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2022.11.29
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バズ・ラーマン「エルビス」パルシネマ ​​ 予告編で、 トム・ハンクス が出ていることに気づいて、見に来ました。 エルビス・プレスリー は十代の終わりから、二十代にかけて、アメリカン・ポップスの代名詞だった人ですが、レコードを買ったりした記憶は全くなくて、とりわけ気に入った人ではありませんでしたから、この映画がどのくらい引き付けてくれるのか、興味津々でやってきました。​​
​​​​ マア、どっちかというと、古典的な伝記映画でした。見ている当人が、 ​エルビス・プレスリー​ 役の オースティン・バトラー という人が、どのくらい似ているのかもよくわかっていないいい加減な奴なので、何とも言えませんが、最初のステージのシーンはよかったですが、あとは、 「まあ、こんなものなのでしょうかね?」 でした。知っている今日がたくさん聞こえてきてうれしかったのですが、どうしても、さわり集っぽくなってしまうのが残念でした。
 ただ、ラストシーンの、これが実写のフィルムなのか、 オースティン・バトラー の演技なのか、ぼくには見分けがつきませんでしたが、ピアノの椅子に座って歌っている プレスリー は感動でした。 Can’t Help Falling in Love だったと思いますが、ぼくより、少し年上のファンの方なら、きっと、 「やっぱり、愛さずにはいられない!」 と涙されるでしょうね。​​​​

​​ それにしても、疲れました。理由の一つは、 トム・パーカー という人物の重苦しさで、演じている トム・ハンクス が凄いのでしょうが、希代の天才アーチストを骨までしゃぶり尽くす興行師という演出に、なんというか、くたくたになるという鑑賞でした(笑)。パルシネマは2本立てで、実はもう1本は評判の 「ロスバンド」 だったのですが、1本でギブアップしてしまいました(笑)。​​
​​​​  トム・ハンクス オースティン・バトラー 、二人の映画だったと思いましたが、好き嫌いを越えて、お二人に 拍手! でした。 文句ばっかり言っているようですが、 1950年代 から 70年代のアメリカ の、実相を背景にしている 「エルビス解釈」 は発見でした。ちゃちなアイドル映画ではないことは確かで、ラジオから聞こえてくるヒット・ソングの向こうの世界を、あらためて思い知らせてくれたことには感謝ですね。
​​​​監督 バズ・ラーマン

原案 バズ・ラーマン  ジェレミー・ドネル
脚本 バズ・ラーマン  サム・ブロメル  クレイグ・ピアース
撮影 マンディ・ウォーカー
編集 マット・ビラ  ジョナサン・レドモンド
音楽 エリオット・ウィーラー
キャスト
オースティン・バトラー(エルビス・プレスリー)
トム・ハンクス(トム・パーカー)
オリビア・デヨング(プリシラ・プレスリー)
2022年製作・159分・G・アメリカ
原題「Elvis」
2022・11・28-no132・パルシネマno46
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最終更新日  2023.07.11 10:28:59
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