信を持つシャロン、
今でも子供と自分をどこかへ連れ去ってくれる人を待っていると言うエマニュエル・・・。
それぞれ考えは違っていても、みな個性的。
もちろん、相手は女優なんで、どこまでが素でどこからが演技なのかは解らない。
でも40代を超えたこれらの魅力的な女優達(超えてない人もたくさん出てたようだが)に
共通している事は、皆、自分らしくありたい、と思っている事。
凡人には解らないような苦悩やプレッシャーがあるだろうし、
美しくて当たり前と言う世界で、自分らしさを保っていくのは、並大抵の努力ではないだろう。
そういう悩みを抱え、乗り越えてこそ
初めて味のあるいい女優に成長していったのだろうな・・・。

引退して主婦・母親になったデブラもまた、彼女らしくて美しかった。
どこかで読んだけど、このインタビューでデブラの心は揺れたのではないだろうか、
とワタシは睨んでいる。あれだけの個性と輝きを持った女優なんだもの、
長い事凡人にとどまってはいられないんじゃないかな・・・。
とはいえ、「映画の撮影は、私にとっては辛いモノでした。」と語っていたので、
性格的には華やかなハリウッド女優という職業が苦しいと思っているのかもしれないな・・・。
などと、華やかな世界をあれこれ想像しながら観るのが楽しかった。

この映画は、40代以上の女性で母親又は主婦で、
おまけに映画好きな人でないと共感を得にくいかもしれない。
観る人を選ぶ作品なのだろうな。ワタシははまっていて、ラッキーだったと思える。

余談だが、他にも登場して欲しかった女優さんをあげておきます。

メリル・ストリープ、スーザン・サランドン、ゴールディ・ホーン、
ジョディ・フォスター、ミッシエル・ファイファー、ジュリア・ロバーツ、
フェイ・ダナウェイ、ユマ・サーマン・・・思い付くのはこれぐらいか・・・?

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