Fresh times

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第十話 ~ガス、そして・・・~




彼の計算、又は計画には狂いはなく、1週間後に彼はその星を目の前にしていた。

さて、何をしたものか。彼は確かに死んでもいいとは思ったが、真実を知ってから死にたいと思った。

とりあえずこのガスを超えねばならない。彼は目の前の星に取り巻くガスを睨んだ。

しかし、彼が知っているすべての知識、機械を使ったにも拘らず解決策は見つからなかった。分かったのは、あのガスが有害で危険なものであるということ。

もはや突っ切っていくしかない。そう思い、宇宙船を発進させた。

すると、意外に簡単に入れた・・ように思った。が、それは一瞬のことで、彼は驚愕した。ガスが宇宙船の中まで入り込んでいる。いったいどうやって入ったのだろうか。

酸素ボンベをつけ、宇宙服を着て宇宙船の隅々まで様子を見てみると、なんと超強力のガラスを溶かして入り込んで来ている。小型隕石でも傷一つつかないようなガラスをどうやって溶かしているのだろう。おそらくかなりの高熱なのだろう。幸い温度調節装置兼安全装置が働いて(ここまで温度が高くなってもきちんと働くのだなと彼は思った)機内の温度は通常に保たれているが、有害なガスであることに変わりはない。それに酸素ボンベにも限界がある。

さて、どうしたものか。おそらく音信不通の者の大半がここでやられているのではないのかなという思いが頭をかすめたが、そんなことを気にしている暇はない。

しかし彼は希望を捨てなかった。おそらくこのガスはこの星を取り囲んでいるだけであって、地上にはないだろう。よって、地上に着けばこっちのものというわけだ。

彼はそれだけに望みをかけ、ひたすら着くのを待った。

何時間かたったであろうか。やっと地上にたどり着いた。彼の予想・・というより希望のようなものは運よく当たっており、地上にあのガスはないようだった。・・・彼は又冒険に繰り出した。

第十話   完



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