雪月花

雪月花

アブラハム1

やっぱり聖書物語は楽しくて好きです。



他の外国の名作も読んできましたが、良く出てくる、単語や出来事、



例えのルーツを調べると、必ずといっても良いほど、



聖書が出てきます。



あまり物事に偏見を持つと、自分の世界が狭まる。



そうすると、異文化に属する人間と仲良くするのは不可能。



それは損だなあと考え、再び聖書に触れてみます。



有名な話ばかりを拾ってくるので、絵本の世界になってしまいます。



どうか、末永くおつきあいくださいませ。



旧約は長いので。



むかーし、むかし、メソポタミアの南、バビロンよりも南にウルという



巨大都市がありました。



その町にアブラハムが父テラ、兄弟のナホルおよびハランと



住んでいました。



アブラハムはもともとアブラムという名前だったのですが、後に



神エホバからアブラハムに名前を変えるようにいわれました。



都会が嫌いになったのか、ある日突然、北にあるオアシスの町ハラン



に引っ越します。



チグリス、ユーフラテスの大河沿いに北上します。



当時のメソポタミアは気候が穏やかでした。森もあり、草原もありましたが、



河沿いだけに限られていました。



大河には、ゾウ、シカ、カバ、ワニ、ライオン、野牛、オオカミ、



クマがいて、下手をすれば襲われます。



砂漠には盗賊や砂嵐が待ち受けていて、大変な旅です。



しかし、無事に旅を終えて、一家はハランで幸せに暮らしました。



アブラハムはサライという美女を奥さんにして、幸せでしたが、



子供は生まれませんでした。



子供は今でも大切ですが、この世界ではもっと大切で子供が



生めない女はバカにされたり、いじめられたりで、辛い立場にありました。



あるとき、アブラハムが夜空を見上げ星を眺めていると、



エホバの神が突然、アブラハムに話しかけてきました。



エホバの神はアブラハムに話しかけてきました。



エホバの神は見えません。



「アブラハム、わたしの指し示す土地へ行きなさい。



そこの土地をおまえとおまえの子孫に与えよう。おまえの子孫からは



王様が幾人も出る。



その出来事を通して、おまえとその子孫は祝福されるだろう。」



その約束を信じたアブラハムはハランに住む兄弟と別れ



カナン(現在のパレスレィナ)へ引越ししました。



妻のサライと甥のロトを連れてです。



到着してまもなく、飢饉に襲われ、持っていた羊やヤギ、



麦畑も全滅してしまったので



豊かなエジプトへ引越ししました。



パンを作るための麦畑は全滅。水は干上がる。



羊やヤギが死んだので、肉も食べられない。



羊を売って、金銀、宝石も手に入れられない。貧乏になり、



飢えてあとは死を待つのみ。



生きるために豊かなエジプトへ引っ越すことにしました。



エジプトへ行く途中アブラハムはサライに言います。



「わたしの命を助けるために、妻ではなく、妹だと言ってくれ。そうでないと



おまえと結婚したい男どもがわたしが邪魔だと言って殺されて



しまうだろう。」



その通り、エジプトでは多くの男が美女のサライと結婚を申し込みました。



サライはモテモテ。何もしようとしないアブラハム。



サライの美貌の噂を聞いて王様まで、結婚したいと言い出しました。



夫婦そろってウソついたのです。



ついに、サライは王様の後宮に入れられました。アブラハムは



助かりました。



つまり、主人公アブラハムは自分の妻を王様に差し出して



身の安全を図ったわけです。



情けないというべきか、だらしないと言うべきか。



その後、王様の宮殿では、病気や事故が多くなって、



王様や家来達は怖くなってきました。



王様がどうしたら良いか悩んでいると、



その夜エホバの神は王様の夢に現れました。


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