《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2020年05月02日
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2)春節・中国人観光客

”春節”とは、中華圏(中国・香港・台湾・韓国・シンガポール・ベトナム・シンガポール・マレーシアなど)における旧暦のお正月(旧正月)で、国を挙げてのお祭り期間になる。
太陰暦で数えるため毎年日付が変わり、今年は1月25日が”春節”で、1月24日の大晦日から1月30日までが連休だった。

この休みを利用して大勢の中国人が来日し、「爆買い」という買い物をし、全国の観光地に押し掛ける。
インバウンド推進の安倍政権も受け入れに積極的で、後押しする商業団体も稼ぎどころとして、手ぐすねを引いて待機していた春節連休だった。

金儲けに絡む連中には大商いの期間であるが、一般の国民とっては、大挙押し寄せ傍若無人な振る舞いの観光客は迷惑な存在でしかない。
”オーバーツーリズム”による”観光公害”という言葉まで誕生した。
様々な外国語が飛び交う観光地は異様であり、慣れない者には恐怖でしかない。

何の迷いもなく、日本は春節観光客を受け入れた。

政府内に専門家もいただろうが、いかんせん”安倍忖度政権”である。
誰も警鐘を鳴らせなかった。

今回の「新型コロナ世界的感染爆発」を、見事な対策で国民を守った”国””として、まず台湾があげられる。
1月20日の時点で『中央感染症指揮センター』を設置、21日に台湾で初の感染者が出ると、23日は武漢からの旅行者入境禁止、武漢直行便停止を行う。

中国人をシャットアウトし、ウイルスのインバウンドを阻止する手立てをいち早くとった。
24日には医療用マスクの輸出禁止を発したのを見ると、今後の事態の推移を完全に把握していたといえる。

その結果、台湾では新型コロナ感染者数は429人、死亡者数は6人にとどまった(4月30日現在)。
旧正月休みの延長という形で一律休校措置が取られていた学校も、政府より発表された感染者が学校内で確認された場合の「休校の基準」をもとに、2月25日から新学期を再開している。
台湾野球リーグも、無観客ながらも4月12日に開幕された。

一方日本では、1月16日に第一号の新型コロナウイルス感染者が出た、と厚生労働省が公表した後も危機感は薄かった。
第一号感染者の、武漢から戻った横浜在住の30代中国人男性は、1月3日に武漢市で発熱し、6日に帰国後、同日に神奈川県内の医療機関を受診、10日に入院し、15日に退院していた。


武漢で”新株”のコロナウイルスが蔓延しているという情報は把握していても、それ以上の内容は中国が止めていた。

中国がというより、”武漢市”が、なのかもしれない。
1月20日、中国・国家衛生健康委員会が、調査発表をしてようやく詳細がわかるようになった。
新型コロナウイルスは、ヒトーヒト感染があり、治療薬はない。
このころの武漢市では、すでに医療崩壊が起きていた。


武漢市で起きていることを把握していながら、中国に不利になる宣言は抑えていたようにも見える。

エチオピア人のWHO・テドロス事務局長は、中国から多大な母国への融資という足かせをかけられていた。
そのための数週間の猶予が、パンデミックを許してしまった。

そして日本政府が、武漢からの入国制限を始めたのは、WHOの宣言を受けての2月1日だった。
春節休みの来日客を迎え入れた後のこと。

日本政府観光局の発表では、中国人の訪日は22.6%増加の92万4800人だった。
この発表の文面を見ると、コロナ騒動にもかかわらずこれだけの来日客を確保したという、自慢のにおいを感じる。
この時点の感覚はそんなものだった。

中国が海外への団体旅行を禁止したのが1月27日。
それを受けて日本政府は、28日に新型コロナウイルスを『指定感染症』に認定した。
これによって新型コロナウイルス対策が打てるようになったのだが、逆に言えばここまで引っ張って、対策を極力しなかった、春節ウイークが終わるまで目をつぶろうというのが見て取れる。





武漢在住の日本人を救うため、日本政府は救援機を飛ばし、1月29日に第一陣の209名を脱出させた。
武漢ウイルスを見て見ぬふりをしようとしていた安倍内閣にしては、思い切った決断だし、受け入れて協力した中国政府の対応も意外な感じがした。

