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ネス湖行きについて前に書きましたが、それはそれでなかなか大変でした。
1.バスツアーの予約について
ネス湖のあるインバネス付近へのバスツアーがグラスゴー発であるかどうかは出発前に調べておいたのですが、観光地だから当日じゃんじゃん便はあるだろう、と安易に考えていたのでした。
ところが、前日の夕飯後パソコンで調べてみると、曜日限定のツアーと毎日出ているツアーがあって、なんと出発時間が午前8時15分から8時20分。
そのあとに
「出発15分前に来てください」
「当日集合場所がわからない等で参加できなくても予約金は返金できません」
とただし書きがしてありました。
「え!デポジットがいるわけ?ほんとに?」
日本で半日の観光バスに乗ったことはありましたが、それは当日現地支払いでした。
そんな旅先に来てふらっと乗りたいのになぜ予約なんか要るの?
ほんとにイギリスってお堅いわね~とあきれてしまいました。
価格はツアー全体で33ポンド。出発が8:20ごろで夜8時前後帰って来るプランです。
「こんなの現地で払えばいいよね~?」
と連れ合いの方を見るともうベッドに入ってグーグーいっていて返事はなし。
まあ、彼は明日は国際学会のチェアマンの仕事をしなければいけないし、自分の発表もあるし、けっこう大きな仕事が連続してあるので、女房の観光まで考えていられないのでしょうが…。
「あ~も~肝心のときに~」
といっても仕方ないので クレジットカードのナンバーを入力し、明日の日付を選択すると、
「出発24時間前の予約はできません
「な~に~これ、商売したくないわけ?!」とひとりパソコンに憤慨。
もう、しかたないや。明日朝集合地点のインフォメーションセンターの前まで行ってみよ。
2.ジョージスクエアがない!
翌朝は午前4時に起きました。というのも大変な努力のように思えますが、日本との時差(8時間)のぐあいでこのぐらいの時間に目がさめてしまってかえって便利なのです。
連れ合いも5時ごろ起き出してネットサーフィンをし始めたので、
「ねえ、自分の学会発表って女房に聞いてもらいたいもの?」
と聞くと、
「どっか行きたいならひとりで行って来ていいよ。きょうは朝から夜まで仕事がつまってるから」
と質問の意図を見透かされています。
「ネス湖に行きたいんでバスツアーに参加したいのよね。それで…」
と昨日のプランを打ち明けると、
「まあ、あの時行けばよかったのに、と一生言われるから…。思い切って行ってみたら?」
という微妙な表現をされました。
7時すぎにホテルのバイキングの食事をすませてから地図で確認すると、集合場所はグラスゴーの中心地の「ジョージスクエア」という広場の南側のインフォメーションセンターの前になっています。
朝から雨が降っていましたが、そんなこといっていたら帰国の日になってしまいます。意を決してホテルから電車に乗り、セントラル駅で降りました。
ここからブキャナン通りかクイーン通りに出てまっすぐ北に行けばこの町の一番の繁華街に囲まれたジョージスクエアという広場に出るはずです。
ところがです。このあたりは旧市街の歴史的な建物も多いので、目印になる大きな看板というのがほとんどないんですね。小さな立て札程度なんです。
しかも鉄道線路は都市部では掘割式になっていて駅はガラスの大きな温室みたいな屋根にすっぽり包まれていて、その周囲を古式ゆかしい煉瓦の建物が囲っているのでよく見ないとどこにあるかさっぱりわからない。
通りの名前は角の建物の壁に表札程度の大きさの小さなプレートで貼り付けてあるだけ。
方向音痴のわたしにとってこれほどの悪条件はない。
セントラル駅を降りてから、見覚えのあるスーパー「セインズベリ」の看板があったので、
「確かこのあいだ来たときはここで曲がったわ」と完全に思い込んで右に曲がりました。
雨がかなりふっていて、ガイドブックを確かめるのも面倒だったので、
「たぶんだいじょうぶ」と確信したのです。
ところがいくら歩いても知っている通りの名前がありません。
恥をしのんで職場に向かう雰囲気の若夫婦風のカップルに道を聞くと
夫風が、とてもゆっくりしたキングズイングリッシュで、できの悪い生徒に説明する先生のように言いました。
「この道をまっすぐ 反対方向にもどると ブキャナン通りにすぐ出ますからそこを左に曲がればすぐですよ」
要するにわたしは完全に駅を出てから反対方向に歩いてきてしまったんです。
やっとのことでジョージスクエアがみつかりました。インフォメーションセンターのわりあい大きめの小文字の” i ”の看板も見えます。
だが、しかし…
焦って歩き回っているうちに集合時刻の8時20分を5分過ぎていました。
はたしてバスは来たのか。もう行ってしまったのか。それとも人数がそろわずキャンセルになったか。それとも渋滞で遅れて来るのか。
「そうだ。インフォメーションで聞いてみよう」
ふと後ろを振り返ると白い掲示板に
「オープン 9時から」とあります。
「よーし、5分待ってみよう」と待っていましたが、誰も何も来ません。路線バスだけががんがん通り過ぎていきました。
9時にインフォメーションが空くのを待って予約を入れてからきょうは別のところに行くか、
いや、それはもったいない。せっかく今日1日あいているのに。
それとも電車でネス湖の入り口の町インバネスまで行ってから向こうのクルーズやツアーに参加するか。
方向音痴なわたしが3時間30分もかかる距離を行っても行方不明にならないだろうか。
でも鉄道だったら絶対迷わないじゃん!
とどうしてもネス湖に行きたいわたしは勇敢に決意したのでした。
3.駅はどこ?
ところがもうひとつ困ったことがありました。この近くにあるはずのクイーンズ通り駅がインバネスへの路線が走っているのですが、それがどうしても見つからないのです。
駅は広場に面しているはずなのに、どこにあるのかさっぱりわかりません。例によって掘割式のため、まわりの建物に隠されているのです。
仕方なくまたまたビジネスマン風で親切そうなおじさんを捕まえて聞くと、
「ああ、駅はあの白い丸屋根の建物だよ」と指さしました。
建物があるだけで何も書いてないし、人は誰も出てきません。
しかし、近づくにつれて人通りが次第に多くなって来ました。
すると、建物のはしっこに地下鉄の入り口風なところがあってそこからどんどん人が出て来ます。そこに入ってみました。
ところがそこは自動改札口があるだけで切符売り場もありません。どうやら出口専用のようです。
「なに、これ?」とつぶやき、周囲を見回すと遠くの方に人が歩いていくのが見えました。
小さな入り口から中へ入ると、やっと広大な駅のコンコースが目に入り、ひと安心。

「なんでこんなに出入り口だけ狭いの?」としきりにぐちっても始まりませんが。
インバネス行きの時刻表はすぐ見つかりました。10時11分です。ところがプラットフォームの番号表示が”ー”となっています。なんのこっちゃ?
そこでまたまた改札のおばさんに聞いてみることに。
さすがに駅だけあって外国人の旅行者(特に若い人)が多くおばさん改札員をつかまえてあれこれ聞いています。
まえの人が何か尋ね終わったので、わたしも聞いてみました。
「インバネス行きの10時11分は何番線なんですか?」
「あ、あれはまだ決まってないのよ」
え?なにそれ?
「いつごろ決まるんですか」
「10分ぐらい前になったらだいたい決まるわ。だから電光掲示板を見てて待っててください」
え、そういうシステムなの。いい加減~。
でも、なんと来るときにマンチェスターの空港の飛行機のゲートナンバーもこのシステムなんですよ。空港でさえそうなんだから、鉄道もそうなんでしょうね。
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定光寺のひなびた風景 2009.01.03 コメント(3)