ポチのこと

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もう7年も前のことです。

我が家の2軒先に整地を免れた小さな林がありました。

そこはのら猫のパラダイス。

隣りにあるアパートの住人が絶えず餌をあげてたので

人に慣れおっとりといた猫が数匹おりました。


目の前がゴミ捨て場ですが荒らすこともしません。

春にはかわいい子猫が2匹産まれ猫好きの

なおまん7とそのぽんはにんまり。


2匹のうち、1匹はちょっと器量の悪いメス(笑)

もう1匹は超かわいいオスでした。

近所の飼い猫が父親らしく、高貴な感じの長毛を

見事に受け継いだ雑種ちゃんです

なおまん7とそのぽんは猫好きなのでたまらず

だっこしてみると目がおかしい。

白内障のように片目に膜がかかっていました。

病院に連れて行ったりもしたらもう手放せない!!


まあ、近所にいつでもいるのだから・・・とエサやりに

参加することにして「ポチ」と名付けました。

ある日数日行方不明になり戻ってきたと思ったら

たまたまがなくなってる!!


ボランティアの人がのら猫が増えないよう手術を

して回っているらしいです。

ラッキーとばかりにそのぽんたちの愛情は加速!!

ポチも自分だけ可愛がられているのがわかっているようで

2階の台所から「ちっちっ」と呼ぶと林からダッシュで

我が家の玄関ドアの前に来て「ごはんちょ~だ~い」と

あまえた声でなきます。

長毛種はもともとおとなしく、おっとりして

いるのが特徴ですがポチは誰に抱かれてもダランと

していてされるがまま・・・

バッグに入れて街も歩けます(笑)

車に乗って旅行も行きました。

ポチにとっては迷惑だったのでしょうが・・・

いっしょにコンビニまで走って買い物にも行きます。

まるで犬のように後をくっついて走る姿にコンビニの

お兄さんもびっくりしていましたっけ。


そんなポチもやはり「のら」の宿命で悪い病気に罹り

病院に行きましたが不治の病で、死期も近いとのこと。


そしておちゃめで優しかったポチは

そのぽん達にたくさんの思い出を残して亡くなりました。

動物葬儀社の人が本当に丁寧にポチの亡き骸をしまって

車に乗せて去っていくのをまるで映画を見ているかの

ようにいつまでもいつまでも見送っていました。

そのときの茫然とした悲しみは忘れられません。


今でもときどき問い掛けます。

「ぽち、お前は幸せだった?」

「そのぽん達はポチと会えて幸せだったよ。」


このおっとりした、ダランとした猫に

けんちんはそっくりなんです。(こう言ったら

友達にえらく叱られたけどホントに似てるの)

それともポチは猫のダウンちゃんだったのかも(笑)


神様はきっとこういう子達をそのぽん達の元に

送り込んで「もっとゆったり生きろや」と

教えてくださっているのかもしれません。


そう思えるだけでも幸せなことだと

つくづく感じる今日この頃です。









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