殿上人日記

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2010年05月14日
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カテゴリ: 愛知、三重の旅

陣屋5

  久しぶりに娘のところのパソコンを使ってみたら・・・
  ・・・・遅い。やっぱウィンドウズ7&光ファイバーは
  早いです。ストレスなしって事で

  今までは5枚の写真登録に20分以上かかってたのが
  わずかに2分って事で、3月半ばから新しいパソコンに
  ため込んでいた旅日記の写真も、みんな登録を済ませ
  ブログの日記下書きにタグも貼り終えたので、下書き
  状態の日記が一気に28件・・・。一番古いのは3年前


陣屋10

  まだ古いパソコンに、昨年暮れから3月上旬までの写真が
  残されているので、早急にそれも今のパソコンに移して
  へたすりゃ下書き上限50件も夢じゃない!

  こちらのブログで時期を逸しず、紹介を出来ればいいの
  だけど・・・と、最近はハイペース更新中だったりもする


陣屋1

  写真の登録中に「今年の桜」が、まだ残っていたのに気が
  ついた。時期は3月28日。春浅き頃の愛知県岡崎市での
  旅日記はジンヤからスタート!


陣屋2

  陣屋(ジンヤ)とは、江戸時代に徳川幕府の直轄領の
  お代官の住居を兼ねた役所が置かれた屋敷や、小藩の
  中で城を持たない大名が、陣屋に藩庁を置いているのを
  無城大名や陣屋大名と呼んだ


陣屋3

  徳川秀忠に仕えての大坂の陣の戦功で、三千石を与えられた
  松平真次から奥殿松平家は始まった。二代目の松平乗次の
  時に、一万六千石の大名となったそうだ


陣屋4

  宝永4(1707)年には奥殿(愛知県岡崎市奥殿町)に
  陣屋が完成して以来、文久3(1863)年に、田野口に
  移転をするまで、奥殿藩の中心となっていたそうだ


陣屋12

  徳川家康が抱える鉄砲組は家康の故郷である松平郷を中心に
  三河の若者で固められていたのだが、慶長18(1613)年の
  駿府城(静岡市)での上覧花火に刺激をされ、郷里に帰った
  若者らが花火作りを村祭りの余興に出したとか、砲術家の
  稲富伊賀守直家が尾張藩へ身柄預かりとなって、稲富流
  花火が三河に誕生をしたとも言われる


陣屋9

  ちなみに最後の藩主で、老中となった松平乗謨(大給恒)は
  佐野常民とともに、博愛社(日本赤十字社の前身)の設立と
  育成に貢献し、日本赤十字社をつくり育てた人と言われている


陣屋7

  廃藩置県で御殿、役所、書院、学問所などは移築や取り
  壊しを行われたが、岡崎市桑原町の龍渓院の庫裏になって
  いた書院が移築復元をされている


陣屋8

  陣屋の裏手には徳川家康の祖である、松平家の親藩として
  初代の真次から代々の藩主墓塔が立ち並ぶ。七代乗友の
  五男は裏千家十一世玄々斉宗室であり、八代乗尹の子の
  永井尚志は、旗本の永井尚徳の養子となり、幕府の日本初の
  海軍学校である、長崎海軍伝習所創設時に総監理となった


陣屋6

  後に若年寄にまで出世もし、榎本武揚と共に蝦夷へ向かって
  函館奉行となり新政府軍と戦っ人物で、明治政府にも出仕し
  開拓使御用係、左院小議官、元老院権大書記官に任じられた


陣屋18

  余談だが、永井尚志の養子である永井岩之丞の娘の夏子は
  官僚の平岡定太郎に嫁いで、その孫が平岡公威。小説家の
  三島由紀夫であるそうだ

  更に平岡定太郎は夏目漱石と東大予備門で同期であるそうで
  夏目漱石の小説「それから」に出てくる平岡常次郎と、「門」の
  安井のモデルとも言われている


陣屋14

  奥殿陣屋の向かいにある工場の脇に植えられた、何でもない
  ような桜を見上げたり、携帯電話で撮影している人もあり
  何がそんなに珍しいのかと、近くに行けば飛騨の三大桜の
  株分けされた桜だった


陣屋15

  まずはは岐阜県高山市一之宮町の「臥龍(がりゅう)桜」で
  千年を超えるエドヒガンザクラで、龍が地に臥しているように
  見えるので、この名がつけられた


陣屋16

  「淡墨(うすずみ)桜」は、岐阜県本巣市(旧本巣郡根尾村)の
  樹齢1500年以上のエドヒガンザクラで、蕾の時は薄いピンク
  満開時には白色、散りぎわには特異な「淡い墨色」になるそうで
  継体天皇お手植えという伝承も


陣屋17

  そして岐阜県高山市荘川町の国道沿いの「荘川(しょうかわ)桜」
  樹齢四百年と推定されるアズマヒガンザクラという野生種の桜で
  御母衣ダムの建設で水没をした照蓮寺、光輪寺の庭にあった
  二本の巨桜を移植したもの

  そんな荘川桜の話に感銘を受けて、旧国鉄バス名金急行線(名古屋~
  御母衣~金沢間)の車掌であった佐藤良二氏は、太平洋と日本海を
  桜で繋ごうと桜を植え続け、映画化やドラマ化もした「さくら道」


陣屋19

  飛騨の桜は見た事がないのだが、えらいところで三大桜が揃い咲き


         平成22年3月28日に愛知県岡崎市で撮影





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最終更新日  2010年05月14日 17時46分20秒 コメント(43) | コメントを書く


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