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2020年
の秋に見た映画です。英語を勉強したり、英訳を仕事にする人にとって必携の辞書に 「OED」
、 「The Oxford English Dictionary」
という百科事典みたいな辞書がありますが、あの辞書の誕生秘話といった趣の映画でした。
話しの筋立ては メル・ギブソン
演じる、実直な学者 ジェームズ・マレー
と、 ショーン・ペン
が扮した ウィリアム・チェスター・マイナー
という、記憶の天才のような、チラシによれば、まあ、狂気の人との出会いを柱にしたOED完成の「驚くべき真実」のドラマで、ぼくには、そこそこ面白かったのですが、映画の中で ショーン・ペン
が演じていた天才の役割が、例えば、 「その言葉はミルトンの『失楽園』のどこそこにある」
というような、出典探索係だったことが、何となく引っかかって感想がかけませんでした。
辞書作りといえば、数年前に流行って、見ていませんが映画にもなった 「舟を編む」
にしろ、たしか、この映画の後に見た 「マルモイ」
という、日帝統治下の朝鮮語の辞書の話にしろ、 「集める」
ということと 「整理する」
ということの 「膨大さ」
が話題になるわけで、この映画も、 ジェームス・マーレイ
という学者とその家族が、そのあたりの役割を担っていたのですが、 ショーン・ペン
という人の役割は「殺人犯」なのにというだけなのかなという引っ掛かりでした。
十一世紀以前のイギリスは多数の民俗の到来によって錯綜していた。ブリトン人、ゲルマン人、スカンディナヴィア人、イベリア人などがやって来て、最後にノルマン人が加わった。大陸の主要な民族や部族は、みんな、あのブリテンでアイルランドでウェールズな島々に来ていたのだ。全部で六〇〇〇もある島々だから、どこにだれが住み込んでも平気だった。 「英語」 には標準がなかったということに、ぼくは驚きました。
この混交が進むにつれて、本来は区別されるべきだったはずの 「ブリティッシュ」 と 「イングリッシュ」 との境目が曖昧になる。
いまは我がもの顔で地球を席巻している 「英語」 とは、こうした混成交差する民族たちの曖昧な言語混合が生み出した 人為言語 だ。
それゆえ OED(オックスフォード英語辞典) 後の英語は、これらの混合がめちゃくちゃにならないようにその用法と語彙を慎重に発達させて 「公正(フェアネス)」 や 「組織的な妥協力」 や 「失敗しても逃げられるユーモア」 を巧みにあらわす必要があった。 (「擬」第十綴アーリア主義)
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