Tapestry

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Ray



ソウルの神様、レイ・チャールズの生涯を描いた映画だけあって、
何といっても音楽がサイコー。
彼の音楽って、特別ファンで無くても、耳に馴染んだ名曲ばかりなんだなぁ・・・
と改めて実感。じっくり彼の音楽を聴いてみたくなった。

ジョージア州の貧しい家庭に生れたレイ。(ジェイミー・フォックス)
悲しい事故で弟を亡くし、その後すぐに、自身の視力まで失い、盲目となってしまう。
弟が亡くなり母が嘆き悲しむのを見て、自分のせいだと心を痛め、
その事が大人になって音楽で成功してからも、レイを責め続ける。
そして盲目が故に、他人に利用される事も多かったレイ。
ゴスペル・シンガーのデラ・ビーと出会い、結婚して家庭を持つようになるが、
数々の苦しさを紛らすためか、音楽に魂をささげながらも、
次第にドラッグにはまっていってしまう・・・。

子供時代の回想シーンがせつない。
徐々に視力を失っていく我が息子に、盲目になってしまうと告げる母親。
自分で強く生きていくしかない、と厳しい態度で臨むところなんて、涙が溢れてきた。
弟が亡くなるシーンも悲しすぎる。
最後の回想(幻想)シーンで、初めて亡き弟と母親から許しを受け、
生き返ったように更正していくレイの姿が痛々しかった。

レイを演じていたジェイミー・フォックスがとても良かった。
実際のレイ・チャールズにそっくりで、かなり研究したのだろうな、と思わせる。
サングラスをかけ、ピアノを叩きながら唄う姿は鳥肌モノ。
ソウルファンで無くても必見だろう。

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