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わたしのスクールに本棚が設置してあり、ちょっとした学級文庫のようにしてあるのですが、いつもその本を借りる常連の子がいます。
今は学校でも図書をゆっくり借りたりする時間があまりないそうで、区の図書館もあるのですが、人口のわりに手狭なので、いつも誰かが借りています。
そういうとき、小さいこどものころから書物と親しむことの大切さをつくづく感じます。
新美南吉のときも書きましたが、美しい景色、美しい感情を理解する心は幼いころから育てなければなりません。
ところが、ゲームづけでテレビにかじりついています、とお母さんがなげく子どもさんはなかなか成績も上がりません。
はっきり言って最初からゲームは買い与えない方がその子の将来のためなのです。
「ゲーマー(ゲーム狂)はいや。話題が狭いもの」
とわが家の娘たちは言います。そうして、
「わたしも自分の子どもにはゲームを買ってやらない。自分も買ってもらわなくてよかったって思う」と今になって言います。
「そうでなくても本を読む時間ってあまりないから」だそうです。
このごろ幼いころから本に親しませるにはどうしたらいいか、と考えています。本の好きな子になると、実用的な価値だけを考えたとしても、テストの問題自体もしっかり読み取ることができるし、問題文を読む早さもずっと速くなり、結局中学生になってから慌てて塾に入れてあせるよりもずっと効果が高いのです。
もちろん、読書の効果はそれだけではありません。他の人の心の動きを想像することができるから、いじめとか、人間関係においてぎくしゃくしたものも起こしません。
同じ本しか読まない、というお母さんも多いですが、それでもいいと思います。
たとえば電車の好きな子だったら電車の関連本ばかり読めばいい。それからアガサ・クリスティのオリエント急行殺人事件か何かを読んで、本格的な推理モノにはまる。推理モノは登場人物の関係や動機がしっかりつかめないと、犯人が推定できないから、集中して読める。それがプラスになります。
「あ、おもしろい」でもいいと思うんです。
わたしはオカルトマニアで、「おばけ本」ばかり読んだ時期がありました。そのうちミステリアスな民話や都市伝説にはまり、柳田國男にはまっていきました。
通信教育の添削などで国立大に悠々と入っていくのはこういうマニアックなタイプの子です。じっくり腰を落ち着けて考えることに慣れているのです。
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