スノーソード

スノーソード

魔法一日目


嵐の夜に現れた謎の人物から滅びの像をあるべき場所に置いてこいと言われたんだ。
これがどんなものか分かっている。
この国に厄災を齎している元凶と言われている物だ。
それを極秘に置いて来ようと遠征隊を派遣したらしいが、
それがなんでここにあるんだ?
自慢じゃないが俺は剣も魔法もてんで駄目だ。
厄災の地などという危険な所に行くなんて自殺行為としか言いようが無い。
何かの間違いだろうとその人に言おうとしたが、
既にその人は何処えとも無く消えていた…。
で、仕方なくこの地に来る羽目になってしまったんだ。
門の前に着いた時には食料も底をつきかけていた。
何で俺がこんな目に遭わなきゃならないんだ?
確かに極秘情報を知ってたりするけどさ、それだけじゃん。
と、どうもふに落ちない状態で門をくぐる事となった。


一日目。

門をくぐるとむわっとした熱気で溢れている。
良く見なくても分かるが地面と所々から真っ赤に煮えたぎるマグマが顔を覗かせている。
もちろん足を踏み外せば即死だろう。
足元に注意して進む事にする。
少し進むと看板があった。
『薬草あります』
これだけでも十分嬉しい事だった。
食糧を求め僅かな明かりが点っている薄暗い通路に入っていく。

通路を向け開けた場所に出る。
そこでヘリオドールの兵士と出会う。
彼は棍棒を持っていっていいと言ったが俺には到底使いこなせる物じゃない。
まあありがたく貰っておく事にするが。
岩肌に開いた通路に入り長い階段を降りてやっと店につく。
取り合えず食料を調達だと思ったが肝心な事を忘れていた。
そう俺は文無しだという事に気が付いたのだ。
このままではのたれ死んでしまう。
何か金になるものはと辺りを見渡す。
目に飛び込んで来たのは大きな宝箱。
店の主人が見てない隙に箱を開けると中には80GOLD入っていた。
そのお金で薬草を2つ買う事にする。
これで少しはマシになったか。
外に出て辺りを探索する。
僅かな装備と薬草を手に入れる事ができた。
谷の向こうを見るじいさんにも会った。
まだ満足できる状態ではないが来た時よりは十分マシになったはずだ。

来た道を戻り奥へと続く道を進む。
魔物が居るが到底太刀打ち出来るものじゃない。
来る時に培った足腰で一気に駆け抜け、神殿に逃げ込む。
奥に宝箱を発見し早速拝借する。
木の靴とキノコが入っていた。
キノコを食べると強くなれればいいのに…。
二階に上がると人が居た。
森の民と魔法の事を話してくれた。
俺も魔法が使えれば魔物と戦えるのにと思う。
魔法か…。

外に出て谷間にできた道を進む。
民家を発見し近くにいた少女と話をした。
母親の病気を治すのに必要な命の石と言うものを探すために、
父親がそれを探しに行ってるのだとか。
それで退屈なのでお父さんの帰りを待っているらしい。
こんな可愛い子を退屈にするなんて許さん。
よし俺に任せろ。
さっさと命の石を見つけておやっさんを帰ってくるようにしてあげるぜ。
早速採掘場へと向かう。

採掘場は岩をくり貫かれてできた炭坑のような感じだ。
中に入って行き最初の分かれ道で嫌なものを見てしまった。
見るからに毒々しい赤いスライムが通路に隙間無く集まっているのだ。
無理に通ろうとすれば毒を食らってしまう。
スライムに触れないように僅かにできた隙間を慎重に進んでいく。

奥に進んで行き、丸太の一本橋を渡る。
途中休憩所を発見するが、変な人がいるだけであのこの親父さんは居なかった。
昇降機を使ってさらに奥へと進む。
毒の池を越えて進んでいくと天井が崩れている。
その傍らには命の石が転がっていて、
あの子の父親が無残にも岩の下敷きになっていたのだ。
残念な事に既に事切れていた…。

暗い気分のまま採掘所を出る。
あの子には黙っておいた方が良いだろう。
命の石を少女に見せる。
お母さんにあげるとお礼をしてくれるみたいだ。
可愛い子の頼みを無下に扱う事はない。
願いを叶えてあげ、お礼の品を受け取る。
それは透明で綺麗な石だった。
中に赤い球体が入っていてまるでスタールビーを思わせるものだった。
手に持つと熱いような不思議な力を感じる。
暫く眺めていると石が突然中に浮き粉々に砕け散ってしまう。
そして体の中に熱い力を感じるのだ。

「こ、これは…」

頭に炎のイメージが浮かぶ。
だが精神力が足りないせいで上手くイメージをまとめる事が出来ない。
やはり俺みたいなのが魔法を使う事など出来ないのか…。

集落に戻るとじいさんがいない事に気づく。
店の人に話しを聞くと、奥に行ってしまった事を教えてくれた。
奥には板が張り付けられて通れない所があったが、
そこが壊されていて通れるようになっていた。
中に入るとそこは地下墓地になっていた。
触らぬ神に祟り無し。
墓石には近づかず隅を歩いていく。
暫く進むと外に出る道を見つけ更に進んでいく。
いったいじいさんは何処まで行ったのやら。
山道を登ると大きな建物を発見する。
どうやら教会のようだ。
中に入ると探していたじいさんを発見した。
どうやら魔物の餌食にはならなかったようだ。
話しをすると魔物がいて妻の所に行けんと言う。
でもって魔物を何とかしろと無理難題を押し付けてくる。
俺だってまだ一度も倒した事無いのに…。
さあどうする。
このままじゃ魔法を使えないせいで先に進む事すら出来ない。
企画倒れで終わってしまうのか!?


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