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大崎善生さん著 「タペストリーホワイト」
タペストリーホワイト
1970年代 札幌
時代は学生運動も終焉に近づいた頃
勉強一筋だった姉が、音楽を聞くようになり
一人の男性を好きになり、東京へ行き、学生運動に走る。
内ゲバに巻き込まれた姉は無残な死を遂げる。
〈Will you love me tomorrow?〉
〈 明日もあなたは私を愛してくれているのでしょうか?〉
妹、洋子は姉が残した恋文を頼りに
遠藤という男を探す為、東京の大學へ行く。
その東京で出会った初めての恋人をも、姉と同じ内ゲバで亡くしてしまう。
私は大崎善生さんの文章が好きで
どの本を読んでも、何か心に残る一説がある…。
"一枚の大きなタペストリーを織り上げていくこと"
生きるということはそれに近いものなのかもしれない。
一本、一本の糸が縦横に絡まりあい、何らかの模様となっていく。
絵柄に大きな役割を果たす色もあれば
小さなアクセントであるがなくてはならない糸もある。
そして、中にはないほうがいいという糸も絡まっている。
本文より…
姉が残したメモ用紙の言葉
"タペストリー
人生が一枚の壮大なつづれ織りのようなものだったとして、
あなたのタペストリーに私の糸が、私のそれにあなたの糸が、
たとえ1本でもいい、絡み付いていたら、どんなに私は幸せでしょう。"
それを最後まで姉の恋文の相手(遠藤)が持っていた事に
心が救われた気がした。
姉の部屋から流れるレコードの曲。
It's too late
You've got a friend
Will You Love Me Tomorrow?
~ Carole King ~