青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2019年12月16日
XML
カテゴリ: ギターリぺアー
◆今回のご依頼は、Fender.JP TELECASTER 再生リペアです
 ギターオーナー様は、【愛しておくれ】 中山卓哉 様です。
 プロを目指していた時代に入手された、スターティングギターとお聞きして居ります
 スターティングギターや、人生の転機になる大切なギターのリペアは何時もの様に
 気合が入ります。
 私のベーシストの娘からの紹介でリペアさせて頂く事になりました。

●画像のレスポールは同時にリペアのご依頼を頂きました

●アコギも大好きとお聞きしましたので、工房備品のアコギを弾いて頂きました
 弾いてる時の表情が本当に楽しそうです。思わずK2も笑顔になってしましました。


◆画像から確認して行きます


●一目で弾き込まれたギターで有る事が伝わって来ます。


●ヘッド&ペグは特に問題は有りません


●白のスルー塗装で木目が僅かに見える【ホワイトアッシュ】と記憶してますが、
 昔の記憶ですから定かでは有りません。
 ガムテープ?の剥がし跡が残ってますが、コンパウンドを掛ければ取れますので
 問題は有りません


●トーンコントロールは、トーンポットが壊れた【折れた?】時に外して配線処理はされた
 との事ですが
この部分に穴が開いたままですと、ライブ中の汗や埃が入りますので、
 対処しないと宜しく有りません
 画像でもお判りかも知れませんが、プレートが少し浮いてます




◆弦高を測定しておきます

●6E/12Fで2.1mmですから、エレキギターの標準的な弦高ですか、試奏した感触では
 何となく弦高が高く感じます。測定してから【こんなに低かったの?】は珍しい事では無く
 許容範囲を少し超えた順ゾリでは感じる事が有ります


●1E/12Eが2.0mmで0.5mm高い事も全体が高く感じる原因にもなります
 ロッド調整で簡単に解消しますので心配無用です


●ブリッジの磨きは弦高調整が完了してからになります。
 3コマブリッジのオクターブ調整は、最近では1発で決まってますので今回も、
 ドツボに嵌まらない様に願ってます


●僅かに順ゾリが許容範囲を超えてます


◆リペアを開始して行きます







 ドライヤーでナットを温めてから慎重に外して行きます。
 テレキャスのナットはカーブボトムですから、無理に外そうとするとフレットボードのペグ側が
 欠損しますので、強烈に付いてると判断した時はナットを切断して外すケースも有ります。


●トーンポットの穴はボルトで塞いで、内部は絶縁チューブで養生しておきます


●プレートを外す時にプレートが歪んでる感覚が有った原因は、プレート取付ビス穴がズレてた


◆トラストロッドでネックを調整していきます

●画像の六角ナットは少し工夫をして有ります。先端をカットしてフロントピックアップを
 外す事無くロッド調整が出来る様になってます。
 ボディに直接ネジ止めして有るフロントピックアップを外しますと、戻す時にスプリングが
 邪魔で上手く収まらずに難儀しますので、この様な工夫をしました


●5mmの六角のはずが素直に入りません、まさかインチスケール?のはずが有りません。
 何と六角ナットに中にウレタンクリアー塗装が有り六角レンチが入らなかったのです。
 と言う事はロッドは全く触って無い事に成ります。
 予想通りロッドに殆どトルクが掛かってませんでしたので、軽くトルクを掛けて
 【締めて】ストレートに調整して有ります。


●弾き込んだ証のフレットの状況です。
 フレットの部分擦り合わせと修正で行ける!と考えて最大限手を入れましたが、
 3F5F7Fで1E/2Bをチョーキングしますと隣の弦の溝の所でビビリってしまいます。
 フレット残が溝の所では
 殆ど有りませんのでこれ以上の修正は不可能と判断して、1F~8Fを打ち換える事に
 変更しました。最初から打ち換え方が早かったのですが、とことん粘る性格は
 直らない様です


