届けられなかった 手紙・・・

このお話は 私自身の過去の そのとき折々に 感じていた事が書き記されています。

これは手紙です。

 以前 一人で凄く悩んでいた時に ある方に相談に乗って頂きたくて
書いた手紙です。
 でも 結局 投函する事が出来ずに 残ってしまった手紙です。

☆ 平成8年 一人悩み疲れ果てていた 私の姿です。☆

「届けられなかった 手紙・・・・」       平成14年 7月7日 更新

△△様


突然 お手紙を差し上げ さぞビックリなさったことと思います。
最近、私 自分自身の考え方について自信がなくなりつつあります。それと同時に手話に対して空しさがつのってきます。
 私が手話を始めて今年で、8年目になります。その8年間が何だったのだろう?みたいな感じです。

この手紙、シャーペンで書いています。
失礼とは思いましたが、考えながら書き連ねていますので、考えをまとめながら一気にペンでは難しいのでシャーペンで書いては消し 消しては書きで進めています。
お見苦しいかと思いますがお許しくださいませ。
 おそらく何枚にかになると思いますが、読み終えてくだされば捨てて頂きたく思います。

ただ、自分の考え方が本当におかしいのか?それほど自分勝手なことを 私は言っているのかを自分で判断しかねて △△さんに聞いて頂きたく思い書いております。

 まず 1番に 手話サークルは 聾協の物なのでしょうか?
本来なら聴障協とすべきところですが ここでは聾協といたします。

こことそちらとでは異なるかとは思いますが、ある聾唖の方が言われるに ここの手話サークルは 聾唖者が 手話通訳者が必要だとの考えで 聾協が力を合わせて作ったサークルである。だから 当然手話通訳を使うのは聾協の会員である聾唖者である。
 他の聴覚障害者には 本来 手話通訳を頼む資格はない!!

以前に 
「難聴者は手話の通訳が欲しければ 自分たちでサークルを作り育てるべきだ!!
今のサークルなり通訳者は 聾協が長年かけて育て上げたものである。
だから それを 難聴者が使うのはどうか?
 しかし、あなたが聾協に入るのであれば その資格はできる。」

私の考え方が甘いのかも知れませんが、確かに聾協が必要として 作り出されたものがサークルだとは思います。でも、手話サークルと言うのは 手話をコミュニケーションの手段として生活している聴覚障害者に対してのボランティアサークルなのではないのでしょうか?

聾協会員だからOK!!難聴者・中途失聴者だから の!!なのでしょうか?
役所は 公平な立場から私にも通訳して頂けます。

聾協にも入らず 何の活動もしていないのだから 資格は無い!! ずるい!! 厚かましい!!

今のここでは 男性の方は解りませんが、婦人部でサークルで活動されているの 私の知っている限りでは たったの3人しかいません。
 他に 引っ越しされたばかりとか若いお母さん方が居られますが 子供が小さいとのことででてこられません。それなりに理由があることと思いますのでそのことに関しては何も言いません。

私はこの8年間確かに 同好会のメンバー・サークルのメンバーとしての立場からしか協力は出来ませんでした。
 でも入っていないからこそ、余計に 協力してきたつもりでしたが 

それも ある聾唖者の方から 

「あなたのは サークル員としての協力であり 協会に入っていないので 聴覚障害者としての自覚を持って活動に協力しているのではない!!」

と言われ とてもショックを受けました。
全て協会に入っていれば 良し!! 入っていないのならそれは関係無し!!ということですね。
 協会に入っていても 何も協力していない人でもそれはOK!!なんです。

「あなたも協会に入れば誰も文句は無い!!」 だそうです。

そして、聴障と言っても 例え手話を使う中途失聴者でも 協会の会員でなければ 健聴と同じ 聞こえる人と同じで ただのサークル員でしかない!!

私がここで思うのは やはり手話サークルでは 聾唖者以外は 聴覚障害者として認められない!!と言うことです。
 現在 私は サークルでの初級クラスを任されました。
でも それに対してもその聾の方が言うに

「本当はね、聾協の中から なぜ あなたが指導をするの?と言う声が出ているの。」 
「じゃあ なんで私に指導を一緒にやってと 言ったの?」と聞くと

「聾唖者だけでは 力の限界があるから手伝って欲しかった。」

凄く勝手だと思いませんか!

