Fresh times

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第四話 ~時間~




彼は宇宙船の中で眠っていた。彼の横には「人口冬眠 3時間用」と書いた薬の袋らしきものが置いてあった。
彼は退屈だったのだ。宇宙で退屈するとは考えていなかった。しかし、新たな星に到着するまで3時間程あることを知り、彼はこの薬があったことを思い出し、早速服用したのだ。当然、宇宙船の中は静寂そのものだった・・

突然、その静寂は破られた。何かが宇宙船にぶつかったような音だ。彼はすぐに飛び起きた。人口冬眠といっても、激しい音がすれば起きられるようにしてある。そうでなければ強盗などし放題である。しかし、彼はすぐにおかしいことに気がついた。この宇宙船は高度のレーダーを備えており、隕石等は察知して自動的に避ける仕組みになっている・・はずなのだ。

ということは、レーダーがおかしいのだろう。調節に行かなければならないようだ。どうせ暇だったのだし、彼は操縦室に向かった。
しかし、レーダーはどこもおかしくなかった。彼は首をかしげ、宇宙船に備え付けられている宇宙カメラで外の様子を見てみることにした。

すると、何か黒い物体が宇宙船の後ろのほうについているではないか。彼は早速中に運んでみようと思ったが、それは思いとどまった。方法がないのではなく、何か危険物の可能性もあったからだ。何しろ高性能のレーダーを潜り抜けた物体である。もっとも、彼はもはや危険を恐れなかったが、宇宙に乗り出したばかりの今死んでしまっては、あまりにつまらないと考えたのだ。

第四話    完


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