●工房でお見せした特殊なフレット抜き工具を使いますと、ご説明したメイプルフレットボードの
 割れ浮きも一切無く綺麗に外せました。
 この特殊工具は更にもう一点メリットが有りまして、フレットワイヤーに被ったクリアー塗装を
 カッターで事前に切り離す必要が無く、クリア塗装を切り離しながらフレットワイヤーを
 抜く事が出来るので本当に優れ物です

●工房で採用してるフレットワイヤーは、FenderやESP等、多くの世界の一流メーカーに採用
 されてます、三晃製作所製【日本製】のフレットワイヤーを使っております。


●フレット打込みは【ジョーズ】と呼ばれる打込工具で打込みますが画像は省略しました
 打ち込んでから【ベベリングファイル】でエッジを整えてから、仕上げはハンドパワー
 でエッジに指腹が引っ掛ら無い様に仕上げます


●9Fより上は原型を保ってますので今回は打替えの必要無しと判断してます。
 打ち換えたフレットの仕上がりです


●ナットの仕上がりです、1Fの調整はトラストロッドを調整した直後ですから数日空けてから
 ナット溝は調整して行きます。 
 ナットはオリジナルと同じ材質で音を変えない様に【タスク】人工象牙を使ってます

●ストリングガイドのスペサーが多い様な気がしますが、オリジナルでしょうか?
 もしスペサーを追加されたのでしたら弦へのテンションが足りない感じがします


●トーンノブ跡の仕上がり画像が抜けてました


●フレットの仕上がりです


●バックも磨きを入れて有ります


●ネック裏は元々綺麗でした

◆音出しチェックして行きます

●1Eの開放~ローフレットで音が詰まってます・・・一つ上のフレットに接触してる様な音ですが
 フレット間のクリアランスは完全に取れてますので原因はブリッジしか有りません。
 【開放弦だけでしたらナット溝の調整の可能性が高いです】
 弦と接触する部分のサビが原因ですから、ピカールと歯ブラシで磨いておきます。
 本来でしたら全バラシしたい所ですが、3コマブリッジのオクターブ取り直し!と思いますと
 流石のK2も怯んでしまいます


●コンパウンド、歯ブラシ、真鍮の金ブラシ、を駆使してブリッジ&コマを磨き上げましたので
 1Eの開放~ローフレットでの音詰まりは解消してます

◆工房ではテレキャスの弦交換をこの様にしてます

①最初に6本全ての弦を通しておきます、こうすればその都度ボディをひっくり返す必要が
 有りません。この時に1Eと6Eの順番を間違えるとレフティになってしまいます

②6本全てを通したら抜けない様にマスキングテープで塞いでおきます


③後は6Eから順に張って行くだけです。

 こんなの常識だよね!と言うゲスト様は読み流して下さいませ。

◆時短モードに入ってしまい、リペア完了画像を撮り忘れてました



◆試奏タイム&リペアの纏めです

●全てのポジションで問題が無い事を確認しましたので本日お引渡しさせて頂きました。
 オーダーの12月24日クリスマス・ワンマンライブで使いたい!のご希望に添えて安心しました
 中山様から、コンディションが宜しく無くて困っていましたけど、これでまたライブで使えると
 喜びのコメントを頂きました。
  24日のワンマンライブにお出かけになられるゲスト様におかれましては、完全復活した
 スターティングギターのテレキャスの音も是非聴いて下さい。
 ステージパフォーマンスは程々にして頂きます事が、多くのファンの方の願いで有り、
 ギターからの希望でも有ります。くれぐれもご注意下さい。

 🌻ギターからのコメントが有ります【いてぇ~】だそうです
  【業務連絡ですからゲスト様におかれましては読み流して下さい】

🌸とってもたいへんよくできました🌸





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020年01月11日 09時02分37秒
コメント(0) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: