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そもそもわたしは雨女なので、どこへ移動しても雨になる、とは連れ合いのいつも言っていることなのですが、やっぱり雨です。それもどしゃぶりに近い台風なみ。
インターネットでのプラハの天気予報はずっと雨だそうで、ため息が出ます。
長女ははいてきた靴がオンボロのために雨が入るとブーブー文句を言うので、ホテルの近くで店を探してみることにしました。
郊外の中級ホテルのせいかテナントの店がないのです。
そのうえ、わたしも折りたたみかさをうっかり日本に置いてきてしまったことに気づき、大きなホテルをぐるっと一周しましたが、住宅や集合住宅ばかりでひとつも店がない。
「コンビニというものが、こっちはないかしらねえ」と歩いていると、長女が
「あ、もう水が入って来た。限界!」ということで、店があるかもしれない、と向かいにあるもうひとつのホテルに行ってみましたが、コンシェルジェに聞くと、
「あ、このへんは店はないです」と断言。
「靴でしたら中心部へ行かれるなら買えますが」というので思い切って出ることにしました。
ところが地下鉄の切符の買い方がさっぱりわかりません。
「どれどれ」と長女がガイドブックを広げると、ちゃんと写真つきで「ここは片道乗り換えなし切符用。ここは乗り換えあり切符用。そこは1日券」と矢印つきで解説がしてあります。
そこでコインを投入すると何度入れてももどってきてしまいます。
上部に「いくらのコインなら今投入してOKか」がディスプレイに出る、というお役所仕事の機械なんですが、表示ではOKのはずなのに戻ってくる。
頭にきましたが、なんと窓口がなく職員もいない。ただキオスクがあり、そこにおばあちゃんが一人雑誌を読みながらすわっている。
「あのー、この機械こわれてるんですけど」
「さーあたしにはわからんねー」という返事。
「こちらで切符買えますか?」
「いいですよー」と窓口で購入。田舎の民家で切手を売ってたりするあのシステムみたい。ここで安いおりたたみかさを発見、ゲットしました。でもさすがに靴までは売っていません。
とりあえず買った切符を改札機に入れて自動スタンプを押して、直接ホームに出る、とガイドブックどおりにやってみました。
駅員はいないけど、ごまかすと時々秘密諜報員みたいな改札の人が回ってきて、みつかると外国人でもかまわずすごい罰金を取るらしい。
コンシェルジェが言っていた繁華街「ムゼウム」で下車。ムゼウムとは博物館の意味で、博物館のすぐ前に出るそう。
ムゼウムの駅の表示

ホームにはもちろん改札の人はいないので、みんなさっさと外へ出ていきます。ま、こういうやり方も人件費がかからなくて便利なのかも。でも雇用の刺激にはならないですね。
地下鉄のホーム。エスカレータがとてもごつい構造で、ガーンガーンと大音響をたてながら動きます。

さて外へ出て地上へ。あいかわらず雨は強く、しかも由緒正しく優雅なプラハの石畳もすべりやすく、水たまりばかりでいただけません。
「ムゼウム」の建物
やっとこさ、「H&M」を見つけましたが、ヒール靴ばかりで、もう少し歩いて次の「ムーステック」の駅まで歩くと、そこに「ニューヨーカー」を発見。手ごろな靴をやっと手に入れました。

大雨のヴァーツラフ広場。広場というより大通り。

本降りでもかさをささない人がいるのはさすがヨーロッパ。

建国の父ヴァーツラフ1世の銅像

建物の彫刻が美しい


街頭でパンのようなものを焼いて売っている。

この寒いのにカフェでくつろぐ人もいるらしい。
「さむー」と言いながら来た道をもどり、スターバックスにはいり、暖かいカフェラテを抱えて一息。
さて、ほっとするとトイレに行きたくなり、トイレに入ると、なんとドアに「暗証番号のキー」が取り付けてあるんです!え、えー!こんなの初めてみました。
ぎょっとして見つめていると、店員が掃除道具を抱えて入って来て、再びぎくり。それでも、勇気を出して、聞きました。
「これってどうやってあけるのですか?」
「商品を買ったレシートに書いてある暗証番号を打ち込むんです」
「でも、テーブルの上においてきてしまったんだけど」
「あ、それじゃあ、○×△○◎ と押してください。とやおら意味のない番号を言うんです。
そんなー。英語の番号の5桁以上なんておぼえられなーい。わたしは日本語の番号でもゴロ合わせでないと覚えられない人間なんです。
でも覚えないと、トイレにはいれなーい。わたしは脳みそをフル回転させてそのナンバーを覚えました。
「××△○◎ですね?」
「ちがいます……○×△○◎です」
「あ、そうですか。○×……」
わたしは口の中でその番号をお経のように唱えてドアを開けました。
そして無事すませました。
ムゼウム駅前のスターバックスの2階

そのあと、学会のミーティングが終わる予定の連れ合いからの連絡を待ちましたが、なかなか連絡が来ないので、しびれを切らせて長女が電話をして、3時ごろやっと待ち合わせ。
中世の雰囲気たっぷりのチェコ料理のレストランに入りました。ウェイターが騎士の扮装で出向いてくれるのです。

初めて食べたチェコ料理。ビーフシチューにジャムと生クリームが添えてあり
ハーブを練りこんだ蒸しパンとともに食べます。添え物はほかにもつぶしたじゃがいものダンプリング(団子)がついていました。こんなに量があることを予想せず、しかもパスタまで注文してしまったので、食べきれず残してしまったのは惜しかったです。

帰りにちょっとしたアクシデントがあり、ちょうど地下鉄の車両が発車するところに連れ合いと長女が駆け込み乗車をしてしまい、わたしだけが乗り遅れて、やれやれと思っていると、突然、二人がホテルと反対方向への列車に乗ったことに気づき、
「ばーか、ばーか」とひとり嘲笑しながら、ホテルのある駅のホームでひと電車を待ってやったのでした。
するとふた電車あとに二人が降りて来て、長女は、顔を見るなり
「よかった。ママ無事についていたんだね」といいます。
「方向音痴のママだから、きっと間違えて反対方向の終点までいっちゃうんじゃないかってパパと心配していたの。だからひと電車遅らせてホームで待ったんだけど、次の電車に乗ってないから、ああ正しい方向に乗ってったんだな、と思った」と。
わたしの方向音痴はそれほどひどいものなのです。