2005年5月30日にこのブログを書き始めて、今回で300回を迎えた。
これが記念すべき第一回。
http://plaza.rakuten.co.jp/sontiti/diary/200505300000/
懐かしくもあるが、実生活では精神的に追い込まれている、苦難の時期でもあった。
今となっては忘れかけていた、あの頃のことを色々思い出した。
そもそもブログを書き始めたきっかけが何だったか、何を目的にしたのかもよく覚えていない。
何故かパソコンを買い、何故かブログを書き始めた。
この半年後に、それまで15年勤めた建築の会社を発作的に辞めている。
実のところ、この辺りの記憶がうまく蘇らず、あるいは消失している。
"歳"のせいもあるのだろうが、やはり"うつ病"は脳にダメージを与えていたと思う。
仕事上のトラブルや、会社内の人間関係で閉塞感に包まれた、つらい毎日を過ごしていた。
身体に変調が現れていたのは、それより3年ぐらい前からだったと思う。
小学生の子供のサッカーチームで知り合った、医者のお父さんに"血尿"のことを相談した覚えがある。
生命保険の審査で、形だけの検査をした医者に「いくら俺でもこれは通せない」と言われた。
"午後の紅茶"のような色の尿がずうっと出ていた。
それで精密検査をしたのだが、尿結石でも癌でもなかった。
いったいこれは何故なのかと。
すると、チームドクターは「"ストレス"で血尿がでることもある」という。
戦場ではよくあることだそうだ。
まさに男の職場は戦場。
じゃあ仕方がないかと納得してしまった。
ブログは当初"健康"についてのコラムを書こうと思っていた。
特に"ビタミン"については多少知識があったので、慣らし運転には都合が良かった。
ところが身体の具合が日々悪くなり、健康を書くには整合性が取れなくなってきた。
それで病気をカミングアウトして、闘病記にしようかとしたところ、その病気がどうやら"うつ病"であるらしいとわかった。
仕事で失敗が続くのも(本人は良くわからないのだが、同僚に文句を言われるようになった)、会社に行きたくなくなって、逃げるように辞めてしまったのも、一瞬の開放感からすぐに"死に神"に取り付かれたごとく、自殺願望に引き込まれたのも、みんなうつ病の症状だったらしい。
ブログにもその間の変移を残しているが、実は裏で本当の日記もノートに書いていた。
それには、不安や絶望感がダイレクトにつづられている。
もがき苦しんでいた毎日が記されている。
何故そんな日記をつけていたのかというと、うつ病に関する著書の多い 税所 弘の『うつ病はよくなる』に書かれていた《日記療法》という治療法の一つだったからだ。
一日の行動と、その感想を書く。
起床時間、早朝散歩の前後の所感(感想)、早朝体操の前後の所感(感想)。
朝昼晩、その時の症状でつらかったこと、あるいは自分自身に対するこだわりなど、人に話せないことを書く。
それを期間ごとに読み返し、自分の症状や、そのとらえ方の変化を確認する。
そして、行動と、行動によって得た自信を把握する。
ということで、実践してみたのだが、これが案外つらかった。
机の奥底にしまった"リアル日記"をひっぱりだして読んでみると、ビックリすることが書いてある。
冷静に分析している部分と、感情が爆発している部分が混在している。
積極的に行動しようとする一方で、できない自分を追い込んでいる。
そのあげくに破綻し、ついに遺書めいたことまで書いている。
こんなことまで書いていたなんて。
危なかった。
"税所式実践療法"は、【実践1】として、"行動療法"、まず「早起き」「早朝散歩」「早朝体操」がある。
「早起き」については、僕は眠れないという症状だったので、起きてはいた。
「早朝散歩」はしなかったと思う。
とにかく朝は、吐き気と胸痛で苦しくって何もできなかったから。
ただ、体操についてはヨーガをやった。
ヨーガは経験があったので、理解と同時に行動に移せた。
ヨーガで自律神経を調整することで、少し落ち着くのを体感した。
これは今も続けている。
次に【実践2】として"心理療法"、「 誓 ひ」というのをやる。
「誓ひ」は字の通り、「誓う」という実践をする。
自分が多くの人に生かされていることを感謝し、自分の弱点や短所について反省し、目的に対する祈り、祈願をする。
これを踏まえて《日記療法》を行うわけだ。
日記の中に、目標や誓いを書き、その進み具合を検証する。
普通の場合これは、Plan・Do・Check なので当たり前の行動だが、それができないから苦しんでいるのだ。
実際のところ、うつ病(うつ症状)の人が、これをひとりでやってひとりで解決することは無理だろう。
誰かがアドバイスしながら、慰めたり励ましたり、少しずつ生活を変えて行くようにしないと、結局僕のように自分を追い込んでしまう。
税所式でも次のステップは《集団療法》になっている。
「本を読んで、実践しているのだが効果がない」という苦情がよせられ、サポートシステムを作ったようだ。
デイケアや土曜講習会を開いて効果を挙げているそうだが、逆に言えば、そういう場がないと行き詰ってしまう。
とにかくひとりではつらいのだ。
うつ病(うつ症状)は本を読んだくらいで簡単に治るものではない。
頭では理解できても、身体や心が自由にならないから。
薬に頼らない方法ということで、参考にした本だったが、これがすべてではない。
自立訓練法、内観療法、認知療法、さまざまな方法を試みた。
あれから5年、自分と格闘して、ようやく今に至った。
人の"幸せ"は、考え方によって決まる。
苦しみの中から、それが解った。
考え方の誤りに気がついて、それを正すことが治療につながったと思う。
巷間言われている格言の類も、考え方で映る景色も違っているはずだ。
心の栄養になるような本も随分読んだ。
その中から、誰かの役に立つかもしれないと思った本を、これからも紹介していきたいと思う。
近藤誠著『「健康不安」に殺されるな』 2023年04月15日
ダニエル社長著『コロナと金』 2022年09月27日
ジェフリー・ケイン著『AI監獄ウイグル』 2022年02月05日
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