「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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2022年09月19日
秋になったので武蔵御嶽神社に出かけるのでした
(10)
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祥之介は前の日に体調を崩してしまうのでした。
「おじいちゃん。お山にでかけるのか?」
「ふむ。明日から雨が続くのである。
傘をさして山を登るのは辛いのである」
祥之介はさえない団と散歩をして麓の駅に向かうのでした。
渋谷駅に立って宮益パークなるものを眺めているのでした。
「とうちゃん、今日は混んでいるな」
「ふむ。コロナの頃とは違うね」
なので写真が全然とれなかったのでした。
新宿駅に着くと「ホリデー快速」なるものが停まっているのでした。
「とうちゃん。出遅れてよかったな」
「ふむ。これはいいね。
青梅線に入って立川、西立川、拝島、福生、青梅、御嶽なのである」
「七時四十四分発、奥多摩九時十八分着だぞ」
「凄いのである。三十分は早いのである」
御嶽駅から大急ぎでバスに乗ってモノレールの駅に着くのでした。
ハンサム団は急いでいるのでした。
人が多いので遅れるとモノレールに乗れないのでした。
「球磨之介。ふくらはぎがつりそうなのである」
「とうちゃん。お山はこれからだぞ」
急いで行っても前に乗れなかった人がいていっぱいなのでした。
「とうちゃん。朝飯を食っていないんだろ?」
「ふむ。かば姐がまたパチンコでお金を使い果たしたのである」
「きび餅が売っているぞ。買おうよ」
「ふむ。買おうではないか」
きび餅を買ってモノレールを待つのでした。
しばらくしたらモノレールがやってくるのでした。
御嶽神社は眷属がニッポンオオカミなので犬も乗れますし、
犬の御祈願にくる人も多いのでした。
車内は可愛いワンコがいっぱいいるのでした。
「とうちゃん。随分かわったね」
「ふむ。入り口に焼き団子と鮎の塩焼きが売っているのである」
「鮎でいっぱいやってくか?」
「絶対息切れがするからいやなのである」
鳥居が見えてくるのでした。
「早くに着いたからお山には人がいないな」
「ふむ。急いでいこう。体調が悪いのである。
こういう時は一気にいかないと疲れるのである。
股関節をまわして惰力で登っていくのである」
「ゼンマイ仕掛けのタンクみたいな歩き方だな……」
「球磨之介。随分改装したんだね」
「ホントだ。こんな柵なかったよな」
「誰か落ちたのかね?」
「とうちゃん。歩くのが早くないか?」
「ふむ。体調が悪いのである。息切れもするのである」
「ペースを落としたらどうだ?」
「いつもは周りの人にあわせているのであるが、
人が全然いないのでだんだん早くなるのである」
この日最初のお参りをするのでした。
御神木にもお参りをするのでした。
「人がいないと気持ちがいいね」
「ふむ。やっぱり空気がいいね。
肌で感じる空気も、吸う空気も空気なのである」
「なんだ?そりゃ?」
「球磨之介。手水舎と門が見えてきたぞ」
「とうちゃん。ここまで十分かかってないぞ」
「ふむ。社務所まで十五分以内に着くのである」
「大丈夫か?」
「具合が悪いのである。休まず一気にいくのである」
手水舎でブレスなどもお浄めするのでした。
横にはお犬様用の手水舎もあるのでした。
「球磨之介。一気にいくそ。まずは前の人を抜かすのである」
「とうちゃん。本当に大丈夫か?」
「球磨之介。ここは駆け上がるのである」
「とうちゃん、脚が上がっていないぞ」
「ふむ……バス停からケーブルカー駅までで足がダメになったのである」
「二回きているから距離感がわかるのである。急ぐぞ」
「最初はいつ着くかわからなかったから疲れたよな」
「ふむ。御嶽のお山は距離が短いのである。
来年は十分で登れるようにトレーニングをするのである」
お参りをするのでした。
この階段を登ったらすぐなのでした。
「球磨之介。随分いろいろなところが綺麗になっているね」
「見えたぞ。社務所だ」
「登ったら少し休んでいいかね?」
「勝手に休めよ。ジジイ」
拝殿が見えてくるのでした。
「やっぱり大きいね」
「迫力だと豊川稲荷の狐さんとどっこいだね」
お参りをする前に、麓でもとめたきび餅と麦茶で休憩をするのでした。
「とうちゃん。今年も無事にこられたことに感謝しよう」
「ふむ。感謝しよう」
ハンサム団は動物禁止のエリアに入って首をかしげるのでした。
「球磨之介。なんかないのである」
八柱神社にお参りをするのでした。
「とうちゃん。蔵王権現の蝕拝所がなくなっているぞ」
「コロナだからかね?去年は九月の二十日にきたんだね」
「今年は還暦のお礼をしたかったんだろ?」
「ふむ。蔵王権現は山形にもあるのである。幼馴染なのである」
二柱神社にお参りをするのでした。
神明社にお参りをするのでした。
常盤堅盤社にお参りをするのでした。
なんでも昔の本殿だそうです。
東照宮にもお参りをするのでした。
豚の神社は工事をしているのか、
邪魔になると思ってお参りを遠慮するのでした。
巨福社にお参りをするのでした。
大口真神にもお参りをするのでした。
遥拝所で今年一年の無事を感謝するのでした。
「とうちゃん。今年もこられてよかったね」
「ふむ。あと何年こられるかね」
人がいないので何回もお参りをしていたら
縦に赤っぽい光の帯みたいのが出るのでした。
「球磨之介。歓迎されているのかね」
「赤い光だから退場じゃないか」
「…………」
天神様にもお参りをするのでした。
拝殿に御挨拶をして帰路をとるのでした。
下っていくと気がつかなかった三柱社にお参りをするのでした。
改めて感謝の意を表すのでした。
「とうちゃん、来年もこようね」
帰りはゆっくり歩いていくのでした。
「球磨之介。人がいっぱい登ってくるぞ」
「俺たちもいつもこのくらいの時間だよな」
「けれど去年の遥拝所の時刻を見ると九時二十分になっているのである」
「とうちゃん、九時二十分じゃないぞ。九月二十日だ」
「一時間違うと随分人が多くなるんだね」
「またのお越しをお待ちされているぞ」
「ふむ。またお越しになるのである」
「球磨之介。焼き団子を食べようかね?」
祥之介は体調がよくないのであきらめるのでした。
御嶽神社に十一時に着くのでした。
「とうちゃん。また駅前の拉麺が食べられなかったね」
「ふむ。今年は調子がよかったのに残念だよ」
「ここのところの残業で疲れたんじゃないか?」
「ふむ。年なんだね」
山の駅はいかにも田舎の駅なのでした。
「とうちゃん。帰りは長いぞ」
「ふむ。青梅まで各駅で
乗り換えて国分寺まで各駅なのである」
青梅駅で毎年恒例の看板を眺めるのでした。
また来年もお山に登れるか不安に思う祥之介なのでした。
大山の阿夫利神社と成田山新勝寺に行きたいのですが天気が不安定で困っているのでした。
明日は日赤にいくので、でかけられるか不安なのでした。
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最終更新日 2024年06月23日 06時41分27秒
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