そういう時にだけ私を使って その事によって 私は 聾の人たちから後ろ指さされるのですよね。

以前 6ヶ月ほどですが 社協が開いた教室だったので 通訳はありましたが、後の同好会・サークルの7年間は 正式な通訳なしの会でした。

メンバーの中で たまたま 私が一番早く手話を覚えたと言うより 口を読むのに慣れていたので言っていることを理解するのが早かったのかもしれません。
で、通訳まがいの事をしてきました。

その頃その聾唖の方にしても 私のつたない手話でもないよりはマシだったのでは思うのですが。
 あの頃は、いずれ私も聞こえなくなっていくのは解っていましたから もしかしたら私は聞こえる人と聞こえない人との間の人間だから パイプ役が私の役目かも?などと えらそうな事を考えてやっていました。
 すぐに自信を無くしてしまう私なのですが、聾唖の方は

「・・・さんは 私たちと同じように聞こえない聞きにくい人間だから 聞こえない気持ちを理解してくれる」

そう あの頃は そんなふうに みんなに言ってくれていました。
 でも今はそんな気持ちも無くなってしまったようですね。
それどころか 健聴者から

「・・・さんは 自分を聴覚障害者だと認めたくないんだ。とか
「・・・さんは聞こえているよ!!」

と言われて そっちの方を信用しているみたいですね。
まあ 私のことを 聞こえているとは思ってはいないようですが・・・・

「・・だから ・・・さんは 協会に入りたがらないのよ。」

の言葉に傾いているようです。
 昔仲よく いろいろな事を話したのを 忘れちゃったみたいですね。
私自身の言葉より 健聴の人の言葉の方が信じられるのでしょうか?

同好会の頃は 私だけが飛びぬけていたことは 確かだと思います。
で、私が 間に立って聾唖の方の言葉を みんなに伝えるんですが、それが 私が言っているようにとられてしまう。
説明していても 声は私の声なので、どうしても私が教えているように取られたんですね。
  まして、サークルの中では 私が 一番年下でしたから おば様方には余計に生意気に見えたようですね。
どこからそうなったかは解りませんが、

「・・・さんは 蝶よ!!花よ!!と 甘やかされて育てられたお嬢さんだから 何でも自分の思うようになると思っているのよ!!わがままな人なのよ!!」と 

ウワサをされていたこともあったと聞きました。
それを知ったのは つい最近のこと何ですが。

いくら聞こえないからと言っても 解ってもらえなかった。
聞こえないのを 一生懸命聞こうと努力する。
聾唖の方が言っていることを伝えなきゃいけないと思ったから。

でも 努力すればするほど みんなからは ・・・さんは 聞こえるから通訳ができるんだって思われてしまったんです。
で、その聾あの方にもそのように伝わる・・・・
悪循環です。聴力が落ちていっても見えませんよね。

初め 手話を習い始めた頃は まだ手帳も貰えなかった。
あと 1~2デシベル足りないだけで 身体障害とは認めてもらえなかった。
でも身障の6級の人と殆んど変わりは無かったんですよね。
音はわかっても音声がはっきり聞きとりできない。

だけど、手帳が無ければ 私はみんなと同じ 健聴者なんです。
それもこの8年の間に もうすぐ6級ですねって言われて 3ヶ月もしないうちに4級になり いまに3級に手が届くと言われています。

口を読んで 一生懸命に話を聞く。そんな事を健聴の人には理解してもらえなかった・・・・
その事を理解して欲しくて 私はアホですから いろんな人に 自分の聞こえに付いて繰り返し説明していました。

でもそれは逆さだったんです。

反対に「しっつこい!!」と言われ、または
「そんなに自分の事を人に理解して欲しいの?」と言う人もいました。

以後 私は自分自身の説明をするのを辞めてしまいました。
それでも年に何回かは 無償に人に言いたくなります。

「わかって!! 声がいくら出ても聾の人たちと同じきこえないのよ!!」って。

最近、サークルのメンバーは新しくなって 以前の私を知らない人が多いので サークルでは少しずつ 解って頂けるようにはなってきたと思います。

 サークルのことですが、以前 ご一緒にお食事をしたときに その聾唖の方からのFAXの件についてお話した事ありましたね。
 覚えていてくださっているでしょうか?