政治家の仕事は”選挙”である。
それは総理だろうと知事だろうと同じだ。
次の選挙で支持されるための政策を立てる。
武漢からの救出劇は、安倍晋三にとっての絶好のパフォーマンスであった。

この時救援機には、マスクおよそ13万枚、医療用の防護服2万3000枚、手袋5万組、ゴーグル3万3000個がお土産で積まれていた。
このことが中国のSNSで伝わり、日本人への感謝の言葉が並んだ。
これにも驚いた。
日本人に対する感謝を述べるなどということは、反日の度合いを増す韓国だったらあり得ない。
中国はまともになりつつあるのを感じた。

とはいえ、後に日本がマスク不足になることは全く予期していなかったことだった。
2か月後に「あのマスク、もし余ってたら返してくれないかなあ」と、頭を掻くことになるとは思ってもいなかった。

救援機はこのあと5便派遣され、800人超が帰国した。
同時期に救援機を飛ばしたアメリカは、窓のないボーイング747型の貨物機で、機内では乗務員と接触することがないよう、乗客は完全に隔離され、運ばれた先もアメリカ空軍の基地だった。

一方日本は羽田空港に到着し、「勝浦ホテル三日月」や「国立保健医療科学院」に隔離2週間の経過観察を受けることになるが、帰国者のうち11人が個人の事情で自宅待機となった。
この中には検査を拒否した人もいたというから、まだまだ認識が甘かったし、コロナ正義もなかった。

同じように30日に救援機を送った韓国は、国内から反発を呼び、隔離施設の地域では道路封鎖、座り込みなど反対暴動が起きた。
いつもの韓国人のオーバーリアクションと映ったが、後に日本でもコロナ差別が蔓延することとなる。

「国立保健医療科学院」のすぐ近くに住んでいる同僚に、反対運動とかなかったか尋ねると、全く静かなものだという。
そうだろうなあと思うし、そうであってほしい。
両国の違いは、民族の違いももちろんあるが、過去にウイルス禍を経験しているかにもある。

韓国は2015年にMARSウイルスの侵入を許し、感染者数186名, 死者数36名を出した。
MARSは中東地域で発生し、いまだに収まらない死亡率40~50%という超やばいこれも新型コロナウイルスだ。
中東帰りの一人の韓国人の感染が、あっという間に広がった。
韓国のMARSはこの年のうちに収束させることができたが、この時の経験が感染症に対する医療器具の備蓄、法整備などにつながった。
韓国が瞬時に新型コロナ対応に踏み切れたのは、こういう理由だった。

この時の韓国の状況を見て、日本も一応シュミレーションを考え体制を整えたが、実際には感染しなかったので経験値は上がらなかった。

2002年のSARSも日本は感染を逃れていた。
二つの新型コロナウイルスの侵略を逃れ、日本人はコロナウイルスにかからないんだという神話がうまれたかもしれない。

神話でなくとも、日本人は清潔で、よく手を洗い、花粉症もあるのでマスクをするし、靴を脱いで家に上がるし、握手やハグの習慣がない、というようなことで他国との習慣の違いがウイルスの蔓延を防ぐということはある。

それを踏まえて、春節観光客Welcomeを容認したのだろうか。
その結果、1月に奈良県、北海道、大阪府、三重県、京都府、千葉県と、全国各地で感染者が確認された。
春節の中国人をスルーしたことが、新型コロナウイルス爆発感染の第一幕となってしまった。

幕が開き、テレビ朝日が危機をあおると、視聴率が上がった。
新型コロナウイルスの危険度はまだわかっていなかった。
わからないから不安が広がった。

同じテレビ朝日が報じた『ダイオキシン騒動』を思い出す。
自然界に普通に存在するダイオキシンを、猛毒であるかのような報道をして、埼玉県農家をはじめごみ焼却業者に莫大な損害を与えた誤報だ。
間違った報道により間違った法律まで生まれ、そのくせ訂正はなされていない。

『新型コロナ騒動』はこうして生まれた。





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最終更新日  2021年03月31日 09時17分15秒
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