言葉がゆがんで聞える・・・・?

4)言葉がゆがんで聞える・・・・?

  例えば「おかあさん」
  人によっては、「おああーーあん」または「おあーしゃん」と聞えているかもしれません。
  しかし、人間の耳って 本当よく出来ていて、
音としては「おあーしゃん」と聞えていても いつの間にか
その発音の意味が通じてきて
  「おかあさん」って言ってるように聞えてきます。
  でも、これって私だけがそう思っているのかも知れませんが・・・・・

  練習次第・・・慣れかな?で 聞えない「単語」は、話の前後での関係で なんとなくわかってきます。
   なんか 手話と似ていますね。
  知らない単語が出てきてもその前後でわかる・・・んですよ。

  例 「そこのアタミちょうだい。」 
    『アタミ?』考える。
    『ちょうだい』で何か欲しいものがあるとわかる。
    『そこ』の場所を見る。

    『ハサミ』がある。

    ああ・・・『アタミ』は『ハサミ』のことかと解る訳です。
    実際こんなゆっくりと考えていられませんけどね。
でも、順としてはこんな風にして考える訳です。

または、娘が小学校1年の時、カタカナを習っていたころのことです。
「おかあさん カタカナで『ダス』ってどう書くの?」
「ダス? ダスってなんや?」
「違う ダスや!!」
「そやからそのダスってなんや?」
  「ちがう!! ダスや!!おばあちゃんとこに行く時乗っていく
おっきい車や!!ダス!!」
      「バスの事か?」
      「うん・・・・」
      そういわれて初めて「ダス」が「バス」の事であると解りました。しかし、何回聞いても「バス」には聞えないのです。
      本来 口話では少し違うのですが 子供の事でハッキリとした動きが読めませんでした。

     よく「誰にでも聞き間違いはあるよ!!」って言われるのですが、
     健聴のみなさんは 2回目に聞きなおしたときは殆んど正確に把握されます。
      でも 私達 『難聴者』は 何度聞いても正しく聞き取れないのです。

 口話も慣れれば、それなりなんですが とても疲れます。
  聴障者が口の動きで お話を読み取る事はご存知だと思いますが、口の動きを読み取ってその内容を自分の中で組み立てる訳です。
  私も子供の頃からのクセで 口を読みます。
 顔が見えないとわかりません。
 聞えてくる分と口とをあわせて考えます。

  口話は、健聴の方には とても便利ですが、聞こえない側にとっては、口を読むのはそても努力が必要です。
  手話や筆記がついて 読み取るのなら同じ読み取りでも とても楽です。
 会話を一生懸命理解しょうと思うのはお互い同じです。

 だから今これを読んでいる皆さんも、 「手話」なり「要約筆記」を覚えて少しでも聴覚障害者へ 近づいてきていただければうれしいなぁ~って思います。
  そして、私達 聞こえない側も努力したいと思います。
ここまで読んで頂きましてありがとうございます。




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