あのことにしても同じだったのです。
 聾協に入っていないので 夜の手話サークルの見学は厚かましい!!と言われたわけです。

あの時私は同じ聴覚障害者として見学したいと言ったのですが、答えはNO!!でした。
先ほど書きましたように、手話サークルでは 中途失聴者・難聴者は 聴覚障害者としては認めない!!と言うことです。

 あの時は本当にショックでした。
あれ以来 その聾の方の手から 聞こえてくるのはショックな言葉の連続です。

もし、いま 私が 「○○○○○サークル」を辞めたとしたら もう サークルへの参加は 許されないのですね。
 協会に入っていないから 聴覚障害者ではないのだから。

聾唖の方は言われました。
「○○に住んでいる◇◇さんは、自分が協会に入って活動していないのを自覚しているから、手話通訳は絶対に頼まないし 仲間との交流もしていない。」

だから? だから 私にもそうしろと言っているわけでも無いと思いますが、自覚とはなんなのでしょうか?

◇◇さんは 難聴学級を卒業されて 聾学校の卒業ではないと聞いています。
が、ゆえに 差別があったようです。

聾の方には 文章力がないとか、声が出ないなどの理由のより うらやましい・・・・
そんな気持ちからか?同じ障害を持つ人達と 自ら溝を作っているような面が 以前からありました。

でもそれは仕方の無いことです。
まして、私は年が32歳まで補聴器無しででも どうにか生活をしてきた人間です。

それをどうのと差別される・・・・・
なんか たまりません。

 聾の世界は狭い!!と 聾の方は言われます。
でも私からみれば 狭いからこそ団結心が強く 外からはなかなか入れてもらえない。
そんな感じです。
 どうして 自分たちと同じと見られないのか?それが残念です。

ここの地域には、「△△の会」と言うのがあります。
これも聾協が、聾唖者は情報が不足しているので そのためにと 作られたのが「△△の会」です。しかし、これも聾協のものなのだそうです。

 いろんな行事があって 同じ聴障の人たちの集まりなので 私もいつも参加させて頂いていました。
 入会はしていないけれど サークルへのお誘いがありましたが サークルからは殆んど参加が無く いつも私一人の参加でした。

 2年前 コンさんが「○○○○○サークル」の代表になられた年でした。
ある日、この聾の方から我が家へFAXが来ました。

新しい住所とを知らせて欲しいとのことでした。

なぜ 住所が必要なのか?と聞いたところ 「△△の会」のメンバーとして名前を入れるとの返事でした。

私としては、名前を入れてもらえると言うことは 同じ聴覚障害者として認めてもらえたのかと 素直に喜び すぐに返事をしました。
 でも、それも 最近違う事がわかりました。

昨年 神戸に出来た「手塚治虫記念館」への見学がありましたよね。
 本当は、私も ▲▲さんも 絵が好きなので生きたい場所でしたが、少し無理だったので たまたま ▲▲さんが 「△△の会」の運営委員をされていましたので 「△△の会」
からいけたら良いね。運営委員会にかけてみよう!!となりました。
 「・・・さんと 言っていたのだけれど 手塚・・・・へ行きたいねって話していたのだけど どうだろう?」と意見を述べたらしいです。
 すると 例の聾の方が 

「・・・さんの意見は 聞く必要が無い!! ・・・さんは 関係ない!!」

と言ったと▲▲さんは 怒りながら伝えてくれました。 
 それが事実か?どうかは 私には解りませんでしたが、ある時 機会に恵まれ サークルの役員さんとサークルに参加の聾の人たちが集まりました。

