モーツァルトへの旅

モーツァルトへの旅

2009.09.19
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カテゴリ: ギリシアへの旅
ソクラテス幽閉の洞窟.jpg

ソクラテスが幽閉された洞窟。 パルテノン神殿 のあるアクロポリスの丘のふもとから、東側に15分ほど歩いたところにある。


 プラトンによれば、ソクラテスは
「人間の魂は肉体という牢獄から外を見させられている」(「心のビタミン」参照)
『パイドン』 に綴られているこの有名な言葉は、ソクラテス

が死刑の判決を受けた後、刑の執行まで幽閉されていた
アクロポリスの丘

のふもとにある洞窟の中でのシーンである。

 人間の魂、いまで言えば心が、肉体に閉じ込められているとの考え方は、現代社会にまで

面々と受け継がれてきている。

  アメリカの小説家
マデレイン・レングル が描いた次の場面は、この考え方を反映した優れた一節であろう。



人間のからだというものは牢屋みたいなものだ、ってよく聞かされていたわ。でもわたし

はそう思ったことは一度もなかったのよ。からだは楽器のようなものだとわたしには思われた

の。…でもね、ああ、キャサリン」ジュリーは急にくるりと向きをかえ、娘のほうを見た。

「今になってわたしはやっと人びとがいうことの意味がわかったのよ。からだは牢屋のような

ものだ、って言葉の意味がね。わたしのからだのなかには外に出たくてたまらないものがたく

さんつまっているのよ! でもそれはなかにとじこめられているの。それでたえず、それがわ

たしのからだのなかでわたしを叩いているの。出たい、出たいって!


   (マデレイン・レングル
『光と影の序曲』猪熊葉子訳、金羊社)


☆レングルの『光と影の序曲』は残念ながら絶版で、復刻希望が出ている。
『光と影の序曲』復刻リクエスト

<心のビタミン>

 夏目漱石の『行人』の主人公とその兄との対話に
よく似た考え方 が出てきます。
行人

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最終更新日  2009.09.21 07:11:00
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