聴覚障害者とは？

★　聴覚障害者とは？

聴覚障害と言うのは、聞こえに障害がある人のことを言う。

大まかに言うと３種類ある。

　　1 聾唖(ろうあ)者
　　2 　難聴者
　　3 　中途失聴者

一般的にいわれる聴覚障害者は　1と2の人たちのことを言うのが多いと思う。

★　なぜ　聾唖の人達は声が出ないのでしょうか？

普通たいていの人は声が出るように生まれてきています。なのになぜでしょうか？
聾唖の人もみんな同じように生まれてきたのです。
でも　生まれた時から耳に障害があって音と言うものを知らずに育ってきた訳です。
普通赤ちゃんは　お母さんに話かけてもらったり､子守唄を聞いたりして「言葉」を覚えてきます。聾唖の人達は　そんなお母さんの声も知らないのです。

人は言葉を覚えるのに　３歳までに耳が聞こえなくなった時は声を出して話するのは難しいと言われています。でも　訓練次第で声を出す事も出来ます。

大人になってからでも　声を出して話さなくなれば、やはり声は普通の発音とは随分違ってきます。
自分で自分の声が聞こえないので　どんな大きさの声か？どんな発音しているのかがわからないからです。

難聴者と言うのは　子供の頃に聴力を失った人達が殆んどです。
声の残る人もいます。　出ない人もいます。さまざまです。

そして　中途失聴者。
これは　私のようにそこそこに成長してからとか成人してから失聴した人たちを言います。
『突発性難聴』と言って　ある日突然耳が聞こえなくなる病気です。
昨夜まで聞こえていた人が　朝　目が覚めたら音の無い世界だった･････
そう言う人達がいます。

★　突然聞こえなくなったら　声は出なくなるでしょうか？

そんな事ありえませんよね。
言葉は聞こえようが聞こえまいが　話せます。
声は出ます。だからお話は出来ます。
健聴のみなさんと同じですね。　でも･…

★　話ができるでしょうか？　会話が可能でしょうか？

難しいですね。
会話は　『言葉のキャッチボール』だと思うのです。
投げるばかりではキャッチボールは成り立ちません。
投げる・受ける･又　投げ返す。
会話は　一方通行では成り立ちません。

話すだけでは　会話とはいえません。受ける(聞く)ことが必要です。
中途失聴者は　聞くことが出来ません。
だからスムーズに会話をするのは難しいです。

中途失聴者のほとんどの人は　『筆談』します。
聞こえなくなってから『手話を覚える』・『口話を覚える』のは　とても大変な努力が必要です。
でもそんな中には　私のように手話の魅力にとりつかれて　手話を覚えている人もいます。

聾唖者・難聴者・中途失聴者　それぞれ立場は違うかもしれませんが、でも　みんな耳が聞こえない・コミニュケーションがスムーズに出来ない　同じ障害を持った聴覚障害者なのです。

次は　「聞こえる」「聞こえない」とはどう言うことなのか？
私の体験からお話していきたいと思います。

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