その場所で、 とにかく聞いてみました。
いつも私一人で その聾の方と話しているだけでは 都合が悪くなると 以前に言った言葉でも

「あなたの手話の読み間違いよ!!」
「考えすぎじゃないそんな意味で言ったんじゃないわよ。」

と 言われるばかりで どうしてもまともに聞いて貰えなかったから・・・・
 そのとき 私はみんなの前で聞きました。
▲▲さんもおられましたので。

「△△の会では 私の希望または意見を言うのも許されないのか? メンバーに入っていてもダメなのか?」と。

すると答えは、

「あなたが △△の会に入っているのは 確かだけれど 意見を言うのは遠慮して欲しい!! △△の会は 聾唖者の会であって まず 運営委員会で意見を出し合って それで意見が無ければ 一般聾唖者の意見を聞いて それでもなければ ・・・・さんの意見を通しても良い!!」

メンバーであれば 仲間なんだと思っていた自分が アホらしくなってしまいました。

「では なぜ 私を メンバーに入れたの? メンバーに入れたのは あなたでしょ!!」って聞いた。

すると 答えは泣けてきてしまいました。

「聾唖者だけでは 色々な行事 例えば講演会等のときに 人が集まらないと困るので 人数稼ぎの為に 難聴者であれ 中途失聴者であれ サークル員でも構わないから たくさんの人の名前を入れた。 でも運営には 関わらないで欲しい。 これは聾唖者の会だから。」

これは この聾の方が言った言葉そのままです。
 本当 泣けてきた・・・・・
涙が思わずボロボロ・・・こぼれた。

みんな見ていたけど サークルの人たちはどれだけ この会話の内容をつかんでいたかは解りません。
 読み取りが必要だし・・・ 手話自体は 早かったから 読めたでしょうか?

聾の方たちは何も言わず ただ居ただけ。
▲ ▲さんも何も言ってはくれなかった・・・・・

結局 時間がなくなってしまい その場で解散となってしまいました。
 でも私はもうだめだなって思いました。

この聾の方に言わせれば これまでのいろんなこと全て 私が 聾協に入れば 全て丸く治まることだというのです。

けれど 私が聾協に入ったからと言って 聾の人たちの私を見る目がコロッと変わるのですか。
 仲間だと見てくれるわけですか?
そんなもんなのですか? 人の気持ちは・・・・

たしかに初めは 

「聾協に入って 事務局などをして欲しい!! 力的にできるはずだから・・・・」

そう言って協会に入るように言われた・・・
でも まだ手話を覚えたばかりの私には それは重たすぎたのですよね。

「婦人部でもいいから。」

聾協の婦人部の中に入って役を持たされるのは怖かったんです。
 総合の婦人部集会に一人で行って その会議の内容を 持ち帰って 皆に報告する。
そんな事 とうてい無理!! できっこない・・・・・

サークルのある人は 自分たちだって会議の内容を記録しなくてはいけないのだから 同じよ!!と言う。
 記録するのは一人じゃない!!
何人かで組んで やっているでしょ。
 私は一人なの。周りを見ても知らない聾の人ばかり・・・・
周り全て手話だけの世界。 当たり前の事だけど・・・

 私は全ての手話を読み取るなんて自信はありません。
このことを言われたのは もう何年前の事か忘れてしまいましたが まだそれほど手話を始めて 間もない頃に 言われたのです。

だから 勉強の意味も兼ねて 聾協へ入ったらいい。
そうしたら手話の上達するから・・・・

でも今となったら、そんなことより なにか違うように思います。

そして手話通訳についても
「厚かましい!!」といわれています。
聾協に入っていないのに 通訳を使うのは厚かましいのだそうです。

でも最近は 少しずつ私の考えも変わって来ました。
 私は自分も通訳して欲しい!!
お昼のサークルで 通訳できる人が育ったら 私もお願いできると思っていた。
 でも 聾協と言う 大きな壁が 私の前にズーーンって 立ちはだかっていました。
 もう お願いするのは止めよう・・・・
人に後ろ指さされてまで 表に出ることもない。
嫌になってきたって感じですね。

 自分でもわかっています。 これがからに閉じこもると言うことだとね。
でもしんどいですね。

サークルの学習に付いてですが、最近の私の疑問です。
私は通訳の練習をしなくてはいけないのですか?

「聞き取りの通訳」 これは無理です。
人にいわせればループを使ってだったら できるはず!!

何を言っているのかわからないのに 聞くのに神経を集中して その上 手話に替える。
それも同時通訳で。

私 天才じゃありません!!

「読み取り通訳」
声が出るんだから できるはず!!
(だったら 声の出る聾の人は?)
たしかに出来ます。 でも ちょっと待って。

何のために通訳の練習が必要なのですか?
私 誰に通訳するんですか?

健聴の人に 聾協の人が何を言っているのかを伝える為に?
そして 私に対しては誰が通訳してくれるんですか??

サークルの人が 順番に読み取り通訳の練習している。
 皆は聞こえているから どこまでどんな風に通訳しているか解るでしょ。
でも 私には 解らない。
自分がやっている通訳の表わし方と 他の人が読み取っているのが同じか?どうか?
聞こえていないから判断のしょうがない!!

でも聾の方はみんなの前で言います。
「・・・さんも 読み取りの勉強だからみんなと一緒にやった方がいい。やれば上達するから。」と

そう 自分の時は声を出して言うだけ。
 聞き取りにしても同じ。
以前に 一度だけ 練習しなさいと言われて ビデオ取りしたことがある。
 聞きながら同時なんて 出来なかった。
 ビデオを後から見て見ると 他の人たちはみんな カメラの方を向いて手を振っている
だけど、 私は 読んでいる人の口を一生懸命に見ているから 他の人達と動きが全然違う感じが 自分でもわかるんですよね。

 でもサークルって言うのは 交流の場であるけれど 通訳を育てる場でもあるのですよね。

 じゃあ 私みたいなのは必要ないですね。
役に立たないのだから・・・

私がサークルに入ったのは、手話を覚えたら同じ耳の聞こえない人とお友達になれる。
聞こえなくても手でお話ができる。サークルの人たちともお話ができる。
そうしたら 全く音の無い世界が来ても一人じゃなくなる。
私の場合、そう思って手話を覚えた。
通訳の為ではなく自分自身の為に 覚えたかった。

 だから 今 通訳をする為って言うより 自分自身が楽しく過ごす為に手話をやりたい・・・・・
 こんな考えって 勝手でしょうか?
私は 中途失聴者と言う 聴覚障害者なんです。

 私ってね、凄くさみしがりやなんです。
一人で入るのがたまらない。
 子供の頃、私、いじめられっ子でした。毎日、毎日、 学校の帰りに数人の男子に待ち伏せされて、殴る 蹴る 叩くの繰り返しでした。
たった、10分から15で 家に帰ることができる距離なのに 1時間ぐらいかけて遠回りして 家に帰えったり・・・・

 女の子たちからはいつも無視されて 私と遊んでくれなかった。
だからそのさみしさを紛らわす為に 絵を描いて一人で遊んでいた・・・・・
 なぜ? 嫌われるのか? いじめられるのか? わからなかった。
只 いじめが始まったのが 小4の時、そして私の耳が聞こえていないのがわかったのも同じ小4の時。

 大人になってから聞いた事には あの頃の私は 凄くおすましやさんで ツン!!としている女の子だったと。
 声をかけても知らん振りして 気分が悪かったと・・・・
いま、思えばわかります。

 それは聞こえていなかったから・・・・・だから 声をかけてもらっていても返事をしなかったのだと。

それを 周りからは 取り澄ましたように思われていたのでしょうね。
そして 私と遊ぶと同じようにいじめられると お誕生日にも呼んでもらえなかったりしたこともありました。

 そんなこともあとから解りショックを受けたこともあります。

そして、昔だからだと思うけれど、「忘れ物表」などと言う 表が教室の後ろに張り出されていて トップはいつも私でした。

 忘れ物をとりに家に帰らされるのだけど 学校ではみんなの前で先生から注意!!されて 家に帰るといつも親に叱られて・・・・
本当に神経が参った。 どっちが先かは わからないけれどストレスの関係もあって 聴力が落ちていったのでしょうね。

 病院へ行く為に (大学病院でしたので 午前中しか診察は無かったのです) 
3時限 4時限を抜けて 通っていましたから これが又 男の達には しゃくに障ったようでした。

 毎日勉強サボって どこかへ出かけて お昼の時間にはきちんと帰ってきてみんなと一緒に 給食を食べているのだから。
 「ずるい!!」子供のきもちですよね。
本人にすれば 毎日 病院まで行って でっかい真っ赤な注射を 腕に刺されて 長い時間をかけて 痛い思いをしていたんですけれどね。

 まあこんな風に いじめられる条件がそろっていたのでしょうね。

あの頃はそんなことも解らなかったから 何で毎日こんなお湯ぶっ掛けられて やけどをしたり 青あざ作っていなきゃならないんだろうって思っていました。
 中学校に行っても 同じ顔ぶれがそろっていたので 余り変わりはなかったですね。

 高校に行って始めてそんなメンバーから離れて 開放された気分でした。
だから 私は人一倍 お友達を欲しがるのかもしれません・・・・

なんか話が横に逸れてしまいました。

 △△さんに 1つお聞きしたいのですが、2年前 「○○○○○サークル」の代表を ■■さんに お願いして 私は 例の聾の方の通訳的立場から離れました。
 私は あれはあれで良かったと思っています。

それまでの私は 前の代表さん K氏と聾の方との間で たいへん辛い立場にいました。

 聾の方も K氏もお互いに代表の立場にありながら お互いに直接話す事無く、常に私を媒体としてしか 連絡を取られなかったのです。
 何度 二人が直接 顔を合わせて 話し合って欲しいとお願いしてもダメでした。
 それでいて お互い言いたい放題・・・・

それを軟らかく変えて伝えるのにもいい加減疲れていましたし、■■さんに代表を引き受けて頂いた時は 本当に やっと開放された気分でした。 

 ただ、初めの頃、1度 ある友達に 私はポロ・・をしてしまったことがありました。

「どうせ 後で連絡をしてもらうのなら 同じ部屋にいるのだし 話の中に入れて欲しかった。ちょっとさみしかったな。」
って 言ったことがありました。

 すると そのとき その友達は 
「そうなると思っていました。 だからあの時 あなたはそれでいいの??と聞いたでしょ。 △△さんも あなたが辞めずに そのまま続けた方が良いのにねって おっしゃっていましたよ!!」って 言われました。

 友達が言うに ■■さんに 今までの私の役目を渡してしまったら 私の行き場所が無いと言うか 聾の方との間の事やサークルのことが見えなくなってさみしい思いをする事になるかもしれないみたいなことを言われました。

 △△さんも そのように思われていたのでしょうか?

私は 全てのことを把握していないとガマンできない!!って言うか 落ち着けない人って思われておられるのかな?とか思ったりして。

 蝶よ!!花よ!!ではないけれど、そんな風に思われていたのだろうか?と思ったりもしました。

 でも そうなると解っていたと言うのなら どうして 先に言ってくれなかったのか?と 友達にきいたところ

「・・・・さん 世の中そんなに甘いものではありませんよ!!」
って 言われてしまいました。

普通は そうなるか?ならないか?解らないから言えなのではないのでしょうか。
たまたまポロが出たときに、私にはわかっていましたよって 言われた気がして カチンと来てしまいました。

 初めから解っていたと言うのなら どうして 先に助け舟を出してくれないの?って 思いました。
 でもその後に

「人は失敗して 初めて知ることが出来ます。 だから 私は あなたの為に何も言いませんでした。」

なんか凄く 自分が情なくみじめでしたね。
友達としてより ひとつ 上から物を言われたような気がしました。

 今はどうか解りませんが、手話通訳になる為の条件の中に 
「聾唖者の生活を向上させる為に 指導する。」と言うのがあると以前 彼女が言っていま
した。

 そのとき ふっと思いました。以前は友達関係だと思っていたけれど もう 今はちがうのかなぁ?と。

そして 先に 聾の方に
『・・・・さんは 自分が聴覚障害者であることを認めたくないから 協会に入らないのだと思う・・・・』と言ったのも 彼女だと聞きました。

 まさか!! と信じられないのですが、解りません。

私 今 人を信じたいけど信じられないような・・・・
でも 彼女を嫌うとかそんな気持ちよりも ただ そんなものなのかなぁ・・・と思ったりして。

 ここへ引っ越しして 8年間 その間に 人は 性格も変わるのかなと。
もしかしたら 私が見えていなかったのかも?と。

私の中にいた彼女は なんか もっと違っていたような。

 それとも 手話が彼女を変えてしまったのかも。

このことですが、 私の思い過ごしならいいのですが、なんとなく感じるのは 手話を覚える前に友達だった時は 聞こえない・聞こえにくい人間として認めてもらったお付き合いしていた人が、手話を覚えるようになったら なぜか みんな言う言葉は

「・・・・さん そら無理やわ。理解して欲しい言うても ・・・さんは会話するのに不自由はない。スムーズに話ができるもの。」

そう思っているのは 周りの人だけです。実際に私は とてもしんどい思いをして人の話を理解しょうとしているのがわかってはもらえないのです。

みんな サークルへ入って 聞こえないと言うのは 聞こえない(音が入ってこない)音声で話せない人のことであって 私のような人間は 「聞こえにくい人」であって「聞こえない人」ではないのです。

例え声が音としての感覚であっても 音は聞こえる人なのです。
 だから 私は聞こえる 健聴の人たちのグループなのです。
今の サークルでは 聞こえない人=聾唖者 聞こえる人・聞こえにくい人=サークル員
なのです。

 もしこれが要約筆記ならば きっと私は 聴覚障害者として認められるのに 
同じ聴覚障害者のための手話サークルでは 認めて頂けないのですね。

まあ 私 サークル員で それはそれでいいのです。
 でも聞こえる訳じゃない!!
だから今の聴覚障害者協会は 聴覚の障害持っている全ての人のための協会では無い!!と思います。

でもサークルの中では 聞こえない人全ての人が協会に入っていなければ聴覚障害者としては認めない。

 手話講座でも 聾唖者のことだけを中心に指導するけど 私のように手話をも使う中途失聴者の説明はなされません。
 (こんな文句は 難聴者協会に入って 言うべきなんでしょうね。)
でもこう言うのって 一種の差別をひきおこしますね。

健聴者・・・・難聴者・・・・聾唖者の間で 健聴者と聾唖者の間は サークル活動でスムーズにコミできるからお互いに理解しあえる。
でもちょっと聞こえるけど はっきり解らないでは 

聞こえる側からの救いの手がなかなか差し伸べてくれない・・・・状態ですね。

 私 本当に 人間不信に陥ってしまう事が多々あります。
今は サークル拒否症にかかっています。
 サークルへ言ってみんなと楽しくお話がしたいのに その日の朝になれば凄く 憂うつになって
 行かなきゃ!! 行かなきゃ!!って感じです。

でも体が動かない・・・

何か凄く長くなってしまいました。 すみません。

今のところ 毎日こんな気持ちが 堂々巡りですね。
これって 私が 協会に入れば 全ておさまる事なのでしょうか?
 私が思うに入ったところで何がどう変わるのかな?って言うのが本音です。

△ △さん ご迷惑をおかけ致しますが なにか良いアドバイスがありましたら幸いです。
平成8年 4月26日(金)


あとがき

これを読まれた後の皆さんは どのように感じられたでしょか?

これをHPに載せるべきか 否か?書き終わった後も悩みました。

この手紙の時点と 今とでは少なからず 私なりに成長はしていると思うのですが 

今なお探索中です。

 しかし、この時の自分自身があったからこそ 今の私があるのだと思い 発表する事にいたしました。

細かな部分には まだ執筆中の 「手話と私とサークルと・・・」において補充させていただきたく思っています。

なにか ご感想があれば 掲示板にてお願い致します。
または 『楽天メール』にても お受けいたします。




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